女装人間2

女装小説家すみれ

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1.公園でその女は笑って足を広げた

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くそっ! 

銀行のやつめ。 今までいくら返済してきたと思ってるんだ。
もう融資できないなどぬかしおって。 こっちが景気のいい時は、借りてくれと頼んできたくせに。
こんなにも態度を変えるのか!

今月、支払えなければ二度目の不渡り。倒産・・・

独立して10年。休みも惜しんで一生懸命に働いてきてこれだ。
女遊びも酒も控えてきたのに・・・

くそっくそっくそめ!!!
これが飲まずにやってられるかっ。

私はアメ横近くの安い飲み屋で徹底的に飲んだ。久しぶりにしこたま飲んだものだから、かなり悪酔いした。
でも、もう自分で自分を壊したかった。

酔いを覚ましに、通りがかりの公園のベンチに座った。
色褪せたお世辞にもキレイとは言えないベンチに妙な共感が沸いた。
終わったな。

そう思った瞬間、そこへ女が横に座った。 

夢か? 

しかも、他にも空いているのに私の横へ。
この子は私を誘っているのか?
私は声をかけてみた。

「こんばんわ。 こんな夜中に女性が一人でなにをされているんですか?」 

女は黙ってうつむいている。 

「何か嫌なことでもあったのかな?」 

依然、女は黙って微動だにしない。 

「何も話したくないのかな。 おじさんは嫌なことがあってね。 
もうどうでもよくなってお酒飲んで、ここで酔いを覚ましているんですよ」 

すると女は私を見て微笑んだ。 

「可愛いね。 君は笑顔のほうが絶対にいいよ」 

そう言うと、女はまた微笑み、 ゆっくりと足を開くではないか! 

なんということだ。 

こんな疲れきったおじさんに同情してくれたのだろうか。 
私は息をのみながら 女の足が開く様をみていた。 
スカートの中から 白いパンティがゆっくりと姿を現した。 
私は激しく興奮した。 

「に、匂いを嗅いでもいいかな?」 

興奮のあまり、私は恥じも外聞も捨てお願いした。なんと女はコクンと頷くではないか!

私は女の気が変わらないうちに どさっとに女の前に跪き、パンティの匂いを嗅いだ。 

あああ。一気にストレスが消えていくのが分かる。私はガマンできずに、パンティに舌を押し付ける。



・・・ ん? 


私の舌はひどく固く、 ゴツっとしたものにあたった。 同時に女は「うっ」っと声をあげた。
その固いもの。まさしく男根であるとすぐに気づいた。

女性と思っていたが女装子だったのだ。 

しかし、私の興奮は止まらなかったのだ。いや、むしろ興奮が増したのだ。

私は同性愛の経験も興味もなかったのだが、夢中でその固い形状を味わうように吸っていた。
喩えようのない禁断の味であった。

そしてそれは、終わりからの始まりであったのだ。
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