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第十話
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バスケット雑誌の取材を受けることになり、確実にチャンスを掴みかけていると感じていた。膝の調子も良く、実力を惜しみなく出せていた。
練習後、監督に呼ばれると
「Bリーグから特別指定で来て欲しいという打診が来てるが、挑戦してみるか?」と言われた。驚きながらも、都内のB1チームに挑戦出来るのはチャンスだと
「はい」と言うと
「プロだから、岡田のバスケットスキルが通用しないかもしれんが、頑張って」と肩を叩かれた。
プロチームの練習に合流して、大人に混じって話していると違和感なく溶け込んでいった。
「颯斗は落ち着いてるから、学生だってこと感じないな」
言われて嬉しくて
「老けてるって事?」と返す。
「老けてないけど、顔整ってるから髪型だけで大人っぽくなる」
そう言われて、髪型をいじって前髪を上げてみた。ホームでの試合、シュート練習をしていると
「カッコいい」と言われ、写真を撮られた。その方向を見上げ、美波ちゃんを探すように、辺りを見渡す。
「何、誰か探してんの?」
キャプテンに言われ、笑ってると
「こんな沢山ブースターがいるから、この中から見つけられないだろ。家族来てたってオレも気付けないよ」と背中を軽く叩いた。一旦ロッカーに戻る途中、ブースターさんが近くから
「頑張って」と声をかけてきた。頭を下げて手を振る。拍手の音に戸惑いながら、また無意識に探していると、美波ちゃんが目に飛び込んできた。
アッと言った顔になって、照れたように笑った。相変わらず可愛いなと思う。
「美波ちゃん、試合終わった後、話したい。後でスタッフに言っとくから、スタッフと一緒にちょっと来て」
小さく頷いて周りを気にしている美波ちゃんに、嬉しくて
「見に来てくれてありがとう」と言った。ザワザワしているのも気にならず、チームメンバーから肩を捕まえてその場から離された。
「颯斗、彼女か?いちよう、ブースターの目があるから控えて」
「彼女じゃないけど、控えた方がいいですか?」
「ああ。それにしても、あの人えらく可愛かったな」
またここにも狙ってる奴いるな、と警戒しながら焦る。美波ちゃんは誰にも渡したくないと強く思う。
後半、20点以上の差で勝っていた。そこで初めて出場機会を貰い、スピードを生かしパスを貰って走り、一つフェイクをして3点シュートを決めきった。頭を撫でられている間も美波ちゃんに視線を送って、人差し指を向けた。
練習後、監督に呼ばれると
「Bリーグから特別指定で来て欲しいという打診が来てるが、挑戦してみるか?」と言われた。驚きながらも、都内のB1チームに挑戦出来るのはチャンスだと
「はい」と言うと
「プロだから、岡田のバスケットスキルが通用しないかもしれんが、頑張って」と肩を叩かれた。
プロチームの練習に合流して、大人に混じって話していると違和感なく溶け込んでいった。
「颯斗は落ち着いてるから、学生だってこと感じないな」
言われて嬉しくて
「老けてるって事?」と返す。
「老けてないけど、顔整ってるから髪型だけで大人っぽくなる」
そう言われて、髪型をいじって前髪を上げてみた。ホームでの試合、シュート練習をしていると
「カッコいい」と言われ、写真を撮られた。その方向を見上げ、美波ちゃんを探すように、辺りを見渡す。
「何、誰か探してんの?」
キャプテンに言われ、笑ってると
「こんな沢山ブースターがいるから、この中から見つけられないだろ。家族来てたってオレも気付けないよ」と背中を軽く叩いた。一旦ロッカーに戻る途中、ブースターさんが近くから
「頑張って」と声をかけてきた。頭を下げて手を振る。拍手の音に戸惑いながら、また無意識に探していると、美波ちゃんが目に飛び込んできた。
アッと言った顔になって、照れたように笑った。相変わらず可愛いなと思う。
「美波ちゃん、試合終わった後、話したい。後でスタッフに言っとくから、スタッフと一緒にちょっと来て」
小さく頷いて周りを気にしている美波ちゃんに、嬉しくて
「見に来てくれてありがとう」と言った。ザワザワしているのも気にならず、チームメンバーから肩を捕まえてその場から離された。
「颯斗、彼女か?いちよう、ブースターの目があるから控えて」
「彼女じゃないけど、控えた方がいいですか?」
「ああ。それにしても、あの人えらく可愛かったな」
またここにも狙ってる奴いるな、と警戒しながら焦る。美波ちゃんは誰にも渡したくないと強く思う。
後半、20点以上の差で勝っていた。そこで初めて出場機会を貰い、スピードを生かしパスを貰って走り、一つフェイクをして3点シュートを決めきった。頭を撫でられている間も美波ちゃんに視線を送って、人差し指を向けた。
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