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分かち合う幸せ
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「光くん、お疲れ様。どこか行ってたの?」
バーの出口でお客様を見送っていた小夜は、浮かない表情で戻ってきた光に首をかしげる。
「皆さん、光くんの演奏が素敵だったって、感想を伝えたがってたよ」
「……そうか」
「ほんとによかったよ。セッションも楽しかった。ありがとう」
笑いかけても光の表情は暗いままだ。
「光くん、どうかした?」
「いや、着替えてくる」
「あ、うん」
そそくさと控え室に入ると、光はものの数分で戻ってきた。
髪を無造作に崩し、いつものジーンズとパーカーのラフな服装に着替えている。
「俺、先に帰るわ」
「うん、わかった。お疲れ様」
「ああ」
目を伏せたまま足早に去っていく光のうしろ姿を、どうしたのかと見送っていると、マスターが近づいてきた。
「藤原さん、今夜もお疲れ様でした。これ、バレンタインのケーキなんです。ゲストのカップルにお渡ししていたものなんだけど、よかったら藤原さんにも」
そう言って、小ぶりのケーキの箱を差し出す。
「えっ、いいんですか? ありがとうございます!」
小夜は満面の笑みで受け取った。
「どうぞ素敵なバレンタインの夜を」
そう言ってにっこり笑いかけてから、マスターは店内に戻っていった。
◇
(あ、想からメッセージが来てる!)
控え室に戻ると、小夜はすぐにスマートフォンをチェックした。
【お疲れ様。先に部屋で待ってる】
思わず頬を緩めて読むと、【今から行くね】と返信して、急いで着替える。
髪型とメイクはそのままにしてドレスを脱ぐと、オフホワイトのニットにワインレッドのスカートを合わせた。
胸元には雪の結晶のネックレスを着ける。
荷物をまとめると、「お先に失礼します」とマスターに挨拶してバーを出た。
はやる気持ちを抑えながら、小夜は想に会える嬉しさに頬を赤らめつつ、客室へと向かった。
部屋のチャイムを鳴らすと、すぐにドアが開く。
次の瞬間、グイッと腕を引かれ、気づくと想の胸に抱きしめられていた。
「……想? どうかしたの?」
「会いたかった」
「え?」
「俺のところに戻ってきてくれて、嬉しい。どこにも行くな、小夜」
切なげに耳元でささやかれ、小夜はそっと想の腕に手を添える。
「どこにも行かないよ。ずっと想のそばにいさせて」
「ああ。ずっとここにいろ」
「うん……」
想の胸に頬を寄せ、温もりを感じながら、小夜は幸せを噛みしめる。
(ここにいていいんだ。想は私を守ってくれている)
そう信じられた。
◇
日付けが変わらないうちにと、二人で早速ルームサービスのディナーを楽しむ。
バーのマスターが持たせてくれたケーキは、クーベルチュールチョコレートとフランボワーズソースのハート型のケーキだった。
『Happy Valentine's day』と書かれ、細かな金粉で飾ってある。
「わあ、美味しそうだね」
「ああ。今、紅茶淹れる」
「私がやるよ」
「いいから座ってろ。小夜の好みを覚えておきたいんだ。紅茶はミルクで?」
「うん、お砂糖はいらない。想は?」
「俺はストレート。コーヒーもブラック派だ」
「覚えておくね」
小夜がケーキをお皿に切り分け、想の淹れた紅茶と一緒に二人で味わう。
「ビターで美味しい。想は甘いもの好きなの?」
「どちらかというと苦手。けどこれは美味しい。リキュールも入ってるな」
「うん。大人の味わいだね」
ケーキを食べ終えて時計を見ると、間もなく日付けが変わろうとしていた。
「わ、大変! もうこんな時間。ちょっと待ってて」
小夜はバタバタと荷物を置いたクローゼットに行き、大事そうにプレゼントの箱を取り出すと、背中に隠してソファに戻った。
「ん? 小夜。それで隠してるつもりか? なんか見えてるけど」
「もう! 見ないで」
「無理だ。可愛い小夜から一瞬でも目をそらしたくない」
小夜は顔を真っ赤にするが、背中にプレゼントを抱えていて頬を押さえることもできない。
潤んだ瞳でちらりと見上げると、想は少し息を呑んでから、ゆっくり顔を寄せてきた。
唇に優しいキスが落とされる。
プレゼントを落とすまいと両腕を後ろに回したままの小夜に、想は角度を変えて何度もキスを繰り返した。
胸を押し返すことも、止めることもできずに、小夜はひたすら想のキスを受け止める。
「……んっ」
甘い吐息がもれ、思わず力が抜けそうになり、懸命にプレゼントを後ろ手に握りしめていた。
「想……、もう、だめ」
なんとか声に出すと、想は少し身体を離した。
はあ、と小夜は息を整える。
「小夜……、色っぽいな。ゾクッとする」
そう言って想はまた口づけ、そのまま小夜をソファに押し倒そうとする。
「んっ、だめだったら。プレゼントが潰れちゃう」
「ああ、そうか。俺にとっては小夜がなによりのプレゼントだけど、俺の為になにを選んでくれたのかも気になる」
やっと想が身体を起こし、小夜はプレゼントを前に回して両手で持つ。
時計を見ると、零時を回ったところだった。
「お誕生日おめでとう、想」
ネイビーの箱にゴールドのリボンをかけたプレゼントを、小夜は笑顔で差し出した。
「ありがとう、小夜。開けてみてもいいか?」
「もちろん」
想はわくわくした様子でリボンを解く。
「なんかドキドキするな。なんだろう……。えっ、これって」
入っていたのは、アナログのレコードプレーヤー。
デジタルが主流の今はほとんど注目されることはないが、小夜は想なら喜んでくれるのではないかと思ってこれを選んだ。
「実家に古いレコードがたくさんあってね。子どもの頃、よく聴いてたんだ。CDとは違う音が好きで」
すると想は嬉しそうに頷く。
「ああ、俺もだ。思い出した。家で色んなレコード掘り起こして聴いてたな。音が直に響いてくるのがたまらなく好きで」
「うん、わかる。レコードにしか出せない音だよね」
「すっかり忘れてた。懐かしいな」
想は箱からそっとプレーヤーを取り出した。
「おっ、スタイリッシュでかっこいいな」
「想の部屋にも馴染むかなと思って」
「ありがとう、小夜。すごく嬉しい」
「ふふっ、よかった、気に入ってもらえて。早速聴いてみない?」
え?と想が不思議そうに顔を上げる。
「すぐ聴けるように、レコードも入れておいたんだ」
「どれ? おっ、これか。ビートルズにカーペンターズ。いいな」
「ひとまず王道ね。あとはクラシックも」
「ほんとだ」
そう言ってレコードを数枚手にし、想はそのうちの一枚を小夜に見せた。
「これ、今小夜と一緒に聴きたい」
それはショパンの曲集だった。
「うん、私も想と一緒に聴きたい」
想は頷くと、プレーヤーをコンセントに繋いでレコードをそっとケースから取り出す。
「この感じ、思い出すな」
「ふふっ、フチを持つんだよね」
「ああ。割れないように、そっとな」
プレーヤーの丸いテーブルにレコードを載せてスイッチを入れる。
「マニュアルもできるんだ。けど、久しぶりだからオートにしよう」
ボタンを押すと自動でアームが動き、回り始めたレコード盤に針が下りる。
プツッとかすかな雑音のあと、空気を震わせてアナログの音が響いた。
ショパンの夜想曲。
『ノクターン第二番』
二人で肩を寄せ合い、美しい調べに耳を傾ける。
ノスタルジックな雰囲気と、心に直接響くようなレコードの音。
同じ気持ちを共有しながら、二人で手を握り合った。
「特別な時間をありがとう、小夜」
聴き終えたあと、想は優しく小夜に微笑んでキスをする。
「どういたしまして。これからもっと色んなレコードを集めようね」
