3 / 4
3・デイビスの暴走モード発令*
しおりを挟む
デイビスは今まで僕に向けたこともないような、厳しい視線を投げ掛けている。それにビクッと慄きながら、怒ってるの?それに僕にそんな顔をするなんて…嫌だよ!そう感じてしまう。いつもとは全く違うデイビスにビビり散らかす僕だけど、同時にそんなデイビスを見ると哀しくもなる。そんな複雑な感情に苛まれて…
「ロビンはさ、何で私とアンジーをくっつけようとするのかな?そしてそれ、以前から頻繁にやってるよね?私が気付いてないとでも思ってるのかな…舐められたもんだな全く」
それには…気付いていたのか!と驚いて、今までは気付かないフリをしていただけなのだと知る。だけど何で?それなのに僕と、婚約を続けている意味なんてあるのかな…そう不思議に思ってしまう。そんな僕に愛想を尽かして、婚約破棄するなんて朝飯前じゃない?
「な、何でって言われても…自然の摂理?定めって言うかぁ。そうなる運命っての?そうとしか言いようが…」
何とか搾り出すようにそう言ったけど、デイビスは相変わらず意味が分からない…といった冷たい反応をしている。それから…ちょっと哀しそうな表情をして僕を見つめてくる。それにはドキッと動揺してしまって…
僕はその吸い込まれそうな瞳に間近で見つめられて身動きも出来ない。蛇に睨まれた蛙というか、金縛りにあったように…どっちでもええわ!沐浴してたら溺れちゃった神のように、取り込まれて離れられなくなっている。今直ぐここを離れなきゃいけないことは分かるけど、それも叶わないようなデイビスの圧力が!わ、わわ、どうしよう…?
「定めって何だよ?そう言うなら、その相手が婚約者であるロビンなんじゃないの!違う?そして君はそんな私の真心を無視して、他の人を好きにならないのかと聞く…そんなの酷くないのかな?」
(違いません…その通りです。だけどさ、何とも思わないの?アンジーを。あんなに可愛い子よりも僕を…なんて、信じられないよ!身分がちょっと上なだけの、平々凡々な僕だから…)
「ち、違わないんだけどね、それについては申し訳なく思っています。だけどデイビスはアンジーを見て何も感じないの?運命…かなーって。出逢った瞬間ビビビッっとくるものなんて、なかったのかな?」
そう言う僕にデイビスは、更に表情を険しく変化させる。怒りを通り越してしまったように…
「ハッ!運命だってぇ?」
そう言い放つデイビスは、これまで僕に見せていた紳士然とした態度とは全く違っていた。これが本音というか、本性というか…迫力が全然違うんですけどー!
だけどそんなデイビスにゾクゾクする…これはこれで魅力的に感じてしまっている僕が居るんだけどね?でも流石にヤバ過ぎる感じがする…ハハッ。
「何言ってんの?いくら私が君を好きでも、言っていい事と悪い事あるよね?そんな事も分からないようだったら…お仕置きが必要だよね?」
(お、お、お、お!お仕置き?な、何ぃー?)
その瞬間、デイビスの瞳がギラリと光る。闇夜に煌めく獰猛な獣のような欲の孕んだ目にじっと睨まれると、途端に身体が硬直してしまって!マ、マズい!マズ過ぎるっ。デイビス、暴走モード発令してますぜー!
そんなデイビスがチラッと視線を後ろに移す。そこに何があるんすか?って聞きたいが、怖過ぎて聞けない…。そして身体を拘束されたまま後ろに移動され、そこにあった大きなソファにブハン!と僕を押し倒す!それから僕の上に馬乗りになり、身体を動けなくする為なのか両膝で僕の腰辺りをぎゅっと挟んだ。な、何ぃ~この体勢は!
「これで動けないよね。だけどロビンが悪いんだよ?私は結婚してから君を可愛がろうとしていたのに…。そんな酷いことを言うロビンには、わからせないといけないし…仕方が無いよね?」
デイビスは僕を見下ろしながら、一つ一つ言葉を言い聞かせるように僕に告げてくる。それに僕は…
──ゾクッ、ゾクゾク!
(あああぁ!何だかゾクゾクするぅー!いや、何だか…腹の奥が?僕の未知の領域がとってもおかしいんですけど?何だよこれは…キャーッ!)
今までの優しいだけのデイビスはもう居ない。そこには熱っぽく見つめ、今にも僕を組み敷こうとしているデイビスがいるっ!マズ過ぎなーい?
