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第五章・真実の愛
46・戦場の銀狼(マクスSide)
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国境の街に着いて、私は驚いた。
かなりの数の兵士が警備をしている。
スサの離宮の警備が手薄だったのに納得がいった。
こちらに警備を固めていたのだな┉。
──今頃オスカーは王都邸に着いたであろうか?
もし私達に何かあった時は、辺境へ行くように命をだした。
そしてエリオットと合流してカリシュ国へ行くように┉と。
実はシルバは知らないが、婚姻して直ぐカリシュ王から手紙が届いた。
もしも何かあった時は、こちらを頼って欲しいと。
何か┉とは?と思っていたのだが、もしかしてこのような事態を予見していたのだろうか?
今まで力のない国だと言われてきたが、もしもの時には私達を守れるほどの材料があると┉。
とういう意味かは分からないが、子供達を助けることは出来るのだと思う。
シルバからは、父君には余り愛されていなかったと聞いていたが、間違いだったのではないか?充分に愛されていると思う。
そして目の前の国境の街に目をやると、凄く物々しいが本当にカサンドラの王妃だけなのか?と不思議に思った。その割に兵が多いのだ。
国境の入口にはあちらの兵もしっかりと詰めていて、余念がない。
「マクシミリアン様、この辺りの者に聞いてまいりましたが、どうもカサンドラ国王も共に来ているのでは?と。お忍びで┉といいながらも、会談には共にとなっているようです。」
部下のその言葉に、何やら嫌な予感がした┉。
そもそも、あのアルベルト王には数々の嫌な噂があるのだ。
シルバの兄上のルイス王妃を迎える為に、血生臭い行動を取ったと┉。
──そんな危険な人物にシルバを会わせて大丈夫なのか!?
私はこの時ばかりは、ガルド王が一緒な事に安堵した。
あのシルバへの執着ぶりでは、何かあればガルド王が守ってくれるだろう。
だけどそれは、あくまで非常事態の時だけだ。
──もちろん私が助けに行く!
ガルド王と行動を共にしなければならないなど、どのような理由があるなかは知らないが、愛するシルバをこの腕に抱くまで、救出の手は決して緩めない!
会談が行われているという国境の砦の詰所に向かう。
案の定、沢山の兵達が犇めいていた。
──正面突破はまず不可能だ。私だけならまだしもシルバを危険に晒す訳にはいかない。腹の子も気になるし┉。
会談を終えて、兄上を見送る時を狙おう。
そう作戦を立て、詰所の陰で待機する。
シルバの無事を祈りながら┉。
それから半刻ほど経った時、何やら建物内が騒然とする。明らかに可怪しい。
──何だ?何か起きたのだろうか┉
シュ、キーーーン。
私は剣を抜いた。そして、徐ろに被っていたフードを外す。
そこから現れたのは銀の長い髪。私といえば┉の。
「私は『戦場の銀狼』ベルード辺境伯だ!斬られたい者はかかって来い!!」
その場に突然現れた戦争の英雄の気迫に、皆は身動きも出来ない。
ただ、部下だけが必死に止める。
──例え死ぬことになっても、シルバだけは助けに行かなければならないのだ!
私は正面から建物内に入った。シルバ┉無事でいてくれ!
かなりの数の兵士が警備をしている。
スサの離宮の警備が手薄だったのに納得がいった。
こちらに警備を固めていたのだな┉。
──今頃オスカーは王都邸に着いたであろうか?
もし私達に何かあった時は、辺境へ行くように命をだした。
そしてエリオットと合流してカリシュ国へ行くように┉と。
実はシルバは知らないが、婚姻して直ぐカリシュ王から手紙が届いた。
もしも何かあった時は、こちらを頼って欲しいと。
何か┉とは?と思っていたのだが、もしかしてこのような事態を予見していたのだろうか?
今まで力のない国だと言われてきたが、もしもの時には私達を守れるほどの材料があると┉。
とういう意味かは分からないが、子供達を助けることは出来るのだと思う。
シルバからは、父君には余り愛されていなかったと聞いていたが、間違いだったのではないか?充分に愛されていると思う。
そして目の前の国境の街に目をやると、凄く物々しいが本当にカサンドラの王妃だけなのか?と不思議に思った。その割に兵が多いのだ。
国境の入口にはあちらの兵もしっかりと詰めていて、余念がない。
「マクシミリアン様、この辺りの者に聞いてまいりましたが、どうもカサンドラ国王も共に来ているのでは?と。お忍びで┉といいながらも、会談には共にとなっているようです。」
部下のその言葉に、何やら嫌な予感がした┉。
そもそも、あのアルベルト王には数々の嫌な噂があるのだ。
シルバの兄上のルイス王妃を迎える為に、血生臭い行動を取ったと┉。
──そんな危険な人物にシルバを会わせて大丈夫なのか!?
私はこの時ばかりは、ガルド王が一緒な事に安堵した。
あのシルバへの執着ぶりでは、何かあればガルド王が守ってくれるだろう。
だけどそれは、あくまで非常事態の時だけだ。
──もちろん私が助けに行く!
ガルド王と行動を共にしなければならないなど、どのような理由があるなかは知らないが、愛するシルバをこの腕に抱くまで、救出の手は決して緩めない!
会談が行われているという国境の砦の詰所に向かう。
案の定、沢山の兵達が犇めいていた。
──正面突破はまず不可能だ。私だけならまだしもシルバを危険に晒す訳にはいかない。腹の子も気になるし┉。
会談を終えて、兄上を見送る時を狙おう。
そう作戦を立て、詰所の陰で待機する。
シルバの無事を祈りながら┉。
それから半刻ほど経った時、何やら建物内が騒然とする。明らかに可怪しい。
──何だ?何か起きたのだろうか┉
シュ、キーーーン。
私は剣を抜いた。そして、徐ろに被っていたフードを外す。
そこから現れたのは銀の長い髪。私といえば┉の。
「私は『戦場の銀狼』ベルード辺境伯だ!斬られたい者はかかって来い!!」
その場に突然現れた戦争の英雄の気迫に、皆は身動きも出来ない。
ただ、部下だけが必死に止める。
──例え死ぬことになっても、シルバだけは助けに行かなければならないのだ!
私は正面から建物内に入った。シルバ┉無事でいてくれ!
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