44 / 96
第七章・新たな局面
44・友達(仮)
しおりを挟む
あのルーシーによる友達発言…それにはクラッときた。誰が?誰と?どうして?って聞きたくなったわよ!
だけどよくよく殿下から聞いてみると、それを言ったのは中等部の時だそう。なら、ますます私じゃないよね?
おまけにルーシーは、その友達は高等部から学園に通うのだと言ったらしい…ミステリー!
だけどどう考えてもバーモント家なんて知らない!もしも知っていたとしたら、最初会った時にピンとくるはず。
あの子は確か…グァーデン伯爵家の領地スローンにある子爵家出身なのよね?そんなの何処にあるかも知らないわよ!
それなのに友達だってコトあるのかしら。それとも友達になる予定…ってやつ?てことは、友達(仮)か!?どちらにしても怖すぎる!
取り敢えずは静観を貫こうと思う…
「それでもう殿下は、隣国に向けて発たれたのですか?前侯爵様」
そんな鈴の鳴るような声に我に返る。ああ癒やされる…キャロラインの声だ。
「ああそうだ。もう三日前になるか…やっと行程は半分過ぎたところだから、来週にはお着きになるな?手紙でも書こうか…慣れないところで不安だろうし」
そう寂しそうに言うのはお祖父様だ。結局お祖父様は厳しいことを言ったとしても、放っておくことは出来そうにない。殿下が子供の頃から一緒だし、そうなるわよね…
あれから一ヶ月後の今、スティーブ殿下は留学の為に隣国へと旅立って行った。殿下はああ見えて華やかな方だったから、居ない学園はどこか寂しく感じられた。そしてルーシーだが、殿下が去っても思いの外冷静に見えた。そうなると殿下の言っていた内容の信憑性が増してくる。そして私達とはほぼ会うことはなくなった。クラスが違うから、当たり前なんだけどね?唯一一緒だったダンスレッスンだが、特訓のおかげで初級クラスを脱出し今は何と!中級クラス。だからますます接点はなくなり、どうして過ごしているのかも知らない。風の噂ではニクソンと一緒にいるらしい。ということは、ニクソンルートに変更?
「さあさあ、アリシアちゃんに皆んな!そんな過去の人の話は抜きにして沢山食べて~」
叔母様のその言葉にブッと吹き出す。過去の人って…ちょっと酷くない?まだ去ってから三日だけど…。そして皆んなはそれを気にしている様子もなく、楽しそうに食事している。去るものは追わずの精神?
私達は今、ルーベルト侯爵家からのご招待で夕食をご馳走になっている。今回は…何と!私の友人達にも会いたいとお祖父様がおっしゃって、キャロライン、クリスティーヌ、双子達、おまけにロブまで招待された。えっ…ロブ?と思うだろうが、殿下が学園を去った後、どうしても同じグループになるわけで…まあ、いいけど?
「このローストビーフ、物凄く美味しいです!それにこの皮付きのポテトも」
「そうそう!このチキンソテーも絶品で。このソースがまた良く合うなぁ」
「そう?それは私のお母様のレシビなのよ!どんどん食べて~」
そんなふうに賑やかな晩餐は進んで、初めて来たというのに物怖じしない親友達に、この子達只者じゃないわね?と改めて思う。叔母様は泣く子も黙る侯爵夫人なのに、料理を趣味にしている。それは亡くなったお祖母様もそうだったらしい…私は全然だけどね?
「それにしてもキャロラインちゃん…あなた大変だったわね?綺麗サッパリしたんだからもう周りを気にせず、好きなことをしていいのよ?だけど…痩せすぎだわね。もっと食べないと!」
私の親友達にも『ちゃん』付け…叔母様らしい!そして元来のお節介気質でキャロラインにそう言い、お皿に山盛りのポテトをよそっている。それを見てキャロラインはポカンとしているが、どこか嬉しそう!
