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第ニ章・幸せな結婚?
20・一人きりの初夜
挙式と披露宴は滞りなく執り行われ、もう既にフラフラ状態。
ある程度は覚悟していたけれど想像を上回る招待客で…
緊張もあったかも?
今から二人の家に帰る…私、一人で。
直哉さんは友人達と二次会があるらしい。
私は行かなくていいの?って聞いたけど、疲れているだろうから先に帰ってて、って言われた。
そして直ぐに帰るから…って。
一人で家に入る。まだ慣れてないから変な感じ…
しんと静まり返っているリビングに寂しさを感じてテレビをつけてみる。
とたん賑やかなバラエティ番組の音声が。
そしてソファに座って一息つく。
──誓いのキス、おでこだったな…
プッ!…おでこ、って…
なるべく考えないようにしていた事が急にまざまざと思い出される。
あの場でじっくり考えてしまったとしたら、その後の冷静な自分を保てない…そんな気がした。
キス…するの嫌だった?
考えちゃいけない言葉を思い浮かべてしまって、それを振り払おうと立ち上がりバスルームに。
お風呂に入って一息ついて、それからソファで直哉さんの帰りを待っていた。だけど、いつの間にか眠ってしまって…
──ん、いま何時…?
時計を見ると午前2時。直哉さん、帰ってないのかな?
もしかして今夜帰らない…とか?
私、どっちで寝たらいいんだろう…
もうそんな事を考えるのも嫌だ!
この状況では帰って来ない直哉さんが悪いよね?と思いながら私専用の寝室の方へ行く。
そしてベッドに入れば…ちょっと涙出てきた。
「今夜って初夜だよ?」
「それに誓いのキス、口にしてよ!」
思っても言っちゃいけないと我慢していた事を一人で口に出して、泣きながらフッと笑ったんだ…
「涼さん…。涼!」
──誰か呼んでる?
うっすらと目を開ければ…直哉さん?私、寝てた?
「寝室に居ないから、もしかして帰ってないのかと一瞬…。なんでこっちに寝てるの?」
ん…ダメ?と半分寝たままでそう言った。
「ダメでしょ?結婚したんだから一緒に寝ないと。」
「一緒に…?」
疲れと眠気で全く頭が働かない。すると…突然横抱きにされる。
驚いてパッと目が覚めた!
──えっ、何で?それに男なのにお姫さま抱っこ…
「直哉さんごめんなさい。起きました!自分で歩けます。」
恥ずかしさでそう言ったけど、そのまま無言で寝室まで連れていかれる。
酔ってる?それとも怒ってるのか…
「朝方に帰って来てすみませんでした…。でも涼さんも酷いです。あっちの寝室、ヒートの時以外は使わないで下さいね。」
そんな事を言われて、取り敢えず分かりましたって呟く。だけどこの状態は…って困惑した。
じゃあ寝ましょうか?ってなって、そうか!隣同士のベッドで寝る空気な方なんですね?と理解する。
そう思ってちょっと暗くなっていたら…
「涼さん、忘れちゃダメですよ。」
直哉さんはそう言って、突然私に近づきキスをした…
ある程度は覚悟していたけれど想像を上回る招待客で…
緊張もあったかも?
今から二人の家に帰る…私、一人で。
直哉さんは友人達と二次会があるらしい。
私は行かなくていいの?って聞いたけど、疲れているだろうから先に帰ってて、って言われた。
そして直ぐに帰るから…って。
一人で家に入る。まだ慣れてないから変な感じ…
しんと静まり返っているリビングに寂しさを感じてテレビをつけてみる。
とたん賑やかなバラエティ番組の音声が。
そしてソファに座って一息つく。
──誓いのキス、おでこだったな…
プッ!…おでこ、って…
なるべく考えないようにしていた事が急にまざまざと思い出される。
あの場でじっくり考えてしまったとしたら、その後の冷静な自分を保てない…そんな気がした。
キス…するの嫌だった?
考えちゃいけない言葉を思い浮かべてしまって、それを振り払おうと立ち上がりバスルームに。
お風呂に入って一息ついて、それからソファで直哉さんの帰りを待っていた。だけど、いつの間にか眠ってしまって…
──ん、いま何時…?
時計を見ると午前2時。直哉さん、帰ってないのかな?
もしかして今夜帰らない…とか?
私、どっちで寝たらいいんだろう…
もうそんな事を考えるのも嫌だ!
この状況では帰って来ない直哉さんが悪いよね?と思いながら私専用の寝室の方へ行く。
そしてベッドに入れば…ちょっと涙出てきた。
「今夜って初夜だよ?」
「それに誓いのキス、口にしてよ!」
思っても言っちゃいけないと我慢していた事を一人で口に出して、泣きながらフッと笑ったんだ…
「涼さん…。涼!」
──誰か呼んでる?
うっすらと目を開ければ…直哉さん?私、寝てた?
「寝室に居ないから、もしかして帰ってないのかと一瞬…。なんでこっちに寝てるの?」
ん…ダメ?と半分寝たままでそう言った。
「ダメでしょ?結婚したんだから一緒に寝ないと。」
「一緒に…?」
疲れと眠気で全く頭が働かない。すると…突然横抱きにされる。
驚いてパッと目が覚めた!
──えっ、何で?それに男なのにお姫さま抱っこ…
「直哉さんごめんなさい。起きました!自分で歩けます。」
恥ずかしさでそう言ったけど、そのまま無言で寝室まで連れていかれる。
酔ってる?それとも怒ってるのか…
「朝方に帰って来てすみませんでした…。でも涼さんも酷いです。あっちの寝室、ヒートの時以外は使わないで下さいね。」
そんな事を言われて、取り敢えず分かりましたって呟く。だけどこの状態は…って困惑した。
じゃあ寝ましょうか?ってなって、そうか!隣同士のベッドで寝る空気な方なんですね?と理解する。
そう思ってちょっと暗くなっていたら…
「涼さん、忘れちゃダメですよ。」
直哉さんはそう言って、突然私に近づきキスをした…
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