渇愛

あんず

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質問タイムfive。

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「ねぇミキちゃん。

今更なんだけど……くうミキちゃんの歳とか学校とか知らない……

教えて?」



「おっ   そうだな。

前から遊んでるのに知らないな。」




「俺らの学校にくう以外の可愛子ちゃんは見当たらないもんなぁ~

イク以外には秘密なのか?」




陸空センパイたちとミキちゃんて仲良しなんだ……

オレは圭吾といるコトが多いからな……

知らなかった……





オレのテリトリーにミキちゃんが居たって
何だか複雑な気分かも……






オレって心狭いヤツ……。









「言ってなかったっけ?

僕、中学から早慶大附属だよ。

今ねぇ高校1年生でね信夫と同じクラスなんだぁ。

ねっ信夫?」



ミキちゃんの笑顔、やっぱり可愛い。

あんなに可愛いミキちゃんに対してオレって

…………やなヤツだな……





「信夫?」

「あぁ   同じクラス。

それで美月は俺の世話係を担任に押し付けられたんだよ。

俺、高校編入組だから。」



ノブって早慶大附属だったんだ……
電車で通う男子校としか教えてもらってなかったし。



「ミキちゃんとシノブ君、早慶大附属なの?」

「マジか……」

「お前ら二人何なの……」



「え~何で?」

みんなのブーイングにミキちゃんは頬を膨らませた。



「「「頭良すぎ!!」」」


陸空センパイと凪さんが同時に言った。

うん。
オレもそう思う。




「そうなの?信夫。」


「知らないよ……
編入受け入れてくれるっていうトコ他なかったから試験受けただけだよ俺は……。」



「僕だって……その……栞菜さんにすすめられて受験しただけだもん。

あっ栞菜さんの母校だよ早慶大は。」

 


知らないで受けて受かるって……。



「頭良すぎ……

なぁ姫、義弥さんはどこ大?」


今まで黙ってた圭吾が聞いてる。



「えっと父さんもミナ君もT大かな?

医学部と法学部。」



圭吾は一人で百面相をしている。

きっと『一目惚れ』したって言ってた義弥さんのコトで頭がいっぱいなのかもしれない。




イクは栞菜さんの息子で義弥さんの弟で……
頭良いはず?

オレの頭にふと疑問が浮かんだ。



「ミキちゃん……イクは勉強嫌いなの?

その……オレ達と同じ高校だし……」



「イク?   うん。勉強嫌いだよ。

でも頭はいいはずだよ?やらないだけ。

高校は近さで選んだんじゃない?通うの面倒って言ってたもん…………ふぁあ……」


ミキちゃんは話しながら大きな欠伸をした。

よく見れば眠そうな顔をしてる。

朝からバタバタしてたもんな…きっと疲れたんだろうな。



「美月おいで?」

「信夫?」と首を傾げながらもノブの膝に座った。

「ふぁあ……」



またノブの上に座ってる。

あの二人ってクラスメイトってだけじゃないよな?

一緒にお風呂入ったって……



見てみればミキちゃんはノブの胸に寄りかかって寝始めている。


「あ~ミキちゃんもう寝ちゃったぁ」

「相変わらず寝るの早いな。」

「あっでももうすぐ日付変わっちゃうよ。」

「そろそろ寝るか。」


凪さんの『寝るか』で質問タイムはお開きとなった。











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