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35.王都の拠点
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村人達を引き取ってから、三ヶ月がたった。
今では、新しい家も行き渡り、ドワ-フ達も鉱山組と鍛冶組とに分かれて、鉱山組のドワ-フ達は鉱山近くに、新しく『ドルン村』を造り移り住んでいる。鍛冶組は引き続き、アルン村で武器防具その他の、鍛冶仕事をしている。
そして一つの問題として、警備活動をしている騎士の数が少ないため、負担が大きいと言う事から、元フェスタ-騎士団であった騎士達に、アリス団長が声を掛けた所、その殆んどが家族連れで戻り、その話を聞き付けた、元シ-ドル公爵家のメイド達も戻って来た。
その数、騎士四十六人、メイド五人、その他家族二十八人、総勢七十九名となった。
これを受けて、子供達の人数が九十九となり、ティスと琴祢の二人が中心となり、学校が開かれる事となった。実際には、六歳以上の四十三人が対象となる。
人が増えると、色々とする事が増えるもんだ!
響の率直な感想だ。
王都の拠点の改装も終わり、店の方も準備が出来た。
店の名前は、食堂が『サミット』甘味処が『あずき』。
それぞれ、メイド一名と村娘二名の計六名を配置して、店長にはメイド服が可愛いいアリシアを任命した。
店先での情報収集には、ジュリアンとマリア組合長が交代で行う事になった。これには、変な客を追い払う狙いもある。
まさかこの王都で、いちにを競う実力者が、店先に居るとは誰も思わないだろう。
明日のオープンを前に、店内では村の子供達を招いて、お食事会を開いていた。
いつの世も子供と言うのは変わらない、食事を取るよりも甘い物が大好きなのだ。
食堂『サミット』には、子供が二人だけ……
甘味処『あずき』には、子供五十一人が詰め掛けて、てんやわんやの大賑わい状態となっていた。
「クレープの皮は作り置きが出来るけど、パンケーキは焼くのに時間が掛かってるなぁ~」
響は、アリシア達が忙しく動き回る横で、子供達が喜ぶ顔を見て嬉しかった。
「マスター、見てないで手伝って下さい!」
「あっ、はいはい。アリシア、マスターじゃなくて響でいいよ!」
「はい…………クレープの皮にクリ-ムを、お願い出来ますか……響……さん」
「イチャイチャしてんじゃないよ!」
かつ丼を食べながら、クロエが歩いて来る。
「お前! 何食べてるんだ!」
響の声で、クロエに気付いた子供達も慣れたもので、クロエを見ても怖がらなくなっていた。
「マスター、直ぐに戻って来て~」
琴祢からの急な呼び出しに、戻りたがらないクロエを無理やり連れて、レオンに帰還する。
「琴祢、何があった?」
急に呼び戻されて、響は困惑していた。
「マスター、これを見て!」
モニター画面に、鉱石の断面が映し出されていた。
「岩の断面……かぁ~?」
「驚かないで下さいね! 前に盗賊を退治した時に、マスターが開けた大穴で、七色鋼の鉱脈が見つかりました」
どうやら大穴から鉱物を取り出している時に、鉱脈を見付けたらしい。
「埋蔵量は、どのくらい有りそうなんだ?」
白金貨で千枚しか造られていない程、希少価値のある材料だから、そうそう見つかる物でもない。
「ウぅ……おおよそ……三トンくらいかなぁ~」
「…………」
白金貨一枚が三十グラムくらいだから……三トンって……三百万グラム……白金貨でおおよそ……十万枚分だと!
一枚一億として…………幾らだよ~
もう、響の頭では理解出来ない数字となっていた。
ただ、この量をこの世界に出す事は、混乱をもたらす事だけは、響にも分かった。
「琴祢、ガ-ディアンを投入して、全て回収して厳重に保管してくれ。そして、この事は極秘で……なぁ!」
「了解! マスターと私の……ヒ・ミ・ツだねー」
嬉しそうに答える、琴祢であった。
それにしても、えらい物を見付けちゃったなぁ~
七色鋼かぁ~
これを使って武器を造ったら、どんなのが出来るんだろう?
この後の採掘作業で、七色鋼が最終的に七トンも取れて、再び驚く事になる事を、響はまだ知らない。
店のオ―プン当日を迎えて、最初のお客がこの辺りのゴロツキが五人だったのは、良かったのか悪かったのかは分からないが、ジュリアンとマリア組合長に、ボコボコにされて逃げ帰る姿が、噂となり広がって行った。
『あそこには、手を出すな』
『あそこは、チ-ム『ファルコン』の拠点だぞ』
『あそこは、食べに行っても安全だぞ』
『なんで、マリア組合長があそこに居るんだ?』
等など、噂と言うのは直ぐに広がる。
そして、その噂を聞き付けた人々は、面白がって直ぐに集まって来る。
その大半が、マリア組合長目当ての、女性達だ。
「キャ-、マリアさま! こち向いて~」
マリア組合長を取り囲み、女性達はマリアをうっとりした目で、ただ見つめていた。
「君達、中で何か食べた人は、マリアと握手が出来るぞ!」
ジュリアンの言葉を聞くと、女性達はイッセイに中へと、なだれ込んで行った。
「…………」
ジュリアンを睨めつける、マリアの瞳には殺意さえにじみ出ていた。
だいたい女性客の多い店には、後から男達が押し寄せて来るもので、この賑わいの後を追うように、男達が押し寄せて来た。
中に入ると、女性達が甘味処『あずき』に群がり、甘い物に飢えていた女性達は、凄まじい勢いで注文していた。
それを見ていた男達が、その中に入る勇気もなく立ち尽くしていると、メイド服を着たアリシア店長が、笑顔で食堂『サミット』へ案内する。
その姿に男達は、言われるがままに、食堂『サミット』へと入って行く。
これ以降、女性は甘い物とマリア組合長、男性は丼物と可愛いいメイド服姿の、アリシア店長を目当てに通って来るのであった。
今では、新しい家も行き渡り、ドワ-フ達も鉱山組と鍛冶組とに分かれて、鉱山組のドワ-フ達は鉱山近くに、新しく『ドルン村』を造り移り住んでいる。鍛冶組は引き続き、アルン村で武器防具その他の、鍛冶仕事をしている。
そして一つの問題として、警備活動をしている騎士の数が少ないため、負担が大きいと言う事から、元フェスタ-騎士団であった騎士達に、アリス団長が声を掛けた所、その殆んどが家族連れで戻り、その話を聞き付けた、元シ-ドル公爵家のメイド達も戻って来た。
その数、騎士四十六人、メイド五人、その他家族二十八人、総勢七十九名となった。
これを受けて、子供達の人数が九十九となり、ティスと琴祢の二人が中心となり、学校が開かれる事となった。実際には、六歳以上の四十三人が対象となる。
人が増えると、色々とする事が増えるもんだ!
響の率直な感想だ。
王都の拠点の改装も終わり、店の方も準備が出来た。
店の名前は、食堂が『サミット』甘味処が『あずき』。
それぞれ、メイド一名と村娘二名の計六名を配置して、店長にはメイド服が可愛いいアリシアを任命した。
店先での情報収集には、ジュリアンとマリア組合長が交代で行う事になった。これには、変な客を追い払う狙いもある。
まさかこの王都で、いちにを競う実力者が、店先に居るとは誰も思わないだろう。
明日のオープンを前に、店内では村の子供達を招いて、お食事会を開いていた。
いつの世も子供と言うのは変わらない、食事を取るよりも甘い物が大好きなのだ。
食堂『サミット』には、子供が二人だけ……
甘味処『あずき』には、子供五十一人が詰め掛けて、てんやわんやの大賑わい状態となっていた。
「クレープの皮は作り置きが出来るけど、パンケーキは焼くのに時間が掛かってるなぁ~」
響は、アリシア達が忙しく動き回る横で、子供達が喜ぶ顔を見て嬉しかった。
「マスター、見てないで手伝って下さい!」
「あっ、はいはい。アリシア、マスターじゃなくて響でいいよ!」
「はい…………クレープの皮にクリ-ムを、お願い出来ますか……響……さん」
「イチャイチャしてんじゃないよ!」
かつ丼を食べながら、クロエが歩いて来る。
「お前! 何食べてるんだ!」
響の声で、クロエに気付いた子供達も慣れたもので、クロエを見ても怖がらなくなっていた。
「マスター、直ぐに戻って来て~」
琴祢からの急な呼び出しに、戻りたがらないクロエを無理やり連れて、レオンに帰還する。
「琴祢、何があった?」
急に呼び戻されて、響は困惑していた。
「マスター、これを見て!」
モニター画面に、鉱石の断面が映し出されていた。
「岩の断面……かぁ~?」
「驚かないで下さいね! 前に盗賊を退治した時に、マスターが開けた大穴で、七色鋼の鉱脈が見つかりました」
どうやら大穴から鉱物を取り出している時に、鉱脈を見付けたらしい。
「埋蔵量は、どのくらい有りそうなんだ?」
白金貨で千枚しか造られていない程、希少価値のある材料だから、そうそう見つかる物でもない。
「ウぅ……おおよそ……三トンくらいかなぁ~」
「…………」
白金貨一枚が三十グラムくらいだから……三トンって……三百万グラム……白金貨でおおよそ……十万枚分だと!
一枚一億として…………幾らだよ~
もう、響の頭では理解出来ない数字となっていた。
ただ、この量をこの世界に出す事は、混乱をもたらす事だけは、響にも分かった。
「琴祢、ガ-ディアンを投入して、全て回収して厳重に保管してくれ。そして、この事は極秘で……なぁ!」
「了解! マスターと私の……ヒ・ミ・ツだねー」
嬉しそうに答える、琴祢であった。
それにしても、えらい物を見付けちゃったなぁ~
七色鋼かぁ~
これを使って武器を造ったら、どんなのが出来るんだろう?
この後の採掘作業で、七色鋼が最終的に七トンも取れて、再び驚く事になる事を、響はまだ知らない。
店のオ―プン当日を迎えて、最初のお客がこの辺りのゴロツキが五人だったのは、良かったのか悪かったのかは分からないが、ジュリアンとマリア組合長に、ボコボコにされて逃げ帰る姿が、噂となり広がって行った。
『あそこには、手を出すな』
『あそこは、チ-ム『ファルコン』の拠点だぞ』
『あそこは、食べに行っても安全だぞ』
『なんで、マリア組合長があそこに居るんだ?』
等など、噂と言うのは直ぐに広がる。
そして、その噂を聞き付けた人々は、面白がって直ぐに集まって来る。
その大半が、マリア組合長目当ての、女性達だ。
「キャ-、マリアさま! こち向いて~」
マリア組合長を取り囲み、女性達はマリアをうっとりした目で、ただ見つめていた。
「君達、中で何か食べた人は、マリアと握手が出来るぞ!」
ジュリアンの言葉を聞くと、女性達はイッセイに中へと、なだれ込んで行った。
「…………」
ジュリアンを睨めつける、マリアの瞳には殺意さえにじみ出ていた。
だいたい女性客の多い店には、後から男達が押し寄せて来るもので、この賑わいの後を追うように、男達が押し寄せて来た。
中に入ると、女性達が甘味処『あずき』に群がり、甘い物に飢えていた女性達は、凄まじい勢いで注文していた。
それを見ていた男達が、その中に入る勇気もなく立ち尽くしていると、メイド服を着たアリシア店長が、笑顔で食堂『サミット』へ案内する。
その姿に男達は、言われるがままに、食堂『サミット』へと入って行く。
これ以降、女性は甘い物とマリア組合長、男性は丼物と可愛いいメイド服姿の、アリシア店長を目当てに通って来るのであった。
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