41 / 95
41.潜る準備
しおりを挟む
亜空間ベース『レオン』に戻ると、食堂でクロエとジュリアンが、酒盛りをしていた。
顔が赤く、陽気で、ロレツが回っていない所を見ると、相当飲んでいる事が分かる。
そして、テ-ブルを挟んで、ア-リン・リドルとモカ・ピンチは、テ-ブルの上に食料、飲み水、ロ-プ、ローソク、鍋等を並べて、キャンプにでも行くのかと、思うほどであった。
「響、行こうか!」
モカは、響の腕を小脇に抱えて、食堂を出て行く。
「えっ、何処へ?」
遅れてア-リンも、響の腕を小脇に抱えて、響は引きずられるように連れて行かれる。
「足らない物の買い出しです。明日は、冒険者組合からの依頼で、私達チ-ムでダンジョンに潜って、行方不明になっている冒険者を捜索します。ダンジョンの魔物を倒しながらなので、何日かかるか分かりません。だから、その準備です」
響達は、クロエを無理やり連れて、王都サリュースのある。食堂『サミット』奥の転送部屋に転送してもらい、冒険者組合内の雑貨屋へと向かった。
「響さん、どちらに行かれるんですか?」
厨房から出て来た、アリシアに呼び止められる。
「冒険者組合内の雑貨屋です」
響を見る、食堂内の男達の目が血走っている。
「それでしたら、この注文の出前をお願いします」
アリシアは響に、持っていたオカモチヲを手渡す。
「はい」
いつの間に、出前なんか始めたんだろう?
ここ最近、響の知らない事が、色々と動き始めていた。
問題意識を持った女性達が集まれば、直ぐに対処して解決してしまう。
最初に事を起こすのが男なら、後をカバ-して、何事もなく物事を進めて行く、女性達がいると言うのは、なんとありがたい事か。
だから響は、何も言わずに従うのであった。
「毎度、出前持ってまいりましたぁ~」
冒険者組合内の雑貨屋に入り、誰もいないカウンター奥に向かい呼びかける。
「待ってましたぁ~…………アリシアさんは…………なんだよぉ~寄りによって男かよ!」
ガックシ! 店員は、アリシアか他のメイド服姿の女性が、来るものと思っていたようだ。
あぁ~だから出前の要望があったのかぁ!
だけど、この様子だと不埒な考えの奴も出て来そうだな~何か考えないといけないな!
響はもう忘れている、『ヒビキアイランド』の住人には、『生体認証チップ』を埋め込んでいる事を…………
住人にもしもの事があれば、転送して連れ戻すか、騎士達を送り込んで殲滅する事になっているのだ。
不貞腐れて食べている店員をよそに、響達は買い物を始める。
回復ポーション、解毒剤、救急キット、針金、油、粘着剤、火薬、起爆クリスタル、小瓶、竹筒、釘、紐、鈴、紙、粘土、等々色々と購入した。
この回復ポーションと起爆クリスタルは、初めて見るなぁ~
それにしても、回復ポーション一本が小金貨三枚……三万円てとこか~栄養ドリンクみたいな物だろうけど、高いなぁ~
五本も買うって事は、この依頼はハ-ドなんだろう。
起爆クリスタルは、密封ケ-スに入っているけど、起爆って言うんだから危なそうだ。
響も回復ポーションと起爆クリスタルを、一つずつ購入した。
言うまでもないが、琴祢に解析させるサンプルにするためだ。
因みに、救急キットの中のは、包帯、止血用軟膏、消毒薬、火傷用軟膏、針、糸が入っていた。
その後、転送部屋から亜空間ベース『レオン』に戻る。
「帰ったよ! あれリーダ-は?」
食堂に戻ったモカは、ジュリアンがいない事に気ずく。
「先程、王都へ帰られました。後、明日は、朝一で出るそうです」
食堂当番のメイドが教えてくれる。
「なんだ、帰ったのかぁ~響、晩ご飯ここで食べて行っていい?」
「いいよ、俺も食べるから。ところで、さっき買った火薬とか何に使うんだ?」
「あれはネ~」
モカは、響に説明を始める。ア-リンは、メイドと料理の話をしている所を見ると、こう言った事の専門はモカのようだ。
モカの話によると、小瓶に油を入れて、注ぎ口に布を挟み、蓋をする。
使う時には、布に火を点けて投げ付ける、火炎瓶だ。
次に、紙に粘着剤を塗り、火薬を振り掛けて、紙縒りを作る、導火線だ。
竹筒の周りに、釘を二十本、針金で巻き付ける。
そして、竹筒に火薬を詰めて起爆クリスタルを入れる。そして導火線を付けて、その周りを粘土で押し固めて、蓋代わりにする、手製の手榴弾の出来上がりだ。
「モカお前! 説明しながらそんな危ない物を、食堂で作ってんじゃねーよ!」
「響が、聞くからでしょ~」
ステ-キを食べながら、試験管のような小瓶に小麦粉を入れている。
「それは、何をしているんだ?」
「これはね、小部屋に潜む敵に投げ付けって、小麦が充満した所で、松明を投げ入れると爆発が起きるの」
「粉塵爆弾って事か…………」
モカの説明に、響はこの世界でも、色々と火力のある兵器の知識が、ある事に驚かされる。
響は、何もしゃべらず、大人しくしているア-リンを見ると…………
「ここで火を使うんじゃねぇ~~~!」
平然とコンロで温めながら、きのこ鍋を食べていた…………
顔が赤く、陽気で、ロレツが回っていない所を見ると、相当飲んでいる事が分かる。
そして、テ-ブルを挟んで、ア-リン・リドルとモカ・ピンチは、テ-ブルの上に食料、飲み水、ロ-プ、ローソク、鍋等を並べて、キャンプにでも行くのかと、思うほどであった。
「響、行こうか!」
モカは、響の腕を小脇に抱えて、食堂を出て行く。
「えっ、何処へ?」
遅れてア-リンも、響の腕を小脇に抱えて、響は引きずられるように連れて行かれる。
「足らない物の買い出しです。明日は、冒険者組合からの依頼で、私達チ-ムでダンジョンに潜って、行方不明になっている冒険者を捜索します。ダンジョンの魔物を倒しながらなので、何日かかるか分かりません。だから、その準備です」
響達は、クロエを無理やり連れて、王都サリュースのある。食堂『サミット』奥の転送部屋に転送してもらい、冒険者組合内の雑貨屋へと向かった。
「響さん、どちらに行かれるんですか?」
厨房から出て来た、アリシアに呼び止められる。
「冒険者組合内の雑貨屋です」
響を見る、食堂内の男達の目が血走っている。
「それでしたら、この注文の出前をお願いします」
アリシアは響に、持っていたオカモチヲを手渡す。
「はい」
いつの間に、出前なんか始めたんだろう?
