93 / 96
最終章・幸せな日常
93・あの日の顛末
しおりを挟む
「ああ、アリシア!その豪胆さで、実年齢を忘れてしまいがちになるが、まだ十七だものな…さぞかし怖かったであろう。今日はよく来たな!」
「おはねきひたひゃいて、はりがほうごひゃいます!ほのたひはぁ…」
今日は本当に久しぶりに皇居に来ている。私の全快を期に、皇帝陛下は関係者全てを招いた。あの事件の顛末を報告したいと…。学園に再び通い始めて一週間が過ぎた。心配していたような後遺症はなくて安心したけど、ただ一つ…あれからルーシーはまだ姿を見せていないのだ。実の父親ではないが、ルーシーだってバーモント子爵家の一員。その責を問われてしまうのだろうかと、ずっと気にしていたから。だから今日は、全てを話していただきたいと、お父様と一緒にやって来たんだけど…皇帝陛下は元気になった私を見るなり、直ぐに近付いて来られて抱き締めてきて…。厚い胸板にぎゅっと顔を押し付けられているので、何を言ってんだか分からなくなっている。まあ、とっても光栄なことだけどね!
「陛下、我が孫娘が押し潰されてしまいますので…」
「おっ、すまん、すまん!」
お祖父様がそう言ってくださり、解放された私はプハッと息を吐いて。く、苦しかったぁ~
「改めまして…この度は私の勝手な行動により、ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした!それに私を救出する為に、近衛騎士団まで出動していただき…感謝の言葉もございません!お陰様をもちまして、やっと心身ともに傷が癒えましてございます!」
そして陛下と隣におられる皇后様、そしてロウブルグ宰相様に向かって深々と頭を下げる。
「無事で本当に良かったわね。それに元気になって安心したわ!」
皇帝陛下だけでなく、皇后様もそう言って優しい微笑みを向けてくださっている。そのことに、本当に申し訳なさと感謝で…
「本人も今回のことでは、大変反省しておりますのでどうかお赦しを!アリシアが伏せっておりましたもので、その後どうなったのか把握しておりません…。ずっと気になっておりましたが」
お父様は私の不始末を詫びると共に、そう言って説明を求める。そして私もいつもは必ず陛下の側で控える、ジャックマンの姿も見えないことに不安を覚えて…
「まず、密輸に関わっていたグァーデン伯爵は国境近くで確保した。バーモント子爵とモルド公爵と国境前で合流して、エルバリンへ脱出する手筈だったようだ。その時の為に人質にしようと狙ったのがアリシア令嬢だった」
ロウブルグ宰相がそう報告する。私はグァーデン伯爵とは面識がなかったので、どうなったのかと心配だった。一人だけ逃れてしまったのかと…恐らく、金目の物を掻き集める為に別行動だったのだろう。この帝国を出るとなると、二度と帰っては来れないだろうから。それから私への拉致監禁に関わった者達は…どうなったのかな?
「ご存知のように、あの密輸拠点にてバーモント子爵とモルド公爵、手下の者達は全て捕らえてあります。モルドはエルバリンに送還された後、向こうで処罰を受けることになるでしょう。そして首謀者のグァーデン伯爵家は取り潰しの上、伯爵本人は処刑と決まりました。そしてバーモント子爵ですが…」
ここまで宰相が説明したところで、皇帝陛下が手を上げてそれを遮る。そして…
「ここからは私から話そう。アリシアの一番知りたいことだろうからな」
そう言って私を見つめる皇帝陛下に、私は大きく頷いて顔を向ける。ルーシーはどうなるのだろう…それに夫人やまだ子供の弟も。どのような罰が!?と胸がぎゅっとなる。
「バーモント子爵家はもちろん取り潰し。そして家族も無事ではすまない…夫人と娘は修道院送りになり、実子の男子は国外追放。だけど幼い子供を一人国外に出すのは、死ねと言うのと同じだ。だから…バーモント子爵と取引きをした。夫人と今直ぐ離婚する代わりに命だけは助けようと」
ええっ、取引き…では既に、夫人は離婚済みなの?ということは…ルーシーは、バーモント家の令嬢では無くなった…ってコト?
「これには侍従長を長年務めてきたジャックマンの希望もある…。私も相当世話になっているし、たっての希望だ…一つくらい叶えてやりたいと思ったのだ。それでバーモントは身分剥奪の上、炭鉱送りとなった。一生そこからは出ることは叶わないだろう。それで…いいかな?アリシア」
それには何度も頷きながら、涙が流れる。修道院に送られるのは命があるだけいいと思わなければならないが、こんなに若い身で自ら選んだ訳でもない状態では、どんなにか辛いだろう…一切の自由もなくなって。そうならなくて良かった!それにルーシーと手を繋いでいた弟のことを思い浮かべるけど、二人は姉弟として仲が良さそうだったもの!ああ、本当に良かったわ…
「今はバタバタしているが、後にジャックマンから伝えたいことがあると言付かっている。アリシア…その時は、事の次第を聞いてやって欲しい。そしてアリシアの疑問も全て、その時に解けるのではないかと思うぞ?」
そう言って笑う皇帝陛下は、ジャックマンがルーシーの父親であることを知っていたのだろう。きっと昔離婚したことだって、何か事情があったことも…。そうでなかったら、こんなに近くで人知れず見守っているなんてことは、しなかった筈だもの。そしてその時にはきっと、ルーシーとジャックマン二人で現れるのではないかと思っている。
そうホッとしているところで、スッとこの場に現れたのはルシード。この先はきっと、自分への暗殺事件のことを話してくれるのね。そしてそれが解決して、どれだけ気が楽になっただろうと…
「モルドはエルバリンにて裁かれることになります。だが証拠が充分にあり、極刑は免れないでしょう。それに私に対する毒殺未遂ですが…王妃のスパイであったマクスウェルがもしもの時にと証拠を残しておりました。それによるとこの一件にもモルドと王妃が関わっているのが分かりました。もう既に王妃はその座を降ろされ、王によって幽閉されています。元の身分と第二王子の母ということで死は免れ、これからの一生を離宮で過ごすことになるでしょう。それと弟ですが…自ら望んで、王子の身分を離れることになりました。母親の犯した罪に対して責任を取るようです」
それにはホッとした!あの嫌な男、マクスウェルが死んだとは聞かされていたけど、どうやって証明するのかと心配していた…きっと自分が切り捨てられる時があったらと、証拠を持っていたんだろう。ああいう人種は結局、人を信用することなど出来ないから…だけどそれで万事決着ね!
「それからアリシア…私はエルバリンに帰国することにした。祖国が今回の件で不安定になっている。だから…早期に卒業することになったんだ。せっかく仲良くなったのに、皆んなと離れるのは残念だけど…」
ええっ…早期に卒業?でも…それがいいかも知れないわね。エルバリンの王妃が罪を問われ、一人の王子去り、そして公爵家が一つ潰れたのだもの。国民には不安が広がっているだろう…それを解決する能力がルシードにはあるし、きっとお父様であるエルバリン王と共に、立て直せる筈だわ!
「本当に残念だけど…また落ち着いたら是非、遊びに来て!」
そう笑顔で伝える私にルシードは…
「それでアリシア…君、エルバリンに来ないか?というか、是非一緒に来て欲しいんだ!」
「な、何ですって?それってどういう…」
この場にいる全ての人が、バッとルシードを見つめる。私はその意味を想像も出来ずに唖然としてしまっていた。
「おはねきひたひゃいて、はりがほうごひゃいます!ほのたひはぁ…」
今日は本当に久しぶりに皇居に来ている。私の全快を期に、皇帝陛下は関係者全てを招いた。あの事件の顛末を報告したいと…。学園に再び通い始めて一週間が過ぎた。心配していたような後遺症はなくて安心したけど、ただ一つ…あれからルーシーはまだ姿を見せていないのだ。実の父親ではないが、ルーシーだってバーモント子爵家の一員。その責を問われてしまうのだろうかと、ずっと気にしていたから。だから今日は、全てを話していただきたいと、お父様と一緒にやって来たんだけど…皇帝陛下は元気になった私を見るなり、直ぐに近付いて来られて抱き締めてきて…。厚い胸板にぎゅっと顔を押し付けられているので、何を言ってんだか分からなくなっている。まあ、とっても光栄なことだけどね!
「陛下、我が孫娘が押し潰されてしまいますので…」
「おっ、すまん、すまん!」
お祖父様がそう言ってくださり、解放された私はプハッと息を吐いて。く、苦しかったぁ~
「改めまして…この度は私の勝手な行動により、ご心配をおかけしまして申し訳ありませんでした!それに私を救出する為に、近衛騎士団まで出動していただき…感謝の言葉もございません!お陰様をもちまして、やっと心身ともに傷が癒えましてございます!」
そして陛下と隣におられる皇后様、そしてロウブルグ宰相様に向かって深々と頭を下げる。
「無事で本当に良かったわね。それに元気になって安心したわ!」
皇帝陛下だけでなく、皇后様もそう言って優しい微笑みを向けてくださっている。そのことに、本当に申し訳なさと感謝で…
「本人も今回のことでは、大変反省しておりますのでどうかお赦しを!アリシアが伏せっておりましたもので、その後どうなったのか把握しておりません…。ずっと気になっておりましたが」
お父様は私の不始末を詫びると共に、そう言って説明を求める。そして私もいつもは必ず陛下の側で控える、ジャックマンの姿も見えないことに不安を覚えて…
「まず、密輸に関わっていたグァーデン伯爵は国境近くで確保した。バーモント子爵とモルド公爵と国境前で合流して、エルバリンへ脱出する手筈だったようだ。その時の為に人質にしようと狙ったのがアリシア令嬢だった」
ロウブルグ宰相がそう報告する。私はグァーデン伯爵とは面識がなかったので、どうなったのかと心配だった。一人だけ逃れてしまったのかと…恐らく、金目の物を掻き集める為に別行動だったのだろう。この帝国を出るとなると、二度と帰っては来れないだろうから。それから私への拉致監禁に関わった者達は…どうなったのかな?
「ご存知のように、あの密輸拠点にてバーモント子爵とモルド公爵、手下の者達は全て捕らえてあります。モルドはエルバリンに送還された後、向こうで処罰を受けることになるでしょう。そして首謀者のグァーデン伯爵家は取り潰しの上、伯爵本人は処刑と決まりました。そしてバーモント子爵ですが…」
ここまで宰相が説明したところで、皇帝陛下が手を上げてそれを遮る。そして…
「ここからは私から話そう。アリシアの一番知りたいことだろうからな」
そう言って私を見つめる皇帝陛下に、私は大きく頷いて顔を向ける。ルーシーはどうなるのだろう…それに夫人やまだ子供の弟も。どのような罰が!?と胸がぎゅっとなる。
「バーモント子爵家はもちろん取り潰し。そして家族も無事ではすまない…夫人と娘は修道院送りになり、実子の男子は国外追放。だけど幼い子供を一人国外に出すのは、死ねと言うのと同じだ。だから…バーモント子爵と取引きをした。夫人と今直ぐ離婚する代わりに命だけは助けようと」
ええっ、取引き…では既に、夫人は離婚済みなの?ということは…ルーシーは、バーモント家の令嬢では無くなった…ってコト?
「これには侍従長を長年務めてきたジャックマンの希望もある…。私も相当世話になっているし、たっての希望だ…一つくらい叶えてやりたいと思ったのだ。それでバーモントは身分剥奪の上、炭鉱送りとなった。一生そこからは出ることは叶わないだろう。それで…いいかな?アリシア」
それには何度も頷きながら、涙が流れる。修道院に送られるのは命があるだけいいと思わなければならないが、こんなに若い身で自ら選んだ訳でもない状態では、どんなにか辛いだろう…一切の自由もなくなって。そうならなくて良かった!それにルーシーと手を繋いでいた弟のことを思い浮かべるけど、二人は姉弟として仲が良さそうだったもの!ああ、本当に良かったわ…
「今はバタバタしているが、後にジャックマンから伝えたいことがあると言付かっている。アリシア…その時は、事の次第を聞いてやって欲しい。そしてアリシアの疑問も全て、その時に解けるのではないかと思うぞ?」
そう言って笑う皇帝陛下は、ジャックマンがルーシーの父親であることを知っていたのだろう。きっと昔離婚したことだって、何か事情があったことも…。そうでなかったら、こんなに近くで人知れず見守っているなんてことは、しなかった筈だもの。そしてその時にはきっと、ルーシーとジャックマン二人で現れるのではないかと思っている。
そうホッとしているところで、スッとこの場に現れたのはルシード。この先はきっと、自分への暗殺事件のことを話してくれるのね。そしてそれが解決して、どれだけ気が楽になっただろうと…
「モルドはエルバリンにて裁かれることになります。だが証拠が充分にあり、極刑は免れないでしょう。それに私に対する毒殺未遂ですが…王妃のスパイであったマクスウェルがもしもの時にと証拠を残しておりました。それによるとこの一件にもモルドと王妃が関わっているのが分かりました。もう既に王妃はその座を降ろされ、王によって幽閉されています。元の身分と第二王子の母ということで死は免れ、これからの一生を離宮で過ごすことになるでしょう。それと弟ですが…自ら望んで、王子の身分を離れることになりました。母親の犯した罪に対して責任を取るようです」
それにはホッとした!あの嫌な男、マクスウェルが死んだとは聞かされていたけど、どうやって証明するのかと心配していた…きっと自分が切り捨てられる時があったらと、証拠を持っていたんだろう。ああいう人種は結局、人を信用することなど出来ないから…だけどそれで万事決着ね!
「それからアリシア…私はエルバリンに帰国することにした。祖国が今回の件で不安定になっている。だから…早期に卒業することになったんだ。せっかく仲良くなったのに、皆んなと離れるのは残念だけど…」
ええっ…早期に卒業?でも…それがいいかも知れないわね。エルバリンの王妃が罪を問われ、一人の王子去り、そして公爵家が一つ潰れたのだもの。国民には不安が広がっているだろう…それを解決する能力がルシードにはあるし、きっとお父様であるエルバリン王と共に、立て直せる筈だわ!
