123 / 285
第十二章
進化-08
しおりを挟む
少しだけ、時間は遡る。
クアンタの眠る、カルファス領皇居の客間にいたリンナとカルファスだったが、そこで強い衝撃が皇居全体を襲った。
「っ、なにっ!?」
この時リンナは、皇居内の禁錮室で自分の身体を媒体として餓鬼が炎と置き換わり、水蒸気爆発を起こしていた事実を知らない。
勿論、カルファスも同様にその事実を知らぬのだが――今の爆発音だけで、彼女の脳内には一瞬で三つの仮説が生まれた。
(一つ、魔術師による襲撃。けれどコレは可能性として一番低い。魔術師の殆どは名乗りを上げての襲撃がほとんどだし、そもそもこの皇居内で私を襲うなんて事したら、社会的地位が危ぶまれる。外にいる時や学校にいる時に襲撃してくるのは許可してるけど、皇居内で襲撃してきた場合はアウトって公言してるもんね)
まずは椅子ごと倒れそうになっているリンナの身体を抱き寄せ、支える。カルファスはアメリアやクアンタ程ではないが、それなりの物を持っている。それに顔を埋める形となったリンナは「ほぁああああ……っ!」と顔を真っ赤にしていたが、思考を回す方を優先していたカルファスは気付いていない。
(二つ、さっきアルちゃんはイル姉さま達を迎えに行くって言ってた。つまりまたイル姉さまの転移にミスって上空に転移させちゃって墜落……いや、私がやったならともかく、アルちゃんがイル姉さま相手にそんな適当な事しないか……可能性としては二番目に低い)
そして三番目――今、カルファスはこうだと仮定して行動をしている。
(三番目。餓鬼ちゃんが解放されたから、いや違う。
恐らく、餓鬼ちゃんの能力は「物体を炎に置き換える能力」だと思われる。だからあの子が「苦手」と公言した水・液体は、この物質という部分の解釈に含まれないと考えていた。
でも、よく考えたら彼女達災いは、身体を形作る虚力自体が拡散されないと、死なないと聞いてる。彼女達は自分の身体を粒子状に拡散させて姿を消したり、移動する能力もあるっぽいし、自分の身体を炎に置き換えたとしても、もしかしたら死なない……?
死なないと仮定したら、その置き換えられた物質や身体はどこに……? いえ、仮説にこれ以上求めても無駄ね。
それよりも考えないといけないのは、もしこの仮説が正しければ、彼女が何をするか。
間違いなく、彼女は自分が死なないと分かっていれば、自分の身体を使って炎に置換する。そうする事によってどうなるかは計算していないだろうけれど、彼女の置換する炎の熱量が急に水へ触れたら、内部で急激に上げられた水が……水蒸気爆発に近い起爆を起こす)
かなり無茶苦茶な仮説ではないかと思いつつ、ゾワリとしたものを感じたカルファスは、適当なベッドシーツを手に取り、それをロープ状に伸ばしはじめる。
「え、何してんすかカルファス様!?」
「リンナちゃん、そっち側をベッドの下に通すよ!」
シーツをロープ状にした物をベッドの下に通し、ベッドとクアンタを固定する。こうすれば多少の振動で落ちる事は無いだろう。
霊子端末を取り出し、自身とリンナ、クアンタと彼女の寝ているベッドを霊子計測。
ベッドがキングサイズなものだから、霊子計測に時間がかかる。しかしそうしている内に、餓鬼が次の行動に移る可能性もある。
「間に合って……っ」
霊子計測完了、転移準備が整った所で、場所を指定せずに霊子転移が行われた。
いつの間にか、そういつの間にか。
リンナは今自分の身体が、先ほどまでいたカルファス領皇居内の客間に無い事を知った。
そこは皇居近く、首都から少し離れた人通りの一切ない道ばただが……問題は数十メートル上空である事だろう。
「う、ひゃああああああああああ――ッ!?」
「チィ……ッ!」
クアンタが眠るキングサイズのベッドにリンナの身体を押し付けながら、上空を舞うカルファスが左手首に装着したリングへ触れた後、ベッドに触れる。
瞬間、ベッドの脚部四つを起点とした安定が行われ、ふわふわゆっくり、飛行というより緩やかな滑空を開始する。
そうする事でリンナが落ち着いたようにホッと息をついたが――瞬間、元々いた皇居が、爆発したように燃えた。
否、違う。建物があった場所が、建物ではなく炎そのものに置き換えられたのだ。
「危機一髪……っ」
その光景を見ていたカルファスも、リンナと同じくホッと息をつき、カルファス領皇居周りにあった森林の中にクアンタの眠るベッドを下ろした。
リンナとは違い、安堵し続けている暇などない。餓鬼が逃亡したのならば、それを放っておくことなど出来ない。現状を打破し得る情報を持ち得ている少女だ、取り逃がせばどうなるかも分からない。
だが、かと言ってリンナとクアンタをこのまま放置するわけにもいかない。敵がどの様に動いているかが分からぬ中、リンナと戦闘能力のないクアンタが野ざらしにされていれば、外の五災刃が彼女を狙う可能性もある。
――否、もしかしたら餓鬼は、その為に別の五災刃に利用された可能性すらある。
餓鬼はカルファスに勝負を挑む時、他の五災刃は襲撃準備を整えていると言っていた。そんな中餓鬼が一人で行動する事を予期していないとは思えないし、時間をかければシドニアやアメリアが警備に労力を割く事など分かりきっていた事だろうから、そう考える事が自然だ。
つまり、この周囲には恐らく、五災刃の全員、もしくは数人がいると考えた方が無難である。
その時、森林内に響くのは、剣劇の音と、爆発するような音も合わせて聞こえる。
「コレ……刀の音も聞こえる」
リンナが耳を澄ませて聞いた音。カルファスには認識できないが、剣や刀は製造方法が異なる為、音も一つ一つ異なるのであろう。
その中で刀匠であるリンナが「刀の音」だと断言すると言う事は、刀を持つ何者かが、災いと相対していると考えられる。
「アルちゃんが、シドちゃんとかサーニスさんを呼びに行って、帰ってきた……?」
状況を良く知りたい。だが遠見の観測が可能な魔導機はそこにないし、カルファスの観測能力では、少し距離が遠い。一度カルファス・ファルム魔術学院へと転移し、そこで準備を整えるか、と考えた瞬間、リンナがクアンタの胸をまさぐった。
「リンナちゃん何してるの!?」
「え、いや! クアンタはいつもおっぱいからマジカリング・デバイスって奴を出してるから探してるだけで、おっぱい触って遊んでるんじゃないですよ!?」
「あ、ああよかった、何かそう言う性癖あるのかと思っちゃったよ……?」
「いや寝てるクアンタのおっぱい弄るわけ……な、ないじゃないですか……!」
「今なんでどもったの!? い、いやそうじゃなくて、何でマジカリング・デバイスを?」
「だ、だって刀の音がするって事は、刀を持ってる誰かが災いと戦ってるんでしょ? その五災刃って奴らと。てことは、その人たち助けないと危ないじゃないですかっ」
どこ、どこ? とクアンタの胸元を諦めずに探すリンナを、カルファスが止める。
「大丈夫、きっと戦ってるのはシドちゃんとかサーニスさんだと思うから、信じてここで待つの。いい?」
「でも」
「でもじゃないっ!」
リンナがそうして戦う為の力を求める理由は、先ほどのやり取りで分かっている。
彼女は、自分を守ってくれる人たちに、自分も何かしたいと、何かを返したいと願う優しい子だ。だからこそ、自分に出来る事を探すのに、苦労を惜しまない。
「リンナちゃん、いい? 貴女がもし災いに虚力を奪われたり、殺されちゃったりしたら、もう私たちが災いに勝つ方法が無くなっちゃう。だからリンナちゃんが自衛出来るよう、新型デバイスを開発していた事は間違いない。
でもリンナちゃんが率先して戦う為に開発していたわけじゃない。リンナちゃんは最後まで、自分の命を何より大切にしなさい。そうして生き残った人たちに、リンナちゃんなりに出来る事で返していけばいいんだから」
クアンタの眠る、カルファス領皇居の客間にいたリンナとカルファスだったが、そこで強い衝撃が皇居全体を襲った。
「っ、なにっ!?」
この時リンナは、皇居内の禁錮室で自分の身体を媒体として餓鬼が炎と置き換わり、水蒸気爆発を起こしていた事実を知らない。
勿論、カルファスも同様にその事実を知らぬのだが――今の爆発音だけで、彼女の脳内には一瞬で三つの仮説が生まれた。
(一つ、魔術師による襲撃。けれどコレは可能性として一番低い。魔術師の殆どは名乗りを上げての襲撃がほとんどだし、そもそもこの皇居内で私を襲うなんて事したら、社会的地位が危ぶまれる。外にいる時や学校にいる時に襲撃してくるのは許可してるけど、皇居内で襲撃してきた場合はアウトって公言してるもんね)
まずは椅子ごと倒れそうになっているリンナの身体を抱き寄せ、支える。カルファスはアメリアやクアンタ程ではないが、それなりの物を持っている。それに顔を埋める形となったリンナは「ほぁああああ……っ!」と顔を真っ赤にしていたが、思考を回す方を優先していたカルファスは気付いていない。
(二つ、さっきアルちゃんはイル姉さま達を迎えに行くって言ってた。つまりまたイル姉さまの転移にミスって上空に転移させちゃって墜落……いや、私がやったならともかく、アルちゃんがイル姉さま相手にそんな適当な事しないか……可能性としては二番目に低い)
そして三番目――今、カルファスはこうだと仮定して行動をしている。
(三番目。餓鬼ちゃんが解放されたから、いや違う。
恐らく、餓鬼ちゃんの能力は「物体を炎に置き換える能力」だと思われる。だからあの子が「苦手」と公言した水・液体は、この物質という部分の解釈に含まれないと考えていた。
でも、よく考えたら彼女達災いは、身体を形作る虚力自体が拡散されないと、死なないと聞いてる。彼女達は自分の身体を粒子状に拡散させて姿を消したり、移動する能力もあるっぽいし、自分の身体を炎に置き換えたとしても、もしかしたら死なない……?
死なないと仮定したら、その置き換えられた物質や身体はどこに……? いえ、仮説にこれ以上求めても無駄ね。
それよりも考えないといけないのは、もしこの仮説が正しければ、彼女が何をするか。
間違いなく、彼女は自分が死なないと分かっていれば、自分の身体を使って炎に置換する。そうする事によってどうなるかは計算していないだろうけれど、彼女の置換する炎の熱量が急に水へ触れたら、内部で急激に上げられた水が……水蒸気爆発に近い起爆を起こす)
かなり無茶苦茶な仮説ではないかと思いつつ、ゾワリとしたものを感じたカルファスは、適当なベッドシーツを手に取り、それをロープ状に伸ばしはじめる。
「え、何してんすかカルファス様!?」
「リンナちゃん、そっち側をベッドの下に通すよ!」
シーツをロープ状にした物をベッドの下に通し、ベッドとクアンタを固定する。こうすれば多少の振動で落ちる事は無いだろう。
霊子端末を取り出し、自身とリンナ、クアンタと彼女の寝ているベッドを霊子計測。
ベッドがキングサイズなものだから、霊子計測に時間がかかる。しかしそうしている内に、餓鬼が次の行動に移る可能性もある。
「間に合って……っ」
霊子計測完了、転移準備が整った所で、場所を指定せずに霊子転移が行われた。
いつの間にか、そういつの間にか。
リンナは今自分の身体が、先ほどまでいたカルファス領皇居内の客間に無い事を知った。
そこは皇居近く、首都から少し離れた人通りの一切ない道ばただが……問題は数十メートル上空である事だろう。
「う、ひゃああああああああああ――ッ!?」
「チィ……ッ!」
クアンタが眠るキングサイズのベッドにリンナの身体を押し付けながら、上空を舞うカルファスが左手首に装着したリングへ触れた後、ベッドに触れる。
瞬間、ベッドの脚部四つを起点とした安定が行われ、ふわふわゆっくり、飛行というより緩やかな滑空を開始する。
そうする事でリンナが落ち着いたようにホッと息をついたが――瞬間、元々いた皇居が、爆発したように燃えた。
否、違う。建物があった場所が、建物ではなく炎そのものに置き換えられたのだ。
「危機一髪……っ」
その光景を見ていたカルファスも、リンナと同じくホッと息をつき、カルファス領皇居周りにあった森林の中にクアンタの眠るベッドを下ろした。
リンナとは違い、安堵し続けている暇などない。餓鬼が逃亡したのならば、それを放っておくことなど出来ない。現状を打破し得る情報を持ち得ている少女だ、取り逃がせばどうなるかも分からない。
だが、かと言ってリンナとクアンタをこのまま放置するわけにもいかない。敵がどの様に動いているかが分からぬ中、リンナと戦闘能力のないクアンタが野ざらしにされていれば、外の五災刃が彼女を狙う可能性もある。
――否、もしかしたら餓鬼は、その為に別の五災刃に利用された可能性すらある。
餓鬼はカルファスに勝負を挑む時、他の五災刃は襲撃準備を整えていると言っていた。そんな中餓鬼が一人で行動する事を予期していないとは思えないし、時間をかければシドニアやアメリアが警備に労力を割く事など分かりきっていた事だろうから、そう考える事が自然だ。
つまり、この周囲には恐らく、五災刃の全員、もしくは数人がいると考えた方が無難である。
その時、森林内に響くのは、剣劇の音と、爆発するような音も合わせて聞こえる。
「コレ……刀の音も聞こえる」
リンナが耳を澄ませて聞いた音。カルファスには認識できないが、剣や刀は製造方法が異なる為、音も一つ一つ異なるのであろう。
その中で刀匠であるリンナが「刀の音」だと断言すると言う事は、刀を持つ何者かが、災いと相対していると考えられる。
「アルちゃんが、シドちゃんとかサーニスさんを呼びに行って、帰ってきた……?」
状況を良く知りたい。だが遠見の観測が可能な魔導機はそこにないし、カルファスの観測能力では、少し距離が遠い。一度カルファス・ファルム魔術学院へと転移し、そこで準備を整えるか、と考えた瞬間、リンナがクアンタの胸をまさぐった。
「リンナちゃん何してるの!?」
「え、いや! クアンタはいつもおっぱいからマジカリング・デバイスって奴を出してるから探してるだけで、おっぱい触って遊んでるんじゃないですよ!?」
「あ、ああよかった、何かそう言う性癖あるのかと思っちゃったよ……?」
「いや寝てるクアンタのおっぱい弄るわけ……な、ないじゃないですか……!」
「今なんでどもったの!? い、いやそうじゃなくて、何でマジカリング・デバイスを?」
「だ、だって刀の音がするって事は、刀を持ってる誰かが災いと戦ってるんでしょ? その五災刃って奴らと。てことは、その人たち助けないと危ないじゃないですかっ」
どこ、どこ? とクアンタの胸元を諦めずに探すリンナを、カルファスが止める。
「大丈夫、きっと戦ってるのはシドちゃんとかサーニスさんだと思うから、信じてここで待つの。いい?」
「でも」
「でもじゃないっ!」
リンナがそうして戦う為の力を求める理由は、先ほどのやり取りで分かっている。
彼女は、自分を守ってくれる人たちに、自分も何かしたいと、何かを返したいと願う優しい子だ。だからこそ、自分に出来る事を探すのに、苦労を惜しまない。
「リンナちゃん、いい? 貴女がもし災いに虚力を奪われたり、殺されちゃったりしたら、もう私たちが災いに勝つ方法が無くなっちゃう。だからリンナちゃんが自衛出来るよう、新型デバイスを開発していた事は間違いない。
でもリンナちゃんが率先して戦う為に開発していたわけじゃない。リンナちゃんは最後まで、自分の命を何より大切にしなさい。そうして生き残った人たちに、リンナちゃんなりに出来る事で返していけばいいんだから」
0
あなたにおすすめの小説
異世界ニートを生贄に。
ハマハマ
ファンタジー
『勇者ファネルの寿命がそろそろやばい。あいつだけ人族だから当たり前だったんだが』
五英雄の一人、人族の勇者ファネルの寿命は尽きかけていた。
その代わりとして、地球という名の異世界から新たな『生贄』に選ばれた日本出身ニートの京野太郎。
その世界は七十年前、世界の希望・五英雄と、昏き世界から来た神との戦いの際、辛くも昏き世界から来た神を倒したが、世界の核を破壊され、1/4を残して崩壊。
残された1/4の世界を守るため、五英雄は結界を張り、結界を維持する為にそれぞれが結界の礎となった。
そして七十年後の今。
結界の新たな礎とされるべく連れて来られた日本のニート京野太郎。
そんな太郎のニート生活はどうなってしまう? というお話なんですが、主人公は五英雄の一人、真祖の吸血鬼ブラムの子だったりします。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~
深楽朱夜
ファンタジー
13人の神がいる異世界《アタラクシア》にこの世界を治癒する為の魔術、異界人召喚によって呼ばれた主人公
じゃ、この世界を治せばいいの?そうじゃない、この魔法そのものが治療なので後は好きに生きていって下さい
…この世界でも生きていける術は用意している
責任はとります、《アタラクシア》に来てくれてありがとう
という訳で異世界暮らし始めちゃいます?
※誤字 脱字 矛盾 作者承知の上です 寛容な心で読んで頂けると幸いです
※表紙イラストはAIイラスト自動作成で作っています
フィフティドールは笑いたい 〜謎の組織から支援を受けてるけど怪し過ぎるんですけど!?〜
狐隠リオ
ファンタジー
偉大なる魔女の守護者、それが騎士。
大勢の若者たちがその英雄譚に魅了され、その道へと歩み始めていた。
だけど俺、志季春護は騎士を目指しながらも他とは少し違かった。
大勢を護るために戦うのではなく、残された二人の家族を護るために剣を振るう。
妹の夏実と姉の冬華。二人を護るために春護は努力を続けていた。
だけど……二人とも失ってしまった。
死の淵を彷徨った俺は一人の少女と出会い、怪しげな彼女と契約を交わしたんだ。
契約によって得た新たな力を使い俺は進む。騎士の相棒である水花と共に。
好意的だけど底の知れないナニカの助力を受け、少年は強さを求める。
家族の仇を取るために、魔族を討滅するために。
異世界と地球がダンジョンで繋がった ー異世界転移者の私ー
黒木夏
ファンタジー
2040年の初春、突如として地球上の主要都市に謎のダンジョンが出現した。
その特異性は明らかで、人口密集地を中心に出現し、未開の地には一切現れないという法則性を帯びていた。
人々は恐怖に震えつつも、未知なる存在に対する好奇心を抑えきれなかった。
異世界転移した最強の主人公のほのぼのライフ
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる