初恋

あんず

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こんな俺で…。

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美月はあれから学校を休んでいる。


ほとんど部屋に閉じこもっている……。









昼間母さんが様子を見に行ってくれている。

母さんに対してはいつもと変わらないらしい……。




『お友達に何か言われたみたいよ?

郁弥がブツブツ言ってたから。』




母さんの言葉を受けて美波が美月に問いかけた。

『何か嫌なコト言われたの?』





美月はただ首を横に振って

『ミナくん、父さんゴメンね』と

泣きそうな笑顔で呟いた……。







俺たちは美月を抱きしめてふわふわの髪を撫でた。

何て声をかけるのが正解なのか……。


ギュッと抱きしめてから

『おやすみ』と言って部屋を出た。




















いつものように

美波と二人で風呂に入る。

髪も身体も洗いっこする。

いつもと変わらない……。



でも

美月の哀しそうな笑顔は

俺の心にぽっかりと穴を開けた。














『義弥、おいで?』

美波がベットで呼んでいる。

裸のまま美波の胸に顔を埋めた……。





『僕の義弥はどうしたのかな?』





美波と二人で決めたルール。

隠し事はしない。





『美月が……』

『ん?』

『俺、美月に嫌な思いをさせているのかな?』

『何で?』

『美月……辛そう……』

『そうだね。

でも義弥が嫌な思いをさせてるって……

ちょっと違うと思うよ?』

『違うかな……』

『うん。

僕たちが美月を傷つけているかもしれない。

でも美月の気持ちの中はわからない……

僕たちはたくさん愛情を注いで見守ろう?』

『……いいのかな?』

『何が?』

『俺……美月の父さんでいいの…

『義弥!』


美波に怒られた……

俺は大人げなく泣いてしまった。










あの頃のように










自分は汚い

俺のせいで嫌な思いをさせている

俺の身体は欠陥品










子供の頃と同じような気持ちになってしまった……。

















『ほらっ……義弥。』


美波は俺を抱き締める。

たくさんキスをくれる。



『僕の義弥は心も身体もホントにキレイだ。

心配しなくていいよ?

たくさん時間がかかってもいいんだ。

僕たちも美月も家族の時間をたくさん過ごして思いやっていこう?』



俺は美波の腕の中で頷いた。











美波はたくさんの愛撫で俺の身体をキレイにしてくれた。

俺に精を注いでくれた。

何度も『愛してる』って囁いてくれた。









美波、美月……

こんな俺でゴメン





心の中でたくさん謝った。










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