3 / 20
思い出願望の赤日記帳
遺された日記帳
しおりを挟む
数日後
ユリの命が亡くなりました
ユウの記憶が失くなりました
この報告が研究者全員に届いた
ユリの顔は安らかで
眠っているようだった
ユウの顔は絶望的で
虚ろだった
研究者の一人である私は
ユリの死を全員で見届けて
片付け等をしていた
そしてユウのデータを
レポートに綴った
彼は何もかもを失くした
目も感情も今は何も失く
虚ろなのだろう
私は最初は給料が良かった
という理由でここに就いた
こんなに残酷なこととは知らずに
私の考えていたことではもっと
呆気なく簡単に終わるものだと
でも違った 私の良心が泣いている
ふと彼の目をやる
すると彼の右手は
赤い日記帳に触れていた
持つ力はないのだろう
私は一言声掛けて日記を読んだ
哀しく切ない内容だった
日記も書かれていて
彼の願望も書かれていた
胸が苦しく目が熱くなって
なんとも言葉に出来ない気持ちで
いっぱいだった
彼は最後にポツリと
わす…れ…な…い
そう言い目を閉じた
翌日彼の記憶は《完全に》失くなっていた
ユリの命が亡くなりました
ユウの記憶が失くなりました
この報告が研究者全員に届いた
ユリの顔は安らかで
眠っているようだった
ユウの顔は絶望的で
虚ろだった
研究者の一人である私は
ユリの死を全員で見届けて
片付け等をしていた
そしてユウのデータを
レポートに綴った
彼は何もかもを失くした
目も感情も今は何も失く
虚ろなのだろう
私は最初は給料が良かった
という理由でここに就いた
こんなに残酷なこととは知らずに
私の考えていたことではもっと
呆気なく簡単に終わるものだと
でも違った 私の良心が泣いている
ふと彼の目をやる
すると彼の右手は
赤い日記帳に触れていた
持つ力はないのだろう
私は一言声掛けて日記を読んだ
哀しく切ない内容だった
日記も書かれていて
彼の願望も書かれていた
胸が苦しく目が熱くなって
なんとも言葉に出来ない気持ちで
いっぱいだった
彼は最後にポツリと
わす…れ…な…い
そう言い目を閉じた
翌日彼の記憶は《完全に》失くなっていた
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる