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「ん…実は以前から
旦那様と奥様に疑問を感じていて
ずっと前から計画していた事
何ですよ」
「え?」ナタリナは驚いた。
「私達はお嬢様が望んだ時や
お嬢様が危害に合いそうな時に
いつでも連れ出す準備をしていたん
ですよ。それが今日だった…って
訳です…あ、お嬢様が帰りたいなら
それが1番かもしれないですけど」
「私達って?」
「ベンと料理長のローマン。
3人です。お嬢様がここにいる
事を知っているのは私達だけです」
ナタリナは心配をかけた事に心を痛めた
「そう、、ごめんなさい。ありがとう
すぐに仕事を探すわ」
「見つかったらどうするんですか。
しばらく大人しくしていてください」
と笑った。
こうしてナタリナの雲隠れ生活が始まった。
サラは自分がいない間、困らない様にと
食事を作ってくれたり、仕事帰りに
ローマン手作りの料理をこっそり
運んでくれた。
※※※
ナタリナ家出の日。公爵家では…
夜に御者が
「あの、馬車をまわす様に言われ
ましたがどなたがいらっしゃる
のでしょうか?」
執事のベンはチラリと2階を見る。
「少しお待ちを…」
ベンはナタリナの部屋に行き
演技をする。
「お嬢様、馬車が…あ、あ、 いない。
お嬢様がぁー」
ベンは公爵の元に行くと
「失礼致します」
「何だ!」
「お嬢様がいらっしゃいません」
「サンス家に行ったんだろう!」
「いえ、馬車が前で待っております」
「どこかに居るだろ!引きずり出せ!」
ベンは必死の演技で時間を稼いでいた。
サラがベンの前に現れたら
脱出成功の合図だった。
使用人達もナタリナを探すが見つからず
ベンの演技から1時間程過ぎた頃
サラがベンの前に現れてウインクを
した。
ナタリナ行方不明から2週間
公爵は執務室の窓から外を眺める。
どこに行った?捜査を出せば恥が知れる
そろそろ限界だろう。
俺の顔に泥を塗りやがって。
サンス家は伯爵だが金はある。
公爵が後ろ盾になれば金が入るんだ。
せめて金を稼ぐ道具になって
もらわないとな。
戻ったらすぐにサンス家に
行ってもらうぞ。
※※※
サンス伯爵家
俺は最後の夏休みをあの女と楽しく
過ごす予定だった。
卒業したら自由なんて無くなるし
ナタリナが卒業したらすぐに結婚だ。
学生の間は遊びたい。自由にしたい。
彼女は気が合うだけ。
恋人気分を楽しむには良い相手だった
まさか、、こんな事になるなんて…
父親にこっぴどく怒られた。
相手の子爵と娘を呼び出し
「我が息子には婚約者がいるんだ
邪魔をするならばそれ相当の
覚悟を見せろ!」と、、
彼女は婚約者がいる事を知らなかった
と涙を流して子爵と共に頭を下げた。
彼女は俺を見る事無く屋敷を
後にした…
※※※
「お嬢様、、戻りましたー
今日は暑いですねぇ」
「サラお帰りなさい。ねぇサラ
そろそろ部屋を探そうかと思ってね
ずっとお世話になる訳にも
いけないから…」
「その件なら本当に気にしなくて
いいんですよ」
買ってきた食材や日用品を手際よく
片付けながら話す。
「でも…私の気持ちがね申し訳なくて」
「そうですか、、実はベンが東2番地に
アパートを持っているんですよ
1部屋空いている。と言ってましたよ
そちらに移りますか? 」
「いや、ちょっと待ってベンにまで
迷惑かけられないわ。
働かないとね。まずは仕事を探さ
ないとね」
ぷはっ、サラが吹き出す
「お嬢様は貴族令嬢ですよ?しかも
未成年です。誰がどこで雇うの
ですかね?」
「そうなんだ、よくわからなくて」
うーん、どうしょう
旦那様と奥様に疑問を感じていて
ずっと前から計画していた事
何ですよ」
「え?」ナタリナは驚いた。
「私達はお嬢様が望んだ時や
お嬢様が危害に合いそうな時に
いつでも連れ出す準備をしていたん
ですよ。それが今日だった…って
訳です…あ、お嬢様が帰りたいなら
それが1番かもしれないですけど」
「私達って?」
「ベンと料理長のローマン。
3人です。お嬢様がここにいる
事を知っているのは私達だけです」
ナタリナは心配をかけた事に心を痛めた
「そう、、ごめんなさい。ありがとう
すぐに仕事を探すわ」
「見つかったらどうするんですか。
しばらく大人しくしていてください」
と笑った。
こうしてナタリナの雲隠れ生活が始まった。
サラは自分がいない間、困らない様にと
食事を作ってくれたり、仕事帰りに
ローマン手作りの料理をこっそり
運んでくれた。
※※※
ナタリナ家出の日。公爵家では…
夜に御者が
「あの、馬車をまわす様に言われ
ましたがどなたがいらっしゃる
のでしょうか?」
執事のベンはチラリと2階を見る。
「少しお待ちを…」
ベンはナタリナの部屋に行き
演技をする。
「お嬢様、馬車が…あ、あ、 いない。
お嬢様がぁー」
ベンは公爵の元に行くと
「失礼致します」
「何だ!」
「お嬢様がいらっしゃいません」
「サンス家に行ったんだろう!」
「いえ、馬車が前で待っております」
「どこかに居るだろ!引きずり出せ!」
ベンは必死の演技で時間を稼いでいた。
サラがベンの前に現れたら
脱出成功の合図だった。
使用人達もナタリナを探すが見つからず
ベンの演技から1時間程過ぎた頃
サラがベンの前に現れてウインクを
した。
ナタリナ行方不明から2週間
公爵は執務室の窓から外を眺める。
どこに行った?捜査を出せば恥が知れる
そろそろ限界だろう。
俺の顔に泥を塗りやがって。
サンス家は伯爵だが金はある。
公爵が後ろ盾になれば金が入るんだ。
せめて金を稼ぐ道具になって
もらわないとな。
戻ったらすぐにサンス家に
行ってもらうぞ。
※※※
サンス伯爵家
俺は最後の夏休みをあの女と楽しく
過ごす予定だった。
卒業したら自由なんて無くなるし
ナタリナが卒業したらすぐに結婚だ。
学生の間は遊びたい。自由にしたい。
彼女は気が合うだけ。
恋人気分を楽しむには良い相手だった
まさか、、こんな事になるなんて…
父親にこっぴどく怒られた。
相手の子爵と娘を呼び出し
「我が息子には婚約者がいるんだ
邪魔をするならばそれ相当の
覚悟を見せろ!」と、、
彼女は婚約者がいる事を知らなかった
と涙を流して子爵と共に頭を下げた。
彼女は俺を見る事無く屋敷を
後にした…
※※※
「お嬢様、、戻りましたー
今日は暑いですねぇ」
「サラお帰りなさい。ねぇサラ
そろそろ部屋を探そうかと思ってね
ずっとお世話になる訳にも
いけないから…」
「その件なら本当に気にしなくて
いいんですよ」
買ってきた食材や日用品を手際よく
片付けながら話す。
「でも…私の気持ちがね申し訳なくて」
「そうですか、、実はベンが東2番地に
アパートを持っているんですよ
1部屋空いている。と言ってましたよ
そちらに移りますか? 」
「いや、ちょっと待ってベンにまで
迷惑かけられないわ。
働かないとね。まずは仕事を探さ
ないとね」
ぷはっ、サラが吹き出す
「お嬢様は貴族令嬢ですよ?しかも
未成年です。誰がどこで雇うの
ですかね?」
「そうなんだ、よくわからなくて」
うーん、どうしょう
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