Good day ! 3

葉月 まい

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再び空へ

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2027年5月5日。
双子は無事に2歳半になった。

「よーし、翼、舞。公園に行くぞー!」
「うん!」
「やったー!」

その日オフの大和が誘うと、二人もはしゃいで飛び跳ねる。

恵真はそんな三人を見て微笑みながら、お出かけ用の荷物をまとめた。

ゴールデンウィークで空港は大混雑だろうな、と思いながら、のんびりとマンションから公園への道を歩く。

「おかあさん。ここ、いく?」

途中のカフェの前を通りかかると、手を繋いでいた舞が恵真の顔を見上げて聞く。

「ふふ、舞はここのスコーンがお気に入りだものね。公園で食べる?」
「うん!」

舞は嬉しそうに笑う。

「こんにちはー、翼くん、舞ちゃん」

顔なじみの店員のお姉さんが、カウンターから声をかけてくれる。

「こんにちは!」

二人は笑顔で挨拶する。
恵真もうしろからカウンターに近づいた。

「こんにちは。えっと、今日はテイクアウトでお願いします」
「はい、何にしましょうか?」

恵真は、舞のお気に入りのクランベリースコーンと、翼のお気に入りのバナナマフィンを注文する。

「かしこまりました。飲み物は、いつものりんごジュースでいいですか?」

お姉さんが翼達に聞くと、二人とも、はい!と返事をする。

「大和さんも、いつものでいい?」
「ああ。そうだな」
「じゃあ、コーヒークッキーと、紅茶のスコーン、あと、アイスブレンドとホットのロイヤルミルクティもお願いします」
「はーい。皆様、いつものお気に入りセットですね」

