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94,未知なる魔力
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応接室の扉を開きシャルダンは驚愕する。
布を被された水晶が有り得ないレベルで発光しているのが見える。
あの水晶は元来属性と内包する魔力を調べる為の物で、魔力を込めてもあそこまで発光するものではない。
眩しさの為か目を閉じているソウタに目を向けて、更にシャルダンは驚く。
滲み出る魔力が既に人のレベルの物ではなく、虹のように豊かな色と輝きを発していた。
水晶に魔力を流した事で誘発されて、本来の魔力の姿が顕現したのだろう。
シャルダンは思わず唾を飲み込む。
なんと言うことだろう!?今までこんな事例は見たことも聞いたことも無い。
未知なる畏怖に心を震わせながら、探求の好奇心には勝てない性分に苦笑しつつソウタに近付く。
「驚いたな···。君は稀に見る逸材のようだ!」
シャルダンは平静を装いながら、水晶に触れる。
水晶は光を失い、透き通った輝きを取り戻す。
大袈裟にせず、警戒心を持たせず懐に取り込んでいかなければならない。
幸いにもソウタは魔法使いの事には精通して居ないようだ。
そこを大いに利用してしまおう。
「そうなんですか?いきなり眩しくて驚いてしまいまいたが···。」
「魔力の量に合わせて発光する仕組みだよ。君は矢張、魔力量が多いらしい。属性も全属性に適性が在るようだ。それも稀な事だよ。歴代でも全属性の適性が在ったのは僅かに2名程だ。」
ソウタは曖昧な笑みを浮かべながら水晶に視線を落とす。
「実はね···。君の魔法の威力を高められる方法が在るんだ。試してみたいと思わないかい?」
含みを持たせた言い回しに、ソウタの表情が少し変化する。
「何か、条件があるんですか?」
「察しが良くて助かるよ···。」
シャルダンは笑みを深めた。
布を被された水晶が有り得ないレベルで発光しているのが見える。
あの水晶は元来属性と内包する魔力を調べる為の物で、魔力を込めてもあそこまで発光するものではない。
眩しさの為か目を閉じているソウタに目を向けて、更にシャルダンは驚く。
滲み出る魔力が既に人のレベルの物ではなく、虹のように豊かな色と輝きを発していた。
水晶に魔力を流した事で誘発されて、本来の魔力の姿が顕現したのだろう。
シャルダンは思わず唾を飲み込む。
なんと言うことだろう!?今までこんな事例は見たことも聞いたことも無い。
未知なる畏怖に心を震わせながら、探求の好奇心には勝てない性分に苦笑しつつソウタに近付く。
「驚いたな···。君は稀に見る逸材のようだ!」
シャルダンは平静を装いながら、水晶に触れる。
水晶は光を失い、透き通った輝きを取り戻す。
大袈裟にせず、警戒心を持たせず懐に取り込んでいかなければならない。
幸いにもソウタは魔法使いの事には精通して居ないようだ。
そこを大いに利用してしまおう。
「そうなんですか?いきなり眩しくて驚いてしまいまいたが···。」
「魔力の量に合わせて発光する仕組みだよ。君は矢張、魔力量が多いらしい。属性も全属性に適性が在るようだ。それも稀な事だよ。歴代でも全属性の適性が在ったのは僅かに2名程だ。」
ソウタは曖昧な笑みを浮かべながら水晶に視線を落とす。
「実はね···。君の魔法の威力を高められる方法が在るんだ。試してみたいと思わないかい?」
含みを持たせた言い回しに、ソウタの表情が少し変化する。
「何か、条件があるんですか?」
「察しが良くて助かるよ···。」
シャルダンは笑みを深めた。
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