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第二章
第39話 大きなどんぐりの木の下で
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「テラ止まんないよ! 広場に屋根が出来ちゃったよ!」
「んん~! 大丈夫よ! 後もう少しで成長が止まるわ!」
テラの言う通り、急激に成長速度が遅くなって、たぶん十メートルほど伸びた所で成長が止まりました。
見上げているのですが、枝葉が生い茂り、夜空の星も見えません。
幹の太さは大人の人が三十人くらいで手を伸ばし繋いだくらいありまして、単純に計算すると······木の幹の周囲は五十メートル以上ありますね。
「テラ、今度こそは謝らないと駄目だろうね、あはは······」
「まさかここまで大きくなるなんて······謝るのは村長さんによね?」
商人さん達と、ドワーフおじさんやアマラ、お兄さん達に続き、宿にいた人達が広場に出てきています。
広場に面した家からも、家族連れで玄関から出て来て、さっきまで無かった大きなどんぐりの木を見上げています。
「「えぇぇぇぇぇぇ~!」」
その後僕は商人さんと一緒に村長さんのお家に行き、テラと一緒にそれはもう物凄く謝りました。
何がどうしてそうなったかは、テラが説明して、それを僕がフォローする。
何とか納得してくれた村長さんは、明日の朝どんな様子か見てから決めるとの事で、夜も遅くなりましたが宿に戻りました。
宿に入るとみんなが僕達の帰りを待っていてくれたようで、どうなったか、村長さんに説明した事をもう一度説明しました。
「くははは♪ ではテラの頭に団栗を乗せていたのは魔力なんかの栄養をやっていたのか。飾りだと思っていたぞ」
おじさんはお酒の入ったカップを傾けながら、そんな事を言います。
それはそうだよね、普通はそう思うよね。
「私も。何で団栗なんだろうって思ってました、あはは」
アマラもジュースの入ったカップを持ちながら呆れた顔を向けてきます。
「まあ、なんだ、どこの家も夜だから全部は見れていないが大丈夫そうだったぞ」
パッと見は被害は無かったようですがたぶん昼間でも木陰で夏場は涼しくなるんじゃないかなって思います。
「そうだな、一番下の枝までの高さもあるから洗濯した物が乾かないってことも無さそうだったからな」
おっと、それは考えていませんでした。
「その様子なら、なに事もなく穏便に済まして貰えそうですね。皆さん、ライ君以外ですが荷物の受け渡しの為にお手伝いして貰えないでしょうか?」
僕は村長さんを待っていないといけませんからね。
「ふむ、重いものがほとんどなので、アマラちゃんも厳しいですね、アマラちゃんはライ君のフォローを頼んでも良いですか?」
「はい♪ 力仕事は苦手と言うか、逆に邪魔しちゃうと思いますから、ライ君のお手伝いしておきます」
おお、そうですね、僕に分からないことを教えて貰えそうですから嬉しいですね♪
「アマラよろしくね」
「はい。お役に立てるかどうか分からないですけど、あはは」
「では皆さん今日はお開きでしょうか? この時間からですとお酒がメインに······ライ君、また花を頭に刺していますが大丈夫ですか?」
テラを見ると、テーブルのにある切り花をいつも通り頭に刺していました。
「ねえテラ、それは大丈夫だよね?」
みんなの視線が集まるムルムルの上のテラはというと。
「も、もちろんよ! この子は普通の花よ、大きくはならないわよ! たぶん!」
「たぶんって、テラ、テントに行っておこうね。あはは······」
僕はテラとムルムルを肩に乗せ宿を出ておく事にしました。
「商人さん、せっかく部屋を取って貰ったのにすいません、外の木の下でテントを張って寝ますね」
「あはは······そ、そうですね、その方が安心できますね、あはは」
乾いた笑い声の商人さんと呆れた顔のみんな。
僕は席を立っておやすみなさいと挨拶をしてから外へ。
木の根元にテントを張ってもぐり込むと、疲れたのかすぐに寝てしまいました。
翌朝、「でけえな」「そうなんだよ昨晩急に生えたんだ」「これって団栗の木?」「秋に団栗のクッキーを作れるわね」「まわりに芝を植えて公園にすれば?」等々声が聞こえてきて目が覚めました。
「なんだか騒がしいわね? どうしたのかしら?」
「いやいや、テラ、君の団栗の木のせいだと思うよ。ふあぁぁ」
「そ、そうなの! 私捕まっちゃうの?」
「いや、捕まらないと思うよ。よし、着替えて外に出よう」
おろおろしているテラ、僕は着替えを済ませ、ムルムルごとテラを肩に乗せテントを出ました。
外は木と、テントを取り囲む様に村人達が集まり、見上げていました。
僕がテントから出てきたのを見て、そこにいた村長さんが近付いて声をかけてくれそうです。
「村長さん、おはようございます」
「ライ君おはよう。ここで寝ていたのかい?」
「はい。またなにか起こった時に対処出来るように」
まさかまた、頭に栄養を与えている物があったからとは言えません。
「ふむ。良い心掛けですよ。しかし立派な木だね。それに昼間の暑さをしのげる木陰も出来るようですし、被害もありませんので、罪にはなりませんね」
「はふぅぅ、良かったぁぁ」
テラ、本当に良かったね♪
「それに、皆にも好評なようですので、この団栗の木は開拓村の象徴として、このまま切り倒さずに辺りを整備していこうと考えますが、良いですか?」
「良いのですか! テラ! 捕まらなくても良いみたいだよ♪」
「やったぁぁ~! ちょ~っと心配してたけど、流石私! どんどん象徴にしてあげてね! この子の団栗は美容に良いわよ♪ それを売りに出来るくらい実るから、この村の特産品にしちゃいなよ♪」
いやいや、なんで途中から偉そうになっちゃうの! くふふふ。でも良かったねテラ。
「ほお。それは良いですね。この村は鉱山があり、農地としても平坦な場所が多く、そして肥沃な土地でして、鉱山と作物の二つを目的として開拓しているのですすが、それに加え美容ですか、聞いたことがありますね······貴族の方々にも好評だとか······ふむふむ」
村長さんはなにやら考え込んでしまいました。
他のみんな、いえ、女性達は目をキラキラさせながら、「美容♪」「嘘っ、私も綺麗に♪」「農地にこの木を、株分け······」「野菜作るより私はそれを······」等々ざわざわしちゃってますね。
男性の方々も、「売りが増えるんなら良いな」「俺どんぐりのクッキー好きだぜ」「いやいや、焼き団栗だろ、ほのかな甘味が」「パンに入れても美味いよな」と、少し食べる方に片寄っている気もしますが、悪い意見は無さそうなので一安心です。
「そうですね。よしこの村の名は団栗の別の呼び名で、エイコーン、エイコーンを、候補にしましょう!」
捕まるかもと心配していたのですが、良い方に話は流れ、なんとこの村の名前になるかもしれないなんて······。
「良かったねテラ、みんな良い人達で」
「うんうん♪ 海に行った帰りに、もう何本か村のまわりに団栗の木を植えてあげましょう♪ 言っとくけど、普通はここまで大きくならないからね、この子は特別沢山栄養を食べる子だっただけなのよ」
「うん♪ 団栗の林を作っちゃいましょう♪」
「あはは、ライにテラったらそんな事をしたら怒られるかも知れないよ」
「あっ、おはようアマラ」
アマラが起きて来たようです。
「おはようって、なんだかうまくまとまったみたいですね? 皆さん笑顔です」
集まっている人達を見渡しながら、ほっ、っと一息ついています。
「うん、この村の名前になるかもしれないって♪」
「あら! そうなの! 凄いじゃない! それならいっぱい植えるの賛成かも♪」
「ぬふふふ♪ 任せて! 私が良い子達を集めてあげるわ!」
それでまた、怒られそうになるのは、またいつかの話です。
「んん~! 大丈夫よ! 後もう少しで成長が止まるわ!」
テラの言う通り、急激に成長速度が遅くなって、たぶん十メートルほど伸びた所で成長が止まりました。
見上げているのですが、枝葉が生い茂り、夜空の星も見えません。
幹の太さは大人の人が三十人くらいで手を伸ばし繋いだくらいありまして、単純に計算すると······木の幹の周囲は五十メートル以上ありますね。
「テラ、今度こそは謝らないと駄目だろうね、あはは······」
「まさかここまで大きくなるなんて······謝るのは村長さんによね?」
商人さん達と、ドワーフおじさんやアマラ、お兄さん達に続き、宿にいた人達が広場に出てきています。
広場に面した家からも、家族連れで玄関から出て来て、さっきまで無かった大きなどんぐりの木を見上げています。
「「えぇぇぇぇぇぇ~!」」
その後僕は商人さんと一緒に村長さんのお家に行き、テラと一緒にそれはもう物凄く謝りました。
何がどうしてそうなったかは、テラが説明して、それを僕がフォローする。
何とか納得してくれた村長さんは、明日の朝どんな様子か見てから決めるとの事で、夜も遅くなりましたが宿に戻りました。
宿に入るとみんなが僕達の帰りを待っていてくれたようで、どうなったか、村長さんに説明した事をもう一度説明しました。
「くははは♪ ではテラの頭に団栗を乗せていたのは魔力なんかの栄養をやっていたのか。飾りだと思っていたぞ」
おじさんはお酒の入ったカップを傾けながら、そんな事を言います。
それはそうだよね、普通はそう思うよね。
「私も。何で団栗なんだろうって思ってました、あはは」
アマラもジュースの入ったカップを持ちながら呆れた顔を向けてきます。
「まあ、なんだ、どこの家も夜だから全部は見れていないが大丈夫そうだったぞ」
パッと見は被害は無かったようですがたぶん昼間でも木陰で夏場は涼しくなるんじゃないかなって思います。
「そうだな、一番下の枝までの高さもあるから洗濯した物が乾かないってことも無さそうだったからな」
おっと、それは考えていませんでした。
「その様子なら、なに事もなく穏便に済まして貰えそうですね。皆さん、ライ君以外ですが荷物の受け渡しの為にお手伝いして貰えないでしょうか?」
僕は村長さんを待っていないといけませんからね。
「ふむ、重いものがほとんどなので、アマラちゃんも厳しいですね、アマラちゃんはライ君のフォローを頼んでも良いですか?」
「はい♪ 力仕事は苦手と言うか、逆に邪魔しちゃうと思いますから、ライ君のお手伝いしておきます」
おお、そうですね、僕に分からないことを教えて貰えそうですから嬉しいですね♪
「アマラよろしくね」
「はい。お役に立てるかどうか分からないですけど、あはは」
「では皆さん今日はお開きでしょうか? この時間からですとお酒がメインに······ライ君、また花を頭に刺していますが大丈夫ですか?」
テラを見ると、テーブルのにある切り花をいつも通り頭に刺していました。
「ねえテラ、それは大丈夫だよね?」
みんなの視線が集まるムルムルの上のテラはというと。
「も、もちろんよ! この子は普通の花よ、大きくはならないわよ! たぶん!」
「たぶんって、テラ、テントに行っておこうね。あはは······」
僕はテラとムルムルを肩に乗せ宿を出ておく事にしました。
「商人さん、せっかく部屋を取って貰ったのにすいません、外の木の下でテントを張って寝ますね」
「あはは······そ、そうですね、その方が安心できますね、あはは」
乾いた笑い声の商人さんと呆れた顔のみんな。
僕は席を立っておやすみなさいと挨拶をしてから外へ。
木の根元にテントを張ってもぐり込むと、疲れたのかすぐに寝てしまいました。
翌朝、「でけえな」「そうなんだよ昨晩急に生えたんだ」「これって団栗の木?」「秋に団栗のクッキーを作れるわね」「まわりに芝を植えて公園にすれば?」等々声が聞こえてきて目が覚めました。
「なんだか騒がしいわね? どうしたのかしら?」
「いやいや、テラ、君の団栗の木のせいだと思うよ。ふあぁぁ」
「そ、そうなの! 私捕まっちゃうの?」
「いや、捕まらないと思うよ。よし、着替えて外に出よう」
おろおろしているテラ、僕は着替えを済ませ、ムルムルごとテラを肩に乗せテントを出ました。
外は木と、テントを取り囲む様に村人達が集まり、見上げていました。
僕がテントから出てきたのを見て、そこにいた村長さんが近付いて声をかけてくれそうです。
「村長さん、おはようございます」
「ライ君おはよう。ここで寝ていたのかい?」
「はい。またなにか起こった時に対処出来るように」
まさかまた、頭に栄養を与えている物があったからとは言えません。
「ふむ。良い心掛けですよ。しかし立派な木だね。それに昼間の暑さをしのげる木陰も出来るようですし、被害もありませんので、罪にはなりませんね」
「はふぅぅ、良かったぁぁ」
テラ、本当に良かったね♪
「それに、皆にも好評なようですので、この団栗の木は開拓村の象徴として、このまま切り倒さずに辺りを整備していこうと考えますが、良いですか?」
「良いのですか! テラ! 捕まらなくても良いみたいだよ♪」
「やったぁぁ~! ちょ~っと心配してたけど、流石私! どんどん象徴にしてあげてね! この子の団栗は美容に良いわよ♪ それを売りに出来るくらい実るから、この村の特産品にしちゃいなよ♪」
いやいや、なんで途中から偉そうになっちゃうの! くふふふ。でも良かったねテラ。
「ほお。それは良いですね。この村は鉱山があり、農地としても平坦な場所が多く、そして肥沃な土地でして、鉱山と作物の二つを目的として開拓しているのですすが、それに加え美容ですか、聞いたことがありますね······貴族の方々にも好評だとか······ふむふむ」
村長さんはなにやら考え込んでしまいました。
他のみんな、いえ、女性達は目をキラキラさせながら、「美容♪」「嘘っ、私も綺麗に♪」「農地にこの木を、株分け······」「野菜作るより私はそれを······」等々ざわざわしちゃってますね。
男性の方々も、「売りが増えるんなら良いな」「俺どんぐりのクッキー好きだぜ」「いやいや、焼き団栗だろ、ほのかな甘味が」「パンに入れても美味いよな」と、少し食べる方に片寄っている気もしますが、悪い意見は無さそうなので一安心です。
「そうですね。よしこの村の名は団栗の別の呼び名で、エイコーン、エイコーンを、候補にしましょう!」
捕まるかもと心配していたのですが、良い方に話は流れ、なんとこの村の名前になるかもしれないなんて······。
「良かったねテラ、みんな良い人達で」
「うんうん♪ 海に行った帰りに、もう何本か村のまわりに団栗の木を植えてあげましょう♪ 言っとくけど、普通はここまで大きくならないからね、この子は特別沢山栄養を食べる子だっただけなのよ」
「うん♪ 団栗の林を作っちゃいましょう♪」
「あはは、ライにテラったらそんな事をしたら怒られるかも知れないよ」
「あっ、おはようアマラ」
アマラが起きて来たようです。
「おはようって、なんだかうまくまとまったみたいですね? 皆さん笑顔です」
集まっている人達を見渡しながら、ほっ、っと一息ついています。
「うん、この村の名前になるかもしれないって♪」
「あら! そうなの! 凄いじゃない! それならいっぱい植えるの賛成かも♪」
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