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第二章・学園生活が幕を開ける
8・アンチヒロイン
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私は何故、そこまでヒロインを嫌うのかって?
それはヒロインを嫌いなんじゃなくって、理不尽なことが嫌いなだけ!
私は前世でも、病気に悩まされていた。元々病弱だったのが、高校に入学した途端入院するほどまでに悪化した。それでろくに学校にも通えず、私の世界は白い壁の小さな病室の中だけになった…
それで暇を潰そうと、やり始めたのが乙女ゲームだった。
いくつかのゲームをやったけど、最悪のシナリオだったのはこの世界のゲーム。もはやタイトルも忘れてしまった程に嫌いだったの。当時、何故それ程に嫌なのかを考えた…それは、今自分が置かれている状況に近かったからだ。
何も悪いことなどしていないのに、こんな病気になり、猛勉強してやっと入った高校に入学したタイミングで通えなくなってしまうなんて…この世界は、なんて理不尽なんだと思った。
それにね、きっとそのまま死んでしまったのだろうと思う。それを思うと、ますます腹立たしい!
だってだよ、ヒロインという名の下で誰からも好かれて、おまけにイケメン達に苦労もせずに愛を告げられる。そんなことって…アリなの?ない、ない、ない!
それが苦労の末…とか、頑張って…とかだったら分かるよ?私だって応援しちゃう!
だけど…何も悪くない人が、不幸になっちゃう前提のシナリオなんて、絶対に理不尽だ。
私がこの世界に転生した理由は、きっとそれを救うんだと思う。じゃなければこんなモブ令嬢…その記憶があること自体、無駄じゃない?
きっと乙女ゲームの神様が、救うように言ってるんだよ…なんちゃって!
だけどそんなことはもはや、どうでもいい。私は私が信じる行動をとる!そして今となっては虚しいが、ロブ様の目を覚ましてあげるわ。それによって嫌われたり、婚約解消されるのは仕方がないと思っている。
だけど、それだけで戦いは終わらない…出来たら、攻略対象者全員の目を覚まさせたいわよね?それを最終目的にすることに決めた。
肝心のイベント…キャロラインが断罪されるまで、あと三年ある。
もちろん無実のキャロラインが断罪されるなど、あってはならないことだし、それを阻止しつつヒロインをギャフンと言わせてやるー!OK?
「お嬢様…ロッテにだけは、正直におっしゃってください。カンニング…されました?」
突然、ロッテからそう声を掛けられてギョッとする。私が何やら考え込んでいるのを、それで悩んでいるのだと誤解したようだ。だけどいくら何でも、それはないでしょう?そこまでして、首席になる意味がないし。
「やめてよ~。私がそこまでする訳、ないでしょう?元々首席になんて、なりたくはないし。悪目立ちしすぎるわよ」
その言葉にロッテは、ホッと胸を撫で下ろしている。
「すみません!でも、帰られてからずっと、悩んでらっしゃいますよね?私達ランドン伯爵家の使用人にとっては、今回のお嬢様の首席はお祭り騒ぎだったんですよ?それなのにそんなに浮かない顔をされて…」
それに私はウンウン頷いて、それについては悪かったな…と認める。どこで聞いたのか、家に帰り着いたら使用人一同の『おめでとうございます』コールが!
──恥ずかしかったよね…ハハッ。
だけどお父様が褒めてくださったのは無茶苦茶嬉しかった。お父様の職場の財務省でも、その話題で持ち切りだったよう。これで一つ、親孝行が出来たわよね。
首席挨拶の後、教室に移動になった。クラス分けのテストの結果、私はもちろんAクラス入り!知らなかったけど、成績順でクラスが違うらしい。レベルに分けて勉強する感じなのね。
キャロラインとも同じAクラスで、おまけに皇太子殿下も…それからね、何とロブも。それにはテンションダダ下がり。だけど…
ヒロインってば、お約束のように出来ない子なのね?彼女はCクラスだったわ。だけど、そんな感じで皇太子妃になんて、なれると思う?
もはや、キャロラインに皇太子殿下は勿体ないと思う。だからさ、ヒロインとくっついてもいいと思ってるんだけど、それならそうと根性見せなさいよ?そんな甘っちょろいことで、未来の皇后様になんて、なれる訳ないじゃーん!片腹痛いわっ。
「お嬢様ってばまた!さあさ、旦那様が帰ってらっしゃいますし、入学のお祝いが始まりますよ。考えるのは、明日以降にしてくださいね」
それに「はーい」と返事して、お父様と一緒の食事など久しぶり!と、弾んだ気持ちでダイニングに急いだ。
そんな私だけどその翌日から早くも、乙女ゲームの攻略に巻き込まれることになるなんて、思ってもみなかった…恐るべし!
それはヒロインを嫌いなんじゃなくって、理不尽なことが嫌いなだけ!
私は前世でも、病気に悩まされていた。元々病弱だったのが、高校に入学した途端入院するほどまでに悪化した。それでろくに学校にも通えず、私の世界は白い壁の小さな病室の中だけになった…
それで暇を潰そうと、やり始めたのが乙女ゲームだった。
いくつかのゲームをやったけど、最悪のシナリオだったのはこの世界のゲーム。もはやタイトルも忘れてしまった程に嫌いだったの。当時、何故それ程に嫌なのかを考えた…それは、今自分が置かれている状況に近かったからだ。
何も悪いことなどしていないのに、こんな病気になり、猛勉強してやっと入った高校に入学したタイミングで通えなくなってしまうなんて…この世界は、なんて理不尽なんだと思った。
それにね、きっとそのまま死んでしまったのだろうと思う。それを思うと、ますます腹立たしい!
だってだよ、ヒロインという名の下で誰からも好かれて、おまけにイケメン達に苦労もせずに愛を告げられる。そんなことって…アリなの?ない、ない、ない!
それが苦労の末…とか、頑張って…とかだったら分かるよ?私だって応援しちゃう!
だけど…何も悪くない人が、不幸になっちゃう前提のシナリオなんて、絶対に理不尽だ。
私がこの世界に転生した理由は、きっとそれを救うんだと思う。じゃなければこんなモブ令嬢…その記憶があること自体、無駄じゃない?
きっと乙女ゲームの神様が、救うように言ってるんだよ…なんちゃって!
だけどそんなことはもはや、どうでもいい。私は私が信じる行動をとる!そして今となっては虚しいが、ロブ様の目を覚ましてあげるわ。それによって嫌われたり、婚約解消されるのは仕方がないと思っている。
だけど、それだけで戦いは終わらない…出来たら、攻略対象者全員の目を覚まさせたいわよね?それを最終目的にすることに決めた。
肝心のイベント…キャロラインが断罪されるまで、あと三年ある。
もちろん無実のキャロラインが断罪されるなど、あってはならないことだし、それを阻止しつつヒロインをギャフンと言わせてやるー!OK?
「お嬢様…ロッテにだけは、正直におっしゃってください。カンニング…されました?」
突然、ロッテからそう声を掛けられてギョッとする。私が何やら考え込んでいるのを、それで悩んでいるのだと誤解したようだ。だけどいくら何でも、それはないでしょう?そこまでして、首席になる意味がないし。
「やめてよ~。私がそこまでする訳、ないでしょう?元々首席になんて、なりたくはないし。悪目立ちしすぎるわよ」
その言葉にロッテは、ホッと胸を撫で下ろしている。
「すみません!でも、帰られてからずっと、悩んでらっしゃいますよね?私達ランドン伯爵家の使用人にとっては、今回のお嬢様の首席はお祭り騒ぎだったんですよ?それなのにそんなに浮かない顔をされて…」
それに私はウンウン頷いて、それについては悪かったな…と認める。どこで聞いたのか、家に帰り着いたら使用人一同の『おめでとうございます』コールが!
──恥ずかしかったよね…ハハッ。
だけどお父様が褒めてくださったのは無茶苦茶嬉しかった。お父様の職場の財務省でも、その話題で持ち切りだったよう。これで一つ、親孝行が出来たわよね。
首席挨拶の後、教室に移動になった。クラス分けのテストの結果、私はもちろんAクラス入り!知らなかったけど、成績順でクラスが違うらしい。レベルに分けて勉強する感じなのね。
キャロラインとも同じAクラスで、おまけに皇太子殿下も…それからね、何とロブも。それにはテンションダダ下がり。だけど…
ヒロインってば、お約束のように出来ない子なのね?彼女はCクラスだったわ。だけど、そんな感じで皇太子妃になんて、なれると思う?
もはや、キャロラインに皇太子殿下は勿体ないと思う。だからさ、ヒロインとくっついてもいいと思ってるんだけど、それならそうと根性見せなさいよ?そんな甘っちょろいことで、未来の皇后様になんて、なれる訳ないじゃーん!片腹痛いわっ。
「お嬢様ってばまた!さあさ、旦那様が帰ってらっしゃいますし、入学のお祝いが始まりますよ。考えるのは、明日以降にしてくださいね」
それに「はーい」と返事して、お父様と一緒の食事など久しぶり!と、弾んだ気持ちでダイニングに急いだ。
そんな私だけどその翌日から早くも、乙女ゲームの攻略に巻き込まれることになるなんて、思ってもみなかった…恐るべし!
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