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第三章
雷神プロジェクト-03
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「はい、書類は受理いたしました。ご苦労様です」
神崎へ書類データが入った外部メモリを渡すと、彼女は事務的に返事をした後、フッと微笑みを交えた世間話へと話題を変えた。
「生徒会はいかがですか? メンバーは優秀な方々しかいらっしゃいませんから、お困りでは無さそうですが」
「ある程度自由にやってるよ。相変わらず、何で入れさせられたか分かんねぇけどさ」
「理事長が計らった、との事ですが……お姉様なのですよね」
「ああ、そうだな」
まだ日本に来てから数回しか会っていない姉。……家族と呼ぶにはおこがましいかもしれないが。
「お姉様にお尋ねされたりなどは」
「別に、意味があるなら、それでいいんだよ。ただ、それが分かんないから不気味なだけで」
「そうですか。まあ、ご家族ならば、いずれ想いは通じるのかもしれませんね」
「そういう、ものなのかな」
「私もまだ子供ですので、偉そうには言えません。ですが、血の繋がった家族を道具のように利用できる程、人間の心と言うのは強くありませんから。何かしら、意味があると考える事は出来るではありませんか?」
「……そうだな。少しはポジティブに考えとく」
神崎の言葉を受け取りながら、オレは武兵隊が有する執務室より退室。
三年OMS科の教室へ戻ると、そこには一人の女生徒が二つのコーヒーを用意しながら、椅子に腰かけて項垂れていた。
明宮梢先輩だ。彼女は、オレの入室と共に立ち上がり、部屋の鍵を閉め、さらにはカーテンまで閉め切った上でオレに「座ってください」と命じてきた。
「な、なんだよ。オレ、なんかしたか?」
「いいから。コーヒーを淹れてあります」
「あ……ども」
オズオズと座りながら、まずは頂いたコーヒーを口に含む。温かなブレンドコーヒーの香りと喉を通る苦味、酸味……それらがどこか、オレの心を落ち着かせた。
と、そこで目の前を見据える。コーヒーフレッシュを二個と、スティックシュガーを三本入れる梢先輩が見れて、オレはつい笑ってしまう。
「……なにか?」
「いや。哨は無糖派なのに、アンタは甘い方が好きなんだな」
「……あの子は、無糖が好きなんですか?」
「知らないのか?」
「ええ。……あの、哨は、オレンジジュースなどは好みますか?」
「確か飲んだとは思うけど」
「良かった……少なくとも間違いではなかったのですね」
「何なんだ一体」
オレがそう尋ねると、彼女はコーヒーを口に含んだ後、オレに向けて頭を下げた。
「ご相談に、乗って頂きたいのです」
「あー……哨の事か?」
「……はい」
「あんまり仲良くなさそうだもんな」
「やはり、そう見えますよね」
小さく溜息を吐いた梢先輩が、僅かな沈黙の後に、口を開く。
「……哨が、企業技師になるように、貴方からも説得をしていただきたいのです」
「企業技師? って事は、高田重工とかの技師になれって事か?」
「高田重工の技師となれば、TAKADA・UIG所属となりかねません。出来ればOMSメーカー技師に……戦場となり得ない場所に、何とか身を置かせたいのです」
「そりゃまた何で」
「パートナー契約を結んでいる貴方であればわかるでしょう? あの子の技術を」
それには強く頷く。
哨は今までオレが出会った事のない、最高の技師と言わざるを得ない。
彼女が整備するADに乗れば、ほんの数パーセントだけでも生存率は上がるだろうと断言が出来る程である。
AD兵器というのは、パイロット技術や機体性能は当然の事ながら、整備レベルによっても生存率は左右される。
多くのパイロットはその事実に目をつむっているし、中には整備の連中を下に見る奴らもいる。
だが、誰より機体に、AD兵器と言うものに触れているのは、技師本人なんだ。
技師が機体の能力を百パーセント以上まで引き出せるようにしているからこそ、オレ達パイロットは戦う事が出来る。
「あの子がこのまま技術を磨いて行けば、いずれ軍属や、高田重工の技師となりかねない。いいえ、なれてしまう。そうなれば、戦場に近しい場所へ出向く可能性と言うのも、捨てきれません」
「それは、哨が選ぶ道だ。オレ達がとやかくいう事じゃないだろ」
「ダメです。その道だけは絶対に選んじゃダメなのです。だって……だって」
「だって、何だよ?」
「私は、哨が大好きなんですっ!!」
力強く叫んだ梢先輩が、椅子を倒しながら立ち上がる。
「哨には、幸せな世界を生きて欲しい! 哨には戦いの場に出向くなんて、危険と裏合わせな世界で生きていて欲しくない!
本当は技師にだってなってほしくなかった! AD兵器なんて物に、興味を持ってすら欲しくなかった! だけどっ、……だけど」
叫べるだけ叫んだ後、彼女はがっくりと項垂れながら、倒してしまった椅子を戻し、再び腰掛けた。
「……なんで、そこまで大好きな哨に、あんな冷たい態度取るんだよ」
最初、オレと哨が雑談をしている時、彼女へ取った梢さんの、辛辣な態度。それは、オレにとってもある意味衝撃だった。
オレにも姉ちゃんがいる。姉ちゃんはいつもニコニコ笑って、柔らかな言葉を投げかけてくれる。
彼女の真意は、今のオレには――ずっと家族と離ればなれの生活を続けていたオレには、正直分からない。
だけど、それが姉と言うものなのだと思っていたオレにとって、家が、名前が、考え方が違うだけで、あれだけ違うものなのかと驚いたものだ。
「大好きなら、危険な場所にいて欲しくないなら、そう言えばいいじゃんか。なんで言わずに、キツイ言葉で接触を避けて、アイツを怒らせるんだよ。意味が分からねぇ」
オレの言い方も、少しばかりキツイかもしれない。だがそれが分からなければ、オレは何もいう事など出来ない。
彼女の言葉を聞く理由は無いけれど、聞かない理由だってないのだ。
なら、オレは知りたい。彼女が、大好きな妹に取る態度の理由を。
「……私と哨は、お堅い教育者である両親の間に生まれた子供です。幼い頃から勉強漬けだった私と哨は、それにより得た知識によって、互いに互いの進むべき道を決める事が出来ました。
私はプログラム構築が好きだったので、プログラムエンジニアとしての道を。
哨は幼い頃から機械弄りが好きだったので、技師としての道を。
私はOMSには興味が無く、量子コンピュータのエンジニアを志すつもりでしたが、哨はAD学園の整備科に進むと、進路を定めたのです。
元々理系であった父はある程度寛容でしたが、文系……しかも兵器や戦争と言う存在を嫌う母にとって、哨の決めた道は【悪】でしか無かった。
母との大喧嘩を経た哨は、しかし頑なにAD学園への進学を決め、その姿を見た私は、哨を見守る為にOMSの勉強をして、何とかOMS科に進学出来ました。
その時、私は思ったのです。
『あの子に冷たく当たれば、もしかしたらAD学園に居る事が嫌になり、他の道を志してくれるかもしれない』と。
『死に近い戦場へと出向く事が無い世界に、あの子を導けるかもしれない』……と」
それは、誤りだった。哨は誰よりも負けず嫌いで、何よりADと言うものが大好きだった。
だから母親が反対をしても頑なにAD学園への進学を決めたし、妹の事を想って冷たい態度を取った姉にも、憤りを感じる様になってしまった。
「あの頃の私はバカだった。哨の事を真に理解していたならば、それが誤りである事は解ったはずなのに。なのに私は、愚かな選択をしてしまったのです」
「ならなんで、今からでも謝ろうとしないんだよ。遅くねぇだろ。一言いうだけだろ。
『哨の事が大好きだよ』、『哨の事が心配なんだよ』って、そう言うだけじゃねぇか。なんで誤りだと気付いた今も、冷たい態度を取ってんだよ」
「もう引き返すことなんて出来ないのです。こうなったら私が徹底的に嫌われてでも、あの子の進路を潰していくしかない。生徒会に入った理由も、あの子を退学にさせられる権限を得る為でした」
もしやと思い、オレは尋ねる。
「オレが生徒会に入る入らないのイザコザで出た模擬戦の話、受けないと哨と村上を退学にさせるって案は」
「私が会長補佐へ進言しました。本当はあなたが拒否してくれた方が、私にとっては都合が良かったのです」
何とも気持ちよくない言葉を聞かされたものだ。オレの選択は無意識に、哨を守ろうと思った彼女の意思を砕いた選択だったのだ。……だが、オレは自分の選択が、間違いだったとは思っていない。
「アンタは、それでいいのかよ。大好きな妹に嫌われて、大好きな妹に拒絶されて……それで辛くないのかよ」
「悲しいです。辛いです。でも、私と哨は姉妹なのです。
私にとって、哨はたった一人の可愛い妹で……いいえ、例え妹が百人いても、あの子はたった一人しかいない。
哨にとっての私も、そうである筈です。私はあの子にとって、たった一人の姉。
その絆で結ばれていれば、いずれは……いずれはあの子も、私の想いに気付いて」
「くれるわけねぇだろうがッ!」
神崎へ書類データが入った外部メモリを渡すと、彼女は事務的に返事をした後、フッと微笑みを交えた世間話へと話題を変えた。
「生徒会はいかがですか? メンバーは優秀な方々しかいらっしゃいませんから、お困りでは無さそうですが」
「ある程度自由にやってるよ。相変わらず、何で入れさせられたか分かんねぇけどさ」
「理事長が計らった、との事ですが……お姉様なのですよね」
「ああ、そうだな」
まだ日本に来てから数回しか会っていない姉。……家族と呼ぶにはおこがましいかもしれないが。
「お姉様にお尋ねされたりなどは」
「別に、意味があるなら、それでいいんだよ。ただ、それが分かんないから不気味なだけで」
「そうですか。まあ、ご家族ならば、いずれ想いは通じるのかもしれませんね」
「そういう、ものなのかな」
「私もまだ子供ですので、偉そうには言えません。ですが、血の繋がった家族を道具のように利用できる程、人間の心と言うのは強くありませんから。何かしら、意味があると考える事は出来るではありませんか?」
「……そうだな。少しはポジティブに考えとく」
神崎の言葉を受け取りながら、オレは武兵隊が有する執務室より退室。
三年OMS科の教室へ戻ると、そこには一人の女生徒が二つのコーヒーを用意しながら、椅子に腰かけて項垂れていた。
明宮梢先輩だ。彼女は、オレの入室と共に立ち上がり、部屋の鍵を閉め、さらにはカーテンまで閉め切った上でオレに「座ってください」と命じてきた。
「な、なんだよ。オレ、なんかしたか?」
「いいから。コーヒーを淹れてあります」
「あ……ども」
オズオズと座りながら、まずは頂いたコーヒーを口に含む。温かなブレンドコーヒーの香りと喉を通る苦味、酸味……それらがどこか、オレの心を落ち着かせた。
と、そこで目の前を見据える。コーヒーフレッシュを二個と、スティックシュガーを三本入れる梢先輩が見れて、オレはつい笑ってしまう。
「……なにか?」
「いや。哨は無糖派なのに、アンタは甘い方が好きなんだな」
「……あの子は、無糖が好きなんですか?」
「知らないのか?」
「ええ。……あの、哨は、オレンジジュースなどは好みますか?」
「確か飲んだとは思うけど」
「良かった……少なくとも間違いではなかったのですね」
「何なんだ一体」
オレがそう尋ねると、彼女はコーヒーを口に含んだ後、オレに向けて頭を下げた。
「ご相談に、乗って頂きたいのです」
「あー……哨の事か?」
「……はい」
「あんまり仲良くなさそうだもんな」
「やはり、そう見えますよね」
小さく溜息を吐いた梢先輩が、僅かな沈黙の後に、口を開く。
「……哨が、企業技師になるように、貴方からも説得をしていただきたいのです」
「企業技師? って事は、高田重工とかの技師になれって事か?」
「高田重工の技師となれば、TAKADA・UIG所属となりかねません。出来ればOMSメーカー技師に……戦場となり得ない場所に、何とか身を置かせたいのです」
「そりゃまた何で」
「パートナー契約を結んでいる貴方であればわかるでしょう? あの子の技術を」
それには強く頷く。
哨は今までオレが出会った事のない、最高の技師と言わざるを得ない。
彼女が整備するADに乗れば、ほんの数パーセントだけでも生存率は上がるだろうと断言が出来る程である。
AD兵器というのは、パイロット技術や機体性能は当然の事ながら、整備レベルによっても生存率は左右される。
多くのパイロットはその事実に目をつむっているし、中には整備の連中を下に見る奴らもいる。
だが、誰より機体に、AD兵器と言うものに触れているのは、技師本人なんだ。
技師が機体の能力を百パーセント以上まで引き出せるようにしているからこそ、オレ達パイロットは戦う事が出来る。
「あの子がこのまま技術を磨いて行けば、いずれ軍属や、高田重工の技師となりかねない。いいえ、なれてしまう。そうなれば、戦場に近しい場所へ出向く可能性と言うのも、捨てきれません」
「それは、哨が選ぶ道だ。オレ達がとやかくいう事じゃないだろ」
「ダメです。その道だけは絶対に選んじゃダメなのです。だって……だって」
「だって、何だよ?」
「私は、哨が大好きなんですっ!!」
力強く叫んだ梢先輩が、椅子を倒しながら立ち上がる。
「哨には、幸せな世界を生きて欲しい! 哨には戦いの場に出向くなんて、危険と裏合わせな世界で生きていて欲しくない!
本当は技師にだってなってほしくなかった! AD兵器なんて物に、興味を持ってすら欲しくなかった! だけどっ、……だけど」
叫べるだけ叫んだ後、彼女はがっくりと項垂れながら、倒してしまった椅子を戻し、再び腰掛けた。
「……なんで、そこまで大好きな哨に、あんな冷たい態度取るんだよ」
最初、オレと哨が雑談をしている時、彼女へ取った梢さんの、辛辣な態度。それは、オレにとってもある意味衝撃だった。
オレにも姉ちゃんがいる。姉ちゃんはいつもニコニコ笑って、柔らかな言葉を投げかけてくれる。
彼女の真意は、今のオレには――ずっと家族と離ればなれの生活を続けていたオレには、正直分からない。
だけど、それが姉と言うものなのだと思っていたオレにとって、家が、名前が、考え方が違うだけで、あれだけ違うものなのかと驚いたものだ。
「大好きなら、危険な場所にいて欲しくないなら、そう言えばいいじゃんか。なんで言わずに、キツイ言葉で接触を避けて、アイツを怒らせるんだよ。意味が分からねぇ」
オレの言い方も、少しばかりキツイかもしれない。だがそれが分からなければ、オレは何もいう事など出来ない。
彼女の言葉を聞く理由は無いけれど、聞かない理由だってないのだ。
なら、オレは知りたい。彼女が、大好きな妹に取る態度の理由を。
「……私と哨は、お堅い教育者である両親の間に生まれた子供です。幼い頃から勉強漬けだった私と哨は、それにより得た知識によって、互いに互いの進むべき道を決める事が出来ました。
私はプログラム構築が好きだったので、プログラムエンジニアとしての道を。
哨は幼い頃から機械弄りが好きだったので、技師としての道を。
私はOMSには興味が無く、量子コンピュータのエンジニアを志すつもりでしたが、哨はAD学園の整備科に進むと、進路を定めたのです。
元々理系であった父はある程度寛容でしたが、文系……しかも兵器や戦争と言う存在を嫌う母にとって、哨の決めた道は【悪】でしか無かった。
母との大喧嘩を経た哨は、しかし頑なにAD学園への進学を決め、その姿を見た私は、哨を見守る為にOMSの勉強をして、何とかOMS科に進学出来ました。
その時、私は思ったのです。
『あの子に冷たく当たれば、もしかしたらAD学園に居る事が嫌になり、他の道を志してくれるかもしれない』と。
『死に近い戦場へと出向く事が無い世界に、あの子を導けるかもしれない』……と」
それは、誤りだった。哨は誰よりも負けず嫌いで、何よりADと言うものが大好きだった。
だから母親が反対をしても頑なにAD学園への進学を決めたし、妹の事を想って冷たい態度を取った姉にも、憤りを感じる様になってしまった。
「あの頃の私はバカだった。哨の事を真に理解していたならば、それが誤りである事は解ったはずなのに。なのに私は、愚かな選択をしてしまったのです」
「ならなんで、今からでも謝ろうとしないんだよ。遅くねぇだろ。一言いうだけだろ。
『哨の事が大好きだよ』、『哨の事が心配なんだよ』って、そう言うだけじゃねぇか。なんで誤りだと気付いた今も、冷たい態度を取ってんだよ」
「もう引き返すことなんて出来ないのです。こうなったら私が徹底的に嫌われてでも、あの子の進路を潰していくしかない。生徒会に入った理由も、あの子を退学にさせられる権限を得る為でした」
もしやと思い、オレは尋ねる。
「オレが生徒会に入る入らないのイザコザで出た模擬戦の話、受けないと哨と村上を退学にさせるって案は」
「私が会長補佐へ進言しました。本当はあなたが拒否してくれた方が、私にとっては都合が良かったのです」
何とも気持ちよくない言葉を聞かされたものだ。オレの選択は無意識に、哨を守ろうと思った彼女の意思を砕いた選択だったのだ。……だが、オレは自分の選択が、間違いだったとは思っていない。
「アンタは、それでいいのかよ。大好きな妹に嫌われて、大好きな妹に拒絶されて……それで辛くないのかよ」
「悲しいです。辛いです。でも、私と哨は姉妹なのです。
私にとって、哨はたった一人の可愛い妹で……いいえ、例え妹が百人いても、あの子はたった一人しかいない。
哨にとっての私も、そうである筈です。私はあの子にとって、たった一人の姉。
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