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キレるニッシュ
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ニッシュが静かな怒気を込めて告げる。
「オレがザカルの下位互換だと? 斬られておいて調子に乗るなよクソガキ」
「まあ、初見でしたし。……でも、もう見切りましたよ」
「見切っただと」
ニッシュが目を見開く。
そして、クククと笑った。
「なあガキ? 今のがオレの本気だと思ってんのか? さっきの斬撃はせいぜい40%ぐらいだよ。まったく本気じゃねえ」
「えっと……そういうノリは、ジルさんとの決闘でさんざんやったんですよね」
私は続けて言った。
「だから、最初から本気で来てくださって構いませんよ。どうせジルさんと同じで、大したことないでしょうし」
「――――――――」
ニッシュが、さらに怒気を強めた。
彼は告げた。
「すこぶる腹立つクソガキだなぁテメエはよ! いいぜ、じゃあ本気の斬撃で切り刻んでやるよ!」
ニッシュが駆けはじめる。
二刀流を構え、私に飛びかかってきた。
「オラァッ!!!」
さっきより数段、速い!
ニッシュの振り下ろす斬撃。
私は後ろに回避する。
ニッシュの二撃目。
それを後ろにかわす。
次の攻撃も、
その次の攻撃も、
後ろにかわす。
「……!」
ニッシュも気づいたようだ。
私は告げる。
「だから言ったでしょう、あなたの攻撃は見切ったと」
さらに私は続ける。
「ニッシュさんのスキル――――【加撃斬火】は、横にしか発動しません。だから、あなたの攻撃を横に避けたら斬られますが、後ろに避けたら斬られないんですよね」
単純な話だ。
初見だと、まず回避できない攻撃であるのは確かだが……
タネがわかってしまえば、かわすのに造作もない。
しかし。
ニッシュは笑う。
「ははははは! ご名答だよクソガキ。よくこの短時間で見抜いたな! だがよ―――――」
ニッシュは告げる。
「その程度の対策ぐらいしてんだわ」
次の瞬間。
ニッシュが加速した。
疾走しながら、斬りかかってくる。
「……!」
後退して避けようとした私。
しかしニッシュのスピードが速すぎて、後退しきれない。
一瞬にして間合いを詰められる。
「ラァアッ!!!」
斬りかかってくるニッシュ。
このタイミングの攻撃は、横に避けるしかない。
後ろに避けられない。
だが。
「……!!?」
私が、チョコレート魔法を発動する。
自分のお腹から、無数の突起を出現させる。
チョコレート・ニードル。
チョコレートの針や突起を発生させる魔法だ。
勢いよく斬りかかろうとしてきたニッシュに、チョコレート・ニードルが炸裂する。
「くっ!!?」
このまま間合いを詰めたら、チョコレート・ニードルの餌食になると理解したのだろう――――
ニッシュは、慌てて立ち止まり、バックステップで後ろに下がった。
「相性の問題だと思いますが」
私は告げる。
「ニッシュさんのスキルは、間合いに入られなければ怖くありませんよね。そして私は、間合いに近づかせない術を、いくつも持っています。なので……私にあなたのスキルは通用しません」
ニッシュが押し黙る。
そこで私は、小馬鹿にしたように微笑んで、煽った。
「だから言ったじゃないですか? ザカルさんの下位互換だって」
「……ッ」
ニッシュがぶちぎれそうなほど、顔を真っ赤にした。
「オレがザカルの下位互換だと? 斬られておいて調子に乗るなよクソガキ」
「まあ、初見でしたし。……でも、もう見切りましたよ」
「見切っただと」
ニッシュが目を見開く。
そして、クククと笑った。
「なあガキ? 今のがオレの本気だと思ってんのか? さっきの斬撃はせいぜい40%ぐらいだよ。まったく本気じゃねえ」
「えっと……そういうノリは、ジルさんとの決闘でさんざんやったんですよね」
私は続けて言った。
「だから、最初から本気で来てくださって構いませんよ。どうせジルさんと同じで、大したことないでしょうし」
「――――――――」
ニッシュが、さらに怒気を強めた。
彼は告げた。
「すこぶる腹立つクソガキだなぁテメエはよ! いいぜ、じゃあ本気の斬撃で切り刻んでやるよ!」
ニッシュが駆けはじめる。
二刀流を構え、私に飛びかかってきた。
「オラァッ!!!」
さっきより数段、速い!
ニッシュの振り下ろす斬撃。
私は後ろに回避する。
ニッシュの二撃目。
それを後ろにかわす。
次の攻撃も、
その次の攻撃も、
後ろにかわす。
「……!」
ニッシュも気づいたようだ。
私は告げる。
「だから言ったでしょう、あなたの攻撃は見切ったと」
さらに私は続ける。
「ニッシュさんのスキル――――【加撃斬火】は、横にしか発動しません。だから、あなたの攻撃を横に避けたら斬られますが、後ろに避けたら斬られないんですよね」
単純な話だ。
初見だと、まず回避できない攻撃であるのは確かだが……
タネがわかってしまえば、かわすのに造作もない。
しかし。
ニッシュは笑う。
「ははははは! ご名答だよクソガキ。よくこの短時間で見抜いたな! だがよ―――――」
ニッシュは告げる。
「その程度の対策ぐらいしてんだわ」
次の瞬間。
ニッシュが加速した。
疾走しながら、斬りかかってくる。
「……!」
後退して避けようとした私。
しかしニッシュのスピードが速すぎて、後退しきれない。
一瞬にして間合いを詰められる。
「ラァアッ!!!」
斬りかかってくるニッシュ。
このタイミングの攻撃は、横に避けるしかない。
後ろに避けられない。
だが。
「……!!?」
私が、チョコレート魔法を発動する。
自分のお腹から、無数の突起を出現させる。
チョコレート・ニードル。
チョコレートの針や突起を発生させる魔法だ。
勢いよく斬りかかろうとしてきたニッシュに、チョコレート・ニードルが炸裂する。
「くっ!!?」
このまま間合いを詰めたら、チョコレート・ニードルの餌食になると理解したのだろう――――
ニッシュは、慌てて立ち止まり、バックステップで後ろに下がった。
「相性の問題だと思いますが」
私は告げる。
「ニッシュさんのスキルは、間合いに入られなければ怖くありませんよね。そして私は、間合いに近づかせない術を、いくつも持っています。なので……私にあなたのスキルは通用しません」
ニッシュが押し黙る。
そこで私は、小馬鹿にしたように微笑んで、煽った。
「だから言ったじゃないですか? ザカルさんの下位互換だって」
「……ッ」
ニッシュがぶちぎれそうなほど、顔を真っ赤にした。
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