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第十一章
カルファス・ヴ・リ・レアルタ-02
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「――よろしい。ではそれぞれ、各皇族の方々用に搬入するとしよう」
レアルタ皇国シドニア領を中心に、各領土への武器の流通・管理を行うリエルティック商会の長であるヴァルブ・フォン・リエルティックへ刀の受け渡しをしつつ、クアンタは金額の確認を行う。
以前、リンナから直接刀を購入したシドニアは、いわゆる現ナマであったが、通常こうした正式のやり取りは銀行を介して行われる。
リエルティック商会の発行する小切手に記載された金額、彼の拇印、クアンタの署名の三つが合わさる事でようやく効力を発揮し、後は国営銀行へと出向いて換金作業を行う必要がある。
「ヴァルブ、一つ質問を良いだろうか」
「……なんだね?」
ヴァルブ・フォン・リエルティックとクアンタ……というよりリンナ刀工鍛冶場の間には、少しだけ確執がある。故にリンナはヴァルブとあまり会話はしたがらないし、対してヴァルブはクアンタを見る度に恐怖しているようにも見えた。
「ゴルタナについてだ。リエルティック商会ではゴルタナの流通も行っていると聞いたが?」
「ああ、行っているよ。基本的には各皇国軍および警兵隊へ搬入する第三世代型のゴルタナだ」
「以前私たちを襲った際に、私兵へ装備させていたゴルタナは、第二世代型ゴルタナなのか?」
「……単刀直入だな」
「事実であるからな」
「まぁ、そうだよ。第一世代型……建設業等で流用されている【アン・ゴルタナ】と呼ばれる試験型と異なり、数年前まで実際に皇国軍で稼働していたのが第二世代型ゴルタナだ。そして既に第三世代型の配備が完了しており、第二世代型は私たちのような流通業者が在庫として抱えているか、もしくは例外的な事情を汲んで許可が下りた場合にのみ、一般への提供を行っている」
「在庫としてはほとんど不良在庫扱いになっている、という事か」
「まぁ、そういう事だな」
クアンタにはどのゴルタナが、どのような経緯で開発やアップデートが行われたかを知るつもりはない。だがそうした装備というのは、今後の自衛にも役立てる事が出来る代物だ。
「では一つ、お師匠が装備出来るゴルタナ等の用意を検討できないだろうか」
「それは出来ない。警備防衛法第二十一条一項における『個人によるゴルタナの所有は一部例外を除き禁止とする』という法に反しているし、この一部例外も、使用する際の許諾を国防省もしくは警兵組織への申請を行い、使用審査を受ける必要があるからな」
「お前は私兵に使わせていたじゃないか」
「……クアンタ、君は私を陥れるつもりなど無いだろうね? 録音とか……」
「無いから早く質問に答えろ」
「……あの時はまぁ、揉み消すつもりであった事に合わせ、第二世代ゴルタナに関しては、申請さえ出せば自衛用で使用が可能だから、部下に使用申請を出させていた。申請受理が後になっても『通ったと思い込んでいた』で何とかなる。それにいざとなればあの貧困街連中が盗んだという契約になっていた。その為に奴らへ多くの金を握らせたのだ。
だが、今回は別だ。リンナへゴルタナを卸すという事は正式に記録に残ってしまうし、そうなればリンナは勿論、私だって罪に問われかねない。この警備防衛法は最悪、国家転覆罪が適用されかねないのだから、もしそれを承知で卸すとなれば相当な下準備と金が必要だ」
ゴルタナは、特別な訓練を受けていない一般市民でさえ、強力な兵力を有する事の出来る特殊な兵装である。
故に使用基準は適切に管理されている必要があり、ヴァルブは理由こそ知らぬが、警兵隊の人間にも多く配備が許されている現状というのは非常に珍しい状況なのだと言う。
「なるほど、理解した」
「……お前は本当に分からんよ。あの時私は、お前を確かに撃った筈なのに、なぜかこうしてピンピンしている。本当にバケモノではないのか?」
「バケモノではない。刀匠・リンナの弟子であり、それ以上でもそれ以下でもない」
何にせよ契約は終わった。ヴァルブはそのまま馬車に乗ってリンナ刀工鍛冶場を後にし、見送ったクアンタは台帳を取り出し、現在のリンナ刀工鍛冶場が有する資金と今後の必要経費等の計算を行っていく。
「財政的には余裕がある。後は刀の配備が滞りなく行われれば、各皇族の自衛にも大きく問題は無いだろう」
一ヶ月前、暗鬼や斬鬼がアルハットの失墜を狙った事、そしてアメリアの暗殺へと動こうとした豪鬼と呼ばれる名有りの存在を鑑みると、現在敵はリンナを直接狙う方法を取るのではなく、彼女を守る立場にある皇族、またはレアルタ皇国という国家の転覆を狙っているとしか考えられない。
だがそうした中でもシドニアやアメリアの策が上手く講じられた結果か、現状は皇族五人がいずれも欠ける事無く、順調に刀の配備が行われている。
そうした国家の防衛に大きく問題が無くなれば、次に問題となるのは結局、彼ら五災刃や、五災刃を束ねるマリルリンデが狙う、リンナの防衛である。
まだリンナには話せていないが、彼女は姫巫女の末裔という特殊な事情があり、彼女には災いを滅するために必要な刀を作り上げる事が出来る。
そして――そこで思い出すのは、菊谷ヤエという神を名乗る女の言葉、そして一ヶ月前にアルハットが暗鬼へと問うた事への回答である。
『本来【姫巫女】というのは、刀を用いて災いを滅する使命を受け継いできた家系だ』
『元々ボク達災いを滅する姫巫女……別の世界じゃプリステスと呼ばれる存在もまた、その膨大な虚力を用いて刃を振り、個々の固有能力を駆使して、ボク達の同胞を多く滅してきた種族だ』
リンナには、常人の四十倍を超える虚力が存在する。
そしてそうした虚力は、感情を司るエネルギーというだけでなく、時にそうした戦闘にも用いられる、特殊な動力となり得るのだという。
事実、クアンタが知るだけでも虚力を用いて戦う知的生命体は多くの星で確認がされていて、その中にはクアンタの同胞であるフォーリナーと敵対する者達もいたという情報を持っている。
――だからこそマリルリンデは災いという脅威を滅する可能性があるリンナを狙う。
クアンタは自分でリンナを守るつもりはあるけれど、しかし必ずしも守りぬけるとは限らないし、リンナにも何かそうした、身を守る術があって欲しいと考えていた。
そして、その方法で真っ先に思い浮かんだものがゴルタナであったのだが、それは叶わなかったわけであるのだが。
「大変ねクアンタ」
「そうだな。お師匠の虚力についてもそうだが、色々と抱える問題が大きい」
「現在シドニア兄さまやカルファス姉さまと警備防衛法の改正に動く予定よ。だからしばらくは貴女がリンナを護衛してほしい。勿論、皇国軍や警兵隊も護衛に就かせているけれど、大っぴらには出来ないもの」
「勿論だ。――所で、何の用だアルハット」
いつの間にかクアンタが財務整理を行うちゃぶ台に同席していたアルハット・ヴ・ロ・レアルタ。
彼女は微笑みと共にクアンタへ霊子端末を差し出し、クアンタもそれと非接触型通信を行う。
『リンナが聞く可能性もあるから、こうしてお話をしましょう』
『姫巫女についてか』
『ええ。貴女も暗鬼の言葉を受け、考えていたのでしょう? リンナにはそうした、災いを滅する為に戦う力があるのだと』
『だがそうした力があるという事など、お師匠に自覚は無い上に、姫巫女の末裔であることを内緒にしろという神さまのお告げもある』
『あれをお告げというべきなのかどうかは置いておくとして、その通り。でもそれを伝えなくたって、彼女の力を解析する方法が、無いわけでもない』
何、と視線で訴えながら、けれど彼女はそれ以上通信での会話を続けず、今度は言葉で続ける。
「シドニア兄さまが少々込み入ってるようだから、私が来たわ。
カルファス姉さまと私で、新型のゴルタナと、新型ゴルタナの技術を流用した、対災い専用装備を製作中です。その試験を、クアンタにお願いしたいの」
レアルタ皇国シドニア領を中心に、各領土への武器の流通・管理を行うリエルティック商会の長であるヴァルブ・フォン・リエルティックへ刀の受け渡しをしつつ、クアンタは金額の確認を行う。
以前、リンナから直接刀を購入したシドニアは、いわゆる現ナマであったが、通常こうした正式のやり取りは銀行を介して行われる。
リエルティック商会の発行する小切手に記載された金額、彼の拇印、クアンタの署名の三つが合わさる事でようやく効力を発揮し、後は国営銀行へと出向いて換金作業を行う必要がある。
「ヴァルブ、一つ質問を良いだろうか」
「……なんだね?」
ヴァルブ・フォン・リエルティックとクアンタ……というよりリンナ刀工鍛冶場の間には、少しだけ確執がある。故にリンナはヴァルブとあまり会話はしたがらないし、対してヴァルブはクアンタを見る度に恐怖しているようにも見えた。
「ゴルタナについてだ。リエルティック商会ではゴルタナの流通も行っていると聞いたが?」
「ああ、行っているよ。基本的には各皇国軍および警兵隊へ搬入する第三世代型のゴルタナだ」
「以前私たちを襲った際に、私兵へ装備させていたゴルタナは、第二世代型ゴルタナなのか?」
「……単刀直入だな」
「事実であるからな」
「まぁ、そうだよ。第一世代型……建設業等で流用されている【アン・ゴルタナ】と呼ばれる試験型と異なり、数年前まで実際に皇国軍で稼働していたのが第二世代型ゴルタナだ。そして既に第三世代型の配備が完了しており、第二世代型は私たちのような流通業者が在庫として抱えているか、もしくは例外的な事情を汲んで許可が下りた場合にのみ、一般への提供を行っている」
「在庫としてはほとんど不良在庫扱いになっている、という事か」
「まぁ、そういう事だな」
クアンタにはどのゴルタナが、どのような経緯で開発やアップデートが行われたかを知るつもりはない。だがそうした装備というのは、今後の自衛にも役立てる事が出来る代物だ。
「では一つ、お師匠が装備出来るゴルタナ等の用意を検討できないだろうか」
「それは出来ない。警備防衛法第二十一条一項における『個人によるゴルタナの所有は一部例外を除き禁止とする』という法に反しているし、この一部例外も、使用する際の許諾を国防省もしくは警兵組織への申請を行い、使用審査を受ける必要があるからな」
「お前は私兵に使わせていたじゃないか」
「……クアンタ、君は私を陥れるつもりなど無いだろうね? 録音とか……」
「無いから早く質問に答えろ」
「……あの時はまぁ、揉み消すつもりであった事に合わせ、第二世代ゴルタナに関しては、申請さえ出せば自衛用で使用が可能だから、部下に使用申請を出させていた。申請受理が後になっても『通ったと思い込んでいた』で何とかなる。それにいざとなればあの貧困街連中が盗んだという契約になっていた。その為に奴らへ多くの金を握らせたのだ。
だが、今回は別だ。リンナへゴルタナを卸すという事は正式に記録に残ってしまうし、そうなればリンナは勿論、私だって罪に問われかねない。この警備防衛法は最悪、国家転覆罪が適用されかねないのだから、もしそれを承知で卸すとなれば相当な下準備と金が必要だ」
ゴルタナは、特別な訓練を受けていない一般市民でさえ、強力な兵力を有する事の出来る特殊な兵装である。
故に使用基準は適切に管理されている必要があり、ヴァルブは理由こそ知らぬが、警兵隊の人間にも多く配備が許されている現状というのは非常に珍しい状況なのだと言う。
「なるほど、理解した」
「……お前は本当に分からんよ。あの時私は、お前を確かに撃った筈なのに、なぜかこうしてピンピンしている。本当にバケモノではないのか?」