それからそんな体勢のまま不敵に笑い、僕の上着の釦を一つずつはずして開け広げてくる。そしてシャツの上からサッと撫でられて…
「アン!やだぁ~」
興奮で尖った先を掠められ、思わず高い声が出る。
(ヤバい!気持ち良すぎるつ。だけど僕ってさ、初めてなのに感度抜群すぎない?ちょっとばっかり恥ずかしいわぁ~)
「はぁん…ロビンはいやらしい子だね?恥ずかしい声出しちゃってさ。こんなに感じちゃうのに私を遠ざけようとするなんて…ねぇ?」
それから気を抜いていた僕の下履きを一気に脱がせる。ち、ちょっと待って~!そう思うけど、突然の事に声も出せないで恥ずかしさと肌寒さで身を捩って…
「アハッ、こんな所まで桃色…なんだね?」
デイビスの視線は明らかに僕の股間を見ている!それからそんな僕の恥ずかしいところをそっと撫でながら感動したように笑っているデイビス。そんなの意外な行動すぎっ!だけど…
(そうです…ピンクなんですぅ~僕の恥ずかしい秘密をー!今までそれをひた隠しにしてきたのにぃ。それにしてもドSだ!そう思うけど…嫌いじゃないかも?)
それからデイビスは、驚くべき事を言ってくる。それに僕は、目が点になる。へっ…嘘だろ?
「ロビンはさ、何で私とアンジーをくっつけようとするのかな?そしてそれ、以前から頻繁にやってるよね?私が気付いてないとでも思ってるのかな…舐められたもんだな全く」
それには…気付いていたのか!と驚いて、今までは気付かないフリをしていただけなのだと知る。だけど何で?それなのに僕と、婚約を続けている意味なんてあるのかな…そう不思議に思ってしまう。そんな僕に愛想を尽かして、婚約破棄するなんて朝飯前じゃない?
「な、何でって言われても…自然の摂理?定めって言うかぁ。そうなる運命っての?そうとしか言いようが…」
何とか搾り出すようにそう言ったけど、デイビスは相変わらず意味が分からない…といった冷たい反応をしている。それから…ちょっと哀しそうな表情をして僕を見つめてくる。それにはドキッと動揺してしまって…
僕はその吸い込まれそうな瞳に間近で見つめられて身動きも出来ない。蛇に睨まれた蛙というか、金縛りにあったように…どっちでもええわ!沐浴してたら溺れちゃった神のように、取り込まれて離れられなくなっている。今直ぐここを離れなきゃいけないことは分かるけど、それも叶わないようなデイビスの圧力が!わ、わわ、どうしよう…?
「定めって何だよ?そう言うなら、その相手が婚約者であるロビンなんじゃないの!違う?そして君はそんな私の真心を無視して、他の人を好きにならないのかと聞く…そんなの酷くないのかな?」
(違いません…その通りです。だけどさ、何とも思わないの?アンジーを。あんなに可愛い子よりも僕を…なんて、信じられないよ!身分がちょっと上なだけの、平々凡々な僕だから…)
「ち、違わないんだけどね、それについては申し訳なく思っています。だけどデイビスはアンジーを見て何も感じないの?運命…かなーって。出逢った瞬間ビビビッっとくるものなんて、なかったのかな?」
そう言う僕にデイビスは、更に表情を険しく変化させる。怒りを通り越してしまったように…
「ハッ!運命だってぇ?」
そう言い放つデイビスは、これまで僕に見せていた紳士然とした態度とは全く違っていた。これが本音というか、本性というか…迫力が全然違うんですけどー!
だけどそんなデイビスにゾクゾクする…これはこれで魅力的に感じてしまっている僕が居るんだけどね?でも流石にヤバ過ぎる感じがする…ハハッ。
「何言ってんの?いくら私が君を好きでも、言っていい事と悪い事あるよね?そんな事も分からないようだったら…お仕置きが必要だよね?」
(お、お、お、お!お仕置き?な、何ぃー?)
その瞬間、デイビスの瞳がギラリと光る。闇夜に煌めく獰猛な獣のような欲の孕んだ目にじっと睨まれると、途端に身体が硬直してしまって!マ、マズい!マズ過ぎるっ。デイビス、暴走モード発令してますぜー!
