11 / 29
募る寂しさ
しおりを挟む
怒涛の夏休みが始まり、花純の仕事は忙しさを増した。
海外旅行中のお客様のトラブルや、各支店から引き継いだ事務処理に追われ、お盆休みも交代で出勤する。
他の企業が一斉に休みになる中、花純は千鶴と、空いている5階のカフェでランチを食べていた。
「はあ、今朝の電車もスーツケース持った人でいっぱいだった。いいなー」
くるくるとパスタをフォークに巻きつけながら、千鶴がため息をつく。
「杉崎さん、俺だって働いてますよー」
カウンターから滝沢が声をかけてきた。
「同士じゃないっすか、俺たち。だから今夜ビールおごって」
「はあー? あんたはもう……」
「あ、もう一人同士がいた」
え?と、花純と千鶴は滝沢の視線を追う。
ちょうど光星がカフェに入ってくるところだった。
「上条さーん! ビールおごって」
「は? なに、いきなり」
「世間がお盆休みの中、せっせと働いてる同士でしょ? みんなで飲みに行きましょうよー」
すると千鶴が嬉しそうに身を乗り出す。
「いいね、行きたい! ね、花純」
千鶴は一度ちらりと意味深に光星を見てから、懇願するように花純に目で訴えてきた。
「あ、えっと……」
千鶴が光星と飲みに行きたいのは分かったが、どうしたものかと思案する。
すると光星が笑顔で話しかけてきた。
「お盆なのにお疲れ様です。森川さんと同じ、シリウストラベルの方かな?」
「はい! そうです。杉崎千鶴と申します」
「杉崎さんか、初めまして。クロスリンクワールドの上条と申します」
「初めまして! あの、社長さんでいらっしゃいますよね? どうしてそんなにお若いんですか?」
千鶴の問いかけに、光星はおかしそうに笑い出す。
「難しいこと聞くね。気づいたらこの歳だったからなあ。と言ってもそんなに若くないよ。34だから、20代の君たちからしたらオジサンじゃない?」
「とんでもない! 34歳で社長なんて。しかもクロスリンクワールドみたいな大企業の! あの、もしよろしければ色々お話聞かせていただけませんか? 仕事上がりにでも」
「そうだね。滝沢くんにも誘われたところだし、よかったらご一緒に。森川さんも」
急に話しかけられ、花純は焦る。
「あ、はい」
「じゃあ、定時後に50階のバーでね」
にこやかに笑ってから、光星は滝沢のいる注文カウンターに向かった。
「やったねー、花純。あー、楽しみ!」
うきうきした様子の千鶴に、そうだねと返事をした時、スマートフォンに光星からメッセージが届いた。
『強引にごめん。つき合ってることは、内緒にしておくから』
視線を上げると、目が合った光星は片手をわずかに挙げて詫びるような仕草をする。
花純は少し頬を緩めて頷いた。
◇
「ではでは、かんぱーい!」
千鶴が明るくグラスを掲げ、丸テーブルで4人は乾杯する。
「はあー、仕事終わりのビールって最高!」
「杉崎さんはいつ飲んでも最高! って言ってそう」
「何をー? 生意気な。ちゃんと仕事がんばったんだからね!」
「はいはい」
千鶴と滝沢は言い合いながら、一品料理を選び始めた。
「社長は何を召し上がりますか?」
「ん? お任せするよ」
「はーい。じゃあ、私のおすすめを頼んじゃいますね」
千鶴と滝沢がスタッフに次々とオーダーしていく。
すると隣の席から、光星が人差し指でトントンと花純の左肘に触れた。
え?と花純がその手を見下ろすと、光星はスルリとテーブルの下で花純の手を繋いだ。
キュッと力を込めて握られ、花純は頬を赤く染める。
視線を上げて光星に目で抗議すると、クスッと軽く笑ってかわされた。
「ん? 花純、酔うの早いね。もう顔赤いよ」
「え? ああ、そうかも」
千鶴に言われて、花純は慌てて右手で頬を押さえる。
熱を持った頬を手の甲で冷ました。
(もう、どういうつもりなの?)
光星の気持ちが読めない。
毎日メッセージはくれるが、デートや会う約束はないまま、花火の日から3週間が経とうとしていた。
朝エレベーターホールで会った時も、軽く会話をするだけで何事もない。
つき合っていても、やっぱり本気ではないのだ。
「本物の恋愛をこれから君に教える」
その言葉はきっとゲーム感覚だったのだと、最近は思うようになっていた。
けれど、それならなぜこんなふうに触れてくるのだろう?
(私って本当に恋愛に向いてない。楽しいどころか、悩んだり不安になることの方が多いもん)
その時、繋いだ手を光星がキュッと引いた。
顔を上げると、どうした?と目で尋ねてくる。
花純は小さく首を振った。
気を許せば涙が溢れそうで、じっとうつむいたまま唇を結ぶ。
オーダーを済ませた千鶴が、身を乗り出して光星に質問し始めた。
「上条さん、普段は自宅でテレワークなんですか? まったくお会いしないので」
「いや、ちゃんと出社してるよ」
「ほんとにー? かなりのレアキャラですね」
「朝早くて夜遅いからね。食事も、滝沢くんにオフィスまで届けに来てもらったり、秘書に作ってもらったりで、あまり出歩かないんだ」
えっ!と千鶴は驚く。
「秘書の方が食事を作るんですか? もしかして、恋人とか?」
「ははっ、それはない。断じてない」
「そうなんですね」
千鶴はホッとしたように言うと、運ばれてきた料理を取り分ける。
「お盆なのに仕事なんてってふてくされてたけど、いいことあったなー。上条さん、はい、どうぞ」
「ありがとう」
繋いでいた手をようやく開放され、花純はふう、と息をつく。
料理を食べながら、千鶴は終始ご機嫌だった。
「まだ時間も早いし、このあともう一軒どうですか? ねえ、花純」
え、あの、と口ごもっていると、光星が申し訳なさそうに顔をしかめた。
「ごめん、まだ仕事が残ってるんだ。そろそろ戻らないと」
「ええ!? これからまだ?」
「そう。深夜のシステムメンテナンスだから、明日に回すわけにもいかなくて」
そっかあ、と千鶴は残念そうに言う。
「じゃあ、そろそろ失礼するよ。君たちはどうぞごゆっくり」
そう言うと光星は立ち上がり、さり気なく伝票を手にして去って行った。
「あーあ、残念。でも今日はお話し出来て嬉しかったな。素敵な人だねー、上条さん。支払いもさり気なく済ませてくれて。花純も滝沢くんも、知り合いだったんなら教えてよー」
光星がいなくなったテーブルで、千鶴は頬杖をつく。
滝沢がビールのおかわりを千鶴の前に置いた。
「教えたら杉崎さん、取って食いそうだったもん。はい、ビール」
「なんだとー!? 滝沢、私のことをなんだと思ってんのよ?」
「向かうところ敵なしの、イケイケお姉様」
「はあ? なんじゃそりゃ」
「いいから飲みなよ」
「言われなくても飲むわよ」
グビグビとビールを飲む千鶴を見ながら、花純は心の中でため息をつく。
何事もなく去って行った光星のことが思い出された。
(会って食事しても、かえって寂しくなっただけかも)
またしても涙が込み上げそうになり、ビールを飲んでごまかした。
海外旅行中のお客様のトラブルや、各支店から引き継いだ事務処理に追われ、お盆休みも交代で出勤する。
他の企業が一斉に休みになる中、花純は千鶴と、空いている5階のカフェでランチを食べていた。
「はあ、今朝の電車もスーツケース持った人でいっぱいだった。いいなー」
くるくるとパスタをフォークに巻きつけながら、千鶴がため息をつく。
「杉崎さん、俺だって働いてますよー」
カウンターから滝沢が声をかけてきた。
「同士じゃないっすか、俺たち。だから今夜ビールおごって」
「はあー? あんたはもう……」
「あ、もう一人同士がいた」
え?と、花純と千鶴は滝沢の視線を追う。
ちょうど光星がカフェに入ってくるところだった。
「上条さーん! ビールおごって」
「は? なに、いきなり」
「世間がお盆休みの中、せっせと働いてる同士でしょ? みんなで飲みに行きましょうよー」
すると千鶴が嬉しそうに身を乗り出す。
「いいね、行きたい! ね、花純」
千鶴は一度ちらりと意味深に光星を見てから、懇願するように花純に目で訴えてきた。
「あ、えっと……」
千鶴が光星と飲みに行きたいのは分かったが、どうしたものかと思案する。
すると光星が笑顔で話しかけてきた。
「お盆なのにお疲れ様です。森川さんと同じ、シリウストラベルの方かな?」
「はい! そうです。杉崎千鶴と申します」
「杉崎さんか、初めまして。クロスリンクワールドの上条と申します」
「初めまして! あの、社長さんでいらっしゃいますよね? どうしてそんなにお若いんですか?」
千鶴の問いかけに、光星はおかしそうに笑い出す。
「難しいこと聞くね。気づいたらこの歳だったからなあ。と言ってもそんなに若くないよ。34だから、20代の君たちからしたらオジサンじゃない?」
「とんでもない! 34歳で社長なんて。しかもクロスリンクワールドみたいな大企業の! あの、もしよろしければ色々お話聞かせていただけませんか? 仕事上がりにでも」
「そうだね。滝沢くんにも誘われたところだし、よかったらご一緒に。森川さんも」
急に話しかけられ、花純は焦る。
「あ、はい」
「じゃあ、定時後に50階のバーでね」
にこやかに笑ってから、光星は滝沢のいる注文カウンターに向かった。
「やったねー、花純。あー、楽しみ!」
うきうきした様子の千鶴に、そうだねと返事をした時、スマートフォンに光星からメッセージが届いた。
『強引にごめん。つき合ってることは、内緒にしておくから』
視線を上げると、目が合った光星は片手をわずかに挙げて詫びるような仕草をする。
花純は少し頬を緩めて頷いた。
◇
「ではでは、かんぱーい!」
千鶴が明るくグラスを掲げ、丸テーブルで4人は乾杯する。
「はあー、仕事終わりのビールって最高!」
「杉崎さんはいつ飲んでも最高! って言ってそう」
「何をー? 生意気な。ちゃんと仕事がんばったんだからね!」
「はいはい」
千鶴と滝沢は言い合いながら、一品料理を選び始めた。
「社長は何を召し上がりますか?」
「ん? お任せするよ」
「はーい。じゃあ、私のおすすめを頼んじゃいますね」
千鶴と滝沢がスタッフに次々とオーダーしていく。
すると隣の席から、光星が人差し指でトントンと花純の左肘に触れた。
え?と花純がその手を見下ろすと、光星はスルリとテーブルの下で花純の手を繋いだ。
キュッと力を込めて握られ、花純は頬を赤く染める。
視線を上げて光星に目で抗議すると、クスッと軽く笑ってかわされた。
「ん? 花純、酔うの早いね。もう顔赤いよ」
「え? ああ、そうかも」
千鶴に言われて、花純は慌てて右手で頬を押さえる。
熱を持った頬を手の甲で冷ました。
(もう、どういうつもりなの?)
光星の気持ちが読めない。
毎日メッセージはくれるが、デートや会う約束はないまま、花火の日から3週間が経とうとしていた。
朝エレベーターホールで会った時も、軽く会話をするだけで何事もない。
つき合っていても、やっぱり本気ではないのだ。
「本物の恋愛をこれから君に教える」
その言葉はきっとゲーム感覚だったのだと、最近は思うようになっていた。
けれど、それならなぜこんなふうに触れてくるのだろう?
(私って本当に恋愛に向いてない。楽しいどころか、悩んだり不安になることの方が多いもん)
その時、繋いだ手を光星がキュッと引いた。
顔を上げると、どうした?と目で尋ねてくる。
花純は小さく首を振った。
気を許せば涙が溢れそうで、じっとうつむいたまま唇を結ぶ。
オーダーを済ませた千鶴が、身を乗り出して光星に質問し始めた。
「上条さん、普段は自宅でテレワークなんですか? まったくお会いしないので」
「いや、ちゃんと出社してるよ」
「ほんとにー? かなりのレアキャラですね」
「朝早くて夜遅いからね。食事も、滝沢くんにオフィスまで届けに来てもらったり、秘書に作ってもらったりで、あまり出歩かないんだ」
えっ!と千鶴は驚く。
「秘書の方が食事を作るんですか? もしかして、恋人とか?」
「ははっ、それはない。断じてない」
「そうなんですね」
千鶴はホッとしたように言うと、運ばれてきた料理を取り分ける。
「お盆なのに仕事なんてってふてくされてたけど、いいことあったなー。上条さん、はい、どうぞ」
「ありがとう」
繋いでいた手をようやく開放され、花純はふう、と息をつく。
料理を食べながら、千鶴は終始ご機嫌だった。
「まだ時間も早いし、このあともう一軒どうですか? ねえ、花純」
え、あの、と口ごもっていると、光星が申し訳なさそうに顔をしかめた。
「ごめん、まだ仕事が残ってるんだ。そろそろ戻らないと」
「ええ!? これからまだ?」
「そう。深夜のシステムメンテナンスだから、明日に回すわけにもいかなくて」
そっかあ、と千鶴は残念そうに言う。
「じゃあ、そろそろ失礼するよ。君たちはどうぞごゆっくり」
そう言うと光星は立ち上がり、さり気なく伝票を手にして去って行った。
「あーあ、残念。でも今日はお話し出来て嬉しかったな。素敵な人だねー、上条さん。支払いもさり気なく済ませてくれて。花純も滝沢くんも、知り合いだったんなら教えてよー」
光星がいなくなったテーブルで、千鶴は頬杖をつく。
滝沢がビールのおかわりを千鶴の前に置いた。
「教えたら杉崎さん、取って食いそうだったもん。はい、ビール」
「なんだとー!? 滝沢、私のことをなんだと思ってんのよ?」
「向かうところ敵なしの、イケイケお姉様」
「はあ? なんじゃそりゃ」
「いいから飲みなよ」
「言われなくても飲むわよ」
グビグビとビールを飲む千鶴を見ながら、花純は心の中でため息をつく。
何事もなく去って行った光星のことが思い出された。
(会って食事しても、かえって寂しくなっただけかも)
またしても涙が込み上げそうになり、ビールを飲んでごまかした。
0
あなたにおすすめの小説
『あの日の処方箋』 ~婚約破棄から始まる、不器用な医師たちとの恋の治療法(リトライ)~
デルまりん
恋愛
「……ごめん。浮気相手(かのじょ)、妊娠したんだ」
同僚医師との結婚目前、婚約者からの残酷な裏切り。
プライドも居場所も失った皮膚科医・**天野皐月(26)**は、傷心を抱えて故郷の大学病院へ戻る。
もう恋も結婚もいらない。信じるのは医療技術だけ──そう誓ったはずだった。
しかし、故郷で待っていたのは、かつての初恋相手であり、今は形成外科医となった五十嵐拓海との再会。
「……なんで、お前がここにいるんだ」
9年前の別れを引きずる彼は、皐月を他人のように冷たく突き放す。
さらに医局では、 冷徹な“鉄仮面”指導医・雨宮や、学歴至上主義の毒舌同期・雪村など、一癖あるエリート医師たちが立ちはだかり……?
「俺はもう、お前を一人にはしねぇよ」
救命の最前線、緊迫の手術室。
厳しい言葉の裏に見え隠れする、不器用すぎる彼の優しさに触れたとき、凍っていた時間が動き出す。
どん底から這い上がる女医が、最高のパートナーと本当の幸せを掴むまで。
医療×再会×大人のピュアラブストーリー。
【毎日20:00更新予定】
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
【完結】指先が触れる距離
山田森湖
恋愛
オフィスの隣の席に座る彼女、田中美咲。
必要最低限の会話しか交わさない同僚――そのはずなのに、いつしか彼女の小さな仕草や変化に心を奪われていく。
「おはようございます」の一言、資料を受け渡すときの指先の触れ合い、ふと香るシャンプーの匂い……。
手を伸ばせば届く距離なのに、簡単には踏み込めない関係。
近いようで遠い「隣の席」から始まる、ささやかで切ないオフィスラブストーリー。
求婚されても困ります!~One Night Mistake~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「責任は取る。僕と結婚しよう」
隣にイケメンが引っ越してきたと思ったら、新しく赴任してきた課長だった。
歓迎会で女性陣にお酒を飲まされ、彼は撃沈。
お隣さんの私が送っていくことになったんだけど。
鍵を出してくれないもんだから仕方なく家にあげたらば。
……唇を奪われた。
さらにその先も彼は迫ろうとしたものの、あえなく寝落ち。
翌朝、大混乱の課長は誤解していると気づいたものの、昨晩、あれだけ迷惑かけられたのでちょーっとからかってやろうと思ったのが間違いだった。
あろうことか課長は、私に求婚してきたのだ!
香坂麻里恵(26)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部営業
サバサバした性格で、若干の世話焼き。
女性らしく、が超苦手。
女子社員のグループよりもおじさん社員の方が話があう。
恋愛?しなくていいんじゃない?の、人。
グッズ収集癖ははない、オタク。
×
楠木侑(28)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部課長
イケメン、エリート。
あからさまにアプローチをかける女性には塩対応。
仕事に厳しくてあまり笑わない。
実は酔うとキス魔?
web小説を読み、アニメ化作品をチェックする、ライトオタク。
人の話をまったく聞かない課長に、いつになったら真実を告げられるのか!?
純真~こじらせ初恋の攻略法~
伊吹美香
恋愛
あの頃の私は、この恋が永遠に続くと信じていた。
未成熟な私の初恋は、愛に変わる前に終わりを告げてしまった。
この心に沁みついているあなたの姿は、時がたてば消えていくものだと思っていたのに。
いつまでも消えてくれないあなたの残像を、私は必死でかき消そうとしている。
それなのに。
どうして今さら再会してしまったのだろう。
どうしてまた、あなたはこんなに私の心に入り込んでくるのだろう。
幼いころに止まったままの純愛が、今また動き出す……。
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる