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カルロスとリディーが廊下に出ると
侯爵夫婦が揃って待っていた。
「あ、いらしていたんですね」
「こちらの騎士が呼びに来てくれたから
やっと解放されたよ」
「何かあったのですか?」
そう聞いた時、カルロスは
父の顔を見て察した…
「ゴホン」
「あーっと、リディー帰ろうか
王宮まで送るよ」
「そうですね。もう十分に楽しめました」
「あ、待て私達も行こう馬車で待つから
カルロスは部屋まで送ってやってくれ」
「わかりました」
カルロスとリディーは王宮の馬車に乗り
侯爵夫婦はブェールス家の馬車で
王宮馬車の後をついて行った
「リディー、入学まで後2日だね」
「そうですね」
「もし…もし本当に辛かったら
辞めてもいいんだよ」
「んー、でも辞めたら今までの苦労が
無駄になる気がしちゃうし…
最後まで演じるつもりですよ。
それで、気になった事が2つあって…」
「何かな?」
「まずテリウス殿下です。
さっき様子がちょっと……」
カルロスは少し考えてから話した
「多分だけど重なったんだよ」
「重なる?」
「そう、王族って権力の象徴で
大人になればいいけどさ。
子供の頃は
大人が選んだ勉強
大人が選んだ友人
大人が選んだ遊び
大人が選んだ道…
何一つとして自分で好きに出来ない
環境で育ったと思うんだ
だからリディーにリディアーナを
演じさせている事に申し訳なさを感じ
たんだと思うな」
「そういう事か……
それこそ今更よね?
もっと早く気づいてほしいわ」
「リディー、、」
そんな会話をしているとすぐに到着した。
リディーは侯爵夫婦に挨拶すると
カルロスに部屋まで送ってもらった
「気になる事、他にもあるんだよね?」
「うーん、ミリアナ・シルワット公爵令嬢
の事だったんだけど…
また今度にするわ」
「そう?大丈夫なのか?」
「うん」
「3年の経済学部Aにいるから
何かあったらすぐにおいで」
「そうする。今日はありがとう」
「あぁ、じゃあアカデミーで会おう
お休み」
「気をつけてね。おやすみなさい」
リディーが部屋に入ると侍女が待っていた
「お疲れでございますよね
風呂の準備が整っております」
リディーは風呂で汗を流し
「楽しかったなぁー」と呟いた。
カルロスがリディーと別れて馬車に
向かう途中
カルロスの前にミリアナ嬢が現れた
「あら?ブェールス侯爵の子息さん
うんと、、カルロスだったかしら?」
「ブェールス侯爵家カルロスでございます
ミリアナ・シルワット公爵令嬢に
ご挨拶申し上げます」
「ふふふっ やっぱり違うわね。
挨拶はきちんとしないと
貴方の妹ってなんだかねぇ…
まぁパーティーに参加するまでに
体調が良いならばいい加減
私の遊び相手になってもらいたいわね…
貴方に言っても仕方ないかしらね」
ミリアナは言いたい事を言うと
カルロスを横目にみながら
背を向けて歩き出した
カルロスは今さっきリディーが
ミリアナの事を気にしていた事を
思い不安になった。
「遊び相手」か…
こんなのと一緒にいたら疲れるな。と
両親が待つ馬車に戻ったカルロスは
大変だったと聞いた。
「侯爵、お嬢様が倒れたと聞き心配して
おりましたがお元気で何よりです」
「いや、驚きましたなぁ
大人しいと思っていた令嬢が
あのような華麗なステップを踏むとは」
「令嬢はまだ妃候補なのですかな?
もし辞退されたなら是非とも我が息子と」
えーい、うるさいわ!
そう思っていた時に騎士殿が来てくれて
逃げる事が出来たんだよ
母は隣で苦笑いをして父は不安な顔を
した
そしてリディー事リディアーナに
求婚を探るための手紙がブェールスに
届くのだった。
ゆっくりと過ごした2日後の朝
リディーは新しい制服に身を包み
ルンルンしていた。
「はぁ本当ならばこの制服で
思いっきり青春を謳歌したいけど
目的を果たすために
私は最高の秘密部隊である任務につくのよ」
鏡を見ながらキリリとポーズを作る。
「もう、リディー様…
誰かに見られたらどうするのですか
ダメですよ」
エミに注意されてしまった。
「大丈夫よ。王宮侍女が居る時だって
部屋から出た時だって すぐに
リディアーナになってるじゃない」
「そうですけど…
これからはリディアーナ様になる
時間が長くなるので気をつけて下さい」
「ハイハイ」
馬車に乗ると色々と説明があった
王宮専用の馬車停留所があり
馬車の中で侍女が待機している事
専属の騎士が門の前と馬車の側で
待機している事
何かあったらすぐに騎士を呼ぶ事
だった。
王族はアカデミーの中に騎士が同伴
するらしく学内に騎士が居る時は
王族が居る証拠らしい。
確か…テリウス殿下は卒業したはずだし
コルシー殿下は来年入学よね…
「わかったわ、ありがとう
行ってくるわね」
何よりもミリアナ嬢が2年生だという
のがありがたい。
同学年なら顔を見るだけで嫌になりそう
だもの。
しかし婚約者候補ってだけで
王族専属の通路を使えるなんてね
ありがたいけど緩いわよね…
そんな事を考えながら
出迎えてくれた生徒会員について行った
この役員がミリアナ嬢の手下だと
知らずに…
つづく
侯爵夫婦が揃って待っていた。
「あ、いらしていたんですね」
「こちらの騎士が呼びに来てくれたから
やっと解放されたよ」
「何かあったのですか?」
そう聞いた時、カルロスは
父の顔を見て察した…
「ゴホン」
「あーっと、リディー帰ろうか
王宮まで送るよ」
「そうですね。もう十分に楽しめました」
「あ、待て私達も行こう馬車で待つから
カルロスは部屋まで送ってやってくれ」
「わかりました」
カルロスとリディーは王宮の馬車に乗り
侯爵夫婦はブェールス家の馬車で
王宮馬車の後をついて行った
「リディー、入学まで後2日だね」
「そうですね」
「もし…もし本当に辛かったら
辞めてもいいんだよ」
「んー、でも辞めたら今までの苦労が
無駄になる気がしちゃうし…
最後まで演じるつもりですよ。
それで、気になった事が2つあって…」
「何かな?」
「まずテリウス殿下です。
さっき様子がちょっと……」
カルロスは少し考えてから話した
「多分だけど重なったんだよ」
「重なる?」
「そう、王族って権力の象徴で
大人になればいいけどさ。
子供の頃は
大人が選んだ勉強
大人が選んだ友人
大人が選んだ遊び
大人が選んだ道…
何一つとして自分で好きに出来ない
環境で育ったと思うんだ
だからリディーにリディアーナを
演じさせている事に申し訳なさを感じ
たんだと思うな」
「そういう事か……
それこそ今更よね?
もっと早く気づいてほしいわ」
「リディー、、」
そんな会話をしているとすぐに到着した。
リディーは侯爵夫婦に挨拶すると
カルロスに部屋まで送ってもらった
「気になる事、他にもあるんだよね?」
「うーん、ミリアナ・シルワット公爵令嬢
の事だったんだけど…
また今度にするわ」
「そう?大丈夫なのか?」
「うん」
「3年の経済学部Aにいるから
何かあったらすぐにおいで」
「そうする。今日はありがとう」
「あぁ、じゃあアカデミーで会おう
お休み」
「気をつけてね。おやすみなさい」
リディーが部屋に入ると侍女が待っていた
「お疲れでございますよね
風呂の準備が整っております」
リディーは風呂で汗を流し
「楽しかったなぁー」と呟いた。
カルロスがリディーと別れて馬車に
向かう途中
カルロスの前にミリアナ嬢が現れた
「あら?ブェールス侯爵の子息さん
うんと、、カルロスだったかしら?」
「ブェールス侯爵家カルロスでございます
ミリアナ・シルワット公爵令嬢に
ご挨拶申し上げます」
「ふふふっ やっぱり違うわね。
挨拶はきちんとしないと
貴方の妹ってなんだかねぇ…
まぁパーティーに参加するまでに
体調が良いならばいい加減
私の遊び相手になってもらいたいわね…
貴方に言っても仕方ないかしらね」
ミリアナは言いたい事を言うと
カルロスを横目にみながら
背を向けて歩き出した
カルロスは今さっきリディーが
ミリアナの事を気にしていた事を
思い不安になった。
「遊び相手」か…
こんなのと一緒にいたら疲れるな。と
両親が待つ馬車に戻ったカルロスは
大変だったと聞いた。
「侯爵、お嬢様が倒れたと聞き心配して
おりましたがお元気で何よりです」
「いや、驚きましたなぁ
大人しいと思っていた令嬢が
あのような華麗なステップを踏むとは」
「令嬢はまだ妃候補なのですかな?
もし辞退されたなら是非とも我が息子と」
えーい、うるさいわ!
そう思っていた時に騎士殿が来てくれて
逃げる事が出来たんだよ
母は隣で苦笑いをして父は不安な顔を
した
そしてリディー事リディアーナに
求婚を探るための手紙がブェールスに
届くのだった。
ゆっくりと過ごした2日後の朝
リディーは新しい制服に身を包み
ルンルンしていた。
「はぁ本当ならばこの制服で
思いっきり青春を謳歌したいけど
目的を果たすために
私は最高の秘密部隊である任務につくのよ」
鏡を見ながらキリリとポーズを作る。
「もう、リディー様…
誰かに見られたらどうするのですか
ダメですよ」
エミに注意されてしまった。
「大丈夫よ。王宮侍女が居る時だって
部屋から出た時だって すぐに
リディアーナになってるじゃない」
「そうですけど…
これからはリディアーナ様になる
時間が長くなるので気をつけて下さい」
「ハイハイ」
馬車に乗ると色々と説明があった
王宮専用の馬車停留所があり
馬車の中で侍女が待機している事
専属の騎士が門の前と馬車の側で
待機している事
何かあったらすぐに騎士を呼ぶ事
だった。
王族はアカデミーの中に騎士が同伴
するらしく学内に騎士が居る時は
王族が居る証拠らしい。
確か…テリウス殿下は卒業したはずだし
コルシー殿下は来年入学よね…
「わかったわ、ありがとう
行ってくるわね」
何よりもミリアナ嬢が2年生だという
のがありがたい。
同学年なら顔を見るだけで嫌になりそう
だもの。
しかし婚約者候補ってだけで
王族専属の通路を使えるなんてね
ありがたいけど緩いわよね…
そんな事を考えながら
出迎えてくれた生徒会員について行った
この役員がミリアナ嬢の手下だと
知らずに…
つづく
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