「本当に残念だけど…また落ち着いたら是非、遊びに来て!」
そう笑顔で伝える私にルシードは…
「それでアリシア…君、エルバリンに来ないか?というか、是非一緒に来て欲しいんだ!」
「な、何ですって?それってどういう…」
この場にいる全ての人が、バッとルシードを見つめる。私はその意味を想像も出来ずに唖然としてしまっていた。
488
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
婚約破棄のその場で転生前の記憶が戻り、悪役令嬢として反撃開始いたします
タマ マコト
ファンタジー
革命前夜の王国で、公爵令嬢レティシアは盛大な舞踏会の場で王太子アルマンから一方的に婚約を破棄され、社交界の嘲笑の的になる。その瞬間、彼女は“日本の歴史オタク女子大生”だった前世の記憶を思い出し、この国が数年後に血塗れの革命で滅びる未来を知ってしまう。
悪役令嬢として嫌われ、切り捨てられた自分の立場と、公爵家の権力・財力を「運命改変の武器」にすると決めたレティシアは、貧民街への支援や貴族の不正調査をひそかに始める。その過程で、冷静で改革派の第二王子シャルルと出会い、互いに利害と興味を抱きながら、“歴史に逆らう悪役令嬢”として静かな反撃をスタートさせていく。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
悪役令嬢に仕立て上げたいなら、ご注意を。
潮海璃月
ファンタジー
幼くして辺境伯の地位を継いだレナータは、女性であるがゆえに舐められがちであった。そんな折、社交場で伯爵令嬢にいわれのない罪を着せられてしまう。そんな彼女に隣国皇子カールハインツが手を差し伸べた──かと思いきや、ほとんど初対面で婚姻を申し込み、暇さえあれば口説き、しかもやたらレナータのことを知っている。怪しいほど親切なカールハインツと共に、レナータは事態の収拾方法を模索し、やがて伯爵一家への復讐を決意する。
追放令嬢、辺境王国で無双して王宮を揺るがす
遊鷹太
ファンタジー
王国随一の名門ハーランド公爵家の令嬢エリシアは、第一王子の婚約者でありながら、王宮の陰謀により突然追放される。濡れ衣を着せられ、全てを奪われた彼女は極寒の辺境国家ノルディアへと流される。しかしエリシアには秘密があった――前世の記憶と現代日本の経営知識を持つ転生者だったのだ。荒廃した辺境で、彼女は持ち前の戦略眼と人心掌握術で奇跡の復興を成し遂げる。やがて彼女の手腕は王国全土を震撼させ、自らを追放した者たちに復讐の刃を向ける。だが辺境王ルシアンとの運命的な出会いが、彼女の心に新たな感情を芽生えさせていく。これは、理不尽に奪われた女性が、知略と情熱で世界を変える物語――。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
【完結】悪役令嬢の断罪から始まるモブ令嬢の復讐劇
夜桜 舞
恋愛
「私がどんなに頑張っても……やっぱり駄目だった」
その日、乙女ゲームの悪役令嬢、「レイナ・ファリアム」は絶望した。転生者である彼女は、前世の記憶を駆使して、なんとか自身の断罪を回避しようとしたが、全て無駄だった。しょせんは悪役令嬢。ゲームの絶対的勝者であるはずのヒロインに勝てるはずがない。自身が断罪する運命は変えられず、婚約者……いや、”元”婚約者である「デイファン・テリアム」に婚約破棄と国外追放を命じられる。みんな、誰一人としてレイナを庇ってはくれず、レイナに冷たい視線を向けていた。そして、国外追放のための馬車に乗り込むと、馬車の中に隠れていた何者かによって……レイナは殺害されてしまった。
「なぜ、レイナが……あの子は何も悪くないのに!!」
彼女の死に唯一嘆いたものは、家族以上にレイナを知る存在……レイナの親友であり、幼馴染でもある、侯爵令嬢、「ヴィル・テイラン」であった。ヴィルは親友のレイナにすら教えていなかったが、自身も前世の記憶を所持しており、自身がゲームのモブであるということも知っていた。
「これまでは物語のモブで、でしゃばるのはよくないと思い、見て見ぬふりをしていましたが……こればかりは見過ごせません!!」
そして、彼女は決意した。レイナの死は、見て見ぬふりをしてきた自身もにも非がある。だからこそ、彼女の代わりに、彼女への罪滅ぼしのために、彼女を虐げてきた者たちに復讐するのだ、と。これは、悪役令嬢の断罪から始まる、モブ令嬢の復讐劇である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる