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第二章 原作開始
第79話 聖剣どこ?
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謹慎せよと命じられたヒエンが騎士に執務室から連れ出されるのを見送った。
「ヒエンは育て方を間違ったかもしれんな」
いや、腹違いとはいえ、同い年のアンジーはちゃんと話も聞くんだから、ヒエンは元々の性分だと思う。
王子と王女の違いがあるから多少はあるかもだけど、執務室に飛び込み勇者の解放をこのメンバーの前で言い放つとか短絡的でしかない。
自分が正しいと思っていることだけが正解だと思っているとしか考えられないもんな。
「はぁ、ヒエンの継承権は凍結だな。一から教育のやり直しだ。このままでは国営の領地を任せることもできない」
「オヤジ、それでは生ぬるい、もう継承権の剥奪、幽閉でいいだろ。中途半端なことをしてるとカサブランカの名に傷がつくぞ?」
「アンジェラ……その通りなんだが、ヒエンはまだ十五だ、せめて学園を卒業するまでは再起の機会をあたえてやらねばな」
「オヤジがそう言うなら、もう文句はないが、俺はとばっちりが来たら容赦しないからな」
「ああ。アンジェラの好きにするがいい。お前たちもヒエンが馬鹿をしたら、どんどんやってくれていいからな。アイツにもそう伝えておく」
……それさ、ヒエンの更生に手を貸せってことか?
まあ、よっぽどのことがなければ王子も大人しくしてるとは思うけど……今のを聞くと、なぁ……。
「そうだ、お前たち。皆で話していたんだが、枢機卿が来るだろ? なにしに来るかわかるか?」
「勇者の解放、じゃないですか?」
「解放はまあ当然だよな。それに加えておそらく魔王討伐の仲間を、特にアンジェラは誘われるだろうな」
「俺は嫌だぞ。あんな訳のわからないことをやるようなヤツの仲間に? どう考えてもなろうとは思わないぞ」
「後、建国祭で発表する件も教会上層部は知っているからな。今いるキャロライン王女以外、ドライたちもその候補になるだろう」
開いた口が塞がらないとはこの事かもしれない。アーシュと魔王討伐パーティーを組む?
確かにアーシュがまともならもっとも効率はいいかもしれない。
レベル的に魔王といえど負けるつもりはないし、魔王の魔法防御を突破できる複合魔法も使える。
そこへ特効の勇者がいれば討伐も難しくはないだろう。
勇者のアーシュがまともならだ。
だから俺は――
「無理です。仲間になんてなれません。どうしてもと言うなら奴隷にして完璧に俺たちの言うことを聞き、その通りに動ける確信が持てたときだけですね」
「ふむ。奴隷には地下牢に入れた時点で魔道具は使用しているからな。そこは問題ないが、奴隷の魔道具とはいえ、その行動まで縛ることは難しいだろうな」
だよね。動けても、本人が率先して動かなきゃ、できることも駄目になる可能性の方が高い。
特に魔王討伐へ向かうのはいいとして、封印場所に行くためには強い魔物がうようよいる場所をくぐり抜けなければならない。
原作だと多頭のドラゴンが強敵と書かれていた。そんなレベルの魔物がゾロゾロとでてくるんだぞ?
足手まといになりそうな……いや、確実に足手まといになる勇者を連れて行くとか苦行でしかない。
行けないとは言わないが、そんな思いまでして連れていきたいとは思わない。
「でしたら俺たちは……別行動で行ってきましょうか? 魔王を倒しに」
おそらく超越者なら限界突破のスキルは覚えられる。覚え方はわからないけど、とりあえず今あるスキルを限界まで上げれば見えてくる予感がする。
「それは……ドライ。勇者を使わずとも魔王が倒せる自信があるのだな?」
カサブランカ王だけでなく、グリフィン王にミレニアム女王、父さんにイルミンスール伯爵が今まで以上の真剣な目で俺を見てくる。
リズとファラ、カイラさんは当然と行った顔で……いや、ドヤ顔で四人を見返し、キャルとアンジーは当然疑いのある目だ。
「確実とは言えませんが、複合魔法は使えますので、追い詰めることは問題なくできると思います。問題は封印のやり方だけですね」
よく考えたら勇者はどうやって封印するんだ?
「封印の方法か……過去の勇者たちは聖剣を要とした封印を使用している」
聖剣? そんなの原作に無かったぞ! 原作だと封印に限界突破の魔力を込めて封印したと書いてあった……。
もしかして、設定資料にあったのか……。ヤバい、台本と脚本の差……か。
主要な演者にはその情報が脚本に書かれていたのかもしれない。
当然主人公の演者には知らされていただろう……。
その方が他の演者が演技とは違う表情が出せると公言していた監督たちだったし……。
だけど……問題はそこじゃない。聖剣が問題だ。
聖剣とは。聖剣に選ばれたもの以外が使っていても、ただの剣でしかないが、ひとたび勇者が持ち、振るえば聖剣になっていく……。
まあ、聖剣になった時点でチート武器なんだけど……あれ? アーシュが持ってた剣って……どうしたっけ?
「ヒエンは育て方を間違ったかもしれんな」
いや、腹違いとはいえ、同い年のアンジーはちゃんと話も聞くんだから、ヒエンは元々の性分だと思う。
王子と王女の違いがあるから多少はあるかもだけど、執務室に飛び込み勇者の解放をこのメンバーの前で言い放つとか短絡的でしかない。
自分が正しいと思っていることだけが正解だと思っているとしか考えられないもんな。
「はぁ、ヒエンの継承権は凍結だな。一から教育のやり直しだ。このままでは国営の領地を任せることもできない」
「オヤジ、それでは生ぬるい、もう継承権の剥奪、幽閉でいいだろ。中途半端なことをしてるとカサブランカの名に傷がつくぞ?」
「アンジェラ……その通りなんだが、ヒエンはまだ十五だ、せめて学園を卒業するまでは再起の機会をあたえてやらねばな」
「オヤジがそう言うなら、もう文句はないが、俺はとばっちりが来たら容赦しないからな」
「ああ。アンジェラの好きにするがいい。お前たちもヒエンが馬鹿をしたら、どんどんやってくれていいからな。アイツにもそう伝えておく」
……それさ、ヒエンの更生に手を貸せってことか?
まあ、よっぽどのことがなければ王子も大人しくしてるとは思うけど……今のを聞くと、なぁ……。
「そうだ、お前たち。皆で話していたんだが、枢機卿が来るだろ? なにしに来るかわかるか?」
「勇者の解放、じゃないですか?」
「解放はまあ当然だよな。それに加えておそらく魔王討伐の仲間を、特にアンジェラは誘われるだろうな」
「俺は嫌だぞ。あんな訳のわからないことをやるようなヤツの仲間に? どう考えてもなろうとは思わないぞ」
「後、建国祭で発表する件も教会上層部は知っているからな。今いるキャロライン王女以外、ドライたちもその候補になるだろう」
開いた口が塞がらないとはこの事かもしれない。アーシュと魔王討伐パーティーを組む?
確かにアーシュがまともならもっとも効率はいいかもしれない。
レベル的に魔王といえど負けるつもりはないし、魔王の魔法防御を突破できる複合魔法も使える。
そこへ特効の勇者がいれば討伐も難しくはないだろう。
勇者のアーシュがまともならだ。
だから俺は――
「無理です。仲間になんてなれません。どうしてもと言うなら奴隷にして完璧に俺たちの言うことを聞き、その通りに動ける確信が持てたときだけですね」
「ふむ。奴隷には地下牢に入れた時点で魔道具は使用しているからな。そこは問題ないが、奴隷の魔道具とはいえ、その行動まで縛ることは難しいだろうな」
だよね。動けても、本人が率先して動かなきゃ、できることも駄目になる可能性の方が高い。
特に魔王討伐へ向かうのはいいとして、封印場所に行くためには強い魔物がうようよいる場所をくぐり抜けなければならない。
原作だと多頭のドラゴンが強敵と書かれていた。そんなレベルの魔物がゾロゾロとでてくるんだぞ?
足手まといになりそうな……いや、確実に足手まといになる勇者を連れて行くとか苦行でしかない。
行けないとは言わないが、そんな思いまでして連れていきたいとは思わない。
「でしたら俺たちは……別行動で行ってきましょうか? 魔王を倒しに」
おそらく超越者なら限界突破のスキルは覚えられる。覚え方はわからないけど、とりあえず今あるスキルを限界まで上げれば見えてくる予感がする。
「それは……ドライ。勇者を使わずとも魔王が倒せる自信があるのだな?」
カサブランカ王だけでなく、グリフィン王にミレニアム女王、父さんにイルミンスール伯爵が今まで以上の真剣な目で俺を見てくる。
リズとファラ、カイラさんは当然と行った顔で……いや、ドヤ顔で四人を見返し、キャルとアンジーは当然疑いのある目だ。
「確実とは言えませんが、複合魔法は使えますので、追い詰めることは問題なくできると思います。問題は封印のやり方だけですね」
よく考えたら勇者はどうやって封印するんだ?
「封印の方法か……過去の勇者たちは聖剣を要とした封印を使用している」
聖剣? そんなの原作に無かったぞ! 原作だと封印に限界突破の魔力を込めて封印したと書いてあった……。
もしかして、設定資料にあったのか……。ヤバい、台本と脚本の差……か。
主要な演者にはその情報が脚本に書かれていたのかもしれない。
当然主人公の演者には知らされていただろう……。
その方が他の演者が演技とは違う表情が出せると公言していた監督たちだったし……。
だけど……問題はそこじゃない。聖剣が問題だ。
聖剣とは。聖剣に選ばれたもの以外が使っていても、ただの剣でしかないが、ひとたび勇者が持ち、振るえば聖剣になっていく……。
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