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転生幼児は友達100人は作れない1
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夏祭りまでには終わると思われていた巡回スタイルは、結局のところ三年間も続いた。
喋らない不審な二人はあの集会後三年間喋ることはなく、かと言って襲撃されることもなく。
最初こそ三つの村は厳戒体制をを取っていたが、二年、三年と過ぎるにつれてそれも緩んでいき、三年目の初夏を迎えた今、それが中止されることになったのだった。
幼気な赤ん坊として転生した私も、ようやくのこと三歳児となっていた。
まだ舌足らずなところはあるものの、十分に喋れるようになっている。
トイレもとっくの昔に一人で出来るようになった。
とても順調な滑り出しだ。
周囲に同年代の子供が少ないのを除けばの話だが。
「ティカ、友達来てるぞ」
丸太感剥き出しな「薪にする直前です」と言った風情の椅子に座り、手作り感満載の机の上に並べられた朝ごはん――前世日本で見た粽と同じように葉っぱに包まれている炊き込みご飯――を一生懸命口に運んでいた私は、窓辺で外を見ている父の言葉に顔を上げた。
「せーの、ティカー遊ぼー」
声を合わせて私を呼ぶ友人達の声がしたので、私は粽的なものを口に詰め込み、両手にひとつずつ葉っぱにくるまったままのものを掴んで丸太椅子から飛び降りる。
「こらティカ! 行儀悪いぞ!」
「もーももも、も?」
「口の中のものを飲み込んでから喋る!」
「も」
タウカは優しいが行儀やマナーには厳しいので、頷いて口の中のものを飲み込む。
しっかり口が空っぽになってから、私は再び口を開いた。
「持って行ってもいい?」
両手に持った粽を見せると、タウカは少し考えてから更に三つテーブルの上から取り上げ、肩掛け鞄風ずだ袋に入れ、私の両手の中のそれも一緒に袋に入れてから袋ごと私の首にかけてくれた。
「朝ごはんとしてもう一つはちゃんと食べきるんだぞ。友達にも一個ずつ分けてやってみんなで食べればいい」
「うん。お父さんありがとう」
お父さん。
自分を庇護してくれる人を、この名詞で呼べる幸せが胸を温かくする。
へらりと笑う私にタウカもにっこり笑い返してくれて、大きな手で頭を撫でてくれた。
「危ないことはするなよ。森の中に入るのも駄目だ。川の中にも絶対に入るな」
「わかった」
「お昼にはちゃんと帰ってくるんだぞ」
「うん」
「よし。気を付けて行ってこい」
「はーい」
お許しが出たので、私はほかほかした気持ちのまま家を走り出た。
ログハウス風我が家の玄関を出て、地面へと降りる二段ほどの階段をジャンプして飛び降りる。そして家の前で待っていてくれた子供達へと駆け寄った。
「お待たせ!」
「へいき! そんなに待ってないよ」
フワフワしたアッシュブロンドに白い肌青い目、とヨーロッパの宗教画に描かれている天使のような少年。
彼こそかつてのキューピー氏、ラメロだ。
「きょうは川だろ! はやく行こうぜ!」
興奮して目をキラキラさせている少年は小麦色の肌に紺色の髪、瞳は薄い黄緑色だ。
幼少のみぎりにとんでもない暴君だったとは思えないほど素直なわんぱく坊主に育った、テスだ。
「父さんに土虫もらってきたよ!」
土虫。
前世世界で言う所のミミズをしこたま詰め込んだ袋を顔の前に掲げ、わさわさ振って見せているのはモレアスだ。
赤ん坊時代に初めて会った時にはトールに背負われていたため親交を深めることが出来なかったが、三年経ってお互いにそれなりに成長した今、彼は若草色の髪と煙るような紫の瞳を持った嫋やかな少年になった。
幼児なのに嫋やかとは何を言っているのか分からないと思うが、モレアスは例えミミズでパンパンになった小袋を手に持っていたとしても、纏う雰囲気が儚げなのだ。
ラメロが無垢な天使なら、モレアスは塔に閉じ込められた薄幸の美少女と言える。たとえ彼が実際にはミミズを素手で鷲掴みにして引き千切ることに何の躊躇いも見せない子供だとしても、見た目はどこから誰が見ても嫋やかなのだった。
「ダレンは後から来るって」
ラメロが天使の微笑みと共に口にした名前、ダレンは、名前から推察出来る通りマレルとダシュトの子供、あの赤くて小さかった子供の名前だ。
彼もすっかり大きくなって、青い髪と緑色の目の、もう肌が赤くない可愛い男の子になっている。
「かご、持ってくるってさ、ダレン」
「行こうぜ! はやくしないとお昼になっちゃうだろ!」
テスとモレアスに急かされ、私達は川へと走り出す。
そんな私達四人の後を、今日の子供当番が速足で追ってきた。
前世で言う所のベビーシッターだ。
この世界――もしかしたら私がいるこの部族だけの文化なのかもしれないが――は、番という結婚制度はあるが、前世のような核家族化はしていない。子供には当番制のベビーシッターがおり、家の外で子供が遊ぶときには親以外にも村の人間がついてくるのだった。
子供がいない間に伴侶と会うなり、家の片づけをするなり、短時間の狩りに行くなり、村の行事に出るなり、オメガの親は子供当番をしっかり利用して村での生活を快適に過ごしている。
おそらく魔獣や敵対する人間が存在する世界なので、子供だけにかかずらっていては父親が消耗することになる。それは百人足らずしか居ない部族全体の戦力を損なうことに繋がるので、それを避けるためなのだろう。
今日の子供当番は、まだ番のいない若いオメガ二人だ。
二の村での教育を終えて三の村に帰って来たばかりで、父親と一緒の家で暮らしていた。この世界でオメガは伴侶を得るまで親と住むのが一般的なようだ。
彼らが運命の相手と出会う時には是非とも立ち合いたい、と出歯亀根性丸出しで若者二人を覗き見ているうちに、私たちは村の端っこに流れている小川に辿り着いた。
中に入ることは禁じられているので、私達は丸い石がごろごろしている川辺で立ち止まる。
「はい、これ」
貫頭衣のお腹の所に作られたポケットから、テスが割りばしほどの棒を四本取り出した。
テスの父が作ってくれたミニ釣竿だ。
私達はそれぞれ一本ずつそれを借り受け、先端にぐるぐる巻きにされている麻糸を解いて伸ばす。
「土虫はここに置いておくね」
モレアスは石と石の間に差し込むようにしてミミズ入り袋を地面に置いた。
餌をつけるのは各自の仕事なのだ。
「おれ、このぶっとい奴もーらい!」
「おれのこれー」
「僕はこの子にしよっと」
彼らはまだ幼いので怖いものが無いのだろう。初めて見た時から土虫を掴んで紐に括り付けることを、彼らは爪の先程も厭ったりしなかった。
前世、いたって普通の成人女性だった私は虫系はごめん被りたかったのだが、一人が泣き出すと全員が泣いてしまう子供共感ネットワークに絡めとられている身なので、おちおちビビることも出来ない。必死になって平静を装って釣り餌に触っているうち、やがて私は耐性を得た。今では釣りに使う餌ならば問題なく手にすることが出来るようになっている。慣れとは怖いものだと思う。
私も活きの良い一匹を掴み、糸に括り付けた。
釣針は三歳児には与えられないため、文字通りに糸に結びつけている。もちろん本当に結んでいるだけなので簡単に土虫は外れてしまうし、力の込め過ぎで餌が千切れてしまったりするのは想定内だ。
これは食料捕獲ではなく、あくまでも釣りに対して子供が親しみを持つことを狙ったお遊びなのだ。
しかし大人達が釣果を期待していなくとも、私達は獲物を手に入れたい。なので、川魚をターゲットにすることは早々に諦めていた。
私達が狙っている獲物は、獲ってよし遊んでよし飼育してよし、下処理したあとには食べてもよしという川のアイドル。
ザリガニだ。
喋らない不審な二人はあの集会後三年間喋ることはなく、かと言って襲撃されることもなく。
最初こそ三つの村は厳戒体制をを取っていたが、二年、三年と過ぎるにつれてそれも緩んでいき、三年目の初夏を迎えた今、それが中止されることになったのだった。
幼気な赤ん坊として転生した私も、ようやくのこと三歳児となっていた。
まだ舌足らずなところはあるものの、十分に喋れるようになっている。
トイレもとっくの昔に一人で出来るようになった。
とても順調な滑り出しだ。
周囲に同年代の子供が少ないのを除けばの話だが。
「ティカ、友達来てるぞ」
丸太感剥き出しな「薪にする直前です」と言った風情の椅子に座り、手作り感満載の机の上に並べられた朝ごはん――前世日本で見た粽と同じように葉っぱに包まれている炊き込みご飯――を一生懸命口に運んでいた私は、窓辺で外を見ている父の言葉に顔を上げた。
「せーの、ティカー遊ぼー」
声を合わせて私を呼ぶ友人達の声がしたので、私は粽的なものを口に詰め込み、両手にひとつずつ葉っぱにくるまったままのものを掴んで丸太椅子から飛び降りる。
「こらティカ! 行儀悪いぞ!」
「もーももも、も?」
「口の中のものを飲み込んでから喋る!」
「も」
タウカは優しいが行儀やマナーには厳しいので、頷いて口の中のものを飲み込む。
しっかり口が空っぽになってから、私は再び口を開いた。
「持って行ってもいい?」
両手に持った粽を見せると、タウカは少し考えてから更に三つテーブルの上から取り上げ、肩掛け鞄風ずだ袋に入れ、私の両手の中のそれも一緒に袋に入れてから袋ごと私の首にかけてくれた。
「朝ごはんとしてもう一つはちゃんと食べきるんだぞ。友達にも一個ずつ分けてやってみんなで食べればいい」
「うん。お父さんありがとう」
お父さん。
自分を庇護してくれる人を、この名詞で呼べる幸せが胸を温かくする。
へらりと笑う私にタウカもにっこり笑い返してくれて、大きな手で頭を撫でてくれた。
「危ないことはするなよ。森の中に入るのも駄目だ。川の中にも絶対に入るな」
「わかった」
「お昼にはちゃんと帰ってくるんだぞ」
「うん」
「よし。気を付けて行ってこい」
「はーい」
お許しが出たので、私はほかほかした気持ちのまま家を走り出た。
ログハウス風我が家の玄関を出て、地面へと降りる二段ほどの階段をジャンプして飛び降りる。そして家の前で待っていてくれた子供達へと駆け寄った。
「お待たせ!」
「へいき! そんなに待ってないよ」
フワフワしたアッシュブロンドに白い肌青い目、とヨーロッパの宗教画に描かれている天使のような少年。
彼こそかつてのキューピー氏、ラメロだ。
「きょうは川だろ! はやく行こうぜ!」
興奮して目をキラキラさせている少年は小麦色の肌に紺色の髪、瞳は薄い黄緑色だ。
幼少のみぎりにとんでもない暴君だったとは思えないほど素直なわんぱく坊主に育った、テスだ。
「父さんに土虫もらってきたよ!」
土虫。
前世世界で言う所のミミズをしこたま詰め込んだ袋を顔の前に掲げ、わさわさ振って見せているのはモレアスだ。
赤ん坊時代に初めて会った時にはトールに背負われていたため親交を深めることが出来なかったが、三年経ってお互いにそれなりに成長した今、彼は若草色の髪と煙るような紫の瞳を持った嫋やかな少年になった。
幼児なのに嫋やかとは何を言っているのか分からないと思うが、モレアスは例えミミズでパンパンになった小袋を手に持っていたとしても、纏う雰囲気が儚げなのだ。
ラメロが無垢な天使なら、モレアスは塔に閉じ込められた薄幸の美少女と言える。たとえ彼が実際にはミミズを素手で鷲掴みにして引き千切ることに何の躊躇いも見せない子供だとしても、見た目はどこから誰が見ても嫋やかなのだった。
「ダレンは後から来るって」
ラメロが天使の微笑みと共に口にした名前、ダレンは、名前から推察出来る通りマレルとダシュトの子供、あの赤くて小さかった子供の名前だ。
彼もすっかり大きくなって、青い髪と緑色の目の、もう肌が赤くない可愛い男の子になっている。
「かご、持ってくるってさ、ダレン」
「行こうぜ! はやくしないとお昼になっちゃうだろ!」
テスとモレアスに急かされ、私達は川へと走り出す。
そんな私達四人の後を、今日の子供当番が速足で追ってきた。
前世で言う所のベビーシッターだ。
この世界――もしかしたら私がいるこの部族だけの文化なのかもしれないが――は、番という結婚制度はあるが、前世のような核家族化はしていない。子供には当番制のベビーシッターがおり、家の外で子供が遊ぶときには親以外にも村の人間がついてくるのだった。
子供がいない間に伴侶と会うなり、家の片づけをするなり、短時間の狩りに行くなり、村の行事に出るなり、オメガの親は子供当番をしっかり利用して村での生活を快適に過ごしている。
おそらく魔獣や敵対する人間が存在する世界なので、子供だけにかかずらっていては父親が消耗することになる。それは百人足らずしか居ない部族全体の戦力を損なうことに繋がるので、それを避けるためなのだろう。
今日の子供当番は、まだ番のいない若いオメガ二人だ。
二の村での教育を終えて三の村に帰って来たばかりで、父親と一緒の家で暮らしていた。この世界でオメガは伴侶を得るまで親と住むのが一般的なようだ。
彼らが運命の相手と出会う時には是非とも立ち合いたい、と出歯亀根性丸出しで若者二人を覗き見ているうちに、私たちは村の端っこに流れている小川に辿り着いた。
中に入ることは禁じられているので、私達は丸い石がごろごろしている川辺で立ち止まる。
「はい、これ」
貫頭衣のお腹の所に作られたポケットから、テスが割りばしほどの棒を四本取り出した。
テスの父が作ってくれたミニ釣竿だ。
私達はそれぞれ一本ずつそれを借り受け、先端にぐるぐる巻きにされている麻糸を解いて伸ばす。
「土虫はここに置いておくね」
モレアスは石と石の間に差し込むようにしてミミズ入り袋を地面に置いた。
餌をつけるのは各自の仕事なのだ。
「おれ、このぶっとい奴もーらい!」
「おれのこれー」
「僕はこの子にしよっと」
彼らはまだ幼いので怖いものが無いのだろう。初めて見た時から土虫を掴んで紐に括り付けることを、彼らは爪の先程も厭ったりしなかった。
前世、いたって普通の成人女性だった私は虫系はごめん被りたかったのだが、一人が泣き出すと全員が泣いてしまう子供共感ネットワークに絡めとられている身なので、おちおちビビることも出来ない。必死になって平静を装って釣り餌に触っているうち、やがて私は耐性を得た。今では釣りに使う餌ならば問題なく手にすることが出来るようになっている。慣れとは怖いものだと思う。
私も活きの良い一匹を掴み、糸に括り付けた。
釣針は三歳児には与えられないため、文字通りに糸に結びつけている。もちろん本当に結んでいるだけなので簡単に土虫は外れてしまうし、力の込め過ぎで餌が千切れてしまったりするのは想定内だ。
これは食料捕獲ではなく、あくまでも釣りに対して子供が親しみを持つことを狙ったお遊びなのだ。
しかし大人達が釣果を期待していなくとも、私達は獲物を手に入れたい。なので、川魚をターゲットにすることは早々に諦めていた。
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