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第二章・学園生活が幕を開ける
9・初めての授業
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意外と自分は勉強が出来る方なんだと自覚したところで、あとの心配はやっぱり…友人関係よねぇ。それはホントに自信がない…。だって皆さん、ほとんどの人が中等部から学園に通っているんだもの。Aクラスなんて、私以外にたった一人しか高等部から…って人がいないらしいの。その貴重な一人って誰?ってことさえも知らない。昨日は自己紹介くらいで終わり、翌日からの授業に備えて下校となった。だから…本格的な授業は今日から。ああ、ゲームの内容以前に、自分の問題が山積みっ!
今日は御者のハリスがはりきって、生徒玄関前にスムーズに馬車を止めた。扉の前で私も待ち構えていて、何食わぬ顔でサッと降りて大成功!これで鈍臭い田舎の貴族家だとは思われなかった筈よね?
そして今日から本格的に始まる戦いの舞台…帝都学園を見上げる。そこに…
「アリシア様、おはようございます。昨日は色々と大変でしたわね」
突如聞こえる鈴の鳴るような声に振り向く。そこには柔和な笑顔を浮かべ、緑翠の瞳が煌めくキャロラインが!
──わお!今日も美少女~それにしてもわざわざ声をかけてくれるなんて、嬉しい~
「おはようございますキャロライン様。今日も良いお天気ですわね。昨日は騒動に巻き込んでしまって…ごめんなさい!」
そう謝ると「こちらこそ」と言って銀糸の髪がフルフルと揺れる。あの出会いの後は、お話しするチャンスはなかったけれど、怒ってはいないことにホッとする。よかった…と安心していると、キャロラインが私の顔を見つめている。ええっ…?眩しっ。
そう戸惑いまくっている私の手を取り、そしてぎゅっと握ってくる。私といえば、そんなことをされるとは思わず、ポカンと見ていた。すると…
「アリシア様、良かったらわたくしとお友達になっていただけませんか?公爵令嬢といっても口下手で、ご存知のように本当に皇太子妃になれるかどうかも分かりません。そんな付き合っても何の特にもならない人間ですが…良かったら」
それを呆然と聞いていた。良かったら…なんて、へりくだる必要もない身分の私なのに…
それに本来なら、私からお願いすべきよね?公女だということを鼻に掛けない性格が素晴らしいと思う。それから私は、その手を強く握り返した。
「是非!私もキャロライン様と友達になりたいです。だけど…友人関係に損得など無縁でしょ?ただあなたと友達になりたい…それが全てよ」
「本当に?嬉しい!」
陰ながらお助けしようと思っていた私は、思いがけずその相手からのアプローチにより友情を手に入れた。おかげであのピンク頭や、金髪キザ野郎からの攻撃から守ることが出来る…渡りに船!
「さあ、行きましょう。授業が始まりますわ」
「いけない!遅れてしまうわね」
ちょっと小っ恥ずかしいが、すっかり和やかムードになる私達。それから笑顔で教室へと早足で向かった。そしてAクラスに入ると、何故二人が!?といった視線を向けられる。それはそうよね?このクラスのツートップが揃い踏みなんだもの!
聞くところによると、例のクラス選抜テスト、私が首席でキャロラインが二位だったとのこと。それにしても天下の皇太子殿下とあろう者が、私達よりも順位が下だったなんて!愉快、愉快~
そんなクラスメイト達の視線にも全く臆することなく、二人並んで机に着いた。それから初めての授業は、この帝都の歴史について学ぶ。私は初めて出来た友達に、なんだか気持ちがフワフワとしていた。だから授業に集中出来ずに、キャロラインの横顔ばかりをチラチラと見ながら微笑んでいた。
そんな私達の心温まる交流に、水を差すような事件が起こる。暫くは学園に慣れることに時間を割いて、それは皆も同じだし何も起こらないだろうと思っていた矢先のことだった…
+++++
次の時間割は化学だ。だからちょっと面倒だけど、実験室に移動になる。短い休み時間の間に移動しないと間に合わない!と慌てていた私達。そしてそれは3クラス合同でする初めての授業だった。だからあの人もこの人も一緒かも?と、警戒はしていたつもりだった。なのに何故なの?
私の目の前では、ピンク頭が涙を流し、そしてキャロラインが呆然とそれを見ている。それをいつものようにあの取り巻き連中が、今まさにキャロラインへと詰め寄ろうとしている。これは私の考えが甘かった…と悔やんだ。
〈ほんの少し前〉
授業が始まると、化学担当の教師から実験を手伝うように頼まれた。きっとそれはまだ顔と名前が一致せず、私だけが首席だということで目立っていたのだろう。だから他意はないはずだけど…だけどこの教師こそが実は曲者なの。この二十代半ばほどの若い化学教師…実は攻略対象者の一人だ!名前はジョセフ・ランバート、確か子爵家の出だと思う。
整った顔で、髪を伸ばして一つに束ね横にサラリと流している。教師ということで知的だし、どこかアンニュイな雰囲気を漂わせる人物だ。女生徒の中には、キャーキャー言っている令嬢もいるほど人気がある。そんな人が、私に手伝えと?実はそれがワザとだったら…何やらきな臭い!
「キャロライン、君は…」
その一団から一歩前に出たのは、やはり皇太子殿下だ。眉間に皺を寄せ怪訝そうな顔をして、キャロラインに向かってそう言いかけた。
──ヤ、ヤバい!
