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第一章・憑依
9・親友との時間
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今のって、ノア殿下が言ったのか?でもどういう意味で…
「君は誰だい?」って聞こえて振り返ったけれど、そこには遠ざかっていくノア殿下が…
振り向きもせずにそのまま行ってしまったけど、あのタイミングでは間違いなくノア殿下が言ったのだろう。それも間違いなく私に…
──もしかして、ロディアの身体に憑依していることを気付いてる?まさかそんな…
ロディアと同じ歳のルーカス殿下なら、以前接点があったとしても不思議ではない。親しい付き合いまではあったとは思えないけど、敏感な人だったらもしかして…違いが分かるのかも?だけどロディアの休学前の時点では、ノア殿下は学園に通ってすらいなかった。それなのにロディアとシルフィの違いが分かるって?あり得ない!
ただ確かなのは、それを気付いているとしても人に言うつもりはないって事。だけどそれを気付かないふりをする事もないと…私にだけそれを伝えて、揺さぶりをかけてくるのだから。その目的は分からない…グレン伯爵家は他の貴族家に対しても王族に対しても何の力も影響力もない。そんな家の令息を脅してどうするんだろう?
そしてそれ以来ノア殿下に対して身構えてしまっていたのだが、特には何事もなく時は過ぎる。それにあの日以降学園にもほぼ現れず、たまに来てもお昼には帰るという日が続いていた。元々王族の方は幼い頃から勉学に剣術に教養を磨かれている筈で、本当は学園になど通う必要もない。その目的はといえば、自分の味方となる人脈作りなのだろう…
それから暫く経つと私もすっかりと学園に慣れて来て、ちょっとは体力も付いたんじゃないかと思う。クラスメイトともそれなりに話したりはするが、親友と呼べるのはやはりデビットだけだ。彼の隣は凄く居心地が良いから!
「ロディア今日さ、放課後街に出掛けないか?今度兄さんの誕生日なんだ。その贈り物を買わなきゃならないんだけど、俺っていまいちセンスがないんだよなぁ…一緒に選んでくれない?」
親友のそんなお願いに、私で良ければ!って答えた。実は街へ友達と出掛けるなんて初体験で…この歳になって恥ずかしいんだけどね。帰りは家まで送ってくれると言うので、迎えに来た馬車を帰らせ、ブロン伯爵家の馬車に乗せてもらう。
「でさ、何がいいと思う?プレゼントって毎回悩んじゃうんだよねぇ。兄さんが何が欲しいかなんて全然わかんないよ!」
デビットはそう言って頭を抱える。実は私だってその気持ちは痛いほど分かる。寝たきりだったロディアの誕生日を祝う為に、毎回悩んだ記憶が…
「そうだなぁ…クラバットピンやカフスボタンなんかは恋人から貰うような品物だしね。そうだ…万年筆とかは!良さそうじゃない?」
「それいいね!やっぱり持つべきは友だ。早速雑貨屋で見てみよう」
デビットとは知り合ってまだ三ヶ月ほどだが、こうやって放課後一緒に過ごすと何年来の親友のように思えて気恥ずかしい。もうそろそろ、両親に親友って紹介してもいいんじゃないかな?
そんな事を考えていたらあっという間に街に着いて、私達は連れ立って馬車を降りる。
──わあ、凄く楽しそうだ!初めて見るようなお店が沢山並んでいて、まずは何処へ行こうかな?
そういえば雑貨屋さんに行きたいって言ってたよね。うーんと、雑貨屋さんは…あそこだ!
「デビット、あのお店はどう?お洒落な雑貨屋さんだし良さそうじゃないか」
二人で顔を見合わせて、笑顔で頷いて駆けて行く。そしてお店に入ると…
「凄いよね?なんか秘密基地みたいだ!」
その意見は二人共に一致し、所狭しと物が置かれている店内を興味深く眺める。あっ、あれなんか良さそうだぞ?