ここ最近、響の知らない事が、色々と動き始めていた。
問題意識を持った女性達が集まれば、直ぐに対処して解決してしまう。
最初に事を起こすのが男なら、後をカバ-して、何事もなく物事を進めて行く、女性達がいると言うのは、なんとありがたい事か。
だから響は、何も言わずに従うのであった。
「毎度、出前持ってまいりましたぁ~」
冒険者組合内の雑貨屋に入り、誰もいないカウンター奥に向かい呼びかける。
「待ってましたぁ~…………アリシアさんは…………なんだよぉ~寄りによって男かよ!」
ガックシ! 店員は、アリシアか他のメイド服姿の女性が、来るものと思っていたようだ。
あぁ~だから出前の要望があったのかぁ!
だけど、この様子だと不埒な考えの奴も出て来そうだな~何か考えないといけないな!
響はもう忘れている、『ヒビキアイランド』の住人には、『生体認証チップ』を埋め込んでいる事を…………
住人にもしもの事があれば、転送して連れ戻すか、騎士達を送り込んで殲滅する事になっているのだ。
不貞腐れて食べている店員をよそに、響達は買い物を始める。
回復ポーション、解毒剤、救急キット、針金、油、粘着剤、火薬、起爆クリスタル、小瓶、竹筒、釘、紐、鈴、紙、粘土、等々色々と購入した。
この回復ポーションと起爆クリスタルは、初めて見るなぁ~
それにしても、回復ポーション一本が小金貨三枚……三万円てとこか~栄養ドリンクみたいな物だろうけど、高いなぁ~
五本も買うって事は、この依頼はハ-ドなんだろう。
起爆クリスタルは、密封ケ-スに入っているけど、起爆って言うんだから危なそうだ。
響も回復ポーションと起爆クリスタルを、一つずつ購入した。
言うまでもないが、琴祢に解析させるサンプルにするためだ。
因みに、救急キットの中のは、包帯、止血用軟膏、消毒薬、火傷用軟膏、針、糸が入っていた。
その後、転送部屋から亜空間ベース『レオン』に戻る。
「帰ったよ! あれリーダ-は?」
食堂に戻ったモカは、ジュリアンがいない事に気ずく。
「先程、王都へ帰られました。後、明日は、朝一で出るそうです」
食堂当番のメイドが教えてくれる。
「なんだ、帰ったのかぁ~響、晩ご飯ここで食べて行っていい?」
「いいよ、俺も食べるから。ところで、さっき買った火薬とか何に使うんだ?」
「あれはネ~」
モカは、響に説明を始める。ア-リンは、メイドと料理の話をしている所を見ると、こう言った事の専門はモカのようだ。
モカの話によると、小瓶に油を入れて、注ぎ口に布を挟み、蓋をする。
使う時には、布に火を点けて投げ付ける、火炎瓶だ。
次に、紙に粘着剤を塗り、火薬を振り掛けて、紙縒りを作る、導火線だ。
竹筒の周りに、釘を二十本、針金で巻き付ける。
そして、竹筒に火薬を詰めて起爆クリスタルを入れる。そして導火線を付けて、その周りを粘土で押し固めて、蓋代わりにする、手製の手榴弾の出来上がりだ。
「モカお前! 説明しながらそんな危ない物を、食堂で作ってんじゃねーよ!」
「響が、聞くからでしょ~」
ステ-キを食べながら、試験管のような小瓶に小麦粉を入れている。
「それは、何をしているんだ?」
「これはね、小部屋に潜む敵に投げ付けって、小麦が充満した所で、松明を投げ入れると爆発が起きるの」
「粉塵爆弾って事か…………」
モカの説明に、響はこの世界でも、色々と火力のある兵器の知識が、ある事に驚かされる。
響は、何もしゃべらず、大人しくしているア-リンを見ると…………
「ここで火を使うんじゃねぇ~~~!」
平然とコンロで温めながら、きのこ鍋を食べていた…………
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
王国の女王即位を巡るレイラとカンナの双子王女姉妹バトル
ヒロワークス
ファンタジー
豊かな大国アピル国の国王は、自らの跡継ぎに悩んでいた。長男がおらず、2人の双子姉妹しかいないからだ。
しかも、その双子姉妹レイラとカンナは、2人とも王妃の美貌を引き継ぎ、学問にも武術にも優れている。
甲乙つけがたい実力を持つ2人に、国王は、相談してどちらが女王になるか決めるよう命じる。
2人の相談は決裂し、体を使った激しいバトルで決着を図ろうとするのだった。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる