罪悪感

橋本矢戸

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第11話 最終話?

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「話がある、今度時間取ってくれないか?」
 文字を入力する指が震えるちゃんと話すと約束はしたけどどうも話せる気がしない。こそばゆいというかやっぱり、、
「いいよ、夜でも良い?」
 冬だというのに夜なのか?
「良いけど珍しいね。夜とか」
「今度の水曜日に流星群が見えるらしいんだよね。一緒に見ようよ」
 へー、流星群、全く知らんかったわ。
 というか星好きなのかよロマンチストかよ。
「良いよ。星は詳しくないけど」
「おっけ。じゃあ、その時に話聞くよ」
 腹ぁ決めないとな。
 胃は痛いけど。
 とりあえず予習というか練習しておかないとな。セリフを書き出して口に出して練習しよう。


~当日~
 
 一応地元には有名ではないにしても展望台がある。少し移動すれば街灯のほとんどない公園とかもあるから星空を見るにはかなり良い。そこまでは昴の車で行くことになっている。
「よ、待たせた?」
「いやいやー、大丈夫だよ
念のためにあったかい飲み物と菓子系作ってきたから後で食おうぜ」
「中身は?」
「聞かないほうがいいわ」
「???」
「いや、普通にコーヒーと焼き菓子」
 古い映画ネタはダメかぁ
 成功したから今度見るしかない
「んで?話って?」
「向こうで話す」
 それ以降あまり会話は無かった
 気まずい沈黙だったと思うけど正直緊張とかで時間はあっという間に感じた。
 着いたら話すかぁ
「ついた、少し予定より早いね
時間までぶらぶらするか」
「おう」
 適当にぶらついていると色々な遊具が目につく。
「懐かしいな、小学校の時とかこんな感じの遊具であそんだよな。今は数も種類も少なくなってきてるけど」
「そうだな、運動禁止になってる公園もあるみたいだよ」
「まじかぁそのうち夜に入れなくなるかもな」
「ありえそう」
「そういえばさぁ…」 
「昴、話なんだけど」
「うん?」
「まずはごめん。
昴の告白、断ったこと。理由とかちゃんと話せて無かったこと。」
「うん」
「まずは理由から話す。
昴が体の関係の相手を初めて持って
その相手である俺と付き合いたいと勘違いしてると思ったのは本当だよ。
その勘違いでノンケである昴が今後普通に恋愛したり普通に子供つくったりそういう一般的な普通の幸せを感じるのの邪魔になると思った。もしかしたら人生自体を棒に振るうことになるかもしれない俺のせいでそうなるのは怖かったし。
その、付き合うことになっても男同士だし結婚とかはできないわけだし、一度幸せになった後に昴と別れたりしたら今以上にショックだようなと思って。
ありていに言えば傷が浅いうちに対処したかったって感じです。」
「わかった。
でもさ、今俺が誠の事好きなのは偽りのない気持ちだし俺にも誠にもこの先どうなるかわからないじゃん?もしかしたらヨボヨボになっても一緒かもしれないよ?少なくとも俺はその覚悟で告白したし、法的に結婚できないこともパートナーシップとか養子縁組とかも一通り調べた。
俺はね、誠、多分誠が思ってるより欲も強いしずっと一途だよ。それにさ俺多分えっちな関係になる前から誠の事好きだったんだよ。
だからもう一回言います。
好きです。
これからもっとたくさんの障害があると思う、お互いに不安に思うことがあると思う。でもちゃんと話し合って助け合っていきたい。もしダメになりそうならその時また考えよう?俺からは絶対に誠から離れないから。
俺と付き合ってください」
「ーーーー」
「えっと、返事は?」
 グズッ
「え、どうした!?」
「うるさい!こっちから言おうと思ってたのに結局言われたし。しかも泣かされるし散々だ!」
「えっと、なんか、ごめんね?」
「あやまんなぁ!しまらねぇな」
 少し時間が経って流星群が見られると予報されていた時間が迫ってくる。
「俺も好きだよ。昴のこと考えて苦しくなるくらい大好き。だから付き合おう。今後もよろしく」
「よっしゃ!!」
 昴が大袈裟にガッツポーズをして喜ぶお互いに笑って少し照れて
「なぁ、誰もいないに付き合いはじめたわけだし手でも繋ぐか?」
「!?いや、まだちょっと恥ずかしい」
 さっすが童貞暗がりでよく顔が見えないのが残念だ
「残念、じゃあさどっちで流星群見る?」
「このままここで見よっか、多分展望台の方は人がそれなりにいるから」
「そうかそうか、昴くんは2人っきりがいいのか」
「言葉にしないでよ、ただでさえ恥ずかしいんだから」
「愛い奴め」
 そう言いながら近くのベンチに腰をかけ持ってきた菓子とコーヒーを出す。
「流星群の日に告白とか昔流行ったアニメの最終回がそんな感じだったよな」
「あぁ、ベガとかの歌のやつね、あれさTV放送だとあそこが最終回だけどDVDだと後少し続いたんだよね2、3話くらい」
「え、知らなかった」
「今度うちでみよっか」
「うん」
 昴の横顔は少し照れているけどスッキリした感じになっていた。
「見えはじめたよ」
「おぉ、なんか地味だな」
「はっきり言い過ぎ、ピークになればもう少し勢いあると思う」
 持ってきた菓子をつまみながら雑談をする。いつも以上に楽しい。時間があっという間だ。
「お、結構勢いついてきた?」
「そうだね」
「初めて生で見たけどすごいな感動する気持ちもハマる気持ちもわかるわ」
「…」
 指に冷たく冷えたものがからんでくるのを感じる、横目で見ると昴の手だ。上を見ながら恥ずかしそうにして頑張ってくれている。だけどなかなか進まない。
焦ったく、少し愛おしく感じながらもこちらから手を握る。
「昴…」
「え?」
「昴、手汗やばいよ。」
「え!ごめん!」
 ばっ!と手をどかす
「謝らなくて良いよ」
「そろそろ終わりだし帰ろうか」
「早いなぁ」
 帰り支度をし車まで歩く少し先を歩こうとした昴の手を再度握る。
「手汗はいいの?」
「嫌だなんて言ってない」
「それに俺は繋ぎたい」
「やりぃ」
「なぁ、銭湯寄ってかね?んでさ、今日泊まって行って良いか?一緒にいたい」
「え!?いや、それはどういう意味ですか!??」
「そのまんまだぞ?せっかく付き合えたわけだけど友人だった時間がべらぼうに長いわけだし泊まりくらい良いだろ前にもやってるし。それとも昴くんは違う意味の『寝る』を御所望かな?」
「いやぁ!!?いや、やりたいけど違くて付き合っていきなりだと体目当てだとかがっついてるとか思われそうだし。」
「まぁ、どちらにしろ実家でやれることは限られてるからな本番とかはできないよ。」
「ですか」
「ですです。あぁそれと俺は昴ががっついてくれるのは歓迎だよ。むしろ俺の方ががっついてると思うし。」
「えっと、、その、多分誠が思ってるより俺はかなり性欲強いよ。正直今までので満足できてなかった。」
「キュンです」
「タイミングおかしくね?」
「まぁ今日は銭湯行って、昴の家で寝るってことで朝飯何が良い?」
「ご飯と味噌汁とソーセージとたまご」
「了解であります」
「今後が楽しみだな」
「そうだな、もっといろんなことしよ」
「え、色んなプレイ試すってこと?」
「そうだけど、それ以外もだよ。」
「なるほど」
「昴」
「うん?」
「ありがとう、大好きだよ。
不束者ですがこれからもよろしくお願いします。」



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