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第十一章
カルファス・ヴ・リ・レアルタ-03
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新型ゴルタナ。第四世代型ゴルタナ。
そう名を打って取り出された物に、クアンタは目を細めてアルハットへ問う。
「コレは、マジカリング・デバイスか?」
「正確に言うと少し違うわ。これはゴルタナの形状をマジカリング・デバイスに似せただけのもの。ヤエさんからマジカリング・デバイスについてデータを貰ったから、その技術だけを流用した形ね」
縦幅十二センチ、横幅六センチ、厚さは七ミリ程の長方形型デバイス、四インチ程の大きさを有する液晶のような画面は、恐らく霊子の集合体を用いて表示するタイプのタッチパネルで、クアンタはその外観だけを見ても、自身の持つマジカリング・デバイスと瓜二つのそれを手に取り、内部情報の解析を行うが、しかし魔術的・錬金術的な代物であるのか、あらゆる金属の集合体であるという情報しか読み取れない。
「そして、この第四世代型ゴルタナに、対災い専用装備としての技術を結集した、4.5世代型をカルファス姉さまが開発中よ」
「私にその試験をしろというのか?」
「ええ。実際に使用してみて、それが対策になり得るものかを見て欲しいの」
とはいえ、現在は刀の増産を進めている状況である。リンナ一人だけを置いてカルファス領に出向くわけにもいかないのだが。
「あー……」
と、そこで汗だくになったリンナが居間に顔を出し、アルハットが小さなお辞儀をすると「お邪魔しているわ」とだけ言った。
「いらっしゃいアルハット。今の聞こえてたんだけどさ、それってすぐ行かなきゃダメ?」
「丁度それを問おうと思っていたのだが」
「いいえ大丈夫。心配しないで。二日後に正式な書類として送るのだけれど、四日後にカルファス領へ来賓として呼びたてるから、その時にテストしてほしい、という事よ」
「アタシもお呼ばれされてたんだ」
んー、と口をすぼめて考えるリンナ。カルファス領は馬車での移動に半日以上の時間が必要だ。以前のアメリア領に出向いた時の様に、一日で予定が終了したとしても二日間は作業に入れない事を危惧しているのかもしれない。
「既にシドニア兄さまには話を通したのだけれど、この事で遅れが出ても特に問題はないとの返答だったわ。新型ゴルタナの開発が進めばそれだけ戦力増強に繋がるって事でね」
「んー……まぁ、納期延びるならアタシは良いけどさ……クアンタ、アンタは良いの? その、新型ゴルタナの試験ってのはアンタも気になる?」
「そうだな。こうした装備によってお師匠を防衛する皇国軍や警兵隊の能力が向上するという事ならば、協力に問題はない」
それに加えた理由は、口にしないがアルハットの持つ霊子端末へ無線通信を行い、意思疎通を図る。
『その4.5世代型、扱いとしてはゴルタナにしないつもりだな?』
『ええ。四世代型はゴルタナとしての扱いになるけれど、4.5世代型の方は貴女のマジカリング・デバイスと同列扱いにするから、イザって時には誰でも使える様にするわ――つまり、リンナでも使える様にするって事』
アルハットとしても、現状の様にリンナが戦闘能力を保持していない状況を好ましく思っていなかったらしい。
――何せ、ただ虚力が多い、ただ刀を作る技術を持っているというだけでは、ヤエが守ろうと、マリルリンデ、五災刃がリンナを狙う理由とするには薄すぎる。
リンナには、刀を作る事よりも大きな、何か力があると考えたのだ。
「じゃあ今日の所は、これで」
「え、もう行っちゃうの? お茶でも飲んできなよ。何だったら工房覗いてく?」
「嬉しいお誘いだけど……少し公務が残ってるの。だからそのお誘いはまた今度ね」
以前、アルハットとリンナのイザコザがあった際に、リンナはどうやらアルハットと敬語を使わずに話すようになったらしく、それに加えて随分と友好的になった。
「じゃあ、また来るわねリンナ。その時こそ、色々工房を見せて頂戴」
「うん、アルハットもあんま無理せず頑張りなよ?」
「ふふ、難しい事を言うわね」
じゃあね、と言葉にしつつ、リンナの額に軽くキスをして、霊子転移をしたアルハット。
「随分と二人で仲良くなったみたいだな」
「そうかな? んー……何か、アンタが前に、アタシとアルハットが似てるって聞いた時から、何か他人に思えなくてさぁ。それに、可愛いよねぇアルハット。なんか、アタシ的にはちょっとドジなお姉ちゃんってカンジ」
そう笑うリンナに、少し複雑な感覚を覚えるクアンタ。しかし友好的である事は好ましい事であるはずなので「そうか」とだけ端的に返す。
「それより、刀はいいのか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。そろそろ昼メシの準備しよっかなぁ、って思ってさ」
「もうそんな時間か」
既に太陽は昇りきり、これから昼過ぎとなる。リンナが汗だくの貫頭衣を脱いで、そのまま半裸の状態で台所へ出向き、クアンタは「何か手伝おうか」と声をかけるが、リンナはちょっと困り顔で「あー……いいや」と首を横に振る。
「……そうだな、私が料理をすると、アレか」
「あのさ、まぁ、あんま気にすんな? 女は料理できなきゃいけねぇってホーリツなんか無いんだから」
「……了解」
数日前、リンナがあまりの忙しさに「メシ作ってる時間なんかねーよッッ!!」と発狂していた為、クアンタが手空きに料理を作ったのだが、この料理が非常にユニークな味わいだったらしい。リンナは「マズくは無いけどウマくもない」とキッパリ言い放ち、クアンタもそれ以来、自分の料理スキルに疑問を持っていたらしい。
「では、少し外の掃除をしてくる……」
「あ……」
表情は最後まで不変だったが、普段のクアンタらしからぬ哀愁漂う背中に何と声をかける事も出来なかったリンナが、悪い事言っちゃったかなぁ……と頭を掻きつつ、朝食の時に炊いたご飯の量を確認した。
そうして五分ほど、庭とリンナ宅の近くを掃除していたクアンタが、それでもやる事が無かったので、ミルガスの街へと出向いて小切手の換金と口座への入金を行い、帰ると既に食事の準備が整っていた。
「クアンタお帰り。ご飯できてるよ」
「ありがとう、お師匠」
鼻腔から伝わる、香ばしい匂いが玄関にも漂ってきた。
クアンタ自身が気付かぬ程、少しだけ早足で居間へと行くと、昼食はちゃぶ台に並べられていた。
「クアンタが好きなリュナス料理作ったからさ、いっぱい食べな!」
地球で言う所の中華料理にも似た料理の数々、正式な名称はリンナも知らぬようだが、クアンタが知るところで『麻婆豆腐』や『青椒肉絲』、『春巻き』、『水餃子』等があり、クアンタは小さく「私はこれが好きといったか?」と首を傾げた。
「あ、あれ? アンタ確かアメリア領で飯食った時、餡掛け豚好きっつってなかったっけ? あれリュナス料理だから、こういうのも好きかなーって思ったんだけど……」
「美味しいと言った覚えはあるが、好きと言った覚えはない」
であるが、リンナはそうしたクアンタが「美味しい」と言った料理の事を覚えていたようで、少しだけ喜ばしい感情が彼女の中に芽生える。
「……だが、嬉しい。ありがとうお師匠」
相も変わらず表情は変えぬが、しかしリンナから見れば少し嬉しそうにしているクアンタにホッとして、すぐに二人で座布団に腰かける。
「んじゃ、いただきます」
