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第ニ章・幸せな結婚?
26・不安な気持ち
ふぅ…最近体調があまり良くない。
ピル、飲み始めたからかな?
だけど飲まない訳にはいかない!我慢だ我慢!
だって私達オメガは見た目は男でも女性の機能も備わっている訳で…
女の人も具合悪くなる人もいるのに、男性オメガなんてそうなるの当たり前だよね?
人知れずそういうのあって大変なんです…オメガは。
薬に慣れたら、副作用少なくなるといいなって思いながら仕事に出掛けた。
「涼、これこの前のイベントの写真な!ちょっと確認してくれ。」
その声にもう出来たんですね?って受け取って見てみると…
──はぁ~っ…やっぱり綺麗だしカッコいい!
でも優さんって、改めて見ると直哉さんとはお顔の系統違うよね?
直哉さんはお父さん似で、優さんは…お母様似なのかな?
もちろんどちらもイケメンなんだけど。
そう言えば…直哉さんと優さんのお母様、どういった方だったんだろうか?
聞いていいのかどうかもわからないんだ…全く話題にならないから。
ご病気で亡くなったのかな?…いつかお墓参りしたいって思った。
仕事を終えた私は…今からデートだ!
今日は久しぶりにディナーに出掛ける。
二人とも今忙しいから、ちょっと待っても平気なように直接お店で待ち合わせする。
もう直哉さん来てるかな?
ちょっとワクワクしながらお店に入ると、あっ!直哉さん…えっ?何故かそこに優さんの姿が。
あれ?もしかして誘ったのかな…。そう思いながらテーブルに近づいた。
「直…」
名前を呼ぼうとした時、二人の只ならない様子に気付いて黙る。
「涼は…じゃ…ろ!」
「…さん…ないか!…て」
小声なので良くは聞こえないが、二人が何か言い争いをしている。
──今、私の名前言ってた…?
いつもは仲の良い二人が、もしかして自分の事で言い争いに?そんな言い知れない不安で、足が止まってしまって動けない…
不安な面持ちで二人を見守っていると、ふいに優さんと目が合った。
すると、険しい顔をしていた優さんが表情を和らげて私に声を掛ける。
「涼さん!来たんですね」
でも…その声に振り返った直哉さんは、私の顔を見て強張っている。
咄嗟に私は、この件に触れてはいけない!そんな気がして努めて明るい声で…
「遅れてごめんなさい。優さんも来られたんですね?」
と笑顔を見せながら言った。
それから三人は少しぎごち無いながらも一緒に食事をする事に。
「店に来たら偶然、優に会ったんだ。家族で以前よく来ていたから。」と直哉さん。
「そうなんですね、ご家族で。優さんはお一人でここに?」
私には全く他意はない発言だった。だけど、優さんは明らかに動揺した様子で…
「あ、知り合いと…仕事の先輩と来てたんです…よ。」
どなたかと会っていたんだ?そして私には言えない…そう理解して、これ以上は聞かない事にする。
そして食事を終えて、店を出る前にトイレへ。
──あぁ、ちょっと気まずかった。やっぱり二人で来たかったな…
そう思いながら手を洗を洗っていると人の気配に振り向く。
すると優さんが真っ直ぐに私を見ながら近づいて来ていた。
──ん?優さん…何?どうかした…
やがて目の前まで来た優さんに唖然としてじっと見つめる。
それから何故か無表情のまま手を伸ばしてきて…首?…首に!!
──ヒュッ…っ!
その瞬間頭が真っ白に…息が、息が出来ない!
まるで喉を締められたかのように息が出来ないのだ。
何故?どうして…そう思って焦るけど、自分ではどうにも出来ない!そうして顔は蒼白になり脂汗が垂れる。
目の前の優さんは…驚愕の表情をしていた。
そして私は、闇に堕ちていった──。
ピル、飲み始めたからかな?
だけど飲まない訳にはいかない!我慢だ我慢!
だって私達オメガは見た目は男でも女性の機能も備わっている訳で…
女の人も具合悪くなる人もいるのに、男性オメガなんてそうなるの当たり前だよね?
人知れずそういうのあって大変なんです…オメガは。
薬に慣れたら、副作用少なくなるといいなって思いながら仕事に出掛けた。
「涼、これこの前のイベントの写真な!ちょっと確認してくれ。」
その声にもう出来たんですね?って受け取って見てみると…
──はぁ~っ…やっぱり綺麗だしカッコいい!
でも優さんって、改めて見ると直哉さんとはお顔の系統違うよね?
直哉さんはお父さん似で、優さんは…お母様似なのかな?
もちろんどちらもイケメンなんだけど。
そう言えば…直哉さんと優さんのお母様、どういった方だったんだろうか?
聞いていいのかどうかもわからないんだ…全く話題にならないから。
ご病気で亡くなったのかな?…いつかお墓参りしたいって思った。
仕事を終えた私は…今からデートだ!
今日は久しぶりにディナーに出掛ける。
二人とも今忙しいから、ちょっと待っても平気なように直接お店で待ち合わせする。
もう直哉さん来てるかな?
ちょっとワクワクしながらお店に入ると、あっ!直哉さん…えっ?何故かそこに優さんの姿が。
あれ?もしかして誘ったのかな…。そう思いながらテーブルに近づいた。
「直…」
名前を呼ぼうとした時、二人の只ならない様子に気付いて黙る。
「涼は…じゃ…ろ!」
「…さん…ないか!…て」
小声なので良くは聞こえないが、二人が何か言い争いをしている。
──今、私の名前言ってた…?
いつもは仲の良い二人が、もしかして自分の事で言い争いに?そんな言い知れない不安で、足が止まってしまって動けない…
不安な面持ちで二人を見守っていると、ふいに優さんと目が合った。
すると、険しい顔をしていた優さんが表情を和らげて私に声を掛ける。
「涼さん!来たんですね」
でも…その声に振り返った直哉さんは、私の顔を見て強張っている。
咄嗟に私は、この件に触れてはいけない!そんな気がして努めて明るい声で…
「遅れてごめんなさい。優さんも来られたんですね?」
と笑顔を見せながら言った。
それから三人は少しぎごち無いながらも一緒に食事をする事に。
「店に来たら偶然、優に会ったんだ。家族で以前よく来ていたから。」と直哉さん。
「そうなんですね、ご家族で。優さんはお一人でここに?」
私には全く他意はない発言だった。だけど、優さんは明らかに動揺した様子で…
「あ、知り合いと…仕事の先輩と来てたんです…よ。」
どなたかと会っていたんだ?そして私には言えない…そう理解して、これ以上は聞かない事にする。
そして食事を終えて、店を出る前にトイレへ。
──あぁ、ちょっと気まずかった。やっぱり二人で来たかったな…
そう思いながら手を洗を洗っていると人の気配に振り向く。
すると優さんが真っ直ぐに私を見ながら近づいて来ていた。
──ん?優さん…何?どうかした…
やがて目の前まで来た優さんに唖然としてじっと見つめる。
それから何故か無表情のまま手を伸ばしてきて…首?…首に!!
──ヒュッ…っ!
その瞬間頭が真っ白に…息が、息が出来ない!
まるで喉を締められたかのように息が出来ないのだ。
何故?どうして…そう思って焦るけど、自分ではどうにも出来ない!そうして顔は蒼白になり脂汗が垂れる。
目の前の優さんは…驚愕の表情をしていた。
そして私は、闇に堕ちていった──。
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