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補編
しおりを挟むあの悪辣な男達は全員逮捕されました。
森雅史君の励ましもあり、堀秀美さんはやはり、雅史君と同じ学校に通うことになりました。
一日だけの転校生、ではなくなったのです。
二人は毎朝一緒に登校です。
当然通学路で。
あの忌まわしき近道は、もう絶対に使いません。
秀美さんが身体と心に受けた傷は消えませんが、でも、雅史君と一緒なら安心です。
だいぶ気持ちも落ち着いてきました。
あの時の服も着られるようになりました。
雅史君は秀美さんとの約束を守り、あの事件のことは当然誰にも言ってません。
二人はお互いに信頼感を高めて行きました。
でも、秀美さんのちょっとした仕草から、雅史君はあのときの凄惨な状況を思い出してしまうことがあります。
泣き叫ぶ秀美さん、奇声を上げる男達…
忘れよう、忘れようと思うほど、あの光景が鮮明に脳裏に蘇ってくるのです。
そういう意味では雅史君のほうがトラウマが大きいのかもしれません。
大好きな秀美さんが、自分の目の前で、決してあってはならない不条理を受けたわけですから、それは仕方のないことでしょう。
そんな雅史君の心の動揺は秀美さんにも伝わります。
そんな時、秀美さんは、雅史君のやり場のない葛藤を優しく受け止めます。
重なり合うだけですが、スキンシップはお互いの心を静めてくれるのです。
そして二人で下校します。
もちろん、絶対、通学路で。
二人だけなら、むしろ遠回りで時間がかかる方が、いいのです。
秀美さんは、雅史君のおじさんの新聞販売店で、雅史君と土日の配達のバイトを始めました。
だから二人は土日も一緒です。
もう、大丈夫です。
(完)
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