そんなデイビスがチラッと視線を後ろに移す。そこに何があるんすか?って聞きたいが、怖過ぎて聞けない…。そして身体を拘束されたまま後ろに移動され、そこにあった大きなソファにブハン!と僕を押し倒す!それから僕の上に馬乗りになり、身体を動けなくする為なのか両膝で僕の腰辺りをぎゅっと挟んだ。な、何ぃ~この体勢は!
「これで動けないよね。だけどロビンが悪いんだよ?私は結婚してから君を可愛がろうとしていたのに…。そんな酷いことを言うロビンには、わからせないといけないし…仕方が無いよね?」
デイビスは僕を見下ろしながら、一つ一つ言葉を言い聞かせるように僕に告げてくる。それに僕は…
──ゾクッ、ゾクゾク!
(あああぁ!何だかゾクゾクするぅー!いや、何だか…腹の奥が?僕の未知の領域がとってもおかしいんですけど?何だよこれは…キャーッ!)
今までの優しいだけのデイビスはもう居ない。そこには熱っぽく見つめ、今にも僕を組み敷こうとしているデイビスがいるっ!マズ過ぎなーい?
それからそんな体勢のまま不敵に笑い、僕の上着の釦を一つずつはずして開け広げてくる。そしてシャツの上からサッと撫でられて…
「アン!やだぁ~」
興奮で尖った先を掠められ、思わず高い声が出る。
(ヤバい!気持ち良すぎるつ。だけど僕ってさ、初めてなのに感度抜群すぎない?ちょっとばっかり恥ずかしいわぁ~)
「はぁん…ロビンはいやらしい子だね?恥ずかしい声出しちゃってさ。こんなに感じちゃうのに私を遠ざけようとするなんて…ねぇ?」
それから気を抜いていた僕の下履きを一気に脱がせる。ち、ちょっと待って~!そう思うけど、突然の事に声も出せないで恥ずかしさと肌寒さで身を捩って…
「アハッ、こんな所まで桃色…なんだね?」
デイビスの視線は明らかに僕の股間を見ている!それからそんな僕の恥ずかしいところをそっと撫でながら感動したように笑っているデイビス。そんなの意外な行動すぎっ!だけど…
(そうです…ピンクなんですぅ~僕の恥ずかしい秘密をー!今までそれをひた隠しにしてきたのにぃ。それにしてもドSだ!そう思うけど…嫌いじゃないかも?)
それからデイビスは、驚くべき事を言ってくる。それに僕は、目が点になる。へっ…嘘だろ?
274
あなたにおすすめの小説
異世界転生した悪役令息にざまぁされて断罪ルートに入った元主人公の僕がオメガバースBLゲームの世界から逃げるまで
0take
BL
ふとひらめいたオメガバースもの短編です。
登場人物はネームレス。
きっと似たような話が沢山あると思いますが、ご容赦下さい。
内容はタイトル通りです。
※2025/08/04追記
お気に入りやしおり、イイねやエールをありがとうございます! 嬉しいです!
優秀な婚約者が去った後の世界
月樹《つき》
BL
公爵令嬢パトリシアは婚約者である王太子ラファエル様に会った瞬間、前世の記憶を思い出した。そして、ここが前世の自分が読んでいた小説『光溢れる国であなたと…』の世界で、自分は光の聖女と王太子ラファエルの恋を邪魔する悪役令嬢パトリシアだと…。
パトリシアは前世の知識もフル活用し、幼い頃からいつでも逃げ出せるよう腕を磨き、そして準備が整ったところでこちらから婚約破棄を告げ、母国を捨てた…。
このお話は捨てられた後の王太子ラファエルのお話です。
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
炎の精霊王の愛に満ちて
陽花紫
BL
異世界転移してしまったミヤは、森の中で寒さに震えていた。暖をとるために焚火をすれば、そこから精霊王フレアが姿を現す。
悪しき魔術師によって封印されていたフレアはその礼として「願いをひとつ叶えてやろう」とミヤ告げる。しかし無欲なミヤには、願いなど浮かばなかった。フレアはミヤに欲望を与え、いまいちど願いを尋ねる。
ミヤは答えた。「俺を、愛して」
小説家になろうにも掲載中です。
残念でした。悪役令嬢です【BL】
渡辺 佐倉
BL
転生ものBL
この世界には前世の記憶を持った人間がたまにいる。
主人公の蒼士もその一人だ。
日々愛を囁いてくる男も同じ前世の記憶があるらしい。
だけど……。
同じ記憶があると言っても蒼士の前世は悪役令嬢だった。
エブリスタにも同じ内容で掲載中です。
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる