魔王様は今日もDowner

永澄水樹

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第一章Downerな日々に祝福を!!

第八話 皆のファザーと回復行事

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どうもです皆様。

作者の永澄水樹です。

今回でストックがきれます。

そして、ちょっと出かけなければならない用事が入ったので6月に入ると更新がしばらくなくなるかもなので、更新されるのを待っていただけると助かります。

さて、まだ一度も感想が来てないのでこのまま書いて行っていいのかわかんない状態ですが、楽しんでもらえてると判断して更新します。

とりあえず、出かけるまでにストックを増やすように努力いたします。

それでは本編をお楽しみ下さいです。

ブクマも待ってますよー。


以下本文なりー



ファブレットがキャンプ場を作ってからかなりの2週間程経ち。

今日も皆元気である。

怪我をしてる人はまだ、食事をとれていない。

流石に現在残ってる重症人は手足を切られた人々なのでそう簡単には完治しない。

一気に回復させる魔法は無いかと探したが、やはり最低でも切断された部位がなければ難しい。

もしも切られたばかりの腕であれば直ぐに治癒魔法を使えば神経までバッチリ繋がり完治する。

しかしない部位を強制的に回復する為には自らの細胞を使った再生以外に道がなかった。

他の物で代用はきかない。

多分人体錬成自体が不可能なのだろう。

それが例え一部だとしても……。

それでも再生の魔法は人体錬成に迫る魔法である。

スキャンしたDNAマップの情報を元に人体を再生出来るのだから。

そんなこんなで今日もファヴレットは皆の看病や食事に追われる。

看病は当たり前だが、食事までファヴレットに任せられたのはとある出来事からである。

ファヴレットが皆にちょっとした思いつきで料理を振舞ったのだ。

ホワイトシチューと窯焼きのナン風パンである。

それを食した人々は感動に包まれ、みんなこぞっておかわりをした始末である。

それからも、ファヴレットは色んな地域へゲートで転移しては食材を集め、様々な料理を振舞った。

豚カツを作った時は皆がソースを褒め称え、衣に包まれからっと揚がった豚カツをほうばったものである。

ちなみに、調達に苦労したのはお米、ライスである。

米自体食べる地域が少ないので、魔王城にいた時にファヴレットが作り上げた水田でお米は作られている。

そのお米はファヴレットの作った魔導ゴーレム達が日々作り続けている物だが、現在収穫3年目である。

それ以外の場所だとかなり遠い国に行かないと買えないのであった。

そのお米を栽培してる数少ない国家ですらおいしいお米は作れてないので、美味しいお米を手に入れるには魔王城直産のお米に頼るしかないのである。

ちなみに、魔王城の備蓄庫は危険なので畑の脇の倉庫から拝借してきた物である。

そんな事情で何故か調理まで時々しなければならくなったファヴレットであった。

そして、子供達とは気を紛らわせてあげる為に遊び相手になっていた。

とりあえず、遊ぶといっても教育がてらなのでしっかり勉強もさせた。

水場で遊ぶ時は泳ぎを教えて、森では皆で駆け回り足腰の鍛錬をする。

平原で遊ぶ時でも常に学ばせた。

最近では木刀でのちゃんばらも結構人気である。

女の子も混ざってるが、男女平等という事で一緒にやらせていた。

そして、子供達と遊んでない時は患者の看病である。

重症患者の皆に根気よくカウンセリングする事でとりあえず食事をさせる事には成功した。

ファヴレットが作った卵がゆだが、皆美味しいと涙を流しながら食べてくれた。

キャンプ場の会議室では毎日、これからについて話している。

ちなみに、このキャンプのリーダーはアニータたんになってもらった。

ファヴレット的にリーダーは接しやすい人と言う事で、一応満場一致で決定した。

アニータはええー!と言っていたがなんだかんだファヴレットと仲が良い?アニータは適任だと皆が思った様である。

そして、日々を過ごしてる内に、ファヴレットはこのキャンプ場の主である為、皆から皆の父の様だと15歳でありながらファザー呼ばわりされてた。

子供達もファヴレットの事をお父さんと呼び始めたので何げに頭痛の種である。

そんな事もあってファヴレットにDowner成分が補給され最近はだるい、めんどいとぶつくさ言うようになってしまった。

みんなに今日もファヴレット様は気だるげですねと言われるようになったので本格的にDownerな魔法様復活である。

しかし、ファヴレットは受験が控えている身である。

受験の日ももう間もなくなので、ファヴレットもやる気を出さなければならない。

それに皆の家を作るのも急務である。

川の近くがいいのだが、ここら辺で川は結構離れた場所しか流れてなかった。

なので、ファヴレットは商業ギルドで結構困っていた。

川の近くに開拓村を作りたいと申し出て、用途は水田によるお米の栽培と建前は用意した。

しかし、開拓村を作るにはかなりの業者を雇わなければならないのだが、商業ギルドで聞いた限りかなりお金を積んでも集まるかどうかと言われた。

流石に村を一つ作るのは難しい様だ。

それでも、ファヴレットは募集だけは掛けておいた。

条件は要相談でいくらでも人員を募集していると。

とりあえず、街に来てやる事はそれ位である。

後はキャンプ場に戻ってのいつもの生活だ。

そして、月日は流れていく。

ファヴレットの密かな任務は夜中である。

奴隷達を売買していた組織とやらの捜索である。

その組織が無くならない限りまたアニータの様な奴隷が生まれてしまう。

それの断固阻止が急務なのだが……ファヴレットは悩んでいた。

最近魔力の操作がうまく行かないのである。

薄々原因は気づいていたが血の補給が出来ていないからだった。

しかし、ファヴレット的に無理矢理は嫌だったので、この街に来てから未だに血の補給が出来ていなかった。

そして、ある日、ファヴレットはラスタの事を思い出す。

ラスタとはファヴレットの最初に立ち寄った街であり、最初の奴隷解放を行った街である。

それなりに月日が経っているので、様子見がてらラスタへ行こうと決意する。

そして、アニータにその事を話す。

今まで話す機会がなかったので話さなかったが、ラスタではファヴレットを教皇としたルナ教が新興中であり、今も孤児や奴隷解放を行っている筈である。

その事をアニータに話すともっと早く言って欲しかったと言われた。

ちなみにアニータはルナ教に入ると言い始めたので止めたが止まらなかった。

結局、アニータもついて行くと言い張ってたがゲートはファヴレット専用魔法なのでそれだと、飛んで行かないといけないので今回は辞退させた。

そして、ゲートを開いて久々のラスタに到着する。

街はそこそこの賑わいであった。

ファヴレットは街を眺めながら小高い丘の上を目指す。

そして、遂に到着したのだが……絶賛建築中であった。

そりゃ当然でまだ、ラスタを離れて2週間位である。

ファヴレットはDowner状態だったので完全にボケていた。

しょうがないので街に戻ろうかと思ったが丘に登ってくる人がいた。

その人物はファヴレットを認識すると手を振った後駆けてくる。

それもそのはず、ファヴレットが最初に助けた奴隷グループのリーダーになった(やらされた)カーラであった。

カーラはファヴレットの所まで来ると荷物を地面に置き抱きしめてくる。


「ファヴレット様お久しぶりです!今日はどうしたんですか?」

「フゴフゴ!(胸が邪魔で喋れない)」

「どうしたんですか?フゴフゴって豚の真似?」

「フゴ!フゴ!!(誰が紅のファヴレットだ!)」


誰も紅のファヴレットとは言ってないが必死にファヴレットは喋る。

しかし、二つのたわわな果実に邪魔され呼吸すら危うい。

しばらくするとカーラが気づきゃっと離す。


「かっ、カーラさん俺を殺す気ですか?天国に行きそうでしたよ!」

「ごめんなさい。それにしてもファヴレット様は死ぬと天国行くんですね?」

「うーんどうかな?地獄ではないと思いたいが、天国にも行けそうじゃないかな?」

「はぁ、それでどうしたんですか?確か学園に入るんじゃなかったですか?」

「あぁ、それなんだがちょっと事情があって、カーラにも頼みたい事があって……」

「わかりました。ちょっと待っててくださいね。私達の家を建ててる方達への差し入れをするところだったので……」

「わかったから。行ってきてください。ここで待ってます」


そうファヴレットが言うとカーラは丘の上まで駆けていく。

そして、差し入れを渡した後戻ってくる。


「お待たせしました」

「いや、全然待ってないけど」

「じゃあ行きましょう」


そう言うとカーラはファヴレットの腕を掴んでくる。

前の時もカーラに腕を掴まれたがこれは癖なのだろうかと考えながら二つのたわわな果実の感触を楽しみながら街へ戻る。

ただ、その途中でカーラが核心をついてくる。


「なんかファヴレット様ひょろひょろって感じになりました?前はもっと何というかがっしりって感じだった気がしたのですが……」

「えっと……それは……とりあえず宿に行こう」

「はい……」


なんとかごまかし街へ。

そして、以前と同じ宿屋に泊まってると言うカーラに連れられ前の宿屋の食堂に着く。

そこで、とりあえず、カーラの近況を聞いた。

話ではとりあえず、皆で戦争孤児になって溢れている子供達の保護に励んでいる様である。

その子供達はカーラ達大人組が各宿にちって面倒をみているそうだ。

ちなみに奴隷に関しては一度奴隷商人の商隊が街へ来た事があったそうで、その時の奴隷は皆カーラが買い占めたとの事。

奴隷のうち、男性の奴隷には金貨3枚渡して自立を勧めているそうで、女性や子供達は保護したと説明を受けた。

ちなみに奴隷は男性3人で金貨30枚。

女性が9人で金貨30枚が8人で1人は売ることを渋られ粘って無理やり金貨120枚で買い取ったとの事。

子供は8人居たが男性と女性を買い占めてくれたのでまとめて金貨20枚でいいと言われ買ったそうだ。

結局奴隷の開放に金貨410枚掛かった事になる。

ちなみに男性達はこの街で就活中で、女性9人はルナ教信者として奴隷解放と孤児の保護活動の指導を施した所で、今は大きな宿にまとめて泊まってもらっているそうである。

この話を聞いたファヴレットはもうちょっと住居を確保しないとまずいかなと判断した。

このまま増えると直ぐに孤児院は一杯になってしまう……。

とりあえずカーラの近況を理解したファヴレットは今度はこちらの近況を離す。

まず、無事聖王都に着いた事、ただ、着いた矢先に奴隷商隊を発見してしまった事。

とりあえず、後を付けてみた所、奴隷市場があり、更に併設されてる館では奴隷が玩具の様に弄ばれていた事告げる。

カーラは真剣な表情で話を聞いていた。

ちなみにかなり怒りの感情が出てる気がした。

そこでカーラは聞いてきた。


「それで、ファヴレット様はどうしたんですか?全員買い取った……なんて事は無いですよね?」

「あぁ、買い占めるなんて考えはなかったな……館の地下を見た瞬間怒りで満ちたからな」

「地下はどうなってたんですか?」

「打撲や骨折してボロボロの人や、手足が切断されてた人が居た……一番酷い人は歳は20歳位の美人な女性だが手も足も切断されて玩具にされてた……」


カーラがその事を聞いた瞬間真っ青な顔になっていた。

その後だんだんブルブルと震え始める。


「もっ、もし私達が奴隷として売られたりその館に連れられていってれば私がそうなってたかもしれないんですね……」


そう言うとカーラは目から涙を流して泣いた。

それは自分に降りかかったかもしれない不幸に恐怖して、そして、その様な恐怖を実際に味わったその人の悲惨さに泣いたのである。


「でも、結局館の人間は皆処理して奴隷は街のハズレの森の中のキャンプ場で保護してるよ」

「そうですか……処理ってのは殺したって事ですか……」

「あぁ、殺した。関係者は全員殺した」

「そうですか……」


カーラはファヴレットの手を見てそして、優しい手つきで手を握ってきた。


「あなたの手はそうやって汚れていってしまうんですね……ですが私達からしたらこれ程素晴らしい手はありません。私は誇りに思います」


カーラはそう言いながらファヴレットを見つめてきた。

なのでファヴレットもカーラを見つめながら話の続きをする。


「それでな、結局奴隷市場の方も全員開放したんだが、高価な奴隷には特殊な首輪で、無理やり外すと爆発して死んでしまう様な細工がされてた」


その話を聞いたカーラは刹那の手をギュッと握った……痛いほどに。

それ程そのおぞましい首輪の話はカーラに衝撃を与えた様だった。

そして、続きを話す。


「ただ、首輪は俺なら解除出来る事が分かった。それに手足が切断されてた人も元の通りに治療出来るから安心してくれ。今はキャンプ場で治療中で最近は御飯も食べられる様になったんだ」

「ほっ、本当ですか?手足が戻るんですか?それに首輪も外せる……」

「あぁ、俺なら時間は掛かるが手足の再生も可能だし、首輪なら簡単に外す事が出来る。だから、その様な奴隷がいても決して見捨てず助けてくれ。何かあったら今から渡す鈴を鳴らしてくれ直ぐに駆けつける」


そう言いながら魔力で音波の増幅がされてる鈴を渡す。

この鈴を鳴らせばサーチ&レーダーの魔法に直ぐに感知されるので、遠くにいてもすぐ気づけるのである。

その事を説明しながら、とりあえず今日来た要件を伝えようとする……するのだが助けた恩返しに血を吸わせてくれと言うのは流石に気が引けた……前回の時紳士的にその様な願いはしないと誓った筈である。

しかし、今のファヴレットに時間はない。

そこでどう言おうか悩んでいるとカーラが聞いてくる。


「さっきからどうなされたんですか?なんか言いたそうですけど言えない様な事なんですか?」

「えっと、さっき俺がひょろくなったって言ってたよな……それと関係があるんだが」

「えっと、確かになんかだるそうというか、力がなくなったというかそんな印象を受けます……」

「いや、実際いまカーラが言った通りなんだよな……実は血が足りなくて……」

「血ですか?貧血ですか?」

「いや、そうじゃなくて吸血してないから弱体化したんだ……」

「吸血?って吸血鬼が吸うような吸血?」

「実はそのー俺にはヴァンパイアの血が流れてて吸血しないと魔力がどんどん剥がれて弱っていくんだ……」

「というとファヴレット様は魔族なんですか?」

「えっと、はい。魔族です」


ファヴレットは遂にぶっちゃけた。

それを聞いたカーラは笑っていた。


「魔族だったんですか……通りで変な人だと思いました。すっごい強い騎士様かと思ったら空とか飛んでいちゃうし。でも私にどうして話したんですか?」

「無礼だとは分かってるんだが、弱みに漬け込んでると思われてもしょうがないんだが……血を吸わせてくれると助かる」


ファヴレットはそう言うと頭を下げる。

そして、しばらく時が経ち。

ファヴレットが顔をあげてカーラを見ると笑っていた。


「血を吸われるくらいいいですよ。ファヴレット様にならね」


カーラはそう言いながらウインクしてきた。

カーラはとっても美人さんなのでウインクもかなり綺麗にきまっていた。


「カーラさんいいんですか?ちなみになんでカーラさんに頼んだかとか気にならないんですか?」

「じゃあなんで私に頼んだんですか?」

「えっと吸血の条件が美人か美少女限定でしかも純潔じゃないと血を吸っても回復しないんです。カーラさんならこの条件にバッチリ合うので……」

「へぇ……あははははは、面白い条件ですね?でも私の事美女だと思っててくれたんですね。腕組んでも、胸押し付けても反応薄かったからてっきり相手にされてないのだと思ってました……でも私が純潔じゃなかったらどうするんですか?」

「いや……奴隷にされてる美女が既に純潔じゃなかったら商品としての価値めっちゃ下がるんじゃないかと思いまして……奴隷にされそうだったカーラさんなら純潔なんじゃないかと……」

「なるほど、確かに奴隷にされる女性はみんな純潔だらけだわ、相当な美を誇ってでも居なければ純潔じゃない奴隷にはなんないよね?」

「多分そうじゃないかと思います。それで……吸血の件ですけどいいでしょうか?」

「駄目っていったらどうするんですか?」

「とりあえず、もっと弱体化しますね……」

「他の人の血を吸えばいいんじゃないの?」

「流石に美女か美少女を無闇に襲って吸うわけにもいかないじゃないですか」

「今までどうしてたんですか?」

「今までは戦争に割り込んで、兵士の慰み者になりそうになってる美女や美少女を助けて、そのお礼に吸わせてもらってました」

「じゃあ今回はなんで私に?」

「流石に学園に通うのに戦場に行かないと行けないといのはネックでして、恥を忍んでお願いをしました」

「そっか。まぁ私はさっき言ったとおり血を吸われる位いいですよ……ちなみに吸血鬼になるなんて事はないですよね?」

「結構誤解されてますが、吸血で吸うのは負のエネルギーです。その人のストレスや体に溜まった負のエネルギーです。なので吸われた人は気分はスッキリしますし、悩みもなくなり、身体の不順物質もとれるのでお肌ピッチピチになります。吸血鬼にはもちろんなりません」

「えっと、それって吸われた方が特典ありますよね?」

「そうなんですよね……あははははは」


ファヴレットの吸血は負のエネルギーや負の物質を吸収して回復しているので、お肌と大敵のストレスや不純物質を吸い取るので美容効果が抜群なのである。

もちろん、吸っただけで吸血鬼にする事は出来ない。

そもそも吸血鬼はそんなに簡単に作り出されない……もしも量産出来るならヴァンパイア王国が出来てしまうレベルである。

なので、ファヴレットによる吸血はマラリヤ蚊なんかより安全安心の正に蚊に刺された程度の事なのである。

しかし、誰でもいいわけではなく、更に純潔じゃないと駄目というのがネックで、普通の美女や美少女は結構純潔じゃない事が多いのである。

ファヴレットも最初は美女、美少女はモチ純潔っしょ等と考えていたが、街で普通に暮らしてる美女、美少女の純潔喪失率は実に75%に登るのだ(ファヴレット調べ)。

とい事で、貢物にされる、女性ほど純潔率が高いので奴隷にされそうになってる女性などは純潔率が高いのである。

こうして結局ファヴレットはカーラにお願いしたのだが、カーラは吸われてもいいと言ってくれた。

なのでお言葉に甘えようとファヴレットはカーラにお願いをする。


「それでは吸血させてください……ただ人目があるところでは流石にまずいので……」

「それじゃあ、私の部屋に行きましょうか?」

「お願いします」


ファヴレットはこうしてカーラの部屋にお邪魔する。


するとカーラの方から抱きついてくる。


「ファヴレット様イケメンなのにこんな弱点あったなんて何だかおかしいですね……私の血……吸っていいですよ」

「それでは、いただきます」


そう言うとファヴレットはカーラの首筋に牙を立てる。

普段意識しないと向きでない牙は今は立派に吸血用に伸びていた。

カーラのうなじにカブリと噛み付きチューっと吸う。


「うっ、あっは、何だかくすぐったいですね」


カーラは真っ赤になりながら血を吸われる。

血は約200mL吸うので、日本で行われている献血1回分位の量を吸うのである。


「あっ、はっ、うっ…んん」


ちなみに吸血は微妙に感じるらしく艶かしい声が聞こえて、逆にファヴレットが恥ずかしいという感じである。

そして、200mL位吸ったので歯を元に戻す。

血が項をながれるのでペロペロ舐めて終了。


「御馳走様でした。星三つで御座います」

「なんですかそれ?それより吸血終わったんですよね?」

「はい、終わりました。魔力も回復してきたのでひょろっとした感じがなくなってるでしょ?」

「うーん、確かになんか力強くなった気がします……けど気だるそうなのは治ってませんね?」

「あぁ、それはただ単にだるいだけで、血が足りないのとは関係ないです」

「えー、それだとファヴレット様ってこんな感じが普通なの?」

「えぇ、まぁ……自分Downer系なので」

「Downer系?今みたいな感じなことかな?」

「そう考えてもらえるといいと思います」

「そうなんだ。でも確かに吸血されるとスカッとしますね。それになんだか血行が良くなった気がします」

「冷えや凝り性等にも効きますよ?」

「それって商売成り立つんじゃないですか?ファヴレット様?」

「いや、流石に魔族が堂々と吸血商売なんてしてたらどっかの宗教に消滅させられますって」

「そういえばロレーヌ教は魔族撲滅とか言ってますもんね……でも最近じゃ魔族も普通に街で暮らしてますよね?」



そうなのである。

最近では魔族も普通に人間の街で生活している。

といか普通に共存共栄している。

昔と違い魔族は世界進出してるのである。

それは魔王が完全に魔をコントロールしなくなった事や、神々が人間に牙を向いてきたこと等も要員である。

それはそうと無事吸血して全回復したファヴレットはとりあえず、ひと安心するのであった。
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