20 / 29
同棲生活
しおりを挟む
翌日。
仕事を終えると光星のオフィスを訪れ、二人で車に乗り込む。
まずは花純のマンションに立ち寄り、そのあとスーパーで食料品を買ってから光星のマンションに向かった。
「どうぞ、入って」
「はい、お邪魔します。わあ、素敵なお部屋」
ダークブラウンの家具でまとめられたリビングダイニングは、ホテルのスイートルームのように広々としていて、角部屋の2面採光の窓からは月明かりが差し込んでいる。
「今夜は満月ですね」
「ああ、綺麗だな」
敢えて照明を絞り、二人でしばし夜景に見とれた。
「俺の部屋に花純がいてくれるの、なんか不思議な気分だ。部屋中にバラの花を飾ったみたいに、華やかで心が安らぐ」
光星は花純の肩をそっと抱き寄せて、優しくキスをする。
「そんな……。光星さん、私のこと美化しすぎですよ?」
「そんなことはない。控えめに言ったくらいだ」
「あの、ほんとに恥ずかしいので」
背を向けると、光星は諦めたように腕を解いた。
「あんまりしつこいと嫌われるな。花純、部屋に案内する」
「え? 部屋って?」
「臼井に頼んで、家具を入れておいてもらったんだ。見に行こう」
花純は驚いて光星のあとを追う。
「家具って、まさか私の為に?」
「気に入るといいんだけど。この部屋だ」
「光星さん、どうしてそんな……」
「おっ、なかなかいいんじゃないか? ほら」
廊下の突き当りのドアを開けた光星が、花純を振り返った。
「ベッドとソファだけ新調したんだ。カーテンやドレッサーなんかは、また選びに行こう」
「そ、そんな。あの……」
「何か足りないもの、あるか?」
「ないです、何も」
花純は勢い良く首を振る。
アイボリーのソファとベッドは、真新しい家具の匂いがした。
「光星さん、わざわざこんなことまでしてくれたの?」
「勝手にごめん。花純の一人の時間も大切だし、少しでも居心地良くしたくて」
「そんな。ありがとうございます」
「俺が花純に来てもらってるんだから、当然だ」
「じゃあ、せめて家事は私が全部やりますね。夕食の支度するので、光星さんは座っててください」
花純はキッチンへ行き、スーパーで買って来た食材で煮物や焼き魚、みそ汁を作った。
「簡単なものですみません。臼井さんに比べたら全然ですけど、光星さんのケガが治るまでは、身体に優しいメニューにしますね」
「ありがとう、花純が作ってくれるなら何だって嬉しい。うまそうだな」
「じゃあ、食べましょうか」
「ああ。いただきます」
光星はどれもパクパクと平らげ、花純は嬉しくなる。
食後は交代でお風呂に入った。
風呂上がりの光星をソファに座らせると、花純は傷口を消毒してガーゼを交換する。
「痛みますか?」
「いや、もう平気だ」
「良かった。早く治りますように」
最後にそっとガーゼの上から手を添えて呟くと、光星はそんな花純を抱き寄せた。
「花純、ここに来てくれてありがとう。俺は今、すごく嬉しくて幸せだ。だけど花純、決して無理だけはしないで。家事なんてやらなくても構わない。花純だって仕事で疲れてるんだから。それと、一人になりたかったらいつでも部屋で過ごして」
「光星さん……」
きっと以前話した結婚観のことを、覚えてくれていたのだろう。
花純は光星の気遣いにホッとする。
夕べ不安だった気持ちも、どこかに消え去った気がした。
「ありがとう、光星さん。こんなにも私を大切にしてくれて」
「これくらい当たり前だ。それより花純、俺に遠慮せずいつでも本当の気持ちを伝えて。前に二人で話しただろ?恋愛はどちらかが教えるものじゃない、二人で積み重ねていくものだって」
「はい、ちゃんと伝えます。それに私も、光星さんの本音を聞かせてほしいです」
「ああ、俺も素直に気持ちを伝える。今はただ、花純が好きだ」
え……、と花純は不意をつかれて赤くなる。
「花純がここにいてくれて嬉しい。心から君が好きだよ」
「光星さん……。私もあなたが大好きです」
「花純……」
光星は花純を抱き寄せて、何度も深く口づけた。
徐々に花純の口から甘い吐息がこぼれ、光星に身体を委ねていく。
最後にチュッとついばんでから唇を離すと、光星は花純と額を合わせた。
「花純、もう自分の部屋に行きな。ここから先は止められなくなるから」
すると花純は、寂しそうにうつむく。
「花純? どうかした?」
「あの、光星さん」
「なに?」
「私、自分の部屋に行かなくちゃ、ダメ?」
上目遣いでそっと尋ねる花純に、光星の思考回路が止まる。
「それって、どういう……」
「光星さんの部屋で、一緒に寝ても……いい?」
「花純……」
一瞬の間のあと、光星は花純の唇を荒々しく奪う。
「もちろんだ。片時も離してやらないから、覚悟して」
ギラッと瞳に何かが宿ったような光星に、花純は思わず息を呑む。
光星は花純を抱き上げると、寝室に向かった。
「光星さん! ダメ、傷口が開いちゃうから降ろして」
「これくらい、どうってことない」
「でも、まだ激しい運動とかしたらダメって、お医者さんに……」
光星はお構いなしに花純をベッドに横たえると、両手をついて覆い被さり、花純にグッと顔を寄せる。
「花純、激しいのを期待してるの?」
「ちがっ……」
真っ赤になりながら、必死に首を振って否定する花純に、光星はクスッと笑った。
「可愛いな、花純。心ゆくまでたっぷり愛させて」
そのあとはもう、言葉を交わすことはない。
見つめ合い、キスを交わし、抱きしめ合って愛を伝える濃密な時間。
この温もりさえあれば、他には何もいらない。
心が満たされ、幸せで胸が震える。
二人は時間も忘れ、これ以上ないほど互いを求め合っていた。
◇
「おはよう、花純」
朝になり、ぼんやりと目を開けた花純は、目の前に迫る光星の顔に驚いて目をぱちくりさせた。
「お、おはよう、ございます」
あまりの近さに身体を離そうにも、光星にギュッと両腕で抱きしめられていて動けない。
しかも素肌と素肌が触れ合う感覚に、花純は真っ赤になってうつむく。
それがまた、光星の裸の胸に顔をすり寄せることになり、更にジタバタと焦った。
「なに、朝からイキがいいね。どうしたの?」
「光星さん、あの、離して。恥ずかしいの」
「ははっ、可愛いな。じゃあ離すけど、見えてもいい?」
「え、何が?」
光星の腕が緩み、身体が離れた途端に自分の姿が視界に入った。
「ひゃっ……」
花純は慌ててまた光星に抱きつく。
「ちょ、花純! それはヤバイって」
意図せず裸で抱きつかれ、今度は光星が焦り始めた。
「遅刻してもいいならいいけど?」
「え、どういうこと?」
「こういうこと」
ガバッと半身を起こした光星が、抱きしめながらキスをしてきて、花純は目を見開く。
「こ、光星さん、ダメ!」
必死で胸を押し返し、なんとか腕から逃れた。
「残念、続きはお預けだな。じゃあ、起きるか」
「は、はい。あの、先に行っててください」
背を向けながらそう言うと、光星はクスッと笑って花純の頭にポンと手を置く。
「分かったよ、恥ずかしがり屋の花純ちゃん」
ようやくベッドから降り、光星は楽しそうに部屋を出て行った。
朝食を食べると、光星の運転で二人でオフィスに向かう。
「花純、今日も定時で上がれそう?」
「はい、何もなければ。光星さんは?」
「俺もなるべく区切りつけるから、一緒に帰ろう。終業後に俺のオフィスに来てくれる?」
「分かりました」
駐車場に車を停めると、二人でロビーを横切る。
7時過ぎは、相変わらず誰の姿もなく静かだった。
「それじゃあ、また」
「ああ、行ってらっしゃい」
中層階エレベーターに乗り込み、光星に手を振ると、急に光星が外側からボタンを押して花純を抱き寄せた。
えっ、と思う間もなく、熱く口づけられる。
目を見開いていると、光星は身を引き、何事もなかったように手を振る。
エレベーターの扉が閉まっても、花純はドキドキしたままだった。
仕事を終えると光星のオフィスを訪れ、二人で車に乗り込む。
まずは花純のマンションに立ち寄り、そのあとスーパーで食料品を買ってから光星のマンションに向かった。
「どうぞ、入って」
「はい、お邪魔します。わあ、素敵なお部屋」
ダークブラウンの家具でまとめられたリビングダイニングは、ホテルのスイートルームのように広々としていて、角部屋の2面採光の窓からは月明かりが差し込んでいる。
「今夜は満月ですね」
「ああ、綺麗だな」
敢えて照明を絞り、二人でしばし夜景に見とれた。
「俺の部屋に花純がいてくれるの、なんか不思議な気分だ。部屋中にバラの花を飾ったみたいに、華やかで心が安らぐ」
光星は花純の肩をそっと抱き寄せて、優しくキスをする。
「そんな……。光星さん、私のこと美化しすぎですよ?」
「そんなことはない。控えめに言ったくらいだ」
「あの、ほんとに恥ずかしいので」
背を向けると、光星は諦めたように腕を解いた。
「あんまりしつこいと嫌われるな。花純、部屋に案内する」
「え? 部屋って?」
「臼井に頼んで、家具を入れておいてもらったんだ。見に行こう」
花純は驚いて光星のあとを追う。
「家具って、まさか私の為に?」
「気に入るといいんだけど。この部屋だ」
「光星さん、どうしてそんな……」
「おっ、なかなかいいんじゃないか? ほら」
廊下の突き当りのドアを開けた光星が、花純を振り返った。
「ベッドとソファだけ新調したんだ。カーテンやドレッサーなんかは、また選びに行こう」
「そ、そんな。あの……」
「何か足りないもの、あるか?」
「ないです、何も」
花純は勢い良く首を振る。
アイボリーのソファとベッドは、真新しい家具の匂いがした。
「光星さん、わざわざこんなことまでしてくれたの?」
「勝手にごめん。花純の一人の時間も大切だし、少しでも居心地良くしたくて」
「そんな。ありがとうございます」
「俺が花純に来てもらってるんだから、当然だ」
「じゃあ、せめて家事は私が全部やりますね。夕食の支度するので、光星さんは座っててください」
花純はキッチンへ行き、スーパーで買って来た食材で煮物や焼き魚、みそ汁を作った。
「簡単なものですみません。臼井さんに比べたら全然ですけど、光星さんのケガが治るまでは、身体に優しいメニューにしますね」
「ありがとう、花純が作ってくれるなら何だって嬉しい。うまそうだな」
「じゃあ、食べましょうか」
「ああ。いただきます」
光星はどれもパクパクと平らげ、花純は嬉しくなる。
食後は交代でお風呂に入った。
風呂上がりの光星をソファに座らせると、花純は傷口を消毒してガーゼを交換する。
「痛みますか?」
「いや、もう平気だ」
「良かった。早く治りますように」
最後にそっとガーゼの上から手を添えて呟くと、光星はそんな花純を抱き寄せた。
「花純、ここに来てくれてありがとう。俺は今、すごく嬉しくて幸せだ。だけど花純、決して無理だけはしないで。家事なんてやらなくても構わない。花純だって仕事で疲れてるんだから。それと、一人になりたかったらいつでも部屋で過ごして」
「光星さん……」
きっと以前話した結婚観のことを、覚えてくれていたのだろう。
花純は光星の気遣いにホッとする。
夕べ不安だった気持ちも、どこかに消え去った気がした。
「ありがとう、光星さん。こんなにも私を大切にしてくれて」
「これくらい当たり前だ。それより花純、俺に遠慮せずいつでも本当の気持ちを伝えて。前に二人で話しただろ?恋愛はどちらかが教えるものじゃない、二人で積み重ねていくものだって」
「はい、ちゃんと伝えます。それに私も、光星さんの本音を聞かせてほしいです」
「ああ、俺も素直に気持ちを伝える。今はただ、花純が好きだ」
え……、と花純は不意をつかれて赤くなる。
「花純がここにいてくれて嬉しい。心から君が好きだよ」
「光星さん……。私もあなたが大好きです」
「花純……」
光星は花純を抱き寄せて、何度も深く口づけた。
徐々に花純の口から甘い吐息がこぼれ、光星に身体を委ねていく。
最後にチュッとついばんでから唇を離すと、光星は花純と額を合わせた。
「花純、もう自分の部屋に行きな。ここから先は止められなくなるから」
すると花純は、寂しそうにうつむく。
「花純? どうかした?」
「あの、光星さん」
「なに?」
「私、自分の部屋に行かなくちゃ、ダメ?」
上目遣いでそっと尋ねる花純に、光星の思考回路が止まる。
「それって、どういう……」
「光星さんの部屋で、一緒に寝ても……いい?」
「花純……」
一瞬の間のあと、光星は花純の唇を荒々しく奪う。
「もちろんだ。片時も離してやらないから、覚悟して」
ギラッと瞳に何かが宿ったような光星に、花純は思わず息を呑む。
光星は花純を抱き上げると、寝室に向かった。
「光星さん! ダメ、傷口が開いちゃうから降ろして」
「これくらい、どうってことない」
「でも、まだ激しい運動とかしたらダメって、お医者さんに……」
光星はお構いなしに花純をベッドに横たえると、両手をついて覆い被さり、花純にグッと顔を寄せる。
「花純、激しいのを期待してるの?」
「ちがっ……」
真っ赤になりながら、必死に首を振って否定する花純に、光星はクスッと笑った。
「可愛いな、花純。心ゆくまでたっぷり愛させて」
そのあとはもう、言葉を交わすことはない。
見つめ合い、キスを交わし、抱きしめ合って愛を伝える濃密な時間。
この温もりさえあれば、他には何もいらない。
心が満たされ、幸せで胸が震える。
二人は時間も忘れ、これ以上ないほど互いを求め合っていた。
◇
「おはよう、花純」
朝になり、ぼんやりと目を開けた花純は、目の前に迫る光星の顔に驚いて目をぱちくりさせた。
「お、おはよう、ございます」
あまりの近さに身体を離そうにも、光星にギュッと両腕で抱きしめられていて動けない。
しかも素肌と素肌が触れ合う感覚に、花純は真っ赤になってうつむく。
それがまた、光星の裸の胸に顔をすり寄せることになり、更にジタバタと焦った。
「なに、朝からイキがいいね。どうしたの?」
「光星さん、あの、離して。恥ずかしいの」
「ははっ、可愛いな。じゃあ離すけど、見えてもいい?」
「え、何が?」
光星の腕が緩み、身体が離れた途端に自分の姿が視界に入った。
「ひゃっ……」
花純は慌ててまた光星に抱きつく。
「ちょ、花純! それはヤバイって」
意図せず裸で抱きつかれ、今度は光星が焦り始めた。
「遅刻してもいいならいいけど?」
「え、どういうこと?」
「こういうこと」
ガバッと半身を起こした光星が、抱きしめながらキスをしてきて、花純は目を見開く。
「こ、光星さん、ダメ!」
必死で胸を押し返し、なんとか腕から逃れた。
「残念、続きはお預けだな。じゃあ、起きるか」
「は、はい。あの、先に行っててください」
背を向けながらそう言うと、光星はクスッと笑って花純の頭にポンと手を置く。
「分かったよ、恥ずかしがり屋の花純ちゃん」
ようやくベッドから降り、光星は楽しそうに部屋を出て行った。
朝食を食べると、光星の運転で二人でオフィスに向かう。
「花純、今日も定時で上がれそう?」
「はい、何もなければ。光星さんは?」
「俺もなるべく区切りつけるから、一緒に帰ろう。終業後に俺のオフィスに来てくれる?」
「分かりました」
駐車場に車を停めると、二人でロビーを横切る。
7時過ぎは、相変わらず誰の姿もなく静かだった。
「それじゃあ、また」
「ああ、行ってらっしゃい」
中層階エレベーターに乗り込み、光星に手を振ると、急に光星が外側からボタンを押して花純を抱き寄せた。
えっ、と思う間もなく、熱く口づけられる。
目を見開いていると、光星は身を引き、何事もなかったように手を振る。
エレベーターの扉が閉まっても、花純はドキドキしたままだった。
0
あなたにおすすめの小説
『あの日の処方箋』 ~婚約破棄から始まる、不器用な医師たちとの恋の治療法(リトライ)~
デルまりん
恋愛
「……ごめん。浮気相手(かのじょ)、妊娠したんだ」
同僚医師との結婚目前、婚約者からの残酷な裏切り。
プライドも居場所も失った皮膚科医・**天野皐月(26)**は、傷心を抱えて故郷の大学病院へ戻る。
もう恋も結婚もいらない。信じるのは医療技術だけ──そう誓ったはずだった。
しかし、故郷で待っていたのは、かつての初恋相手であり、今は形成外科医となった五十嵐拓海との再会。
「……なんで、お前がここにいるんだ」
9年前の別れを引きずる彼は、皐月を他人のように冷たく突き放す。
さらに医局では、 冷徹な“鉄仮面”指導医・雨宮や、学歴至上主義の毒舌同期・雪村など、一癖あるエリート医師たちが立ちはだかり……?
「俺はもう、お前を一人にはしねぇよ」
救命の最前線、緊迫の手術室。
厳しい言葉の裏に見え隠れする、不器用すぎる彼の優しさに触れたとき、凍っていた時間が動き出す。
どん底から這い上がる女医が、最高のパートナーと本当の幸せを掴むまで。
医療×再会×大人のピュアラブストーリー。
【毎日20:00更新予定】
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
国宝級イケメンとのキスは、最上級に甘いドルチェみたいに私をとろけさせます♡ 〈Dulcisシリーズ〉
はなたろう
恋愛
人気アイドルとの秘密の恋愛♡コウキは俳優やモデルとしても活躍するアイドル。クールで優しいけど、ベッドでは少し意地悪でやきもちやき。彼女の美咲を溺愛し、他の男に取られないかと不安になることも。出会いから交際を経て、甘いキスで溶ける日々の物語。
★みなさまの心にいる、推しを思いながら読んでください
◆出会い編あらすじ
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く美咲。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドル、dulcis〈ドゥルキス〉のメンバーだとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた。
◆登場人物
佐倉 美咲(25) 公園の管理運営企業に勤める。植物園のスタッフから本社の企画営業部へ異動
天見 光季(27) 人気アイドルグループ、dulcis(ドゥルキス)のメンバー。俳優業で活躍中、自然の写真を撮るのが趣味
お読みいただきありがとうございます!
★番外編はこちらに集約してます。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/693947517
★最年少、甘えん坊ケイタとバツイチ×アラサーの恋愛はじめました。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/411579529/408954279
求婚されても困ります!~One Night Mistake~
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「責任は取る。僕と結婚しよう」
隣にイケメンが引っ越してきたと思ったら、新しく赴任してきた課長だった。
歓迎会で女性陣にお酒を飲まされ、彼は撃沈。
お隣さんの私が送っていくことになったんだけど。
鍵を出してくれないもんだから仕方なく家にあげたらば。
……唇を奪われた。
さらにその先も彼は迫ろうとしたものの、あえなく寝落ち。
翌朝、大混乱の課長は誤解していると気づいたものの、昨晩、あれだけ迷惑かけられたのでちょーっとからかってやろうと思ったのが間違いだった。
あろうことか課長は、私に求婚してきたのだ!
香坂麻里恵(26)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部営業
サバサバした性格で、若干の世話焼き。
女性らしく、が超苦手。
女子社員のグループよりもおじさん社員の方が話があう。
恋愛?しなくていいんじゃない?の、人。
グッズ収集癖ははない、オタク。
×
楠木侑(28)
内装業SUNH(株)福岡支社第一営業部課長
イケメン、エリート。
あからさまにアプローチをかける女性には塩対応。
仕事に厳しくてあまり笑わない。
実は酔うとキス魔?
web小説を読み、アニメ化作品をチェックする、ライトオタク。
人の話をまったく聞かない課長に、いつになったら真実を告げられるのか!?
【完結】御令嬢、あなたが私の本命です!
やまぐちこはる
恋愛
アルストロ王国では成人とともに結婚することが慣例、そして王太子に選ばれるための最低の条件だが、三人いる王子のうち最有力候補の第一王子エルロールはじきに19歳になるのに、まったく女性に興味がない。
焦る側近や王妃。
そんな中、視察先で一目惚れしたのは王族に迎えることはできない身分の男爵令嬢で。
優秀なのに奥手の拗らせ王子の恋を叶えようと、王子とその側近が奮闘する。
=========================
※完結にあたり、外伝にまとめていた
リリアンジェラ編を分離しました。
お立ち寄りありがとうございます。
くすりと笑いながら軽く読める作品・・
のつもりです。
どうぞよろしくおねがいします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる