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9.魔導騎士の憂鬱(1)
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「……その新設する総合魔導学園へ、通えと……?」
早朝から重々しい雰囲気が漂う一室に、静かに響いた声は、うっすらと不快げな色を孕んでいる。
「ユリウス、そうピリピリするな。まずは話を聞け」
猛々しさのある壮年の女性の声が応える。
大陸王国連合機構軍の作戦司令部の一室に、ユリウス・アーデングラッハ、ルシュディー・アル=スハイル、ディディエ・シュヴァリエの三人の”英雄”と呼ばれる魔導騎士が集められていた。
英雄と呼称される者は連合軍に幾人も居るが、その中でもまだ10代にして頭角を現した若者たちだ。
「いやぁ、だって閣下、今さら学校に通ってお勉強しろと言われてもね。俺たちだって、勉学を疎かにしていたわけではないですよ」
ルシュディー・アル=スハイルはわざとらしく頭をかき、軽い口調で返した。
「ああ、わかっている。納得のいくよう説明するさ。だからまずは、席についてくれ」
閣下と呼ばれた壮年の女性は、普段は作戦の立案に使われている重厚なテーブルへと三人を促す。
彼女はミネルヴァ・ヴェヒター。南の大国アーデングラッハ現国王の姉にあたる女公爵であり、機構軍を束ねる幕僚長のうちの一人だ。
機構軍では、司令官や指揮官という言葉を敢えて用いず、各国の軍にあるような階級も設けていない。主要国の現国主が、各々の親族等から代表者を指名して幕僚として参画させ、機構軍の統括と作戦指揮を遂行している。
中でも要となる三大大国、アルヒラルヤ、アーデングラッハ、アッターイルの三者は幕僚長と呼ばれ、事実上の機構軍の最高指揮権力を分割保持している。
これは魔物と相対するためのこの巨大な軍事力が、翻ってどこか一国の軍事力に直結してしまわないよう、指揮権力の分散を目的に執られた体制だ。
若き魔導騎士三人が席につく。対面には幕僚長ミネルヴァを筆頭に数人の幕僚と、要塞都市モイライの都市部を管轄する政務官、機構軍の立ち上げ期に尽力した剣聖と呼ばれる老人二人が座る。
「まず、この命令に、お前たちをその若さゆえに蔑ろにするような意図は無い。それはわかってくれるか?」
三人の魔導騎士は無言で頷く。だが釈然としない感情もあるのだろう、真顔ではあるがどこか憮然とした空気がある。
全員が三大大国の王族ないしは高位貴族の生まれだ。幼少時からあらゆる教育を受け、鍛錬に励んできたという自負を持つ。今になって学び舎に身を置く必要など無いという主張も、あながち間違ってはいない。
ミネルヴァが言葉を続けた。
「先日、西側の大行軍の完全鎮圧に成功した事で、現在の防衛ライン周辺は徐々にではあるが平穏を取り戻しつつある。これは君たちの活躍なくしては成しえなかった。幕僚長を務める者として、改めて礼を述べよう」
魔導騎士たちは静かに言葉を受け止めるが、表情は相変わらずだ。
「一昨年、大行軍の発生するメカニズムがある程度解明され、漸くここまで漕ぎ着けた。そして、この先は魔物に奪われた土地を取り戻す、折り返しの時機に差し掛かっていると我々は考えている。つまりは現行の防衛ラインの北への押し上げ、だな」
一旦言葉を切り、ミネルヴァはその場にいる全員を見回す。
「それに伴い、このモイライにある軍事拠点を北上させ、新たに拠点基地を建設する計画が先日承認された。──だが、ここで幾つかの問題があってな」
ミネルヴァは少しおどけたような苦笑いを浮かべた。
「このモイライという都市は、いささか大きくなりすぎた」
傍らに座る、幕僚として事務官を務める男がその言葉に続く。
「モイライへの民の流入は留まるところを知りません。国を失った下級貴族や平民が、自治領では生活が維持できずに仕事を求めて集まってしまうのは、ある程度やむを得ない事ではありますが」
話の合間に、事務官は僅かに溜息をつく。
「最近では、魔物の脅威も薄く被害も受けていない南部沿岸の地域からも移住してくる者が居る始末です。商人ならまだしも理解できますが、下位貴族や新興貴族がやけに多い」
「検問をかけて通行証で確認し、規制はしているんですがね。連中、わざわざ東西の国々の通行証を買い取ってまでこの都市に入り込もうとする」
続けて説明を加えた都市政務官を務める中年の男は、忌々しいと言いたげに顔を顰めている。
ミネルヴァはその顔に浮かべる皮肉げな苦笑いを深めた。
「口さがない連中はおかしな噂を流している。機構軍はモイライを首都とし大陸の統一支配を目論んでいるのだという、馬鹿げた話だ。そう受け止められないように総司令官を置かず、各国から指名を受けた幕僚の協議を主として運営しているのだというのにだ」
腹の底から溜息を吐くミネルヴァが対面する魔導騎士たちに目を向けると、彼らも苦渋を飲まされたような表情を浮かべていた。
その噂は前線で魔物と戦う者たちへの侮辱に他ならない。彼らは魔物から民衆を護る為に団結しているのであって、それを見当違いな野心に結び付けられる事は屈辱的だった。
「中でもこのところ勢いを増しているのが、”稀代の英雄ユリウス・アーデングラッハを旗印にした新王国設立”の噂だ」
「……は、」
ミネルヴァの語る内容に、ユリウスの端正な顔が怒りに歪む。
「落ち着け。腹立たしいのは違いないがな」
それからミネルヴァは強い眼差しをユリウスに向けた。
「お前が常に民のため、そして前線を担う数多の兵のために行動している事など、機構軍に居る者は誰もが理解している。その活躍ゆえに目立ちすぎている事は否定出来ないが、それはお前に非のある事ではない」
ミネルヴァはユリウスの伯母にあたる。立場を弁えつつも、その眼差しはどこか気遣う色を含んでいる。
無言で怒気を纏ったユリウスを、隣に座っていたルシュディーはちらりと一瞥して口を挟んだ。
「ええっと、つまりその馬鹿げた噂を真に受けて、ありもしない新王国とやらの恩恵に与かろうとモイライに移住してくる連中が増えてきている、ってことですか?」
「そういうことだな」
「その状況と、さっきの総合魔導学園ってのはどう関係するんです、閣下」
訝しむルシュディーに、ミネルヴァは頷いて言葉を続けた。
「まず、我々としては、拠点の移動に際してモイライを将来的に、現状の軍事都市から学園都市へと徐々にスライドさせる狙いがある。三大大国が先導し、”今後の未来を担う若者の育成”を掲げた総合学園都市に置き換える事で、軍事力とそこに連なる権力という色合いを薄め、遠ざける」
それから、目の前に座る三人の魔導騎士の顔を一人ひとり確認するように目を向けていく。
「言ってしまえば、大陸の各主要国の未来を担う若者が肩を並べ共に勉学に励む、という構図が欲しいんだ。それを以て新王国だの、大陸統一支配などという下らない噂を牽制したい」
「ああー、要するに戦略的宣伝の片棒を担げ、ってことですか」
ルシュディーはへらりと軽薄な笑みを浮かべて見せた。それに応えるようにミネルヴァも口角を上げ含みのある笑みをつくる。
「そういうことだな。お前たちの名声を妙な事に利用してばかりで、そこは済まないと思っている。だが、的外れで侮辱的な噂に比べたら、随分とましだろう?」
ミネルヴァの眼差しも口調も挑発めいている。
隣で終始無言を貫いていたディディエと、示し合わせたように同じタイミングで、ユリウスは忌々しげに眉を寄せ溜息をついた。
早朝から重々しい雰囲気が漂う一室に、静かに響いた声は、うっすらと不快げな色を孕んでいる。
「ユリウス、そうピリピリするな。まずは話を聞け」
猛々しさのある壮年の女性の声が応える。
大陸王国連合機構軍の作戦司令部の一室に、ユリウス・アーデングラッハ、ルシュディー・アル=スハイル、ディディエ・シュヴァリエの三人の”英雄”と呼ばれる魔導騎士が集められていた。
英雄と呼称される者は連合軍に幾人も居るが、その中でもまだ10代にして頭角を現した若者たちだ。
「いやぁ、だって閣下、今さら学校に通ってお勉強しろと言われてもね。俺たちだって、勉学を疎かにしていたわけではないですよ」
ルシュディー・アル=スハイルはわざとらしく頭をかき、軽い口調で返した。
「ああ、わかっている。納得のいくよう説明するさ。だからまずは、席についてくれ」
閣下と呼ばれた壮年の女性は、普段は作戦の立案に使われている重厚なテーブルへと三人を促す。
彼女はミネルヴァ・ヴェヒター。南の大国アーデングラッハ現国王の姉にあたる女公爵であり、機構軍を束ねる幕僚長のうちの一人だ。
機構軍では、司令官や指揮官という言葉を敢えて用いず、各国の軍にあるような階級も設けていない。主要国の現国主が、各々の親族等から代表者を指名して幕僚として参画させ、機構軍の統括と作戦指揮を遂行している。
中でも要となる三大大国、アルヒラルヤ、アーデングラッハ、アッターイルの三者は幕僚長と呼ばれ、事実上の機構軍の最高指揮権力を分割保持している。
これは魔物と相対するためのこの巨大な軍事力が、翻ってどこか一国の軍事力に直結してしまわないよう、指揮権力の分散を目的に執られた体制だ。
若き魔導騎士三人が席につく。対面には幕僚長ミネルヴァを筆頭に数人の幕僚と、要塞都市モイライの都市部を管轄する政務官、機構軍の立ち上げ期に尽力した剣聖と呼ばれる老人二人が座る。
「まず、この命令に、お前たちをその若さゆえに蔑ろにするような意図は無い。それはわかってくれるか?」
三人の魔導騎士は無言で頷く。だが釈然としない感情もあるのだろう、真顔ではあるがどこか憮然とした空気がある。
全員が三大大国の王族ないしは高位貴族の生まれだ。幼少時からあらゆる教育を受け、鍛錬に励んできたという自負を持つ。今になって学び舎に身を置く必要など無いという主張も、あながち間違ってはいない。
ミネルヴァが言葉を続けた。
「先日、西側の大行軍の完全鎮圧に成功した事で、現在の防衛ライン周辺は徐々にではあるが平穏を取り戻しつつある。これは君たちの活躍なくしては成しえなかった。幕僚長を務める者として、改めて礼を述べよう」
魔導騎士たちは静かに言葉を受け止めるが、表情は相変わらずだ。
「一昨年、大行軍の発生するメカニズムがある程度解明され、漸くここまで漕ぎ着けた。そして、この先は魔物に奪われた土地を取り戻す、折り返しの時機に差し掛かっていると我々は考えている。つまりは現行の防衛ラインの北への押し上げ、だな」
一旦言葉を切り、ミネルヴァはその場にいる全員を見回す。
「それに伴い、このモイライにある軍事拠点を北上させ、新たに拠点基地を建設する計画が先日承認された。──だが、ここで幾つかの問題があってな」
ミネルヴァは少しおどけたような苦笑いを浮かべた。
「このモイライという都市は、いささか大きくなりすぎた」
傍らに座る、幕僚として事務官を務める男がその言葉に続く。
「モイライへの民の流入は留まるところを知りません。国を失った下級貴族や平民が、自治領では生活が維持できずに仕事を求めて集まってしまうのは、ある程度やむを得ない事ではありますが」
話の合間に、事務官は僅かに溜息をつく。
「最近では、魔物の脅威も薄く被害も受けていない南部沿岸の地域からも移住してくる者が居る始末です。商人ならまだしも理解できますが、下位貴族や新興貴族がやけに多い」
「検問をかけて通行証で確認し、規制はしているんですがね。連中、わざわざ東西の国々の通行証を買い取ってまでこの都市に入り込もうとする」
続けて説明を加えた都市政務官を務める中年の男は、忌々しいと言いたげに顔を顰めている。
ミネルヴァはその顔に浮かべる皮肉げな苦笑いを深めた。
「口さがない連中はおかしな噂を流している。機構軍はモイライを首都とし大陸の統一支配を目論んでいるのだという、馬鹿げた話だ。そう受け止められないように総司令官を置かず、各国から指名を受けた幕僚の協議を主として運営しているのだというのにだ」
腹の底から溜息を吐くミネルヴァが対面する魔導騎士たちに目を向けると、彼らも苦渋を飲まされたような表情を浮かべていた。
その噂は前線で魔物と戦う者たちへの侮辱に他ならない。彼らは魔物から民衆を護る為に団結しているのであって、それを見当違いな野心に結び付けられる事は屈辱的だった。
「中でもこのところ勢いを増しているのが、”稀代の英雄ユリウス・アーデングラッハを旗印にした新王国設立”の噂だ」
「……は、」
ミネルヴァの語る内容に、ユリウスの端正な顔が怒りに歪む。
「落ち着け。腹立たしいのは違いないがな」
それからミネルヴァは強い眼差しをユリウスに向けた。
「お前が常に民のため、そして前線を担う数多の兵のために行動している事など、機構軍に居る者は誰もが理解している。その活躍ゆえに目立ちすぎている事は否定出来ないが、それはお前に非のある事ではない」
ミネルヴァはユリウスの伯母にあたる。立場を弁えつつも、その眼差しはどこか気遣う色を含んでいる。
無言で怒気を纏ったユリウスを、隣に座っていたルシュディーはちらりと一瞥して口を挟んだ。
「ええっと、つまりその馬鹿げた噂を真に受けて、ありもしない新王国とやらの恩恵に与かろうとモイライに移住してくる連中が増えてきている、ってことですか?」
「そういうことだな」
「その状況と、さっきの総合魔導学園ってのはどう関係するんです、閣下」
訝しむルシュディーに、ミネルヴァは頷いて言葉を続けた。
「まず、我々としては、拠点の移動に際してモイライを将来的に、現状の軍事都市から学園都市へと徐々にスライドさせる狙いがある。三大大国が先導し、”今後の未来を担う若者の育成”を掲げた総合学園都市に置き換える事で、軍事力とそこに連なる権力という色合いを薄め、遠ざける」
それから、目の前に座る三人の魔導騎士の顔を一人ひとり確認するように目を向けていく。
「言ってしまえば、大陸の各主要国の未来を担う若者が肩を並べ共に勉学に励む、という構図が欲しいんだ。それを以て新王国だの、大陸統一支配などという下らない噂を牽制したい」
「ああー、要するに戦略的宣伝の片棒を担げ、ってことですか」
ルシュディーはへらりと軽薄な笑みを浮かべて見せた。それに応えるようにミネルヴァも口角を上げ含みのある笑みをつくる。
「そういうことだな。お前たちの名声を妙な事に利用してばかりで、そこは済まないと思っている。だが、的外れで侮辱的な噂に比べたら、随分とましだろう?」
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