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35,子供達
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ハリーじいさんの勧めで近所の子供達と交流を持つ事になった。
「なまえ、ナイン、よろしく。」
片言会話継続中の俺に、すぐさま子供達の洗礼が始まる。
「変なしゃべり方!生っ白いし、弱そうだぜこいつ!」
8歳の茶髪のダンが、拳を目の前に突き出してくる。
「止めなよ。ハリーじいさんに怒られるよ。」
9歳の気弱そうな金髪のシェルが、おどおどしながらダンを止めようとする。
「子供の揉め事に口出ししてこないさ。」
まあ、ダンの言う通りだろうな。
俺はどうするか相手を値踏みする。
たいした力量も無さそうだ、適当に相手をしておこう。
「けんか、しない。」
拳を押し返す。
「だったらお前、子分なっ!」
首根っこを掴まれ引っ張られる。
子供相手もたまにはいいか···。
「ここが、俺らのアジトなっ!」
町外れの使われてない農機具入れに押し込まれた。
1畳ほどの広さにワラを敷き詰めてあり、壁には子供サイズの木剣と盾が飾られている。
男なら、子供時代に秘密基地を作るものだ。
3人も入ればぎゅうぎゅうだか、この狭さが良いんだ。
「今日の冒険はケルベロスの住む森の制覇だ!」
こんな風に大袈裟に言って、冒険心を掻き立てて勇者になりきるんだよなぁ。
「おい!お前も行くんだぞ!臆病風に吹かれるなよ!」
またもや首根っこを掴まれ、子供達の目指す場所に連れていかれてしまった。
「なまえ、ナイン、よろしく。」
片言会話継続中の俺に、すぐさま子供達の洗礼が始まる。
「変なしゃべり方!生っ白いし、弱そうだぜこいつ!」
8歳の茶髪のダンが、拳を目の前に突き出してくる。
「止めなよ。ハリーじいさんに怒られるよ。」
9歳の気弱そうな金髪のシェルが、おどおどしながらダンを止めようとする。
「子供の揉め事に口出ししてこないさ。」
まあ、ダンの言う通りだろうな。
俺はどうするか相手を値踏みする。
たいした力量も無さそうだ、適当に相手をしておこう。
「けんか、しない。」
拳を押し返す。
「だったらお前、子分なっ!」
首根っこを掴まれ引っ張られる。
子供相手もたまにはいいか···。
「ここが、俺らのアジトなっ!」
町外れの使われてない農機具入れに押し込まれた。
1畳ほどの広さにワラを敷き詰めてあり、壁には子供サイズの木剣と盾が飾られている。
男なら、子供時代に秘密基地を作るものだ。
3人も入ればぎゅうぎゅうだか、この狭さが良いんだ。
「今日の冒険はケルベロスの住む森の制覇だ!」
こんな風に大袈裟に言って、冒険心を掻き立てて勇者になりきるんだよなぁ。
「おい!お前も行くんだぞ!臆病風に吹かれるなよ!」
またもや首根っこを掴まれ、子供達の目指す場所に連れていかれてしまった。
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