私は炎が灯るアルコールランプを蓋でポンと消し、着ている白衣を翻しながら一触触発の一団をめがけて早足で歩く。そして…
「一方的に責めるのはお止めになって!何故こうなったのか、順を追って説明してちょうだい」
図らずも、またまた『皇太子殿下vs私』の構図に…第二ラウンドの鐘が鳴る。
今日は御者のハリスがはりきって、生徒玄関前にスムーズに馬車を止めた。扉の前で私も待ち構えていて、何食わぬ顔でサッと降りて大成功!これで鈍臭い田舎の貴族家だとは思われなかった筈よね?
そして今日から本格的に始まる戦いの舞台…帝都学園を見上げる。そこに…
「アリシア様、おはようございます。昨日は色々と大変でしたわね」
突如聞こえる鈴の鳴るような声に振り向く。そこには柔和な笑顔を浮かべ、緑翠の瞳が煌めくキャロラインが!
──わお!今日も美少女~それにしてもわざわざ声をかけてくれるなんて、嬉しい~
「おはようございますキャロライン様。今日も良いお天気ですわね。昨日は騒動に巻き込んでしまって…ごめんなさい!」
そう謝ると「こちらこそ」と言って銀糸の髪がフルフルと揺れる。あの出会いの後は、お話しするチャンスはなかったけれど、怒ってはいないことにホッとする。よかった…と安心していると、キャロラインが私の顔を見つめている。ええっ…?眩しっ。
そう戸惑いまくっている私の手を取り、そしてぎゅっと握ってくる。私といえば、そんなことをされるとは思わず、ポカンと見ていた。すると…
「アリシア様、良かったらわたくしとお友達になっていただけませんか?公爵令嬢といっても口下手で、ご存知のように本当に皇太子妃になれるかどうかも分かりません。そんな付き合っても何の特にもならない人間ですが…良かったら」
それを呆然と聞いていた。良かったら…なんて、へりくだる必要もない身分の私なのに…
それに本来なら、私からお願いすべきよね?公女だということを鼻に掛けない性格が素晴らしいと思う。それから私は、その手を強く握り返した。
「是非!私もキャロライン様と友達になりたいです。だけど…友人関係に損得など無縁でしょ?ただあなたと友達になりたい…それが全てよ」
「本当に?嬉しい!」
陰ながらお助けしようと思っていた私は、思いがけずその相手からのアプローチにより友情を手に入れた。おかげであのピンク頭や、金髪キザ野郎からの攻撃から守ることが出来る…渡りに船!
「さあ、行きましょう。授業が始まりますわ」
「いけない!遅れてしまうわね」
ちょっと小っ恥ずかしいが、すっかり和やかムードになる私達。それから笑顔で教室へと早足で向かった。そしてAクラスに入ると、何故二人が!?といった視線を向けられる。それはそうよね?このクラスのツートップが揃い踏みなんだもの!
聞くところによると、例のクラス選抜テスト、私が首席でキャロラインが二位だったとのこと。それにしても天下の皇太子殿下とあろう者が、私達よりも順位が下だったなんて!愉快、愉快~
そんなクラスメイト達の視線にも全く臆することなく、二人並んで机に着いた。それから初めての授業は、この帝都の歴史について学ぶ。私は初めて出来た友達に、なんだか気持ちがフワフワとしていた。だから授業に集中出来ずに、キャロラインの横顔ばかりをチラチラと見ながら微笑んでいた。
そんな私達の心温まる交流に、水を差すような事件が起こる。暫くは学園に慣れることに時間を割いて、それは皆も同じだし何も起こらないだろうと思っていた矢先のことだった…
+++++
次の時間割は化学だ。だからちょっと面倒だけど、実験室に移動になる。短い休み時間の間に移動しないと間に合わない!と慌てていた私達。そしてそれは3クラス合同でする初めての授業だった。だからあの人もこの人も一緒かも?と、警戒はしていたつもりだった。なのに何故なの?
私の目の前では、ピンク頭が涙を流し、そしてキャロラインが呆然とそれを見ている。それをいつものようにあの取り巻き連中が、今まさにキャロラインへと詰め寄ろうとしている。これは私の考えが甘かった…と悔やんだ。
〈ほんの少し前〉
授業が始まると、化学担当の教師から実験を手伝うように頼まれた。きっとそれはまだ顔と名前が一致せず、私だけが首席だということで目立っていたのだろう。だから他意はないはずだけど…だけどこの教師こそが実は曲者なの。この二十代半ばほどの若い化学教師…実は攻略対象者の一人だ!名前はジョセフ・ランバート、確か子爵家の出だと思う。
整った顔で、髪を伸ばして一つに束ね横にサラリと流している。教師ということで知的だし、どこかアンニュイな雰囲気を漂わせる人物だ。女生徒の中には、キャーキャー言っている令嬢もいるほど人気がある。そんな人が、私に手伝えと?実はそれがワザとだったら…何やらきな臭い!
「キャロライン、君は…」
その一団から一歩前に出たのは、やはり皇太子殿下だ。眉間に皺を寄せ怪訝そうな顔をして、キャロラインに向かってそう言いかけた。
──ヤ、ヤバい!
私は炎が灯るアルコールランプを蓋でポンと消し、着ている白衣を翻しながら一触触発の一団をめがけて早足で歩く。そして…
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