お姉さんは、ふふっと笑いながら手早く用意してくれる。

「はい、お待たせしました。翼くんと舞ちゃんのは、氷抜きでストロー入れてあるからね」
「ありがとう!」
「あのね、こうえんでたべるの」

翼も舞も、お姉さんと少しおしゃべりするのがお決まりだ。

「そうなんだ!お外、気持ちいいもんね。あそこの大きな公園に行くの?今日は鯉のぼりも泳いでるよ」

こいのぼり?と二人は不思議そうな顔をする。

「うん。空を泳ぐお魚だよ」
「ええー、すごーい!」
「まい、はやくいこ!」

お姉さんの言葉を聞き、翼は舞の手を握って外へ出ようとする。
 
「翼、お姉さんに挨拶してからね」

恵真がやんわり引き留める。

「はーい。おねえさん、ありがとう」
「おねえさん、さようなら」

二人は手を繋いだまま、お姉さんに手を振る。

「またねー、翼くん、舞ちゃん」

恵真はお会計を済ませると、お礼を言って紙袋を受け取り、店を出る。

大和が翼の手を握り、翼はもう片方の手で舞と手を繋いでいた。

三人とも手を揺らしながら、ご機嫌で歩いている。

恵真は三人のうしろ姿を微笑ましく見ながらついて行った。

「うわー、おさかなだ!」
「およいでるー!」

公園に着くと、大きな木に結びつけたたくさんの鯉のぼりが、悠々と風に泳いでいた。

「おかあさん、はしってもいい?」
「いいわよ」

すると翼と舞は、一目散に鯉のぼりに向かって走り出す。

「わー、すごい!」
「おおきい!」

二人で手を伸ばし、ピョンピョン飛び跳ねるが、とても手が届きそうにない。

「よーし、これならどうだ?」

大和が両腕に二人を抱く。
それでも鯉のぼりには届かない。

「おとうさんは?さわれる?」
「んー、お父さんでも無理だな」

皆で空を仰いだ時、ゴーと音がして飛行機が空を横切って行った。

「あ!ひこうき!」
「おさかなより、たかーい」

翼も舞も、飛行機に向かって手を伸ばす。

「あはは!さすがに飛行機は触れないぞ」

大和は笑いながら双子を下ろす。

「ほら、翼も舞も、ベンチに座って食べよう」
「うん!」

手を洗ってからベンチに座り、四人でティータイムを楽しむ。

「お外で食べると気持ちいいね」
「うん。あ!またひこうき!」

先程と同じルートで、飛行機が上空を飛んで行く。

「今日はA滑走路運用みたいだな」
「そうですね。この風向きですものね」

大和と恵真が話していると、舞がスコーンを手に首をかしげる。

「えーかっそーってなあに?」
「はは!A滑走路だよ。飛行機が飛び上がる時に走る道路のこと」
「え、ひこうき、はしるの?」

横から翼も身を乗り出す。

「ひこうき、とぶんでしょ?はしるの?」
「そうだよ。飛行機は、空を飛ぶ時にスピードを上げて道路を走るんだ。そこから空に飛び上がる」

ええー?!と、翼は舞と顔を見合わせる。

「まい、しってた?」
「ううん。おにいちゃんは?」
「しらない」

大和はクスッと笑うと、皆の顔を見渡す。

「よーし!じゃあこれから空港へ、飛行機見に行こうか!」
「いいの?」
「ああ。もちろん」

やったー!と二人は大喜びする。

「恵真も、飛行機見に行こう」
「そうですね。久しぶりだなー」

いつ以来だろう?と考えながら、四人で一度マンションに戻ると、駐車場の車に乗り込んだ。

翼は運転席のうしろのチャイルドシート、舞は助手席のうしろ、と、定位置が決まっていた。

「よーし、じゃあ空港にしゅっぱーつ!」
「おー!」

皆で盛り上がって車は走り出した。



「わー、ひこうき!」
「たくさん!すごーい!」

空港ターミナルの展望デッキに行くと、翼も舞もフェンス越しに見える飛行機に釘付けになる。

「おおきいね」
「うん、おおきいね」

二人で前を見ながら話し込んでいる。

「あ、うごいた!」
「ほんとだ!」
「はしってる」
「うん、どうろをはしってる」

大和はそんな二人の横にしゃがんで指を差す。

「あの飛行機、今止まったでしょ?これからスピードを上げて一気に空に飛び上がるんだよ」

ええー?!と二人は驚く。

「どうやって?」
「よーく見ててごらん」

滑走路に正対して止まっていた機体が、スタンディングテイクオフで一気に走り出した。

「わー、はやい!」
「すごいすごい!」

翼も舞も、興奮気味に飛行機を目で追う。

「そろそろ飛ぶよ」

大和の言葉通り、スーッと機首が引き上げられ、そのまま機体は空に浮かび上がる。

「あっ、とんだ!」
「おとうさん、とんだわよね?」

舞が確かめるように大和を振り返る。

「ああ、そうだよ。飛んだね」

二人は、高度を上げる飛行機を見上げ、やがて空の向こうに小さくなっていくと、バイバーイ!と手を振った。

「すごーい。ね?おにいちゃん」
「うん、すごかった!」

舞と翼は、目を大きくしたまま二人で顔を見合わせている。

「ほら、次の飛行機も飛ぶよ」

大和に言われて、また飛行機をじっと見つめる。

「あ、はしった!」
「はやいはやい!」
「とぶよー」
「わー、とんだー!」

二人はそのあとも、何度も飛行機の離陸を見ては興奮している。

恵真は、そんな二人のうしろ姿を見ながら目を細める。

そして、ふいに心の中に気持ちが芽生えた。

(翼と舞を飛行機に乗せてあげたい。自分の操縦する飛行機に…。あの子達の最初の感動は、私と大和さんとで味わわせてあげたい)

恵真は決意すると、大和さん、と飛行機を見ながら口を開く。

「ん、何?」
「私、コックピットに戻ります」
「え?」

恵真…と大和が呟く。

「大和さんと、また一緒に飛びたい。翼と舞を、飛行機に乗せてあげたい。あの子達の初めてのフライトは、私と大和さん、二人で飛ばしたい」

大和はじっと恵真の横顔を見つめる。
恵真はゆっくりと大和に向き合った。

決意に満ちた瞳の恵真に、大和は優しく微笑む。

「分かった。恵真、また一緒に飛ぼう。翼と舞をキャビンに乗せて」

笑顔で頷く恵真をぎゅっと抱きしめて、大和は耳元でささやく。

「俺達の夢、1つ叶えよう。恵真」
「はい」

大和はそっと恵真の頬に口づける。

「わー、またとんだ!」
「すごーい!」

翼と舞の声を聞きながら、恵真は大和と微笑み合った。



翌月、6月1日から、恵真の復帰訓練が始まった。

まずは、大和がオフの日に合わせて、座学訓練から始める。

ライセンスを持つ機種のマニュアルや性能、リミテーションなどを確認するが、休んでいる間も何度も大和と確認していただけあって、難なくパスした。

7月からは、フライトシミュレーターを使っての訓練に入った。

重力も感じられるフルフライトシミュレーターは、訓練とはいえ久しぶりに空を飛ぶ感覚を味わえ、恵真は初めて空を飛んだ日の事を思い出して感慨深くなる。

同じく7月から双子の保育園も決まったが、慣れないうちは体調を崩しやすい事もあり、急な呼び出しに備えて、引き続き恵真の訓練は大和のオフの日に合わせてスケジュールを組んでもらった。

逆に大和が乗務の日は、恵真は双子を保育園に送ったあと、マンションで一人復習に励んだ。

二人一緒だからか、双子は保育園も楽しそうに通ってくれ、大和も時間を見つけては、恵真の勉強につき合ってくれる。

「急減圧のプロシージャーもしっかり復習しておいて。あとは、エンジンのフレームアウト時のドリフトダウン速度についても」
「はい」
「じゃあ、ランウェイ・ビジュアル・レンジについてやろう。羽田の34L滑走路は?」
「はい。カテゴリー1なので、滑走路視距離は550m以上、決心高は200フィート以上です」
「よし。じゃあ滑走路34Rは?」
「カテゴリー2なので、滑走路視距離は350m以上、決心高は100フィート以上です」

的確な大和の復習のおかげで、シミュレーターでの訓練も順調に進み、恵真は遂に実機での訓練に入った。



「ふう…」

更衣室で制服に着替えてからロッカーを閉め、恵真は小さく深呼吸する。

今日はいよいよ実機での訓練の日だった。
否が応でも緊張感が高まる。

恵真は朝、見送ってくれた大和の言葉を思い返した。

「身体で覚えた事はちゃんと身体が覚えてる。考え過ぎずに、自分の感覚を信じるんだ」

(そうだ、きっと落ち着いてやれば、自然と身体が動くはず)

大和の言葉を信じて、恵真は、よし!と気合いを入れた。

「藤崎さん!お久しぶり。元気だった?」
「わあ、ほんとに藤崎さんだ!」
「お子さん、大きくなった?」

オフィスに入った途端に、懐かしい同僚達が声をかけてくれる。

「あ、はい。皆様、ありがとうございます」

さっきまで頭の中で操縦のシミュレーションをしていたが、一気に吹き飛んでしまった。

「藤崎さん!」
「川原さん!佐野さん!」

懐かしい声に振り向くと、笑顔の川原と佐野が並んで駆け寄って来た。

「わあ、元気そうね。お子さんも元気?」
「はい、お陰様で」

いつの間にか部長も現れた。

「藤崎くん、いよいよだな。訓練、最後まで頑張ってくれ。君の復帰をみんな待っていたんだからな」
「はい、ありがとうございます」

既に復帰の挨拶回りをしているような気分になる。

恵真は皆の、頑張って!の声を受け、ようやくディスパッチャーからフライトプランを受け取った。

目を通しているうちに、自然と感覚が蘇ってくる。

あとは余計な事を考えずに、自分の感覚に集中するだけだった。

その日、恵真は実に3年5ヶ月ぶりに空を飛んだ。



「恵真、パイロット復帰おめでとう!」

大和が拍手すると、翼と舞も、おめでとう!と手を叩く。

「ありがとう!」

恵真は数ヶ月に及ぶ復帰訓練を終え、航空身体検査もクリアし、遂に副操縦士として正式に復帰する事になった。

「本当におめでとう!妊娠も出産も、仕事のブランクも、全部恵真にばかり背負わせてしまってごめん。心から感謝するよ。ありがとう、恵真」

大和はピンクの大きなバラの花束を、恵真に手渡す。

「わあ!なんてきれい。ありがとうございます、大和さん」

すると、翼も舞も、小さな手で画用紙を差し出す。

「はい!おかあさん」
「ありがとう!何かな?あ、絵を描いてくれたのね」
「うん!おかあさん。おたんじょうび、おめでとう」

え?と、恵真と大和はしばし固まる。
そして我慢出来ずに笑い出した。

「ありがとう!翼、舞。おかあさんの誕生日はちょっと過ぎちゃったけど、このプレゼントはとっても嬉しい!早速、飾るね」
「うん!」

恵真は、笑顔で二人を抱きしめた。
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