「母さん、アリシアの友人に、ちゃん…はダメじゃないかな?」
お兄様はそう言って叔母様を呆れて見ているが、そんなことはお構いなしのようで「アンドリューちゃんもね!」と今度はアンドリューの前に巨大なプディングを差し出している
「それでディラン先輩、ダンスパーティーはどうなるんですか?中止に?」
育ち盛りで急成長中のアンドリューはそれをあっという間に平らげて、お兄様にそう尋ねている。開催される筈だったそのダンスパーティーだが、今回はスティーブ殿下のことがあったために中止に?と学園内はその噂で持ち切りで…
「残念ながらそうなりそうだ。そのかわりといっては何だが、卒業パーティーでそれを兼ねることになった。だから今回は規模がかなり大きくなり、中等部との合同はもちろんだが、家族と婚約者に限るが外部からの参加も出来るようにするつもりでいるんだ。だから楽しみにしているといい!」
「ええっ…外部からも?ということは、兄弟や家族も参加していいってことですよね?おまけに婚約者?」
お兄様のその言葉に、ブリジットはそう言って目を丸くしている。
「ハハッ…そうだね。私も今回卒業になるが同級生の中には既に、結婚が決まった人もいる。だから前々から婚約者を是非招待したいという希望が生徒会に寄せられていてね。それで今回からそうすることにしたんだ」
「卒業予定のご令嬢のお相手というと、年上でしょうしね。おまけに家族?ってことは、パートナーはお父様でもいいってこと?」
その変更点に即反応したのは私だ!だって…まだパートナーは決まっていないし。結局誰からも誘われなかったら?そうなるとお父様でもいいからキープしておきたい気持ちが…ちょっと酷い?
それから食事を終えた私達はリビングに移動する。お祖父様は「早速殿下に手紙を!」と、皆んなにはゆっくりしていくように言ってから、いそいそと自室に戻られた。そして私達とお兄様は食後のゆったりとした時間を共に過ごす。するとさっきのパーティーの話題になって…
「アリシアは、どうも自信がなさそうね?気になる人がいるのなら誘ってみれば?」
クリスティーヌがそう言うと、頭の隅にフィリップが浮かんだ。だけど…何というか決め手がないんだよねぇ。おまけに中等部というのが一番ネックで…年上の高等部の令嬢から誘われて嬉しい?とか思っちゃう。来年は同じ高等部だし…と、誘う勇気が出ない自分を正当化しがちで。そしてそれを簡単そうに言ってくるクリスティーヌにちょっとムカついてくる。それで逆に質問してやろうと…
「だけどクリスティーヌはどうなの?この前自信満々だったけど、誰かに誘われたりしたの?」
前は強気の発言をしていたが、まだそう言った噂は聞かない。だからそれはあなたもじゃないの?と聞いてみる。
「ええ、三人から。どの人にするかは考え中!」
「嘘ーっ!それはお見逸れしました…」
一体いつの間に?と思うが、きっと事実なんだろう…恐るべし!くそぅ…クールビューティーめぇ!
「じゃあさ、ブリジットはどうなったの?確かお目当ての人が居たんだよね?」
懲りない性格の私は、今度はブリジットだわ!と聞いてみる。その相手は誰なのかも知らないけど…
「うーん、誘ってみたけど…まだ返事なし!もしもダメだったら、お兄様でも誘うわぁ~」
──ふっふっふ。親友としては酷いかも?だけど、安心した!だけど相手って誰なんだろう。こんなに可愛いブリジットを保留だと?これは当日のお楽しみになりそうね。
その次は…と考えて、また私やっちゃったかも?と後悔する。キャロライン…でも私と同じで、今回はお父様に頼むのがいいのかも知れないわ。あんなことがあった直ぐ後だし、私達はまだ高等部一年だ…だからこれから良い出会いだってある!そう鼻息荒くしていると…
「私はお父様か、お兄様に頼もうかしら?だけど…三年間そうなるかもね!」
キャロラインがそう自虐めいたことを努めて明るく言って笑う。それに暗くなる訳にいかないと、私も精一杯明るく「私もそうなるかも?」と言う。すると…
いきなりこの中の一人が立ち上がる。うん…どうしたんだろう?と見ていると、脇目も振らずキャロラインの前まで来る。そしてスッと膝をつき、手をキャロラインの目の前に差し出す。えっ…これって?
「キャロライン様、私とパートナーになっていただけませんか?卒業パーティーには是非あなたと行きたいのですが」
──ひーーぁーーっ!!
だけどよくよく殿下から聞いてみると、それを言ったのは中等部の時だそう。なら、ますます私じゃないよね?
おまけにルーシーは、その友達は高等部から学園に通うのだと言ったらしい…ミステリー!
だけどどう考えてもバーモント家なんて知らない!もしも知っていたとしたら、最初会った時にピンとくるはず。
あの子は確か…グァーデン伯爵家の領地スローンにある子爵家出身なのよね?そんなの何処にあるかも知らないわよ!
それなのに友達だってコトあるのかしら。それとも友達になる予定…ってやつ?てことは、友達(仮)か!?どちらにしても怖すぎる!
取り敢えずは静観を貫こうと思う…
「それでもう殿下は、隣国に向けて発たれたのですか?前侯爵様」
そんな鈴の鳴るような声に我に返る。ああ癒やされる…キャロラインの声だ。
「ああそうだ。もう三日前になるか…やっと行程は半分過ぎたところだから、来週にはお着きになるな?手紙でも書こうか…慣れないところで不安だろうし」
そう寂しそうに言うのはお祖父様だ。結局お祖父様は厳しいことを言ったとしても、放っておくことは出来そうにない。殿下が子供の頃から一緒だし、そうなるわよね…
あれから一ヶ月後の今、スティーブ殿下は留学の為に隣国へと旅立って行った。殿下はああ見えて華やかな方だったから、居ない学園はどこか寂しく感じられた。そしてルーシーだが、殿下が去っても思いの外冷静に見えた。そうなると殿下の言っていた内容の信憑性が増してくる。そして私達とはほぼ会うことはなくなった。クラスが違うから、当たり前なんだけどね?唯一一緒だったダンスレッスンだが、特訓のおかげで初級クラスを脱出し今は何と!中級クラス。だからますます接点はなくなり、どうして過ごしているのかも知らない。風の噂ではニクソンと一緒にいるらしい。ということは、ニクソンルートに変更?
「さあさあ、アリシアちゃんに皆んな!そんな過去の人の話は抜きにして沢山食べて~」
叔母様のその言葉にブッと吹き出す。過去の人って…ちょっと酷くない?まだ去ってから三日だけど…。そして皆んなはそれを気にしている様子もなく、楽しそうに食事している。去るものは追わずの精神?
私達は今、ルーベルト侯爵家からのご招待で夕食をご馳走になっている。今回は…何と!私の友人達にも会いたいとお祖父様がおっしゃって、キャロライン、クリスティーヌ、双子達、おまけにロブまで招待された。えっ…ロブ?と思うだろうが、殿下が学園を去った後、どうしても同じグループになるわけで…まあ、いいけど?
「このローストビーフ、物凄く美味しいです!それにこの皮付きのポテトも」
「そうそう!このチキンソテーも絶品で。このソースがまた良く合うなぁ」
「そう?それは私のお母様のレシビなのよ!どんどん食べて~」
そんなふうに賑やかな晩餐は進んで、初めて来たというのに物怖じしない親友達に、この子達只者じゃないわね?と改めて思う。叔母様は泣く子も黙る侯爵夫人なのに、料理を趣味にしている。それは亡くなったお祖母様もそうだったらしい…私は全然だけどね?
「それにしてもキャロラインちゃん…あなた大変だったわね?綺麗サッパリしたんだからもう周りを気にせず、好きなことをしていいのよ?だけど…痩せすぎだわね。もっと食べないと!」
私の親友達にも『ちゃん』付け…叔母様らしい!そして元来のお節介気質でキャロラインにそう言い、お皿に山盛りのポテトをよそっている。それを見てキャロラインはポカンとしているが、どこか嬉しそう!