「バケモノではない。刀匠・リンナの弟子であり、それ以上でもそれ以下でもない」
何にせよ契約は終わった。ヴァルブはそのまま馬車に乗ってリンナ刀工鍛冶場を後にし、見送ったクアンタは台帳を取り出し、現在のリンナ刀工鍛冶場が有する資金と今後の必要経費等の計算を行っていく。
「財政的には余裕がある。後は刀の配備が滞りなく行われれば、各皇族の自衛にも大きく問題は無いだろう」
一ヶ月前、暗鬼や斬鬼がアルハットの失墜を狙った事、そしてアメリアの暗殺へと動こうとした豪鬼と呼ばれる名有りの存在を鑑みると、現在敵はリンナを直接狙う方法を取るのではなく、彼女を守る立場にある皇族、またはレアルタ皇国という国家の転覆を狙っているとしか考えられない。
だがそうした中でもシドニアやアメリアの策が上手く講じられた結果か、現状は皇族五人がいずれも欠ける事無く、順調に刀の配備が行われている。
そうした国家の防衛に大きく問題が無くなれば、次に問題となるのは結局、彼ら五災刃や、五災刃を束ねるマリルリンデが狙う、リンナの防衛である。
まだリンナには話せていないが、彼女は姫巫女の末裔という特殊な事情があり、彼女には災いを滅するために必要な刀を作り上げる事が出来る。
そして――そこで思い出すのは、菊谷ヤエという神を名乗る女の言葉、そして一ヶ月前にアルハットが暗鬼へと問うた事への回答である。
『本来【姫巫女】というのは、刀を用いて災いを滅する使命を受け継いできた家系だ』
『元々ボク達災いを滅する姫巫女……別の世界じゃプリステスと呼ばれる存在もまた、その膨大な虚力を用いて刃を振り、個々の固有能力を駆使して、ボク達の同胞を多く滅してきた種族だ』
リンナには、常人の四十倍を超える虚力が存在する。
そしてそうした虚力は、感情を司るエネルギーというだけでなく、時にそうした戦闘にも用いられる、特殊な動力となり得るのだという。
事実、クアンタが知るだけでも虚力を用いて戦う知的生命体は多くの星で確認がされていて、その中にはクアンタの同胞であるフォーリナーと敵対する者達もいたという情報を持っている。
――だからこそマリルリンデは災いという脅威を滅する可能性があるリンナを狙う。
クアンタは自分でリンナを守るつもりはあるけれど、しかし必ずしも守りぬけるとは限らないし、リンナにも何かそうした、身を守る術があって欲しいと考えていた。
そして、その方法で真っ先に思い浮かんだものがゴルタナであったのだが、それは叶わなかったわけであるのだが。
「大変ねクアンタ」
「そうだな。お師匠の虚力についてもそうだが、色々と抱える問題が大きい」
「現在シドニア兄さまやカルファス姉さまと警備防衛法の改正に動く予定よ。だからしばらくは貴女がリンナを護衛してほしい。勿論、皇国軍や警兵隊も護衛に就かせているけれど、大っぴらには出来ないもの」
「勿論だ。――所で、何の用だアルハット」
いつの間にかクアンタが財務整理を行うちゃぶ台に同席していたアルハット・ヴ・ロ・レアルタ。
彼女は微笑みと共にクアンタへ霊子端末を差し出し、クアンタもそれと非接触型通信を行う。
『リンナが聞く可能性もあるから、こうしてお話をしましょう』
『姫巫女についてか』
『ええ。貴女も暗鬼の言葉を受け、考えていたのでしょう? リンナにはそうした、災いを滅する為に戦う力があるのだと』
『だがそうした力があるという事など、お師匠に自覚は無い上に、姫巫女の末裔であることを内緒にしろという神さまのお告げもある』
『あれをお告げというべきなのかどうかは置いておくとして、その通り。でもそれを伝えなくたって、彼女の力を解析する方法が、無いわけでもない』
何、と視線で訴えながら、けれど彼女はそれ以上通信での会話を続けず、今度は言葉で続ける。
「シドニア兄さまが少々込み入ってるようだから、私が来たわ。
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