初恋

あんず

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気配がない。

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義弥がウチに帰って来ない。

週末だけ留守にしていたのに
今はほとんどウチにいる気配がない。




僕の義弥。

この手で抱き締めたいのに
どんどん遠くに行ってしまう。




月末毎に

義弥と2人で雅さんのゴハンを食べに行っていた。

それも今は僕だけだ。



栞菜さんも雅さんも義弥に会えていない。





連絡は取れているし
僕と昼ゴハンを食べている。

それだけが

この2人を安心させる。













2学期で3年の僕たちは学校には行かなくなる。

僕は推薦で大学に合格した。


義弥には会えてない。

義弥のコトがわからない。










卒業式前に見かけた義弥は

青白く陶器のように透ける肌だった。

キレイな顔は別人のように痩せていた。



僕の義弥。

義弥は今でも僕が必要なのだろうか。











義弥を失うのが怖くて

僕は自分の気持ちに嘘をつき

弥生さんを好きだと思い込んだ。









弥生さんは僕を見ていない。



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