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第2章
第23話
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次の日、中庭でおっさんが来るまで、ロゼッタの動作確認をしているとエレナが興味ありげに歩いてきた。
「レイそれなーに?」
「んーこれはなロゼッタっていう俺のパートナー的なやつだ。」
『初めまして、ロゼッタです。』
エレナはパートナーという言葉に何故かムッと膨れていたが、使ってみるか?と聞くと顔を輝かせた。
とりあえず、後ろから手を支えるようにして一緒に持ってみる。
「うわ、けっこう重いね!」
「まぁこの前の石でできてるからね。」
そこへちょうど向こうの方からおっさんが来るのが見えた。
「よし、エレナ!おっさ…ガレアスにロゼッタを向けてみて」
「こう?」
「そうそう、それで魔力をロゼッタに流しながら、右手の人差し指で今触ってるところを押し込んで。ロゼッタ、エレナの使用許可をだす。」
『マスターからエレナ様の使用許可を確認、ならびに刻印完了しました。』
エレナが引き金を引くと、ロゼッタがおっさんに刻印をした。
「じゃあ魔力を流しながら、引き金を引いて。」
「おーいお前たち何をして…」
おっさんが言い切る前に、エレナは引き金をしっかり引いた。
『火魔法《焔女神の豪炎》起動。』
すると歩いてくるおっさんの足元に紅の魔法陣が浮かび、見るからに熱そうな炎が噴き出した。
「なんじゃ…ってあっつあっつ!」
おっさんは熱さに走り回ったが、おっさんの足元の魔法陣もおっさんの動きに合わせて動き回っていた。
「ちょっ、エレナかして!」
おっさんの慌てっぷりに面白がっていたエレナからロゼッタを取り戻し、ロゼッタに声をかけた。
「ロゼッタ、水魔法を頼む!」
『了解しました。』
ロゼッタの了解を聞き、すぐさま引き金を引いた。
『氷魔法《氷神の氷山》起動』
すると今度はおっさんの足元に青い魔法陣が出現し、おっさんは変なポーズで氷漬けになった。そんなおっさんを見てエレナは笑い転げている。
「ちょっ、なんで氷魔法?!」
『刻印した標的は伝説のサラマンダー。水魔法では動きを封じるのは不可能と鑑定しました。』
「おっさんは敵じゃないから!」
すると氷にヒビが入っていき、おっさんの「ふんっ!」という声とともに氷は砕け散った。
『標的の拘束解除を確認。マスター殺りますか?』
「やんねぇよ!」
「……おい、レイ。貴様を何しておる…!」
「ひっ…!」
おっさんのあまりの殺気に軽い悲鳴が出た。エレナもビクビク震えている。
「今日という今日は許さんぞー!」
「まずい、エレナ逃げるぞ!」
「う、うん!」
「またんかガキどもー!!」
1時間後、赤いドラゴンが正座をしている男の子を叱っている姿が城の使用人達に目撃された。
「レイそれなーに?」
「んーこれはなロゼッタっていう俺のパートナー的なやつだ。」
『初めまして、ロゼッタです。』
エレナはパートナーという言葉に何故かムッと膨れていたが、使ってみるか?と聞くと顔を輝かせた。
とりあえず、後ろから手を支えるようにして一緒に持ってみる。
「うわ、けっこう重いね!」
「まぁこの前の石でできてるからね。」
そこへちょうど向こうの方からおっさんが来るのが見えた。
「よし、エレナ!おっさ…ガレアスにロゼッタを向けてみて」
「こう?」
「そうそう、それで魔力をロゼッタに流しながら、右手の人差し指で今触ってるところを押し込んで。ロゼッタ、エレナの使用許可をだす。」
『マスターからエレナ様の使用許可を確認、ならびに刻印完了しました。』
エレナが引き金を引くと、ロゼッタがおっさんに刻印をした。
「じゃあ魔力を流しながら、引き金を引いて。」
「おーいお前たち何をして…」
おっさんが言い切る前に、エレナは引き金をしっかり引いた。
『火魔法《焔女神の豪炎》起動。』
すると歩いてくるおっさんの足元に紅の魔法陣が浮かび、見るからに熱そうな炎が噴き出した。
「なんじゃ…ってあっつあっつ!」
おっさんは熱さに走り回ったが、おっさんの足元の魔法陣もおっさんの動きに合わせて動き回っていた。
「ちょっ、エレナかして!」
おっさんの慌てっぷりに面白がっていたエレナからロゼッタを取り戻し、ロゼッタに声をかけた。
「ロゼッタ、水魔法を頼む!」
『了解しました。』
ロゼッタの了解を聞き、すぐさま引き金を引いた。
『氷魔法《氷神の氷山》起動』
すると今度はおっさんの足元に青い魔法陣が出現し、おっさんは変なポーズで氷漬けになった。そんなおっさんを見てエレナは笑い転げている。
「ちょっ、なんで氷魔法?!」
『刻印した標的は伝説のサラマンダー。水魔法では動きを封じるのは不可能と鑑定しました。』
「おっさんは敵じゃないから!」
すると氷にヒビが入っていき、おっさんの「ふんっ!」という声とともに氷は砕け散った。
『標的の拘束解除を確認。マスター殺りますか?』
「やんねぇよ!」
「……おい、レイ。貴様を何しておる…!」
「ひっ…!」
おっさんのあまりの殺気に軽い悲鳴が出た。エレナもビクビク震えている。
「今日という今日は許さんぞー!」
「まずい、エレナ逃げるぞ!」
「う、うん!」
「またんかガキどもー!!」
1時間後、赤いドラゴンが正座をしている男の子を叱っている姿が城の使用人達に目撃された。
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