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今日も雨ね。雨季でもないのに、、
廊下の窓から外を眺めていた。
さ、仕事だわ…
部屋へと戻り机に向かった時だった
「失礼致します。公爵家より
手紙が届いております」
「ありがとうベン」
ベンはあの時、私の側に居てくれた
使用人の1人だ。
公爵家ね…今更…
ハデュラン公爵家の長女ナタリナ
始まりは5歳の時だった
初めてのお茶会に出席した
女の子達がいっぱい居て緊張したけど
挨拶をして、お話しをして、、
それだけだった…
数日後、お父さまに怒られた
「使えない約立たず」
なんで怒るの? 「ごめんなさい」
翌日から生活は一変した。
毎日、家庭教師が来て勉強、勉強、勉強
庭でさえお父さまの許可がないと
出られなくなってしまった。
でも(私が悪い子だから…)
10歳になる頃だった
お父様の学友である家族が遊びに来た。
その時に来ていたライという
男の子と仲良くなった。
後日、ライとの婚約が決まったと
言われた。
「全く、相手は伯爵だ!まぁ
下爵だが仕方ないな。
わかったか」
ライナス・サンス伯爵子息
ナタリナの2歳年上の12歳だ。
お茶会の後からお父様はずっと怒って
いる。私には選択肢なんて無い…
「はい、わかりました」
お父様もお母様もほとんど顔を
合わせない。というより会ってくれない
唯一の楽しみがライとの話しだった。
ライナスはいつも川遊びをした事や
イタズラをして怒られた時の話しを
してくれた。
私もライと一緒に川遊びをしたいな…
一緒に買い物に行きたいな…
2歳年上だけど
やんちゃな笑顔が大好き。
ライが婚約者で良かった…
ずっと…一緒に居たかった
ずっと…一緒に居られると思っていた
ライは15歳になり学園に入学した。
サンス家から学園まで距離があると
ライは学生寮で生活する事になり
会いに来てくれなくなってしまった。
学生になると忙しいのね…
ナタリナは寂しさを堪えていた。
ライが離れてから手紙を書いても
3回に1度、挨拶のような返事で、
段々と返事すら来なくなった。
私も早く学園に行きたいな…
そうすれば会えるのに…
ナタリナ15歳
やっと学園に行けるのね。
新しい制服に身を包み
ライナスに会える事を喜んでいた。
入学して3ヶ月だ。友人が出来て
学園にも慣れてきたわ。
だけどライナスには会えていない。
学年が違うと校舎が違うのね
知らなかったわ…
思い切って会いに行ってみようかしら?
そう思っていた時だった。
「ねぇ、いつも東庭園に居る人達
知ってる?」
「もちろんよー、なんかみんな
素敵よねー」
友人達が盛り上がっている。
そんな場所があるのね…
「ちょっと見に行かない?」
「行きましょう」
ナタリナはよくわかっていなかったが
付いて行く事にした。
図書室の奥には本が無造作に
積み上げられていた。
「こっちよ。気をつけてね」
友人の言葉に身を屈めながら3人で
ゆっくりと小窓に近ずいた。
確かに、、上級生ねぇ
そこには男女がグループを作り
話しをしている様だった…が
あれ?
最後に会った時よりも背が高く
ガッチリした感じ。だけど…
間違いなくライだわ。
ライナスは隣に立つ女性の腰に手を回し
誰が見ても恋人同士だった…
ナタリナの思考が止まった。
「え?ねぇ、ちょっと」
「やだ、どうしたの?」
友人の声にハッとしたが、気づかない
うちに涙を流していた様だ。
慌てる友人達に
大丈夫だから1人にしてほしい。と
告げて図書室を後にした。
やだ、涙が止まらない…
見たくなかった。知りたくなかった。
私の心の中にあるのは悲しみ?
違う、怒りだわ。
何で?どうして…
どこをどう歩いていたのだろう
気持ちが落ち着くまでひたすら廊下を
歩いていた。
左に曲がった時、、ドン!ひゃっ…
驚き、顔を上げると立っていたのは
我が国、ルルブル王国のエドモンド殿下
だった。
ナタリナはすぐに体制を整えて
挨拶をした
「申し訳ございません。
前を見ていませんでした
エドモンド殿下にご挨拶申し
あげます」
「いや、こちらこそ前を見て
いなかった。すまなかった
怪我はないかな?」
エドモンドは目の前の令嬢を見た。
「君はナタリナ公爵令嬢だね?」
あ!
「ハデュラン公爵家が長女の
ナタリナと言います
重ね失礼致しました」
「ごめん、違うんだよ
堅苦しい挨拶は無しね」
エドモンドはナタリナを見ながら
「何かあった?」と聞いた。
ナタリナは婚約者が…なんて
言える訳がなく
「いえ、、何も…」と返した
エドモンドは何か考えている様子で
「そうだ、時間あるかな?
ちょっとだけ話しをしないかな」
と言ってくる
えーっと1人で居たいです…
など言える訳がなく
「はい」と答えた。
廊下の窓から外を眺めていた。
さ、仕事だわ…
部屋へと戻り机に向かった時だった
「失礼致します。公爵家より
手紙が届いております」
「ありがとうベン」
ベンはあの時、私の側に居てくれた
使用人の1人だ。
公爵家ね…今更…
ハデュラン公爵家の長女ナタリナ
始まりは5歳の時だった
初めてのお茶会に出席した
女の子達がいっぱい居て緊張したけど
挨拶をして、お話しをして、、
それだけだった…
数日後、お父さまに怒られた
「使えない約立たず」
なんで怒るの? 「ごめんなさい」
翌日から生活は一変した。
毎日、家庭教師が来て勉強、勉強、勉強
庭でさえお父さまの許可がないと
出られなくなってしまった。
でも(私が悪い子だから…)
10歳になる頃だった
お父様の学友である家族が遊びに来た。
その時に来ていたライという
男の子と仲良くなった。
後日、ライとの婚約が決まったと
言われた。
「全く、相手は伯爵だ!まぁ
下爵だが仕方ないな。
わかったか」
ライナス・サンス伯爵子息
ナタリナの2歳年上の12歳だ。
お茶会の後からお父様はずっと怒って
いる。私には選択肢なんて無い…
「はい、わかりました」
お父様もお母様もほとんど顔を
合わせない。というより会ってくれない
唯一の楽しみがライとの話しだった。
ライナスはいつも川遊びをした事や
イタズラをして怒られた時の話しを
してくれた。
私もライと一緒に川遊びをしたいな…
一緒に買い物に行きたいな…
2歳年上だけど
やんちゃな笑顔が大好き。
ライが婚約者で良かった…
ずっと…一緒に居たかった
ずっと…一緒に居られると思っていた
ライは15歳になり学園に入学した。
サンス家から学園まで距離があると
ライは学生寮で生活する事になり
会いに来てくれなくなってしまった。
学生になると忙しいのね…
ナタリナは寂しさを堪えていた。
ライが離れてから手紙を書いても
3回に1度、挨拶のような返事で、
段々と返事すら来なくなった。
私も早く学園に行きたいな…
そうすれば会えるのに…
ナタリナ15歳
やっと学園に行けるのね。
新しい制服に身を包み
ライナスに会える事を喜んでいた。
入学して3ヶ月だ。友人が出来て
学園にも慣れてきたわ。
だけどライナスには会えていない。
学年が違うと校舎が違うのね
知らなかったわ…
思い切って会いに行ってみようかしら?
そう思っていた時だった。
「ねぇ、いつも東庭園に居る人達
知ってる?」
「もちろんよー、なんかみんな
素敵よねー」
友人達が盛り上がっている。
そんな場所があるのね…
「ちょっと見に行かない?」
「行きましょう」
ナタリナはよくわかっていなかったが
付いて行く事にした。
図書室の奥には本が無造作に
積み上げられていた。
「こっちよ。気をつけてね」
友人の言葉に身を屈めながら3人で
ゆっくりと小窓に近ずいた。
確かに、、上級生ねぇ
そこには男女がグループを作り
話しをしている様だった…が
あれ?
最後に会った時よりも背が高く
ガッチリした感じ。だけど…
間違いなくライだわ。
ライナスは隣に立つ女性の腰に手を回し
誰が見ても恋人同士だった…
ナタリナの思考が止まった。
「え?ねぇ、ちょっと」
「やだ、どうしたの?」
友人の声にハッとしたが、気づかない
うちに涙を流していた様だ。
慌てる友人達に
大丈夫だから1人にしてほしい。と
告げて図書室を後にした。
やだ、涙が止まらない…
見たくなかった。知りたくなかった。
私の心の中にあるのは悲しみ?
違う、怒りだわ。
何で?どうして…
どこをどう歩いていたのだろう
気持ちが落ち着くまでひたすら廊下を
歩いていた。
左に曲がった時、、ドン!ひゃっ…
驚き、顔を上げると立っていたのは
我が国、ルルブル王国のエドモンド殿下
だった。
ナタリナはすぐに体制を整えて
挨拶をした
「申し訳ございません。
前を見ていませんでした
エドモンド殿下にご挨拶申し
あげます」
「いや、こちらこそ前を見て
いなかった。すまなかった
怪我はないかな?」
エドモンドは目の前の令嬢を見た。
「君はナタリナ公爵令嬢だね?」
あ!
「ハデュラン公爵家が長女の
ナタリナと言います
重ね失礼致しました」
「ごめん、違うんだよ
堅苦しい挨拶は無しね」
エドモンドはナタリナを見ながら
「何かあった?」と聞いた。
ナタリナは婚約者が…なんて
言える訳がなく
「いえ、、何も…」と返した
エドモンドは何か考えている様子で
「そうだ、時間あるかな?
ちょっとだけ話しをしないかな」
と言ってくる
えーっと1人で居たいです…
など言える訳がなく
「はい」と答えた。
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