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第七章・新たな局面
45・愛の告白
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驚き過ぎて、声にならない叫びを上げる!え、ええ…どういうこと?どういう意味なんだろう…パートナーのいないキャロラインを誘おうと思っただけ?それとも…
目の前ではお兄様が、キャロラインへと手を差し出している。まるでプロポーズのように片膝を突きながら…
そして驚いたのは私達だけじゃない!食後のお茶を出そうと持って来てくれていた叔母様も、ぽっかりと口を開けたまま意識が飛んでいる。大丈夫かしら?
「もう一度言うよ?卒業パーティーへ一緒に行ってはくれないだろうか。そしてこれは…愛の告白だ!」
そんな告白を受けたキャロライン…その緑翠の目を見開き、ワナワナと口元を震わせている。どっち?どっちの意味なんだろうか…私は瞬きもせずに二人を見つめる。
すると…キャロラインのその艷やかな頬に、一筋の涙が流れる。それはまるで光の雫のように綺麗で、神聖なもののように感じる。そして私はそれに目を離せない!
「はいっ…喜んで!」
キャロラインはそう言って嬉しそうに微笑み、差し出された手にそっと自分の手を重ねる。それをお兄様はぎゅっと握った…もう離さないというように。
「うぉーーーーっ!」
まるで宗教画のような神聖な雰囲気ブチ壊しだが、私達は叫ばざるを得ない!そして興奮し過ぎて今夜は眠れそうにもないわ!それほどの驚喜に包まれる。私はそんな完璧なカップルの誕生を目に焼き付けようと、泣きじゃくりながらもしっかりと見つめていた。
「ディランやったわね!だけどあなた…そういう感情あったのね?私、興味ないんだと思ってたわ…。キャロラインちゃんは卒業後直ぐに、うちのお嫁さんになるといいわね~」
ち、ちょっと!叔母様気が早いわよ?キャロラインの顔が真っ赤っ赤よ!だけどそうなるといいな~とは思う。
だってディランお兄様という人は、生半可な気持ちでは絶対に動かない。ようは軽い気持ちなんかで告白なんてしないし、パートナーに誘わないってこと。これは結婚も視野に入っている筈だわ!それで在学中に逆告白した何人もの令嬢達が泣いた…って聞いているもの。だけどこれって、前から計画的だったんじゃないの?あのお兄様なら絶対やる!
二人の出逢いの場だった去年の卒業パーティー、殿下とルーシーから責められていたところに颯爽と現れて助けたって言ってたわよね?恐らくはその時からだと…やるじゃない?お兄様。さすが私の従兄妹!そしてそれはキャロラインも…
婚約者がいることで心に蓋をしていたんだろう。だけどあの時お兄様に抱き上げられて、その心が漏れ出してしまったように見えた。そして殿下との婚約を解消した後も、自分なんかは相応しくないと思っていたに違いないわ!
そう思ったら、嬉しそうに微笑みながらもポロポロと涙が止まらない様子のキャロラインを見て、また私も涙する…
「良かった!良かったわね…キャロライン。私、あなたの幸せが自分の幸せのように感じるの!だって私達…親友じゃない?」
キャロラインは堪えきれないといったように、そう言う私の胸に飛び込んでくる。それをぎゅぎゅーっと抱き締めて、そして二人で笑った。
「ありがとう…ありがとうアリシア!私、あなたが居るから耐えられた!あなたが私を信じてくれるから…うわ~ん!」
そう泣き続けるキャロラインの背中をポンポンしながら、こんな完璧な二人からどんな美麗な子供が生まれるの?と、叔母様のことは言えないような気の早過ぎることを考える。それからブリジットにクリスティーヌ、アンドリューやロブ…親友達に囲まれて祝福を受けるキャロライン。それから私はそんなキャロラインを見ながら微笑んでいるお兄様の隣へと近付く。そして…
「お兄様、最初から言っておくけど、キャロラインを泣かせるようなことがあったら赦さないわよ?必ず幸せにしてちょうだい!今まで散々辛い目に遭ってきた子なんだから…」
そう注進する私に「アハハ、分かってる!」と返すお兄様。そして私は自分の予想が合ってる?と、思い切って聞いてみることにした。
「キャロラインから去年の卒業パーティーでのこと聞いたわ!もしかして、あれから?その時からキャロラインが好きだったの?」
それにお兄様は、その鮮やかな碧眼を意味深に細める。すると…
「私はお祖父様に連れられて、子供の頃から皇居の温室に通ってるんだよ?」
そう言われてハッとする!もしかして…そんなに小さな時から!?
「スティーブ殿下がキャロラインを幸せにしてくれるのなら、それでもいいと思っていた。自分の想いを隠せばいいだけだと。だけど…それとはかけ離れていただろう?だから我慢ならなかった!そして少し前にお祖父様にお話ししたんだ。殿下はお祖父様のように、各国に留学したいのではと。それは実際そうだったからね?」
ええっ?お兄様が、殿下の留学を勧めた…ってことになるの?それは殿下の為にも国の為にもなるし、いいことだと思うけど?だけど今それを話すのは…何故?その意図って…
「殿下は恐らく、キャロラインを愛しているよ。それに気付いていないだけだ…。だけど私だってもう譲るつもりなんてない!いくら皇族だといっても、あんなにキャロラインに辛く当たった人だ…幸せにしてやれる筈はない!だから邪魔者には消えて貰ったってわけさ」
そんな衝撃的なことを言いながらお兄様は、今まで見た中で一番のとびっきりの笑顔を見せる。こ、怖っわぁ~!意外と執着系なのね?
スティーブ殿下は、キャロラインを愛してた?二人を子供の頃から見てきたお兄様がそう言うのなら…そうなんだと思う。殿下は今はまだ気付いていないだろうその気持ち。そして何年後かに…ここではなく、違う国でキャロラインとお兄様の結婚を知る。その時殿下は何を思うのだろう?それは殿下にしか分からない…
目の前ではお兄様が、キャロラインへと手を差し出している。まるでプロポーズのように片膝を突きながら…
そして驚いたのは私達だけじゃない!食後のお茶を出そうと持って来てくれていた叔母様も、ぽっかりと口を開けたまま意識が飛んでいる。大丈夫かしら?
「もう一度言うよ?卒業パーティーへ一緒に行ってはくれないだろうか。そしてこれは…愛の告白だ!」
そんな告白を受けたキャロライン…その緑翠の目を見開き、ワナワナと口元を震わせている。どっち?どっちの意味なんだろうか…私は瞬きもせずに二人を見つめる。
すると…キャロラインのその艷やかな頬に、一筋の涙が流れる。それはまるで光の雫のように綺麗で、神聖なもののように感じる。そして私はそれに目を離せない!
「はいっ…喜んで!」
キャロラインはそう言って嬉しそうに微笑み、差し出された手にそっと自分の手を重ねる。それをお兄様はぎゅっと握った…もう離さないというように。
「うぉーーーーっ!」
まるで宗教画のような神聖な雰囲気ブチ壊しだが、私達は叫ばざるを得ない!そして興奮し過ぎて今夜は眠れそうにもないわ!それほどの驚喜に包まれる。私はそんな完璧なカップルの誕生を目に焼き付けようと、泣きじゃくりながらもしっかりと見つめていた。
「ディランやったわね!だけどあなた…そういう感情あったのね?私、興味ないんだと思ってたわ…。キャロラインちゃんは卒業後直ぐに、うちのお嫁さんになるといいわね~」
ち、ちょっと!叔母様気が早いわよ?キャロラインの顔が真っ赤っ赤よ!だけどそうなるといいな~とは思う。
だってディランお兄様という人は、生半可な気持ちでは絶対に動かない。ようは軽い気持ちなんかで告白なんてしないし、パートナーに誘わないってこと。これは結婚も視野に入っている筈だわ!それで在学中に逆告白した何人もの令嬢達が泣いた…って聞いているもの。だけどこれって、前から計画的だったんじゃないの?あのお兄様なら絶対やる!
二人の出逢いの場だった去年の卒業パーティー、殿下とルーシーから責められていたところに颯爽と現れて助けたって言ってたわよね?恐らくはその時からだと…やるじゃない?お兄様。さすが私の従兄妹!そしてそれはキャロラインも…
婚約者がいることで心に蓋をしていたんだろう。だけどあの時お兄様に抱き上げられて、その心が漏れ出してしまったように見えた。そして殿下との婚約を解消した後も、自分なんかは相応しくないと思っていたに違いないわ!
そう思ったら、嬉しそうに微笑みながらもポロポロと涙が止まらない様子のキャロラインを見て、また私も涙する…
「良かった!良かったわね…キャロライン。私、あなたの幸せが自分の幸せのように感じるの!だって私達…親友じゃない?」
キャロラインは堪えきれないといったように、そう言う私の胸に飛び込んでくる。それをぎゅぎゅーっと抱き締めて、そして二人で笑った。
「ありがとう…ありがとうアリシア!私、あなたが居るから耐えられた!あなたが私を信じてくれるから…うわ~ん!」
そう泣き続けるキャロラインの背中をポンポンしながら、こんな完璧な二人からどんな美麗な子供が生まれるの?と、叔母様のことは言えないような気の早過ぎることを考える。それからブリジットにクリスティーヌ、アンドリューやロブ…親友達に囲まれて祝福を受けるキャロライン。それから私はそんなキャロラインを見ながら微笑んでいるお兄様の隣へと近付く。そして…
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そう注進する私に「アハハ、分かってる!」と返すお兄様。そして私は自分の予想が合ってる?と、思い切って聞いてみることにした。
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「私はお祖父様に連れられて、子供の頃から皇居の温室に通ってるんだよ?」
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ええっ?お兄様が、殿下の留学を勧めた…ってことになるの?それは殿下の為にも国の為にもなるし、いいことだと思うけど?だけど今それを話すのは…何故?その意図って…
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そんな衝撃的なことを言いながらお兄様は、今まで見た中で一番のとびっきりの笑顔を見せる。こ、怖っわぁ~!意外と執着系なのね?
スティーブ殿下は、キャロラインを愛してた?二人を子供の頃から見てきたお兄様がそう言うのなら…そうなんだと思う。殿下は今はまだ気付いていないだろうその気持ち。そして何年後かに…ここではなく、違う国でキャロラインとお兄様の結婚を知る。その時殿下は何を思うのだろう?それは殿下にしか分からない…
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