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第十三章
災滅の魔法少女-01
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それがいつの事だったかを、リンナにはもう思い出せない。
けれど、その時の事は鮮明に覚えている。
父・ガルラの大きな肩に乗っかりながら、彼の少し薄い頭に手をのせて見上げた夜空。
星々の輝きを目に焼きつけながら、ガルラは問うたのだ。
『リンナ、オメェはどんな大人になりてぇんだ?』
『父ちゃんみたいな刀作るひとっ!』
『だからオメェは女だから弟子にしねぇってつってんだろうがよ』
『アタシ女じゃないもんっ、男だもんっ!』
『そーいうのは股にブラブラしたの付けてから言え』
『付いてなくたって女じゃなくて男だもんっ!』
むぅ、と頬を膨らませながら、小さな子供の細やかな抵抗と言わんばかりに身体を揺らす事で『揺らすな揺らすな』と苦笑しながら、ガルラがリンナを下ろした。
『オメェが思ってるほど、男っつーのも良い事ばっかじゃねェぞ』
『どうして? アタシ、女だからってやりたい事やらせてもらえてないもん』
『オレだってそうだったんだよ。男だから、女を守る立場で居られなかった。ただ見ている事しかできなかった。それが堪らなく辛い事だって思ったよ』
『父ちゃんがなに言ってんのか、アタシわかんない』
『分かんなくていい――と言いたいところだが、その内分かる。オメェの胸がデカくなる頃にゃ、それを知る事位出来るだろうよ』
リンナの中にある力を、ガルラは知っていたのだろうか。
それとも、知らないまでも、しかし彼女にそうした何かがあると、感じていたのだろうか。
リンナには分からない。
分からないけれど――父が嘆いた言葉の意味を、ようやく理解できたのだ。
――見ている事しかできない事が、堪らなく辛い事で、リンナはそれまで、ガルラと同じ道しか歩めなかった。
「でも――父ちゃん、アタシ少しは、変われたよ」
今のリンナには、力が握られている。
見ているだけじゃなくて、誰かを守る為の力が。
**
「彼女は【姫巫女】の力を受け継ぎ、災いを討滅し得る救世主!
その名は【災滅の魔法少女・リンナ】であるッ!」
菊谷ヤエ(B)が声高らかに言い放った声を聞いて、リンナ――否、マジカリング・デバイスを用いて変身を遂げた、災滅の魔法少女・リンナは、彼女が背筋を伸ばして立つ木へと、視線を向ける。
「……神さま、手ェ出すなよ」
「分かってます、というより、私は手を出したくても出せませんのでね」
呆然とする一同とは違い、冷静に彼女の言葉へ返答するヤエ。リンナは彼女の言葉を聞いて、まずは突き出していた長太刀・滅鬼の刃を乱雑に横に払い、空気を斬る。
「――ッ!」
リンナが右方から暗鬼へと振り込んだ長太刀・滅鬼のリーチ故に、地を蹴って上空へと逃げた暗鬼だったが、しかしそれを予測していたかのように同じく地を蹴り、接近したリンナ。
暗鬼の振り込む、左手の拳、右足のローキックを、全て空中の姿勢制御をする事で避け切ったリンナが、左足を高く持ち上げ、振り下ろす事での踵落としで暗鬼を突き落とした。
その攻防が、一秒にも満たない一瞬の内に行われたのだ。
「チッ」
ポカンと大口を開けて呆然とするイルメールを無視し、豪鬼が暗鬼の援護をすべきと言わんばかりに駆け出していく。彼の素早い動きにイルメールが「ちょ、待てよッ!」と叫ぶが、まだ二十倍率の重力操作を受けて身体のスピードを維持できない故、豪鬼は追いつかれる事無く斬鬼に触れた。
「あのままじゃ、暗鬼がマズい……っ」
「了承、失礼さぁにす殿!」
一瞬、肉体を構成する影を拡散させる事で、サーニスが突き付けられたレイピアの一撃を避けた斬鬼が、豪鬼と並走して駆け出す。
サーニスもそれを追いかけようとするも、しかしそこでイルメールが「サーニス、ちょい待ち」と彼の肩を掴んで、止める。
何故止められたのか、サーニスは勿論豪鬼も斬鬼も理解はしていないが、しかし好都合。
地へと叩きつけられた暗鬼が、頭を押さえながらも上空から刃を突き立てる様に落下してくるリンナに気付き、すぐにその場から退避。
寸での所で刃を避けた暗鬼が、リンナへ向けて手を伸ばし、力を籠める。
暗鬼の手からから、僅かな虚力を音波として放つ。それが耳から脳へ伝わり、脳の回路に短期の障害を引き起こさせる能力。
――である筈なのに、リンナはその音波をかき消すように、口を大きく開いて、叫ぶ。
「お――ォオオオオオッ!!」
通常、暗鬼の放つ虚力の音波は聞き分ける事の出来ない超重低音の物である。実際には鼓膜にさえ届けば問題が無く、それを大声程度でかき消す事は出来ない。
リンナが放ったのは、ただの大声ではない。
咆哮と共に放つ虚力の放出によって、重低音そのものではなく、重低音が持つ虚力の効力をかき消したのだ。
「なんて、バカみたいな力技だ……ッ!」
なるほど、確かに虚力を知る者にとっては、リンナの行う対処法というのは有効だ。
虚力は基本的に体内で蓄積している分には無害な性質を持ち得るが、体外に放出――大まかに言うと攻撃手段として用いた場合は個々の特異性を持つようになる。(実際には体外に放出した際に身体補助として使う方法などもあるが割愛する)
暗鬼の脳制御障害能力、豪鬼の重力操作能力、斬鬼の兵器コピー能力、餓鬼の物質置換能力。
これらは人間や母体から頂戴した虚力を災いの体内に蓄積し、その蓄積した虚力を体外に放出する事で能力に変化させる、というプロセスを経ているのだが、そうした変化を果たした虚力は、同一の虚力同士で無ければぶつかり合う事で拡散する性質も存在する。
だから、今リンナが行ったように、体外へ無差別に虚力を放出する事によって相手から発せられた虚力特有の能力をかき消すというのは、有効な対処法である事は間違いない。
――問題は放出された虚力量だ。
今放った虚力量だけで、暗鬼達・名有りの災いを一体生み出す事が出来る程の量を放ったのだ。
平均的な女性の持つ量で言えば……数百人分の虚力量。
「ハハッ、当然だよ五災刃」
木の枝に今尻を乗せて、観戦を決め込もうとするヤエが、煙草を口に咥えて火を付ける。
全員がヤエの存在自体は把握しながらも、誰かを理解できぬ中、彼女は気にする事無く、リンナの持つ尋常ならざる虚力量を説明する。
「リンナさんは元々常人の四十倍近く虚力を有していた。だがそれは平時の虚力量だ。
災いに命を狙われている事への恐怖心、カルファスを殺された事による悲しみ、怒り……そうした感情の揺れ幅が大きくなればなるほど、感情から放出される虚力も多くなる。
それに加え、彼女が用いたマジカリング・デバイス――カルファスとアルハットの作り上げた4.5世代型デバイスは、欠陥品だったが故に虚力増幅装置の効力がアホみたいな数値に設定されてしまっている。
今のリンナさんは、彼女の持つ普段量から十数倍の量を、一秒毎に生み出し、放出している、というわけさ!」
興奮が止まらぬ、と言わんばかりに叫ぶヤエの言葉を、しかし事実と受け止めざるを得ない全員――だが、その中で一人の少女が動いた、動いてしまった。
「何かよく分かんねェケドさぁ――さっさと焼いちゃえば良いじゃんかよッ!」
額に青筋を浮かべながら、呆然としているアルハットを放置してリンナへと駆け出していくのは、餓鬼である。
餓鬼はリンナが防衛反応として振るう滅鬼の刃を避けると、彼女の腹部に掌を突きつけ、力を籠める。
「炎になっちゃえ――ッ!」
餓鬼の手の平に収束する虚力が、リンナの身体へと流れ込む。
それによって彼女の身体は、虚力によって形作られた炎になって消えゆくはずであるのに――しかし、何も起こらない。
「え――な、なんで、なんで何も起こんな」
最後まで疑問を口に出す事も許されない。
リンナは、自身の腹部にある餓鬼の細い手首を掴むと、強引に腕を強く引っ張った。
瞬間、まるで餓鬼の肩から外れる様に、左腕自体がブチチチと音を奏で、千切れていく様は――そうしたグロテスクな光景もある程度は見慣れていた筈だったアルハットでさえ、顔を伏せてしまった。
「ギ――ガ、ァアアアアアアッ!!」
千切れた腕の切断面を抑えながら、背中を地面に倒れさせて足掻く餓鬼は、すぐに痛みから解放されたいと言わんばかりに、左肩に虚力を流し込む。
虚力によって形作られている彼女達災いは、普段体内に貯蔵している虚力を損傷部分に流し込む事により、修復する事が可能である。
――なのに、傷は一向に治る気配はない。
むしろ、流し込んだ虚力までがどんどんと拡散していき、貯蔵量にまで大きく影響を及ぼしていく。
「な――なん、でぇ……ッ! 刀で、斬られたわけじゃ、ないのにィイイッ!!」
「当たり前だ、バカか餓鬼!」
口悪く罵る暗鬼だが、しかし暗鬼はそう言いながらも、今上段から振り込まれた滅鬼の刃を斬鬼が刃で防いだ事によって一瞬だけ生まれた隙を見計らい、彼女の右手を掴んでリンナから距離を開ける。
「痛、痛いィイッ! な、なん、なんで……っ」
「今のリンナは常時バカみたいな出力で虚力を放出してるんだ! 変身前の一撃さえ、ボクも再生が全然出来てない、なら今の彼女が放つ攻撃はパンチだろうがキックだろうが、それこそデコピンだろうが、ボク達災いにとっては直撃すれば致命傷なんだよッ!」
けれど、その時の事は鮮明に覚えている。
父・ガルラの大きな肩に乗っかりながら、彼の少し薄い頭に手をのせて見上げた夜空。
星々の輝きを目に焼きつけながら、ガルラは問うたのだ。
『リンナ、オメェはどんな大人になりてぇんだ?』
『父ちゃんみたいな刀作るひとっ!』
『だからオメェは女だから弟子にしねぇってつってんだろうがよ』
『アタシ女じゃないもんっ、男だもんっ!』
『そーいうのは股にブラブラしたの付けてから言え』
『付いてなくたって女じゃなくて男だもんっ!』
むぅ、と頬を膨らませながら、小さな子供の細やかな抵抗と言わんばかりに身体を揺らす事で『揺らすな揺らすな』と苦笑しながら、ガルラがリンナを下ろした。
『オメェが思ってるほど、男っつーのも良い事ばっかじゃねェぞ』
『どうして? アタシ、女だからってやりたい事やらせてもらえてないもん』
『オレだってそうだったんだよ。男だから、女を守る立場で居られなかった。ただ見ている事しかできなかった。それが堪らなく辛い事だって思ったよ』
『父ちゃんがなに言ってんのか、アタシわかんない』
『分かんなくていい――と言いたいところだが、その内分かる。オメェの胸がデカくなる頃にゃ、それを知る事位出来るだろうよ』
リンナの中にある力を、ガルラは知っていたのだろうか。
それとも、知らないまでも、しかし彼女にそうした何かがあると、感じていたのだろうか。
リンナには分からない。
分からないけれど――父が嘆いた言葉の意味を、ようやく理解できたのだ。
――見ている事しかできない事が、堪らなく辛い事で、リンナはそれまで、ガルラと同じ道しか歩めなかった。
「でも――父ちゃん、アタシ少しは、変われたよ」
今のリンナには、力が握られている。
見ているだけじゃなくて、誰かを守る為の力が。
**
「彼女は【姫巫女】の力を受け継ぎ、災いを討滅し得る救世主!
その名は【災滅の魔法少女・リンナ】であるッ!」
菊谷ヤエ(B)が声高らかに言い放った声を聞いて、リンナ――否、マジカリング・デバイスを用いて変身を遂げた、災滅の魔法少女・リンナは、彼女が背筋を伸ばして立つ木へと、視線を向ける。
「……神さま、手ェ出すなよ」
「分かってます、というより、私は手を出したくても出せませんのでね」
呆然とする一同とは違い、冷静に彼女の言葉へ返答するヤエ。リンナは彼女の言葉を聞いて、まずは突き出していた長太刀・滅鬼の刃を乱雑に横に払い、空気を斬る。
「――ッ!」
リンナが右方から暗鬼へと振り込んだ長太刀・滅鬼のリーチ故に、地を蹴って上空へと逃げた暗鬼だったが、しかしそれを予測していたかのように同じく地を蹴り、接近したリンナ。
暗鬼の振り込む、左手の拳、右足のローキックを、全て空中の姿勢制御をする事で避け切ったリンナが、左足を高く持ち上げ、振り下ろす事での踵落としで暗鬼を突き落とした。
その攻防が、一秒にも満たない一瞬の内に行われたのだ。
「チッ」
ポカンと大口を開けて呆然とするイルメールを無視し、豪鬼が暗鬼の援護をすべきと言わんばかりに駆け出していく。彼の素早い動きにイルメールが「ちょ、待てよッ!」と叫ぶが、まだ二十倍率の重力操作を受けて身体のスピードを維持できない故、豪鬼は追いつかれる事無く斬鬼に触れた。
「あのままじゃ、暗鬼がマズい……っ」
「了承、失礼さぁにす殿!」
一瞬、肉体を構成する影を拡散させる事で、サーニスが突き付けられたレイピアの一撃を避けた斬鬼が、豪鬼と並走して駆け出す。
サーニスもそれを追いかけようとするも、しかしそこでイルメールが「サーニス、ちょい待ち」と彼の肩を掴んで、止める。
何故止められたのか、サーニスは勿論豪鬼も斬鬼も理解はしていないが、しかし好都合。
地へと叩きつけられた暗鬼が、頭を押さえながらも上空から刃を突き立てる様に落下してくるリンナに気付き、すぐにその場から退避。
寸での所で刃を避けた暗鬼が、リンナへ向けて手を伸ばし、力を籠める。
暗鬼の手からから、僅かな虚力を音波として放つ。それが耳から脳へ伝わり、脳の回路に短期の障害を引き起こさせる能力。
――である筈なのに、リンナはその音波をかき消すように、口を大きく開いて、叫ぶ。
「お――ォオオオオオッ!!」
通常、暗鬼の放つ虚力の音波は聞き分ける事の出来ない超重低音の物である。実際には鼓膜にさえ届けば問題が無く、それを大声程度でかき消す事は出来ない。
リンナが放ったのは、ただの大声ではない。
咆哮と共に放つ虚力の放出によって、重低音そのものではなく、重低音が持つ虚力の効力をかき消したのだ。
「なんて、バカみたいな力技だ……ッ!」
なるほど、確かに虚力を知る者にとっては、リンナの行う対処法というのは有効だ。
虚力は基本的に体内で蓄積している分には無害な性質を持ち得るが、体外に放出――大まかに言うと攻撃手段として用いた場合は個々の特異性を持つようになる。(実際には体外に放出した際に身体補助として使う方法などもあるが割愛する)
暗鬼の脳制御障害能力、豪鬼の重力操作能力、斬鬼の兵器コピー能力、餓鬼の物質置換能力。
これらは人間や母体から頂戴した虚力を災いの体内に蓄積し、その蓄積した虚力を体外に放出する事で能力に変化させる、というプロセスを経ているのだが、そうした変化を果たした虚力は、同一の虚力同士で無ければぶつかり合う事で拡散する性質も存在する。
だから、今リンナが行ったように、体外へ無差別に虚力を放出する事によって相手から発せられた虚力特有の能力をかき消すというのは、有効な対処法である事は間違いない。
――問題は放出された虚力量だ。
今放った虚力量だけで、暗鬼達・名有りの災いを一体生み出す事が出来る程の量を放ったのだ。
平均的な女性の持つ量で言えば……数百人分の虚力量。
「ハハッ、当然だよ五災刃」
木の枝に今尻を乗せて、観戦を決め込もうとするヤエが、煙草を口に咥えて火を付ける。
全員がヤエの存在自体は把握しながらも、誰かを理解できぬ中、彼女は気にする事無く、リンナの持つ尋常ならざる虚力量を説明する。
「リンナさんは元々常人の四十倍近く虚力を有していた。だがそれは平時の虚力量だ。
災いに命を狙われている事への恐怖心、カルファスを殺された事による悲しみ、怒り……そうした感情の揺れ幅が大きくなればなるほど、感情から放出される虚力も多くなる。
それに加え、彼女が用いたマジカリング・デバイス――カルファスとアルハットの作り上げた4.5世代型デバイスは、欠陥品だったが故に虚力増幅装置の効力がアホみたいな数値に設定されてしまっている。
今のリンナさんは、彼女の持つ普段量から十数倍の量を、一秒毎に生み出し、放出している、というわけさ!」
興奮が止まらぬ、と言わんばかりに叫ぶヤエの言葉を、しかし事実と受け止めざるを得ない全員――だが、その中で一人の少女が動いた、動いてしまった。
「何かよく分かんねェケドさぁ――さっさと焼いちゃえば良いじゃんかよッ!」
額に青筋を浮かべながら、呆然としているアルハットを放置してリンナへと駆け出していくのは、餓鬼である。
餓鬼はリンナが防衛反応として振るう滅鬼の刃を避けると、彼女の腹部に掌を突きつけ、力を籠める。
「炎になっちゃえ――ッ!」
餓鬼の手の平に収束する虚力が、リンナの身体へと流れ込む。
それによって彼女の身体は、虚力によって形作られた炎になって消えゆくはずであるのに――しかし、何も起こらない。
「え――な、なんで、なんで何も起こんな」
最後まで疑問を口に出す事も許されない。
リンナは、自身の腹部にある餓鬼の細い手首を掴むと、強引に腕を強く引っ張った。
瞬間、まるで餓鬼の肩から外れる様に、左腕自体がブチチチと音を奏で、千切れていく様は――そうしたグロテスクな光景もある程度は見慣れていた筈だったアルハットでさえ、顔を伏せてしまった。
「ギ――ガ、ァアアアアアアッ!!」
千切れた腕の切断面を抑えながら、背中を地面に倒れさせて足掻く餓鬼は、すぐに痛みから解放されたいと言わんばかりに、左肩に虚力を流し込む。
虚力によって形作られている彼女達災いは、普段体内に貯蔵している虚力を損傷部分に流し込む事により、修復する事が可能である。
――なのに、傷は一向に治る気配はない。
むしろ、流し込んだ虚力までがどんどんと拡散していき、貯蔵量にまで大きく影響を及ぼしていく。
「な――なん、でぇ……ッ! 刀で、斬られたわけじゃ、ないのにィイイッ!!」
「当たり前だ、バカか餓鬼!」
口悪く罵る暗鬼だが、しかし暗鬼はそう言いながらも、今上段から振り込まれた滅鬼の刃を斬鬼が刃で防いだ事によって一瞬だけ生まれた隙を見計らい、彼女の右手を掴んでリンナから距離を開ける。
「痛、痛いィイッ! な、なん、なんで……っ」
「今のリンナは常時バカみたいな出力で虚力を放出してるんだ! 変身前の一撃さえ、ボクも再生が全然出来てない、なら今の彼女が放つ攻撃はパンチだろうがキックだろうが、それこそデコピンだろうが、ボク達災いにとっては直撃すれば致命傷なんだよッ!」
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