「母さん、アリシアの友人に、ちゃん…はダメじゃないかな?」
お兄様はそう言って叔母様を呆れて見ているが、そんなことはお構いなしのようで「アンドリューちゃんもね!」と今度はアンドリューの前に巨大なプディングを差し出している
「それでディラン先輩、ダンスパーティーはどうなるんですか?中止に?」
育ち盛りで急成長中のアンドリューはそれをあっという間に平らげて、お兄様にそう尋ねている。開催される筈だったそのダンスパーティーだが、今回はスティーブ殿下のことがあったために中止に?と学園内はその噂で持ち切りで…
「残念ながらそうなりそうだ。そのかわりといっては何だが、卒業パーティーでそれを兼ねることになった。だから今回は規模がかなり大きくなり、中等部との合同はもちろんだが、家族と婚約者に限るが外部からの参加も出来るようにするつもりでいるんだ。だから楽しみにしているといい!」
「ええっ…外部からも?ということは、兄弟や家族も参加していいってことですよね?おまけに婚約者?」
お兄様のその言葉に、ブリジットはそう言って目を丸くしている。
「ハハッ…そうだね。私も今回卒業になるが同級生の中には既に、結婚が決まった人もいる。だから前々から婚約者を是非招待したいという希望が生徒会に寄せられていてね。それで今回からそうすることにしたんだ」
「卒業予定のご令嬢のお相手というと、年上でしょうしね。おまけに家族?ってことは、パートナーはお父様でもいいってこと?」
その変更点に即反応したのは私だ!だって…まだパートナーは決まっていないし。結局誰からも誘われなかったら?そうなるとお父様でもいいからキープしておきたい気持ちが…ちょっと酷い?
それから食事を終えた私達はリビングに移動する。お祖父様は「早速殿下に手紙を!」と、皆んなにはゆっくりしていくように言ってから、いそいそと自室に戻られた。そして私達とお兄様は食後のゆったりとした時間を共に過ごす。するとさっきのパーティーの話題になって…
「アリシアは、どうも自信がなさそうね?気になる人がいるのなら誘ってみれば?」
クリスティーヌがそう言うと、頭の隅にフィリップが浮かんだ。だけど…何というか決め手がないんだよねぇ。おまけに中等部というのが一番ネックで…年上の高等部の令嬢から誘われて嬉しい?とか思っちゃう。来年は同じ高等部だし…と、誘う勇気が出ない自分を正当化しがちで。そしてそれを簡単そうに言ってくるクリスティーヌにちょっとムカついてくる。それで逆に質問してやろうと…
「だけどクリスティーヌはどうなの?この前自信満々だったけど、誰かに誘われたりしたの?」
前は強気の発言をしていたが、まだそう言った噂は聞かない。だからそれはあなたもじゃないの?と聞いてみる。
「ええ、三人から。どの人にするかは考え中!」
「嘘ーっ!それはお見逸れしました…」
一体いつの間に?と思うが、きっと事実なんだろう…恐るべし!くそぅ…クールビューティーめぇ!
「じゃあさ、ブリジットはどうなったの?確かお目当ての人が居たんだよね?」
懲りない性格の私は、今度はブリジットだわ!と聞いてみる。その相手は誰なのかも知らないけど…
「うーん、誘ってみたけど…まだ返事なし!もしもダメだったら、お兄様でも誘うわぁ~」
──ふっふっふ。親友としては酷いかも?だけど、安心した!だけど相手って誰なんだろう。こんなに可愛いブリジットを保留だと?これは当日のお楽しみになりそうね。
その次は…と考えて、また私やっちゃったかも?と後悔する。キャロライン…でも私と同じで、今回はお父様に頼むのがいいのかも知れないわ。あんなことがあった直ぐ後だし、私達はまだ高等部一年だ…だからこれから良い出会いだってある!そう鼻息荒くしていると…
「私はお父様か、お兄様に頼もうかしら?だけど…三年間そうなるかもね!」
キャロラインがそう自虐めいたことを努めて明るく言って笑う。それに暗くなる訳にいかないと、私も精一杯明るく「私もそうなるかも?」と言う。すると…
いきなりこの中の一人が立ち上がる。うん…どうしたんだろう?と見ていると、脇目も振らずキャロラインの前まで来る。そしてスッと膝をつき、手をキャロラインの目の前に差し出す。えっ…これって?
「キャロライン様、私とパートナーになっていただけませんか?卒業パーティーには是非あなたと行きたいのですが」
──ひーーぁーーっ!!
1,136
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇
夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」
その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。
「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」
彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。
「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」
そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる