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Chapter1 Guns and mirrors
6 同士討ち
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あれから3週間が過ぎた。この間鬼面に会ってから、あまり目立たないようにしようと牧田と話し合った。奴らに目の敵にされると何かと支障が出てしまう。少し身を隠して様子を見ようということだ。
3週間の間に、多くのプレイヤーが姿を消した。鬼面の者たちによる掃討作戦と言って良いかもしれない。片っ端から実力のある有名なプレイヤーたちを的にかけていった。お陰でゲーム内から実力のある者たちが消えてしまった。以前のような実力者たちの戦場ではなくなり、低級な戦力の戦場となってしまった。これは鬼面たちに取っては好都合である。彼らがこのゲームで一番の実力者である状況を作りたかった訳だ。いや、むしろ彼らの目的は、自分たちが一番になることよりも、力のある者たちを潰すことなのかもしれない。このゲームの実力者は現実世界でも力を得ることが出来る。現実世界で力を持つ奴は何かと鬱陶しがられることが多い。出る杭は打たれるというやつだ。
鬼面と戦おうとする者たちも大勢いた。しかし、鬼面の持つ能力は特別な能力だ。戦力差が全く違う。普通に戦って勝てる相手ではなかった。お陰で多くのプレイヤーたちがあっけなく鬼面にやられていった。抵抗すればするほど、被害は増大していくのであった。プレイヤーの中には鬱になって引きこもってしまう者や、最悪のケースでは自殺者まで現れた。軽い社会現象としてニュースでも取り上げられる程だった。
僕らは相談をし、鬼面の者たちに出会ったらゲームをリタイアするように勧めた。戦わなければ鬼面の者たちから襲ってくることはない。しばらくすれば鬼面の者たちもつまらなくなって戦闘を止めることだろう。無駄な血を流す必要は無いということだ。
少しほとぼりが冷めてきた頃、ゲーム内の広場で牧田と会った。鬼面の者たちは最近姿を見ていない。「おーい、久しぶりだな?」声をかけると、牧田は銃口をこちらに向けて鋭い目で睨んできた。「君のせいで大変なことになったぞ」。どうしよう、セクシーショットのことが牧田にバレたのかもしれない。
「待て、撃つな、写真のことは俺が悪かった、許してくれ」顔から血の気が引いていく。青ざめた顔で嘆願した。人生でこんなに人に許しを請うのは初めてかもしれない。
「写真?なんのことだ」ち、違うのか!、一体どうしたというのだ。
「君に懸賞金がかけられたんだよ」。牧田の隣にいるプレイヤー、確か同じ会社で1課の橅本(ぶなもと)。体育会系で成績優秀のいわゆるエリートと言われるやつだ。「君がこの間鬼面を倒したことが問題になっているみたいだ。奴らは君を探し出してこのゲームから追放したいのさ。それで君の首に懸賞金をかけてプレイヤー同士で戦わせるように仕向けたのさ」。
「これを見てくれ」。ゲーム画面に懸賞金リストのページが新設されている。リストには30人ほどの名前が載っていた。その中に僕の名前と、その隣に僕の写真が載っている。ライフルを構えた僕の写真にはどう猛な人殺しの悪党(Terrible murderer)というタイトルが添えられていた。懸賞金はポイントで支払われるらしい。僕には50ポイントの報酬が付いている。
そ、そうか。とりあえず牧田にばれた訳ではなさそうなので一安心だが、懸賞金とは酷いことをするな。
「ちなみに牧田さんにも懸賞金がかけられたんだぞ、全部君のせいだ」。なるほど、確かにリストには牧田の名前も載っている。写真がカメラ目線なのはなんでだろう。懸賞金の額は30ポイントか、中々の額だな。ちなみに橅本には懸賞金が付いていないらしい。「ぼ、僕はまだゲームを始めたばかりなんだよ」。なるほど、そういうことなら納得です。
「とにかく、僕は牧田さんを守ることにした。君は勝手にのたれ死んでくれれば結構だ」地味に酷いセリフを残して二人は去っていった。去り際に牧田は少し心配そうな顔をしていた。なぜ僕のせいなのかいまいち分からないが、写真の件で後ろめたいので何も言えなかった。事実、牧田は中々の手練れだからそう簡単にやられることはないだろう。僕も気をつけないとな。
3週間の間に、多くのプレイヤーが姿を消した。鬼面の者たちによる掃討作戦と言って良いかもしれない。片っ端から実力のある有名なプレイヤーたちを的にかけていった。お陰でゲーム内から実力のある者たちが消えてしまった。以前のような実力者たちの戦場ではなくなり、低級な戦力の戦場となってしまった。これは鬼面たちに取っては好都合である。彼らがこのゲームで一番の実力者である状況を作りたかった訳だ。いや、むしろ彼らの目的は、自分たちが一番になることよりも、力のある者たちを潰すことなのかもしれない。このゲームの実力者は現実世界でも力を得ることが出来る。現実世界で力を持つ奴は何かと鬱陶しがられることが多い。出る杭は打たれるというやつだ。
鬼面と戦おうとする者たちも大勢いた。しかし、鬼面の持つ能力は特別な能力だ。戦力差が全く違う。普通に戦って勝てる相手ではなかった。お陰で多くのプレイヤーたちがあっけなく鬼面にやられていった。抵抗すればするほど、被害は増大していくのであった。プレイヤーの中には鬱になって引きこもってしまう者や、最悪のケースでは自殺者まで現れた。軽い社会現象としてニュースでも取り上げられる程だった。
僕らは相談をし、鬼面の者たちに出会ったらゲームをリタイアするように勧めた。戦わなければ鬼面の者たちから襲ってくることはない。しばらくすれば鬼面の者たちもつまらなくなって戦闘を止めることだろう。無駄な血を流す必要は無いということだ。
少しほとぼりが冷めてきた頃、ゲーム内の広場で牧田と会った。鬼面の者たちは最近姿を見ていない。「おーい、久しぶりだな?」声をかけると、牧田は銃口をこちらに向けて鋭い目で睨んできた。「君のせいで大変なことになったぞ」。どうしよう、セクシーショットのことが牧田にバレたのかもしれない。
「待て、撃つな、写真のことは俺が悪かった、許してくれ」顔から血の気が引いていく。青ざめた顔で嘆願した。人生でこんなに人に許しを請うのは初めてかもしれない。
「写真?なんのことだ」ち、違うのか!、一体どうしたというのだ。
「君に懸賞金がかけられたんだよ」。牧田の隣にいるプレイヤー、確か同じ会社で1課の橅本(ぶなもと)。体育会系で成績優秀のいわゆるエリートと言われるやつだ。「君がこの間鬼面を倒したことが問題になっているみたいだ。奴らは君を探し出してこのゲームから追放したいのさ。それで君の首に懸賞金をかけてプレイヤー同士で戦わせるように仕向けたのさ」。
「これを見てくれ」。ゲーム画面に懸賞金リストのページが新設されている。リストには30人ほどの名前が載っていた。その中に僕の名前と、その隣に僕の写真が載っている。ライフルを構えた僕の写真にはどう猛な人殺しの悪党(Terrible murderer)というタイトルが添えられていた。懸賞金はポイントで支払われるらしい。僕には50ポイントの報酬が付いている。
そ、そうか。とりあえず牧田にばれた訳ではなさそうなので一安心だが、懸賞金とは酷いことをするな。
「ちなみに牧田さんにも懸賞金がかけられたんだぞ、全部君のせいだ」。なるほど、確かにリストには牧田の名前も載っている。写真がカメラ目線なのはなんでだろう。懸賞金の額は30ポイントか、中々の額だな。ちなみに橅本には懸賞金が付いていないらしい。「ぼ、僕はまだゲームを始めたばかりなんだよ」。なるほど、そういうことなら納得です。
「とにかく、僕は牧田さんを守ることにした。君は勝手にのたれ死んでくれれば結構だ」地味に酷いセリフを残して二人は去っていった。去り際に牧田は少し心配そうな顔をしていた。なぜ僕のせいなのかいまいち分からないが、写真の件で後ろめたいので何も言えなかった。事実、牧田は中々の手練れだからそう簡単にやられることはないだろう。僕も気をつけないとな。
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