「頂きます」
作ってくれたリンナと食材への感謝を口にして、すぐに箸を伸ばし、それぞれを食していく。
――クアンタは確かにこの時、リンナの作るリュナス料理に夢中だったかもしれない。
そう名を打って取り出された物に、クアンタは目を細めてアルハットへ問う。
「コレは、マジカリング・デバイスか?」
「正確に言うと少し違うわ。これはゴルタナの形状をマジカリング・デバイスに似せただけのもの。ヤエさんからマジカリング・デバイスについてデータを貰ったから、その技術だけを流用した形ね」
縦幅十二センチ、横幅六センチ、厚さは七ミリ程の長方形型デバイス、四インチ程の大きさを有する液晶のような画面は、恐らく霊子の集合体を用いて表示するタイプのタッチパネルで、クアンタはその外観だけを見ても、自身の持つマジカリング・デバイスと瓜二つのそれを手に取り、内部情報の解析を行うが、しかし魔術的・錬金術的な代物であるのか、あらゆる金属の集合体であるという情報しか読み取れない。
「そして、この第四世代型ゴルタナに、対災い専用装備としての技術を結集した、4.5世代型をカルファス姉さまが開発中よ」
「私にその試験をしろというのか?」
「ええ。実際に使用してみて、それが対策になり得るものかを見て欲しいの」
とはいえ、現在は刀の増産を進めている状況である。リンナ一人だけを置いてカルファス領に出向くわけにもいかないのだが。
「あー……」
と、そこで汗だくになったリンナが居間に顔を出し、アルハットが小さなお辞儀をすると「お邪魔しているわ」とだけ言った。
「いらっしゃいアルハット。今の聞こえてたんだけどさ、それってすぐ行かなきゃダメ?」
「丁度それを問おうと思っていたのだが」
「いいえ大丈夫。心配しないで。二日後に正式な書類として送るのだけれど、四日後にカルファス領へ来賓として呼びたてるから、その時にテストしてほしい、という事よ」
「アタシもお呼ばれされてたんだ」
んー、と口をすぼめて考えるリンナ。カルファス領は馬車での移動に半日以上の時間が必要だ。以前のアメリア領に出向いた時の様に、一日で予定が終了したとしても二日間は作業に入れない事を危惧しているのかもしれない。
「既にシドニア兄さまには話を通したのだけれど、この事で遅れが出ても特に問題はないとの返答だったわ。新型ゴルタナの開発が進めばそれだけ戦力増強に繋がるって事でね」
「んー……まぁ、納期延びるならアタシは良いけどさ……クアンタ、アンタは良いの? その、新型ゴルタナの試験ってのはアンタも気になる?」
「そうだな。こうした装備によってお師匠を防衛する皇国軍や警兵隊の能力が向上するという事ならば、協力に問題はない」
それに加えた理由は、口にしないがアルハットの持つ霊子端末へ無線通信を行い、意思疎通を図る。
『その4.5世代型、扱いとしてはゴルタナにしないつもりだな?』
『ええ。四世代型はゴルタナとしての扱いになるけれど、4.5世代型の方は貴女のマジカリング・デバイスと同列扱いにするから、イザって時には誰でも使える様にするわ――つまり、リンナでも使える様にするって事』
アルハットとしても、現状の様にリンナが戦闘能力を保持していない状況を好ましく思っていなかったらしい。
――何せ、ただ虚力が多い、ただ刀を作る技術を持っているというだけでは、ヤエが守ろうと、マリルリンデ、五災刃がリンナを狙う理由とするには薄すぎる。
リンナには、刀を作る事よりも大きな、何か力があると考えたのだ。
「じゃあ今日の所は、これで」
「え、もう行っちゃうの? お茶でも飲んできなよ。何だったら工房覗いてく?」
「嬉しいお誘いだけど……少し公務が残ってるの。だからそのお誘いはまた今度ね」
以前、アルハットとリンナのイザコザがあった際に、リンナはどうやらアルハットと敬語を使わずに話すようになったらしく、それに加えて随分と友好的になった。
「じゃあ、また来るわねリンナ。その時こそ、色々工房を見せて頂戴」
「うん、アルハットもあんま無理せず頑張りなよ?」
「ふふ、難しい事を言うわね」
じゃあね、と言葉にしつつ、リンナの額に軽くキスをして、霊子転移をしたアルハット。
「随分と二人で仲良くなったみたいだな」
「そうかな? んー……何か、アンタが前に、アタシとアルハットが似てるって聞いた時から、何か他人に思えなくてさぁ。それに、可愛いよねぇアルハット。なんか、アタシ的にはちょっとドジなお姉ちゃんってカンジ」
そう笑うリンナに、少し複雑な感覚を覚えるクアンタ。しかし友好的である事は好ましい事であるはずなので「そうか」とだけ端的に返す。
「それより、刀はいいのか?」
「ああ、大丈夫大丈夫。そろそろ昼メシの準備しよっかなぁ、って思ってさ」
「もうそんな時間か」
既に太陽は昇りきり、これから昼過ぎとなる。リンナが汗だくの貫頭衣を脱いで、そのまま半裸の状態で台所へ出向き、クアンタは「何か手伝おうか」と声をかけるが、リンナはちょっと困り顔で「あー……いいや」と首を横に振る。
「……そうだな、私が料理をすると、アレか」
「あのさ、まぁ、あんま気にすんな? 女は料理できなきゃいけねぇってホーリツなんか無いんだから」
「……了解」
数日前、リンナがあまりの忙しさに「メシ作ってる時間なんかねーよッッ!!」と発狂していた為、クアンタが手空きに料理を作ったのだが、この料理が非常にユニークな味わいだったらしい。リンナは「マズくは無いけどウマくもない」とキッパリ言い放ち、クアンタもそれ以来、自分の料理スキルに疑問を持っていたらしい。
「では、少し外の掃除をしてくる……」
「あ……」
表情は最後まで不変だったが、普段のクアンタらしからぬ哀愁漂う背中に何と声をかける事も出来なかったリンナが、悪い事言っちゃったかなぁ……と頭を掻きつつ、朝食の時に炊いたご飯の量を確認した。
そうして五分ほど、庭とリンナ宅の近くを掃除していたクアンタが、それでもやる事が無かったので、ミルガスの街へと出向いて小切手の換金と口座への入金を行い、帰ると既に食事の準備が整っていた。
「クアンタお帰り。ご飯できてるよ」
「ありがとう、お師匠」
鼻腔から伝わる、香ばしい匂いが玄関にも漂ってきた。
クアンタ自身が気付かぬ程、少しだけ早足で居間へと行くと、昼食はちゃぶ台に並べられていた。
「クアンタが好きなリュナス料理作ったからさ、いっぱい食べな!」
地球で言う所の中華料理にも似た料理の数々、正式な名称はリンナも知らぬようだが、クアンタが知るところで『麻婆豆腐』や『青椒肉絲』、『春巻き』、『水餃子』等があり、クアンタは小さく「私はこれが好きといったか?」と首を傾げた。
「あ、あれ? アンタ確かアメリア領で飯食った時、餡掛け豚好きっつってなかったっけ? あれリュナス料理だから、こういうのも好きかなーって思ったんだけど……」
「美味しいと言った覚えはあるが、好きと言った覚えはない」
であるが、リンナはそうしたクアンタが「美味しい」と言った料理の事を覚えていたようで、少しだけ喜ばしい感情が彼女の中に芽生える。
「……だが、嬉しい。ありがとうお師匠」
相も変わらず表情は変えぬが、しかしリンナから見れば少し嬉しそうにしているクアンタにホッとして、すぐに二人で座布団に腰かける。
「んじゃ、いただきます」
「頂きます」
作ってくれたリンナと食材への感謝を口にして、すぐに箸を伸ばし、それぞれを食していく。
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