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第五章・西の離宮
28・火照る身体*
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その浅黒く逞しい身体をそっと撫でる…
はち切れんばかりに盛り上がる胸筋に驚いて、その弾力を楽しんだ。
「はぁ…凄い筋肉だ」
そして彫像のように綺麗に割れた、腹筋の窪みを指でなぞってみる。それにはくすぐったいのか、なぞるたびにピクピクッと反応するのが楽しくて、笑ってしまって…
「スリジャ、いたずらしないでくれよ?」
自分の身体を触ってご機嫌なスリジャに、色気を孕んだ声で抗議する。
そして…スリジャの身体に僅かばかりに掛かっていた布をサッと剥ぎ取る。さらに奥へと深く口づけをしながら、そのすべすべとした身体を掌で撫で上げて…
──あぁ、気持ちいい!
愛しい人に触られるのを、恥ずかしいよりも喜びを感じる。
だけど…全てを見られるのは少しだけ不安を感じるのも事実だ。
──男の身体の自分を。
私の身体で本当に感じてくれるのだろうか?
そんなスリジャの不安を打ち消すように…
「スリジャ、凄く綺麗だよ。こんなあられもない姿を見せられると興奮してしまう」
そう耳元で囁かれた──
そしてスリジャの痩身をロイは横抱きにし、共に浴場へ入って行く。えっ…ロイ様?
戸惑うスリジャを浴場の端に腰掛けさせると…
「ハァ…んッ…」
スリジャの胸を弄りながら首筋に舌を這わせる。そのぷっくりとした粒を撫でたり摘んだりしながら堪能している。
そして──味わうように舐め上げればスリジャが嬌声を上げて…
「気持ち良かったか?」
ハァハァ…と息が上がるスリジャに艶めいた眼差しで問う。
抑えられない興奮でスリジャのものがすっかりと反応してしまって…
──それをじっと見つめるロイが。
「あっ…嫌っ!」
突然自分の昂ったものをそっと握られ、息を呑む。
──誰にも触られた事ないのに…恥ずかしい!
真っ赤になるスリジャを見ながら悪戯な笑みを浮かべるロイ。
「フッ…こんなに興奮してるんだ?」
そう言いながら先をくるりと撫でたり上下に擦ったりして刺激してくる。
今まで経験した事のない余りの刺激にハァハァと喘いで、息が止まりそうになる。そして何度目かの波の後に…
「ハァ…んっ!」
スリジャのその先からピューッと飛び出す。後を引くようにダラダラと流れ出て浅い呼吸を繰り返した。
達してしまったことへの羞恥と共に、何か新しい扉が開かれた事への歓喜にブルッと震える。
──こんな快然たる世界があるんだ…
あまりの気持ちの良さで恍惚としながらも、ふっと気付く。
ロイがズボンを履いたままなのだ…私だけがこんなに気持ち良くていいのだろうか?
ロイ様も気持ち良くしてあげたい…そう思って手を伸ばした。
ロイはそれを制するようにスリジャの手を掴み、ズボンの上から己の昂りにそっと当てがう。
──うわっ…こんなに!?
スリジャは嬉しさで胸が一杯になった。自分のこの痴態でこんなにも反応してくれているのだと。
得も言われぬ幸福感が溢れ出てくる。
「俺はこのままでいいんだ!脱いでしまったら我慢出来ずにきっと最後まで…。まだそれは怖いだろう?」
そう真剣な顔で伝えてくる。
──幸せだ…もうこの人と離れられない!
それにしても…と思うのは、囁かれて触れられて、舐られる。その度に身体が歓喜するのを感じる。
私の身体はロイによって作り替えられてしまった…これから先、更なる快楽の渦に堕ちていくだろう…
はち切れんばかりに盛り上がる胸筋に驚いて、その弾力を楽しんだ。
「はぁ…凄い筋肉だ」
そして彫像のように綺麗に割れた、腹筋の窪みを指でなぞってみる。それにはくすぐったいのか、なぞるたびにピクピクッと反応するのが楽しくて、笑ってしまって…
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自分の身体を触ってご機嫌なスリジャに、色気を孕んだ声で抗議する。
そして…スリジャの身体に僅かばかりに掛かっていた布をサッと剥ぎ取る。さらに奥へと深く口づけをしながら、そのすべすべとした身体を掌で撫で上げて…
──あぁ、気持ちいい!
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抑えられない興奮でスリジャのものがすっかりと反応してしまって…
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突然自分の昂ったものをそっと握られ、息を呑む。
──誰にも触られた事ないのに…恥ずかしい!
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「フッ…こんなに興奮してるんだ?」
そう言いながら先をくるりと撫でたり上下に擦ったりして刺激してくる。
今まで経験した事のない余りの刺激にハァハァと喘いで、息が止まりそうになる。そして何度目かの波の後に…
「ハァ…んっ!」
スリジャのその先からピューッと飛び出す。後を引くようにダラダラと流れ出て浅い呼吸を繰り返した。
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