女装人間

女装小説家すみれ

文字の大きさ
5 / 13

5.いけない悪戯

しおりを挟む
「世界最強の媚薬?」 

もちろん僕は媚薬の意味を知っていた。 
というより、毎日媚薬を使って姉を性の奴隷にする妄想をしながらオナニーしてきたのだから。 

部屋に戻り男にもらった小瓶を前に考えた。
浮浪者の言うことである。 かなり信じがたい話だ。 
大体、これが男のいうように「世界最強の媚薬」だとしたら、 どうして男はこれを売ってひと儲けしないのだろうか。 
浮浪者なんかやっていておかしい。 絶対におかしい。 
やっぱり頭のおかしい男の戯言か。 僕をからかったんだろう。 
くそう。僕も未熟だなあ。もう少しで信じそうになった。 
僕は小瓶をつかんでごみ箱に捨てようとした・・・・ 

とその時である。
 
本棚からどさっと1冊の本が落ちてきた。 
手にしてみると、ちょうどページがめくれていて、
そこには僕が線を引いている箇所が目に飛び込んできた。 

「人生は疑う場ではない。信じることを学ぶ場である」 

え。な、なにこのタイミング・・・・ 
この小瓶を試してみろってことなのかな。 

まあ考えてみればノーリスクだよな。 
ただでもらったんだから。 一応実験してみるか。
 
家族のみんなが寝静まった頃、リビングにある熱帯魚の水槽に一滴たらしてみる。 
みた感じ変化はない。 
うーん。やっぱりうそか。 まあ、いいや。 明日もう一度みて変化がなかったら捨てればいい。 
その日は疲れていたので勉強もせずにすぐ寝てしまった。 

「アキラ!ちょっと来て!」
 
母親の声がする。なんなんだよ朝っぱら・・・・ 
「なんだよ。もうちょっと寝かしてくれよ」 
「す、水槽が大変なのよ!ちょっと来て!」 
え。す、水槽・・・・・ 
なんと昨日たった一滴だけ入れた水槽は 今朝、熱帯魚で満杯で 今にも溢れそうになっていたのだ・・・ 

「あの人の言うことは本当だったんだ」 

僕は小瓶を眺めながらちょっと震えていた。 
もちろんこの震えは感動のためである。
 
「こ、これ・・・・お姉ちゃんに使ったらどうなるんだろう」 

もう勉強どころではなくなってしまった・・・ 
その日は思ったよりも早くやってきてしまった。
浮浪者のおじさんから「世界最強の媚薬」を譲り受けて8日目のことだ。
 
そう、 その日は両親が親戚の家に泊りに行って3日間ほど家を空けるのだ。
 
この8日間長かったなぁ 
その間、僕は媚薬の実験を繰り返し(小動物で)ある程度の効用が分かってきていた。 
まず量にもよるけど、効きはじめるのにだいたい1時間ぐらいかかること。 
そしてその効果はだいたい1時間ぐらいだ。 
ただその間は実験した熱帯魚もネコも狂ったように欲情した。 
そんなわけで僕は8日間、実験を繰り返しながら、 それが姉に服用された時のことを想像してはオナニーをしまくった。 

長かった。 

今まで生きてきて、こんなに時間が長いと思ったことはなかった。 
でも、ついにその日がやってきたのだ! 
と、その時。姉が部屋に現われて言った。 

「あ。わたし彼氏の家泊りに行くからよろしくね」 

それは死刑の宣告に聞こえた。 

「でも行く前に夕食食べてからいくから、なにか作ってよ」 

おおおお。神はいる! 
僕は喜びで叫びそうになったのを押さえながら、 その気持ちを悟られないようほどほど面倒くさそうに 「いいよ」 と言った。 

僕は台所に入った瞬間、すでに激しく勃起していることに気づいた。 
無理もない。 
この日を指折り数えて待っていたのに、 危うく姉は彼氏のところへ行ってしまうところだったのだから。 

でも、もう大丈夫!
この媚薬があれば・・・くふふ。 
もう僕の虜にしてみせるよ。 彼氏なんか見向きもしなくなるさ。 
くくくくく! 

「ちょっと。なにクスクス笑ってんのよ。さっさと作らないなら、いらないから」 

まずい! 

「あ。ごめん。いま、いま作るから。おそばでいい?」 

僕は必死にご機嫌をとった。 

「早く作ってよ。」 

早いところ、 この媚薬を飲ませないといけないな。 
僕はこの日のために用意した、 姉が大好きなシャンペンに媚薬を入れた。 
とりあえず、熱帯魚に入れた3倍ぐらいを入れた。
 
「お姉ちゃん。待ってる間、シャンペンでも飲む?」 

僕は飛び出しそうな心臓を必死に押さえ、姉に勧めた。

 「気がきくじゃない。そばにシャンペンなんて」 

姉は一気に飲み干した。 

「もう一杯、ちょうだい」 

僕はキッチンに戻り、もう一度グラスにシャンペンをつぐと、 また媚薬を同じ量入れた。
 
それを姉に差出し、すぐキッチンに戻り、そばをゆで始めた。 
僕はこれから起きることを想像しながら、そばをゆで、 長ネギを切り、ニシンをしょうがとしょうゆで煮付けた。 
息子が邪魔して作業しずらかった。 
すべてできあがり、そばたれをかけて、テーブルに持っていくと、 心なしか姉の目はトロ~ンとしているようだった!。

「はい。できたよ」 

僕は姉を観察しながら、そばをテーブルに置く。 

「あら。おいしそうね。ありがとう」 

あれ。いつになく、姉がやさしいぞ。 
もしかして、効果が現れているのか? 
姉はそばをちゅるちゅるちゅると吸い込んだ。 それはとても官能的で、僕は姉のフェラを想像してしまった。
 
「なに見てるの」 

姉はそう言いながらも、意味ありげにそばを唇でもてあそんでいるようだった。 
これは媚薬の効果が現れているんじゃないだろうか? 

「いや。おいしそうに食べるなあ、って思って」 

そう言うのが精一杯だった。すると、 

「わたしの唇を見てない?」 

えぇ!図星だ! 

「あんた相当我慢してるんのね。わたしが気づかないと思ってたでしょう?」 

そう言うと、姉はテーブルの下から手を伸ばし、 僕のカチカチに直立したペニスをジーンズ越しに撫で回した。 

「あうっ!」 

「あうっ、じゃないでしょ。おねえちゃんに欲情してどうするの?」
 
姉はジーンズの上から、優しく、しかしポイントは外さずに僕のペニスを撫で回した。 
僕はすぐさま発射寸前だったのだが、
 
「だめよ、まだいっちゃ」 

まるで全てを分かっているように姉は手を止めた。

 「おねえちゃんのこと考えて、お○んちんこんなに固くして。お父さんにもお母さんにも言うからね」 

ええええ!そ、そんなぁ!! 
僕はショックで言葉を失ってしまった。

 「私に言われたくなかったら、今から言うことを聞きなさい」
 
僕は姉のするどい、しかし好色なまなざしにただ頷くしかなかった。
 
「まず、あんたに犬になってもらうわ。これで目隠して」
 
姉は自分のつけていた真っ赤なブラを取ると、僕の目にまきつけた。
 
香水の香りが顔一杯に広がり、僕のペニスはいっそういきり立った。 

「おねえちゃんのブラまきつけただけで、こんなに固くなって。あんた真性の変態だね」 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

パンツを拾わされた男の子の災難?

ミクリ21
恋愛
パンツを拾わされた男の子の話。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

ボディチェンジウォッチ

廣瀬純七
SF
体を交換できる腕時計で体を交換する男女の話

処理中です...