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ドレアス視点

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<ドレアス視点>

森にある高台。

そこから、セレナたちの戦いぶりを観察していた3人の男がいた。

うち1人はドレアスだ。

ドレアスは納得したようにつぶやく。

「なるほどな。アレがセレナか」

4人の盗賊たち。

役立たずの無能どもであったが、一応、戦闘訓練を積んだ4人組。

それを、いともたやすく蹴散けちらしたセレナの実力は本物だ。

決闘でジルを倒したのもまぐれじゃない。

「ニッシュ。お前はどう見る?」

とドレアスが、隣にいた男に話題を振った。

――――ニッシュ。

身長172センチ。

髪は青髪のロンゲ。

目はキツネのように細い。黄色の瞳。

胴を覆う服を着ており、肩から先は露出している。

腕の筋肉も、胴体の筋肉も、そこそこ発達しており、鍛えているのがわかる。

背中には、二本のロングソードを背負っていた。

「そうだなぁ。まあまあ強いんじゃねーの?」

ニッシュが答える。

「でもジルが負けるほどには見えねーな。ジル、お前はアレにやられたのか?」

「ああ。俺だけじゃねえ。ザカルもあいつにられた可能性がある」

「……ザカルが?」

とニッシュが目を見開く。

以前、ジルは、ザカルを殺したのはクレアベルだと思っていた。

しかし現在の見解は違う。

ザカルは、セレナにられたのだ。

セレナならばザカルぐらい楽勝で狩る実力があるからだ。

「で、師匠? あのガキをるのか?」

ニッシュは、ドレアスのことを師匠と呼んでいる。

ドレアスが答える。

「そうだな。殺し屋が、負けたままトンズラこいてちゃ、今後の仕事にさわるからな。ジルの名誉のためにも、一肌脱ひとはだぬいでやろうじゃないか」

ニッシュが言った。

「そういうことなら、もう一人のガキを狙えばいい。あの木の後ろに隠れてるやつだ。たぶんセレナに友達か姉妹だろ? 人質にして―――――」

と、そこまで言いかけたときだった。

いきなり、ベチャッと何かが付着してくる。

ニッシュが横を向くと、そこには……目があった。

それはホワイトチョコレートのロープの先端についた、チョコレート・アイである。

しかし、ニッシュたちにはそれが何なのかわからない。

「なんだ、魔物か?」

わからない。

が、たぶん魔物だろうと判断して、ニッシュは即座に斬りかかる。

チョコレート・アイがあっけなく切り裂かれる。

「弱えな」

とニッシュはつぶやく。

それから、自分の服に付着させられたホワイトチョコレートの液体をぬぐおうとした。

「ちっ……なんだよ。取れねえ」

「ニッシュ。ジル」

とドレアスが口を開いた。

「決行は夜だ。夜になったら、まずセレナの身内をさらう。それを人質にして、セレナをおびきだし、殺す。このプランでいくぞ」

「わかった」

「了解」

とニッシュ、ジルはそれぞれ答える。





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