カウンターの前のショーケースの上には、何本もの万年筆が並べられていた。その中で目を引いたのは、青空のようなペン。螺鈿が施されていて造りが精巧。軸の部分にも星空のように散りばめられていて、使うたびにキラキラと煌めくだろう…綺麗だな!
私はリチャードへの贈り物を付き添いで探しに来たことも忘れて、それを手に取りまじまじと眺める。それからハッと我に返って…
──これはドミニクの色じゃないか!何をやってるんだ?私は…
ドミニクの瞳に似た青く光り輝くペンを、手に持ったまま呆然とする。そしてデビットに気付かれる前にそっとケースに戻した。それからリチャードを思い浮かべて、同じ仕様の緑色のペンを手に取る。
「デビット、これはどうだい?お兄さんの瞳のようで素敵じゃないかな」
デビットはペンを一目見て、その目をキラキラと輝かせた。もしかしてこれで決まり?
「あっ本当だ、凄くいいね!これに決めようかな」
内心は自分のその無意識の行動に動揺してしまっていたけれど、それを何とか隠して笑顔を作る。
──私はまだ、ドミニクを思い切れていないのだろうか?もう二度と会いたくないと…そしてその縁もとっくに切れているのに。
そう複雑な思いでいたけど、気取られないように明るく振る舞う。買い物を終えてからも二人で、街歩きを楽しむ。そしてその動揺が収まってきた頃、デビットは先にある店に釘付けになっている。それを不思議に思って見つめると…
「ロディアのお陰で早々と良い物が買えたよ。ところでお茶でも飲まない?あの店、パンケーキが評判ならしいんだ!」
その提案にデビットらしいよね?と笑いながらで頷いて、早速そのお店へと駆け出した。すると…
──カン、コロコロ…
背後で突然、何かが落ちる音が聞こえた。えっ何だろう?と振り返ると…
「シ、シルフィ!!」
久しぶりにその名で呼ばれ、今はロディアである事も忘れて反射的に顔を上げる。そして驚愕することに…
──あ、あなたは!
「君は誰だい?」って聞こえて振り返ったけれど、そこには遠ざかっていくノア殿下が…
振り向きもせずにそのまま行ってしまったけど、あのタイミングでは間違いなくノア殿下が言ったのだろう。それも間違いなく私に…
──もしかして、ロディアの身体に憑依していることを気付いてる?まさかそんな…
ロディアと同じ歳のルーカス殿下なら、以前接点があったとしても不思議ではない。親しい付き合いまではあったとは思えないけど、敏感な人だったらもしかして…違いが分かるのかも?だけどロディアの休学前の時点では、ノア殿下は学園に通ってすらいなかった。それなのにロディアとシルフィの違いが分かるって?あり得ない!
ただ確かなのは、それを気付いているとしても人に言うつもりはないって事。だけどそれを気付かないふりをする事もないと…私にだけそれを伝えて、揺さぶりをかけてくるのだから。その目的は分からない…グレン伯爵家は他の貴族家に対しても王族に対しても何の力も影響力もない。そんな家の令息を脅してどうするんだろう?
そしてそれ以来ノア殿下に対して身構えてしまっていたのだが、特には何事もなく時は過ぎる。それにあの日以降学園にもほぼ現れず、たまに来てもお昼には帰るという日が続いていた。元々王族の方は幼い頃から勉学に剣術に教養を磨かれている筈で、本当は学園になど通う必要もない。その目的はといえば、自分の味方となる人脈作りなのだろう…
それから暫く経つと私もすっかりと学園に慣れて来て、ちょっとは体力も付いたんじゃないかと思う。クラスメイトともそれなりに話したりはするが、親友と呼べるのはやはりデビットだけだ。彼の隣は凄く居心地が良いから!
「ロディア今日さ、放課後街に出掛けないか?今度兄さんの誕生日なんだ。その贈り物を買わなきゃならないんだけど、俺っていまいちセンスがないんだよなぁ…一緒に選んでくれない?」
親友のそんなお願いに、私で良ければ!って答えた。実は街へ友達と出掛けるなんて初体験で…この歳になって恥ずかしいんだけどね。帰りは家まで送ってくれると言うので、迎えに来た馬車を帰らせ、ブロン伯爵家の馬車に乗せてもらう。
「でさ、何がいいと思う?プレゼントって毎回悩んじゃうんだよねぇ。兄さんが何が欲しいかなんて全然わかんないよ!」
デビットはそう言って頭を抱える。実は私だってその気持ちは痛いほど分かる。寝たきりだったロディアの誕生日を祝う為に、毎回悩んだ記憶が…
「そうだなぁ…クラバットピンやカフスボタンなんかは恋人から貰うような品物だしね。そうだ…万年筆とかは!良さそうじゃない?」
「それいいね!やっぱり持つべきは友だ。早速雑貨屋で見てみよう」
デビットとは知り合ってまだ三ヶ月ほどだが、こうやって放課後一緒に過ごすと何年来の親友のように思えて気恥ずかしい。もうそろそろ、両親に親友って紹介してもいいんじゃないかな?
そんな事を考えていたらあっという間に街に着いて、私達は連れ立って馬車を降りる。
──わあ、凄く楽しそうだ!初めて見るようなお店が沢山並んでいて、まずは何処へ行こうかな?
そういえば雑貨屋さんに行きたいって言ってたよね。うーんと、雑貨屋さんは…あそこだ!
「デビット、あのお店はどう?お洒落な雑貨屋さんだし良さそうじゃないか」
二人で顔を見合わせて、笑顔で頷いて駆けて行く。そしてお店に入ると…
「凄いよね?なんか秘密基地みたいだ!」
その意見は二人共に一致し、所狭しと物が置かれている店内を興味深く眺める。あっ、あれなんか良さそうだぞ?
カウンターの前のショーケースの上には、何本もの万年筆が並べられていた。その中で目を引いたのは、青空のようなペン。螺鈿が施されていて造りが精巧。軸の部分にも星空のように散りばめられていて、使うたびにキラキラと煌めくだろう…綺麗だな!
私はリチャードへの贈り物を付き添いで探しに来たことも忘れて、それを手に取りまじまじと眺める。それからハッと我に返って…
──これはドミニクの色じゃないか!何をやってるんだ?私は…
ドミニクの瞳に似た青く光り輝くペンを、手に持ったまま呆然とする。そしてデビットに気付かれる前にそっとケースに戻した。それからリチャードを思い浮かべて、同じ仕様の緑色のペンを手に取る。
「デビット、これはどうだい?お兄さんの瞳のようで素敵じゃないかな」
デビットはペンを一目見て、その目をキラキラと輝かせた。もしかしてこれで決まり?
「あっ本当だ、凄くいいね!これに決めようかな」
内心は自分のその無意識の行動に動揺してしまっていたけれど、それを何とか隠して笑顔を作る。
──私はまだ、ドミニクを思い切れていないのだろうか?もう二度と会いたくないと…そしてその縁もとっくに切れているのに。
そう複雑な思いでいたけど、気取られないように明るく振る舞う。買い物を終えてからも二人で、街歩きを楽しむ。そしてその動揺が収まってきた頃、デビットは先にある店に釘付けになっている。それを不思議に思って見つめると…
「ロディアのお陰で早々と良い物が買えたよ。ところでお茶でも飲まない?あの店、パンケーキが評判ならしいんだ!」
その提案にデビットらしいよね?と笑いながらで頷いて、早速そのお店へと駆け出した。すると…
──カン、コロコロ…
背後で突然、何かが落ちる音が聞こえた。えっ何だろう?と振り返ると…
「シ、シルフィ!!」
久しぶりにその名で呼ばれ、今はロディアである事も忘れて反射的に顔を上げる。そして驚愕することに…
──あ、あなたは!
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【感想のお返事について】
感想をくださりありがとうございます。
執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。
大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。
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