「ああ。二人でたくさん聴こう」
「うん」
見つめ合うと、どちらからともなく顔を寄せて口づける。
幸せに胸を震わせながら、二人はひと晩中、言葉もなく愛を伝え合った。
バーの出口でお客様を見送っていた小夜は、浮かない表情で戻ってきた光に首をかしげる。
「皆さん、光くんの演奏が素敵だったって、感想を伝えたがってたよ」
「……そうか」
「ほんとによかったよ。セッションも楽しかった。ありがとう」
笑いかけても光の表情は暗いままだ。
「光くん、どうかした?」
「いや、着替えてくる」
「あ、うん」
そそくさと控え室に入ると、光はものの数分で戻ってきた。
髪を無造作に崩し、いつものジーンズとパーカーのラフな服装に着替えている。
「俺、先に帰るわ」
「うん、わかった。お疲れ様」
「ああ」
目を伏せたまま足早に去っていく光のうしろ姿を、どうしたのかと見送っていると、マスターが近づいてきた。
「藤原さん、今夜もお疲れ様でした。これ、バレンタインのケーキなんです。ゲストのカップルにお渡ししていたものなんだけど、よかったら藤原さんにも」
そう言って、小ぶりのケーキの箱を差し出す。
「えっ、いいんですか? ありがとうございます!」
小夜は満面の笑みで受け取った。
「どうぞ素敵なバレンタインの夜を」
そう言ってにっこり笑いかけてから、マスターは店内に戻っていった。
◇
(あ、想からメッセージが来てる!)
控え室に戻ると、小夜はすぐにスマートフォンをチェックした。
【お疲れ様。先に部屋で待ってる】
思わず頬を緩めて読むと、【今から行くね】と返信して、急いで着替える。
髪型とメイクはそのままにしてドレスを脱ぐと、オフホワイトのニットにワインレッドのスカートを合わせた。
胸元には雪の結晶のネックレスを着ける。
荷物をまとめると、「お先に失礼します」とマスターに挨拶してバーを出た。
はやる気持ちを抑えながら、小夜は想に会える嬉しさに頬を赤らめつつ、客室へと向かった。
部屋のチャイムを鳴らすと、すぐにドアが開く。
次の瞬間、グイッと腕を引かれ、気づくと想の胸に抱きしめられていた。
「……想? どうかしたの?」
「会いたかった」
「え?」
「俺のところに戻ってきてくれて、嬉しい。どこにも行くな、小夜」
切なげに耳元でささやかれ、小夜はそっと想の腕に手を添える。
「どこにも行かないよ。ずっと想のそばにいさせて」
「ああ。ずっとここにいろ」
「うん……」
想の胸に頬を寄せ、温もりを感じながら、小夜は幸せを噛みしめる。
(ここにいていいんだ。想は私を守ってくれている)
そう信じられた。
◇
日付けが変わらないうちにと、二人で早速ルームサービスのディナーを楽しむ。
バーのマスターが持たせてくれたケーキは、クーベルチュールチョコレートとフランボワーズソースのハート型のケーキだった。
『Happy Valentine's day』と書かれ、細かな金粉で飾ってある。
「わあ、美味しそうだね」
「ああ。今、紅茶淹れる」
「私がやるよ」
「いいから座ってろ。小夜の好みを覚えておきたいんだ。紅茶はミルクで?」
「うん、お砂糖はいらない。想は?」
「俺はストレート。コーヒーもブラック派だ」
「覚えておくね」
小夜がケーキをお皿に切り分け、想の淹れた紅茶と一緒に二人で味わう。
「ビターで美味しい。想は甘いもの好きなの?」
「どちらかというと苦手。けどこれは美味しい。リキュールも入ってるな」
「うん。大人の味わいだね」
ケーキを食べ終えて時計を見ると、間もなく日付けが変わろうとしていた。
「わ、大変! もうこんな時間。ちょっと待ってて」
小夜はバタバタと荷物を置いたクローゼットに行き、大事そうにプレゼントの箱を取り出すと、背中に隠してソファに戻った。
「ん? 小夜。それで隠してるつもりか? なんか見えてるけど」
「もう! 見ないで」
「無理だ。可愛い小夜から一瞬でも目をそらしたくない」
小夜は顔を真っ赤にするが、背中にプレゼントを抱えていて頬を押さえることもできない。
潤んだ瞳でちらりと見上げると、想は少し息を呑んでから、ゆっくり顔を寄せてきた。
唇に優しいキスが落とされる。
プレゼントを落とすまいと両腕を後ろに回したままの小夜に、想は角度を変えて何度もキスを繰り返した。
胸を押し返すことも、止めることもできずに、小夜はひたすら想のキスを受け止める。
「……んっ」
甘い吐息がもれ、思わず力が抜けそうになり、懸命にプレゼントを後ろ手に握りしめていた。
「想……、もう、だめ」
なんとか声に出すと、想は少し身体を離した。
はあ、と小夜は息を整える。
「小夜……、色っぽいな。ゾクッとする」
そう言って想はまた口づけ、そのまま小夜をソファに押し倒そうとする。
「んっ、だめだったら。プレゼントが潰れちゃう」
「ああ、そうか。俺にとっては小夜がなによりのプレゼントだけど、俺の為になにを選んでくれたのかも気になる」
やっと想が身体を起こし、小夜はプレゼントを前に回して両手で持つ。
時計を見ると、零時を回ったところだった。
「お誕生日おめでとう、想」
ネイビーの箱にゴールドのリボンをかけたプレゼントを、小夜は笑顔で差し出した。
「ありがとう、小夜。開けてみてもいいか?」
「もちろん」
想はわくわくした様子でリボンを解く。
「なんかドキドキするな。なんだろう……。えっ、これって」
入っていたのは、アナログのレコードプレーヤー。
デジタルが主流の今はほとんど注目されることはないが、小夜は想なら喜んでくれるのではないかと思ってこれを選んだ。
「実家に古いレコードがたくさんあってね。子どもの頃、よく聴いてたんだ。CDとは違う音が好きで」
すると想は嬉しそうに頷く。
「ああ、俺もだ。思い出した。家で色んなレコード掘り起こして聴いてたな。音が直に響いてくるのがたまらなく好きで」
「うん、わかる。レコードにしか出せない音だよね」
「すっかり忘れてた。懐かしいな」
想は箱からそっとプレーヤーを取り出した。
「おっ、スタイリッシュでかっこいいな」
「想の部屋にも馴染むかなと思って」
「ありがとう、小夜。すごく嬉しい」
「ふふっ、よかった、気に入ってもらえて。早速聴いてみない?」
え?と想が不思議そうに顔を上げる。
「すぐ聴けるように、レコードも入れておいたんだ」
「どれ? おっ、これか。ビートルズにカーペンターズ。いいな」
「ひとまず王道ね。あとはクラシックも」
「ほんとだ」
そう言ってレコードを数枚手にし、想はそのうちの一枚を小夜に見せた。
「これ、今小夜と一緒に聴きたい」
それはショパンの曲集だった。
「うん、私も想と一緒に聴きたい」
想は頷くと、プレーヤーをコンセントに繋いでレコードをそっとケースから取り出す。
「この感じ、思い出すな」
「ふふっ、フチを持つんだよね」
「ああ。割れないように、そっとな」
プレーヤーの丸いテーブルにレコードを載せてスイッチを入れる。
「マニュアルもできるんだ。けど、久しぶりだからオートにしよう」
ボタンを押すと自動でアームが動き、回り始めたレコード盤に針が下りる。
プツッとかすかな雑音のあと、空気を震わせてアナログの音が響いた。
ショパンの夜想曲。
『ノクターン第二番』
二人で肩を寄せ合い、美しい調べに耳を傾ける。
ノスタルジックな雰囲気と、心に直接響くようなレコードの音。
同じ気持ちを共有しながら、二人で手を握り合った。
「特別な時間をありがとう、小夜」
聴き終えたあと、想は優しく小夜に微笑んでキスをする。
「どういたしまして。これからもっと色んなレコードを集めようね」
「ああ。二人でたくさん聴こう」
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