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第一章
第139話 ぽめらにゃん
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「「ポメラニアン!」」
ぽ、ぽめらにゃん? とか言った先にはケルベロスの小さくなった姿があるだけだ。
「なぁ、ユウ姉ちゃん達はあのケルベロスの事知ってんのか?」
「え? ケ、ケルベロスって確か三つ首のだよね? あのふわふわモコモコの可愛い子が? 顔……一つしかないよね?」
ケルベロスと聞いて、前に進みそうになっていた足を引き、逆に半歩後ろへ下がる。
可愛いものを見るようだった顔は『へ?』って固まってしまって、口許がヒクヒクしてるがどういうこった?
「なぁ、ユウ姉ちゃん達の世界にもいたんか。あれは今よく分かんねえけど小さくなって首も一つになっただけで、本当は三つ首だぞ」
「いやいやいやいやあんなの――いないことはないけど漫画とか小説とかの物語の中で登場するだけあって、実際にいるはずないよ……それがポメラニアンにそっくりだなんて」
ブンブンと首を振り、違うと言った後も、ジィーッとケルベロスを見てるユウ姉ちゃん達。
クローセのお陰で大人しくなったし、クロセルを背中に戻しとりあえず覚醒をやめる。
それと気になってた怪我をしてる冒険者ギルドの職員と、これも怪我をしてそうなギルドマスターが近付いてきた。
「ん~、よく分かんねえけど、そのぽめらにゃんはデカくなって三つ首になるんだろ?」
そう言った後、ユウ姉ちゃんの返事を聴く前に首を動かし、近付いてくる気配の方へ顔を向けると、もうすぐ近くまで来ていたが、やっぱりみんな足を引きずってんぞ……。
「ようギルドマスターに暁の狼じゃねえか、みんなで喧嘩でもしたんか? あちこちボロボロじゃねえか」
「いや、そこで縛られているバラマンディ達に不意をつかれてな、どうやって牢屋から出たのかも分からないがこのざまだ」
肩をすくめ、一緒に来た暁の狼と職員を手で指示をしているようだ。
ギルドマスターは襲撃者達を指差し、冒険者ギルドの方にさした手を動かし連れていけってことだな。
「ところでお前が飼ってるエンペラーキャットは確かに従魔登録はされていたが、そこの仔犬になったケルベロスは新しい従魔にしたのか?」
ギルドマスターが俺と話をしている間に、暁の狼と、他の職員によってユウ姉ちゃん達から引き渡され、姉ちゃん達と同じように引きずっていってる。
「いや、クローセを見て大人しくなったところをシバいたら小さくなってしまったんだ、俺の従魔じゃねえぞ」
カバッとケルベロスの方に体ごと向けていつでも動けるような身構えをしてる。
「な、ならケルベロスは自由に動けるということか……Aランクのパーティーでなんとか相手ができるかもしれない魔物だぞ」
「ん~、そうなんか、あっ、ユウ姉ちゃんが従魔にしねえか? ぽめらにゃんとか名前付けてたじゃねえか。ちと待ってろよ」
クローセが戻ってきてからも大人しく伏せたままのケルベロスに近より、目の前でしゃがんで目を合わせてやる。
「なあお前、何が目的でユウ姉ちゃん達を襲撃したんか知らねえけどよ、俺やクローセがやらなくてもあの五人は強いぞ、どうだ、ユウ姉ちゃんの従魔になるなら見逃してやるぞ」
「……」
黙っているが、またリュックから出てきたクローセと、ソラーレの上からパタパタと飛び下り、ケルベロスの前に二匹が揃ったところで、コロンと寝ころがり、腹を見せた。
「ナ、ナリマス。ダカラタスケテ」
「おっ、喋れるんだな。ついでにダンジョンに仕掛けた罠も全部解除しておけ。分かったか」
「お、おい、今のケルベロスが喋ったのか? ダンジョン罠? あれはバラマンディがやったんじゃないのか」
「どうなんだ?」
「アイツハ、アヤツッテイタダケ、マリョクアツメルタメ、オレガゼンブヤッタ」
『なるほど、ケント様、コヤツ中々頭が良いようです。罠を解除するために人はそこで長くとどまりますから、それだけ不特定多数から魔力を集められたのでしょう』
ふ~ん、まあ、それでこんなに強くなったんだな。それに仲間もそこそこ強そうなモヤモヤだったみたいだし、ってかあのオルトロスは?
「なぁ、オルトロスが取り憑いていた奴がいたんだが、お前の仲間か? ってかよ、他にもいるんか?」
「ハイ、スベテ、ワタシノテシタ、ホカニハイナイ」
そう言って石畳にアゴを擦り付けるように首を振った。
『普通のレイスはあそこまで取り憑けません。ある程度の知識や自我があるレイスが集まっていたのでしょうね。あの宰相に憑いていたレイスでさえくっついているだけだったのですから』
なるほどな、ダンジョンが集まっていて、魔力も豊富な土地だ。
それにダンジョンには冒険者が集まるし、魔力も鍛えて一般の人より多いから取り憑くには都合が良かったってことか。
「ぽめらにゃん、お前さ、ユウ姉ちゃんの従魔になったんだから悪さすんじゃねえぞ」
「え? ケントくん? 私がケルベロスを従魔にするの? え? 可愛いけど、ケルベロスなんでしょ?」
バババッと走りよって来たユウ姉ちゃんは背後から肩を掴んで揺すってくる。
「そうだ、ケルベロスなんて、Sランクのパーティーでも従魔になんてしようと思わないほどの魔物だぞ!」
まだ警戒して身構えているが、ギルドマスターもそんなことを言ってくる。
……だけどよ、もうなってるよな?
「あはは♪ そのケルベロスのぽめらにゃんはさ~、もうユウの従魔になってるよ~、さっきケントが聞いて、なるって言ってたし、ちゃんと契約されてるみたいだもん」
だよな。
「「「「「「えぇぇぇぇー!」」」」」」
ぽ、ぽめらにゃん? とか言った先にはケルベロスの小さくなった姿があるだけだ。
「なぁ、ユウ姉ちゃん達はあのケルベロスの事知ってんのか?」
「え? ケ、ケルベロスって確か三つ首のだよね? あのふわふわモコモコの可愛い子が? 顔……一つしかないよね?」
ケルベロスと聞いて、前に進みそうになっていた足を引き、逆に半歩後ろへ下がる。
可愛いものを見るようだった顔は『へ?』って固まってしまって、口許がヒクヒクしてるがどういうこった?
「なぁ、ユウ姉ちゃん達の世界にもいたんか。あれは今よく分かんねえけど小さくなって首も一つになっただけで、本当は三つ首だぞ」
「いやいやいやいやあんなの――いないことはないけど漫画とか小説とかの物語の中で登場するだけあって、実際にいるはずないよ……それがポメラニアンにそっくりだなんて」
ブンブンと首を振り、違うと言った後も、ジィーッとケルベロスを見てるユウ姉ちゃん達。
クローセのお陰で大人しくなったし、クロセルを背中に戻しとりあえず覚醒をやめる。
それと気になってた怪我をしてる冒険者ギルドの職員と、これも怪我をしてそうなギルドマスターが近付いてきた。
「ん~、よく分かんねえけど、そのぽめらにゃんはデカくなって三つ首になるんだろ?」
そう言った後、ユウ姉ちゃんの返事を聴く前に首を動かし、近付いてくる気配の方へ顔を向けると、もうすぐ近くまで来ていたが、やっぱりみんな足を引きずってんぞ……。
「ようギルドマスターに暁の狼じゃねえか、みんなで喧嘩でもしたんか? あちこちボロボロじゃねえか」
「いや、そこで縛られているバラマンディ達に不意をつかれてな、どうやって牢屋から出たのかも分からないがこのざまだ」
肩をすくめ、一緒に来た暁の狼と職員を手で指示をしているようだ。
ギルドマスターは襲撃者達を指差し、冒険者ギルドの方にさした手を動かし連れていけってことだな。
「ところでお前が飼ってるエンペラーキャットは確かに従魔登録はされていたが、そこの仔犬になったケルベロスは新しい従魔にしたのか?」
ギルドマスターが俺と話をしている間に、暁の狼と、他の職員によってユウ姉ちゃん達から引き渡され、姉ちゃん達と同じように引きずっていってる。
「いや、クローセを見て大人しくなったところをシバいたら小さくなってしまったんだ、俺の従魔じゃねえぞ」
カバッとケルベロスの方に体ごと向けていつでも動けるような身構えをしてる。
「な、ならケルベロスは自由に動けるということか……Aランクのパーティーでなんとか相手ができるかもしれない魔物だぞ」
「ん~、そうなんか、あっ、ユウ姉ちゃんが従魔にしねえか? ぽめらにゃんとか名前付けてたじゃねえか。ちと待ってろよ」
クローセが戻ってきてからも大人しく伏せたままのケルベロスに近より、目の前でしゃがんで目を合わせてやる。
「なあお前、何が目的でユウ姉ちゃん達を襲撃したんか知らねえけどよ、俺やクローセがやらなくてもあの五人は強いぞ、どうだ、ユウ姉ちゃんの従魔になるなら見逃してやるぞ」
「……」
黙っているが、またリュックから出てきたクローセと、ソラーレの上からパタパタと飛び下り、ケルベロスの前に二匹が揃ったところで、コロンと寝ころがり、腹を見せた。
「ナ、ナリマス。ダカラタスケテ」
「おっ、喋れるんだな。ついでにダンジョンに仕掛けた罠も全部解除しておけ。分かったか」
「お、おい、今のケルベロスが喋ったのか? ダンジョン罠? あれはバラマンディがやったんじゃないのか」
「どうなんだ?」
「アイツハ、アヤツッテイタダケ、マリョクアツメルタメ、オレガゼンブヤッタ」
『なるほど、ケント様、コヤツ中々頭が良いようです。罠を解除するために人はそこで長くとどまりますから、それだけ不特定多数から魔力を集められたのでしょう』
ふ~ん、まあ、それでこんなに強くなったんだな。それに仲間もそこそこ強そうなモヤモヤだったみたいだし、ってかあのオルトロスは?
「なぁ、オルトロスが取り憑いていた奴がいたんだが、お前の仲間か? ってかよ、他にもいるんか?」
「ハイ、スベテ、ワタシノテシタ、ホカニハイナイ」
そう言って石畳にアゴを擦り付けるように首を振った。
『普通のレイスはあそこまで取り憑けません。ある程度の知識や自我があるレイスが集まっていたのでしょうね。あの宰相に憑いていたレイスでさえくっついているだけだったのですから』
なるほどな、ダンジョンが集まっていて、魔力も豊富な土地だ。
それにダンジョンには冒険者が集まるし、魔力も鍛えて一般の人より多いから取り憑くには都合が良かったってことか。
「ぽめらにゃん、お前さ、ユウ姉ちゃんの従魔になったんだから悪さすんじゃねえぞ」
「え? ケントくん? 私がケルベロスを従魔にするの? え? 可愛いけど、ケルベロスなんでしょ?」
バババッと走りよって来たユウ姉ちゃんは背後から肩を掴んで揺すってくる。
「そうだ、ケルベロスなんて、Sランクのパーティーでも従魔になんてしようと思わないほどの魔物だぞ!」
まだ警戒して身構えているが、ギルドマスターもそんなことを言ってくる。
……だけどよ、もうなってるよな?
「あはは♪ そのケルベロスのぽめらにゃんはさ~、もうユウの従魔になってるよ~、さっきケントが聞いて、なるって言ってたし、ちゃんと契約されてるみたいだもん」
だよな。
「「「「「「えぇぇぇぇー!」」」」」」
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