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第27話
しおりを挟む時刻も夜の9時を回っていたせいか、街には仕事帰りのサラリーマンや私たちのようにデートを楽しむカップル、これから出勤する夜の仕事の人などで溢れかえっていた。
その人混みの中に見覚えのある姿が目に入った。
柊生だ。
私は一瞬人違いかとも思ったが、まぁ地元だしいてもおかしくはないかと思い、すぐに人混みに消えていった柊生の姿を目で追った。
「ももちゃん?どうかしたの?」
「あ、いや、なんでもないです」
まさかデート中に柊生がいたから見てましたなんて言えないし。でも先程の柊生の姿からは異様な雰囲気が感じられた。
柊生と別れてまだ一週間も経っていないのに私は冬馬さんと楽しく過ごしている。少し罪悪感にも似た後ろめたさが私を襲った。
「もも?」
「はっ!はい?」
「やっぱり、何考えてるの?」
「何も考えてないです。それより今ももって言いませんでした?」
「これからはそう呼ぼうと思ってさ、ももも敬語使わなくていいよ、俺たち付き合ってるんだし」
「それ実は私も前から思ってました。あっ!思ってた、よ」
「これでまた少しももに近づけた気分だよ」
「なんか恥ずかしい事言うんだね」
「思った事は言わないとね!」
そして冬馬さんの言っていた店に着き、食事を済ませた。途中冬馬さんから食べ方がリスみたいと言われたりもしたが楽しかった。
「ごちそうさまでした」
「じゃあそろそろ帰ろっか」
「今日は‥‥?」
「ももが良ければうち来る?」
「うん!行きたい」
「でもなぁ‥‥せっかく出掛けてるしこのまま帰るのも勿体ない気がしない?」
「というと?」
「ホテル、行ってみる?」
「ホテル?!私行った事ないんだけど‥‥」
「そりゃ行った事あるって言ったらそれはそれで嫉妬するけどさ、初めてなら尚更俺と行ってみない?」
「う、うん‥‥」
「気が乗らない?」
「そうじゃないけど、少し緊張しちゃって」
「大丈夫だよ!変なとこじゃないから」
「分かった、行こ!」
「そうと決まれば、ここを真っ直ぐ行ったらホテル街だからこのまま行こう」
私は冬馬さんと手を繋いでホテル街を歩く。さっきまでとはまた雰囲気が違っていて私には大人の世界に感じた。
冬馬さんが色々見ていたけど、私には何を見てるのか分からなかった。そして、ここにしようと言われたホテルに入った。
手を繋いだままエレベーターに乗り、部屋に入る。
印象としては普通のホテルじゃんとその時は思っていた。
「ももお風呂入るよね?」
「うん」
冬馬さんは慣れているのだろう、バスルームに行くと、お湯を溜める音がした。
私はカバンを机に置き、ソファに座る。
「まだ緊張してるの?」
「少し、ね?」
「あまりももが緊張すると、俺まで緊張してくるよ」
「だって仕方ないじゃん」
「まぁすぐ慣れるし、お湯溜まるまでゆっくりしよ?」
「そういえば、冬馬さんっていつから店やってるの?」
「うーん、俺が20歳の時だから、今年で3年目かな」
「えっ、冬馬さんって23歳だったの?」
「えっ、知らなかったの?」
「教えてくれなかったじゃん」
「聞かれなかったから。えっ、老けてる?」
「ううん、年相応だと思う」
「年相応か、まぁももが大人っぽいから丁度いいかもね!」
「何が丁度いいの?」
「なんでもー」
そう言いながら冬馬さんが私に抱きついてきた。
「冬馬さん、まだお風呂入ってないから‥‥」
「気にしてんの?可愛いなぁ」
「うぅーん、気にするよぉ。今日は学校もあったし少なからず汗はかいてるし」
「じゃあそろそろお風呂行こっか‥‥」
冬馬さんは顔を私の肩に乗っけているが、心なしか息が荒くなっていた。
「うん‥‥」
冬馬さんはスッと立ち上がると、私の両手を持ち、バスルームまで引っ張った。
私が服を脱ごうとすると、冬馬さんが制服のシャツに手をかけてきた。
「俺が脱がすよ」
「自分で出来るよ」
「脱がしたいの」
「わかった」
内心そうくるとは思っていたが、今日はいつもと違いホテルだ。冬馬さんの下半身をさりげなく見ると、すでに想像通りになっていた。
「後で俺のも脱がしてくれる?」
「うん、いいよ」
そう言いながらも前のボタンを全部外し、肩からスルスルとシャツが落ちると冬馬さんがピッタリくっついてきた。
「ももごめん、俺我慢出来ない」
「えっ?」
冬馬さんはブラの肩紐を両方とも腕の方にずらすとカップの上からキスをした。
そしてブラのホックを素早く外すと露わになった私の胸を両手で揉みながら先端に舌を這わせた。
「あっ//」
「やばい‥‥可愛い‥‥」
冬馬さんはさらに私のスカートを脱がせると下着に顔を埋めた。
「冬馬さん‥‥恥ずかしいよ」
「もう何回もしてるんだから大丈夫だよ」
「それに私だけ裸なのは嫌だよ」
「ごめんね、じゃあ脱がせてくれる?」
「うん」
上の服はすぐに脱がせれたが、ズボンに手をかけると、冬馬さんの物が手に触れた。硬くなったそれに触れた事で私のスイッチが入った。
ズボンと下着を一緒に下までズラすと同時に私もしゃがんだ。
そして、目の前にある物を掴み先から少しずつゆっくり口に含みながら舐めた。
「んっ//」
冬馬さんが声を出して感じている。
そう思っただけで更に手には力が入った。
「もも‥‥もう限界‥‥立って」
私は立ち上がると、洗面台に手をつくように言われ鏡の前に裸の私が見えた。冬馬さんは私の下着を脱がせると、後ろからゆっくり入った。
「んぁっ//」
私の声が響く。
そして冬馬さんの息遣いが耳元にかかる。
冬馬さんは動きながらも後から手を回し両手で私の胸を掴んでいる。
「あっ‥‥もも‥‥もぅだめ‥‥いっ」
その瞬間の冬馬さんの表情がとても色っぽくて、私はそれを目に焼き付けた。
そのまま床だけ拭いてお風呂に入った。
「ももごめん」
「なんで謝るの?」
「いやぁ、いつも早くて」
「ふふっ、そんな事気にしてるの?冬馬さんも可愛い所あるんだね」
「男はそうゆうの気にするんだよ!一応‥‥」
「私には丁度、いいよ」
「丁度いいの?ならよかったけど」
それぞれ体を洗うと、広い浴槽に浸かり、ライトアップを変えてみたりして遊んでいた。
「たまにはホテルもいいね!」
「気に入ってくれたなら俺は満足だよ」
「また連れて来てね!」
冬馬さんと色んな話をしながらその日は朝方まで大きなベットで眠った。
朝の5時を回る頃には帰る準備をして、冬馬さんに家まで送ってもらい解散した。
離れたくない、ずっと一緒に居たい。
この時はそんな思いが溢れていた。
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