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第ニ章・幸せな結婚?
27・悲しい返事
──涼!…涼どうしたんだ!?
直哉さんの声がする…
息が出来ない…もう私、死ぬの?
そんな苦しみと恐怖の中、ひとめ…ひとめだけでも直哉さんが見たい!
──愛する人を…
そう思って力を振り絞って目を開けた!目の前には直哉さんがいる。
泣いてるの…?私のために、泣いている。
もうこのまま死んだとしてもいいや…直哉さんが私の為に泣いてくれた!それだけで…
──ん?冷たいな…おでこ…冷たいって。
そう思って目を覚ますと…眩しい照明と白い天井に一瞬天国?ってなる。
そしてほんの少し横を向くと、スタンドに吊り下げられた点滴が目に入り病院だ…って分かった。
頭を少しだけ動かせば、さっきから冷たいと思っていた保冷枕がズリ落ちる。
──んん…っ。うっ…
身体をちょっとだけ動かしてみたら、そこら中に痛みが走る。もしかして倒れた時、打ったかな…
「涼!大丈夫か?どこか痛いのか…?」
私を心配そうに覗き込む直哉さんを見ていたら、痛みと安心とで涙が出てきた…
そんな私を心配してオロオロしながらナースコールを。
直ぐに先生と看護師さんが駆け付けてくれた。
「ピルの副作用ですね。伏木さんの身体に合わないみたいです。今後は服用を止めてくださいね!」と先生が言った。
…あぁ、やっぱり!そのうち慣れるのかと思ってたんだけど…
念のため今日はこのまま入院となり、明日検査して大丈夫なら退院になった。
「もーう…心配で息止まるかと思ったよ!」
直哉さんが真剣な顔をしてそう言うので、本当に申し訳ない気持ちになる。
「ごめんなさい。まさかこんな事になるとは…」
やっぱり何か可怪しいって思ったら服用しちゃいけないんだな!って反省した…
そんな様子の私の頭を大きな手で撫でてくれる。
そして頬も撫でられたら嬉しくって自らもっと!って、子供のように押し当てて…
「ピル飲んでたんだね…知らなかったよ。」
その言葉に嬉しい気持ちが一気にしぼんで…
「うん…。赤ちゃん、出来たら困るでしょ。ねぇ?」
そう言ってじっと直哉さんを見つめる。
──お願い何か言って!祈る心で返事を待つ。
直哉さんはそのまま私と目を合わせて頷いて、そうだね…って一言だけ言った。
あぁ…やっぱりそうなんだ…困るんだね?
私は泣きたい気持ちを我慢して、分かってたことだよね?って自分に言い聞かせる。
──泣いちゃダメだ!
次の日、検査をって思ったら担当の先生に急患が入る。
終わり次第検査しますって言われたけど…もうすでに夕方で…結局退院が一日延びた。
直哉さんに連絡をして伝えたら、今日も仕事の帰りに病院行くよって言ってくれたけど…子供じゃあるましいね?大丈夫だからって伝えた。
「おっ!まだいたんだ?」
突然、ひょっこり伊織が現れた。
「うん…退院延びちゃって!仕方ないんだけどさ。もうすっかり体調戻ったし暇!」って笑う。
だけど正直、ホッとしていた…あれからちょっと会い辛いんだ。
あんなにはっきりと意思表示されたら、気持ちの整理に時間かかるよ…
「なんか暗い?大丈夫?」って、いつになく伊織が優しい。
それに大丈夫だよ!って答えていたら、いきなり先生が現れて結局これから検査をする事になった。
結果は…退院で。どうしよう?明日だって言っちゃったけど…
少し迷ったけれど伊織もいてくれてる!やっぱり帰ろうかな…そう決断して荷物をまとめて病院を出た。
もうすっかり辺りは暗くなっててタクシーで帰る事にする。
「伊織ゴメンね今日は!面倒かけちゃって…。埋め合わせはまた今度するからね」
そう言ってマンションに入ろうと振り返った瞬間、我が目を疑う。…嘘でしょう?
何故かマンションから裕貴さんが出て来た…そして、その後には直哉さんの姿が!
──どうして?もしかして部屋に!?二人で…
私は咄嗟に二人に見えないように隠れてしまう…
今のは何?一体、何を見たんだろうか…私は茫然としながら…ショックでしゃがみ込んだ。
直哉さんの声がする…
息が出来ない…もう私、死ぬの?
そんな苦しみと恐怖の中、ひとめ…ひとめだけでも直哉さんが見たい!
──愛する人を…
そう思って力を振り絞って目を開けた!目の前には直哉さんがいる。
泣いてるの…?私のために、泣いている。
もうこのまま死んだとしてもいいや…直哉さんが私の為に泣いてくれた!それだけで…
──ん?冷たいな…おでこ…冷たいって。
そう思って目を覚ますと…眩しい照明と白い天井に一瞬天国?ってなる。
そしてほんの少し横を向くと、スタンドに吊り下げられた点滴が目に入り病院だ…って分かった。
頭を少しだけ動かせば、さっきから冷たいと思っていた保冷枕がズリ落ちる。
──んん…っ。うっ…
身体をちょっとだけ動かしてみたら、そこら中に痛みが走る。もしかして倒れた時、打ったかな…
「涼!大丈夫か?どこか痛いのか…?」
私を心配そうに覗き込む直哉さんを見ていたら、痛みと安心とで涙が出てきた…
そんな私を心配してオロオロしながらナースコールを。
直ぐに先生と看護師さんが駆け付けてくれた。
「ピルの副作用ですね。伏木さんの身体に合わないみたいです。今後は服用を止めてくださいね!」と先生が言った。
…あぁ、やっぱり!そのうち慣れるのかと思ってたんだけど…
念のため今日はこのまま入院となり、明日検査して大丈夫なら退院になった。
「もーう…心配で息止まるかと思ったよ!」
直哉さんが真剣な顔をしてそう言うので、本当に申し訳ない気持ちになる。
「ごめんなさい。まさかこんな事になるとは…」
やっぱり何か可怪しいって思ったら服用しちゃいけないんだな!って反省した…
そんな様子の私の頭を大きな手で撫でてくれる。
そして頬も撫でられたら嬉しくって自らもっと!って、子供のように押し当てて…
「ピル飲んでたんだね…知らなかったよ。」
その言葉に嬉しい気持ちが一気にしぼんで…
「うん…。赤ちゃん、出来たら困るでしょ。ねぇ?」
そう言ってじっと直哉さんを見つめる。
──お願い何か言って!祈る心で返事を待つ。
直哉さんはそのまま私と目を合わせて頷いて、そうだね…って一言だけ言った。
あぁ…やっぱりそうなんだ…困るんだね?
私は泣きたい気持ちを我慢して、分かってたことだよね?って自分に言い聞かせる。
──泣いちゃダメだ!
次の日、検査をって思ったら担当の先生に急患が入る。
終わり次第検査しますって言われたけど…もうすでに夕方で…結局退院が一日延びた。
直哉さんに連絡をして伝えたら、今日も仕事の帰りに病院行くよって言ってくれたけど…子供じゃあるましいね?大丈夫だからって伝えた。
「おっ!まだいたんだ?」
突然、ひょっこり伊織が現れた。
「うん…退院延びちゃって!仕方ないんだけどさ。もうすっかり体調戻ったし暇!」って笑う。
だけど正直、ホッとしていた…あれからちょっと会い辛いんだ。
あんなにはっきりと意思表示されたら、気持ちの整理に時間かかるよ…
「なんか暗い?大丈夫?」って、いつになく伊織が優しい。
それに大丈夫だよ!って答えていたら、いきなり先生が現れて結局これから検査をする事になった。
結果は…退院で。どうしよう?明日だって言っちゃったけど…
少し迷ったけれど伊織もいてくれてる!やっぱり帰ろうかな…そう決断して荷物をまとめて病院を出た。
もうすっかり辺りは暗くなっててタクシーで帰る事にする。
「伊織ゴメンね今日は!面倒かけちゃって…。埋め合わせはまた今度するからね」
そう言ってマンションに入ろうと振り返った瞬間、我が目を疑う。…嘘でしょう?
何故かマンションから裕貴さんが出て来た…そして、その後には直哉さんの姿が!
──どうして?もしかして部屋に!?二人で…
私は咄嗟に二人に見えないように隠れてしまう…
今のは何?一体、何を見たんだろうか…私は茫然としながら…ショックでしゃがみ込んだ。
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