初期スキル《魔導精暴》で世界一の魔導士である大賢人を目指そうと思います

七瀬ねこ男

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第1章:旅立日ち、そして怒涛の1日

第2話 初期スキル、そして旅立ち

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まぁそんな過去があってあれから7年、今日俺は旅立とうと思う。
『その人』に憧れたからこそ、俺も魔導士になりたいと思った。

世界最強の魔導士になりたいと思った!
だから俺は今日、16歳の誕生日に、旅立つ。

なぜ16歳に旅立つかって?
じゃあ10歳の子供が一人で旅をしていたらどう思う?

普通に驚くだろ?
しかもその10歳の子供は魔物と遭遇したとしても戦えるのか?

だから、俺は大人に近い16歳になってから旅立とうと思った。
まだまだ俺は何の力もない、ただの一般人だ。

だけど、この旅で強くなって、いつかは世界最強の魔導士である『大賢人』になってみせる!

そして16歳で旅立つ理由はもう一つある。
それは、初期スキルを授かれるからだ。

初期スキルはこの世界で全員16歳となったら授かれる初期のスキルのことだ。
この初期スキルは人によってそれぞれ違う。

俺の初期スキルはまだわからない。
俺が今日起きてから一度も報告の文字が頭に浮かんでこないからだ。

魔物を倒した時やLvが上がった時には報告の文字が頭に浮かんでくるらしいんだが俺はまだ初期スキル獲得の報告が来ていない。

【対象に適切な初期スキルを確認しました。初期スキルとしてスキル《魔導精暴》を獲得しました】

報告がきた!
《魔導精暴》…………?

よくわからないけどまぁ良いや!
初期スキルも獲得したことだし、『その人』に近づくために…………『大賢人』になるために旅立つとしよう!!

そして俺は村から旅立った。
そして村から旅立って数分後………

「ここどこ?」

迷子になった。
16歳になってまで迷子なんてみっともない。

俺はこの村に住んでいた時は村の外は魔物が生息していて危ないから出ないでよ!
って親に言われていたからなにもしらないんだよな。

「ん?」

俺は右からなにか音がしたかと思い、振り向いた。
振り向いた先には草原が広がっていた。

すると草原から一匹の獣が出てきた。
もしかして……………

「グオオオオオオオォォォォォォォ!」
「魔物だァー!!」

ヤバいよヤバいよヤバいよ!!
俺戦った事とかないよ!?

スキルとかもないし魔法も習得してないしLvも1だって!
ん?そういえば初期スキル授かったから俺スキル持ってるじゃん!

ふっふっふ………
魔物よ、俺の初期スキルで死ぬがいい!

「スキル《魔導精暴》!!」

…………は?
いやいやいや、なんで発動しないの?

そこは発動してよ。
じゃなきゃまじで俺この魔物に殺されるよ?

「グオオオオオオオォォォォォォォ!!」

クソッ!そんなこと考えている暇なんてなかった!!
魔物のことを完全に忘れていた!!

というか…………この魔物、速くね!?
もう俺の近くまで来てんだけど!?

ん?動きが止まった。
って………あの緑色の魔法陣はなんだ!?

まさか………風魔法を発動しようとしているのか!?

「グオオオオオオオォォォォォォォ!」

まじで風魔法発動したんだけど!!
逃げろ逃げろ逃げろ!!

くっ………いくら走って逃げても………逃げきれない!!
死を………覚悟するしかないのか………………

今考えてみれば、俺はバカだよな。
こうやって魔物に殺されることも知らずに対策もせず、ただたんに旅をするなんて魔物に自分を殺してくださいって言っているものじゃないか。

でも、俺は死にたくない。
こんなところで死んだら、『その人』には……………『大賢人』にはなれない!

俺は!絶対に生き残ってやるんだ!!

【条件分の覚悟を確認しました。スキル《覚悟心Lv1》を獲得しました】

頭の中に文字が浮かび上がって来た。
でも今はそのことを考えている暇はない。

逃げる逃げる逃げる。
ただひたすら逃げる。

それが生き残るための手段。

あれ?なんだか足が速くなっているような気が………
いや、今はそんなこと考えている暇なんてない!

走れ!走るんだ俺!!
絶対に逃げ切るんだ!!
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