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攻撃

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今のままでは、おそらくドレアスのほうが有利だろう。

私は頭の中で対策を考える。

(うーん……要は、腐敗と老化を止めればいいってことだよね)

チョコレート食品をあつかう企業に勤めていた私。

当然、鮮度を保ったり、防腐の技術については心得がある。

そして老化に関しては、アンチエイジングの知識が役に立つかな?

よし。

これらを念頭に、チョコレート魔法を強化しよう。

……そう思っていると。

「ふッ!!」

ドレアスが攻撃を開始してきた。

ドレアスが、たか鉤爪かぎづめのような手つきで、掌底しょうていを放ってくる。

私は慌てて避けようとした。

だが。

「!?」

足が動かない。

何をされたのか直感的に理解する。

(足を老化させられた!?)

朽ちた老人のような足になってしまったのだろう、私はロクに動けず、その場に立ちすくんだ。

ドレアスの掌底が、私の腹を打つ。

「くふッ!?」

私は吹っ飛ばされた。

大樹に激突する。

そこへ。

「ぬんッ!!」

みぞおちへ膝蹴りを叩き込んでくるドレアス。

衝撃が、私の背後にある大樹にも伝わり……

大樹ごと私は倒れる。

ドレアスが私の腕を掴んで起き上がらせ、蹴り飛ばす。

さらに4、5発の連撃を食らって、私は膝をついた。

むう……

なかなかダメージが入ってるぞ。

不死身なうえに痛覚すら遮断できるチョコレートだが、ドレアスの【腐敗】を食らった状態だと例外になるらしい。

(チョコレート魔法の効果を、半分ぐらい封殺されている感じかな)

苦戦というほどじゃない。

でも、あんまり油断しないほうがいいな。

さっさと【腐敗】への耐性を構築してしまおう。

私は頭をフル回転させ、自分の中にある知識をチョコレート魔法へと落とし込む。

腐敗に対しては防腐の知識を。

老化に対してはアンチエイジングの知識を。

あらんかぎりの知識を、己の魔法回路へと叩き込み、チョコレート魔法を再構築していく。

そのときだった。

「ひゃは――――――」

そのとき。

呵呵大笑かかたいしょうと笑いはじめる男がいた。

ジルだ。

「ひゃはは、ひゃははははははははは!! セレナが、一方的にボコられてやがる!!!」

ジルが歓喜の大笑をあげる。

「さすがドレアスさんだ! あのセレナを圧倒するなんて、天才だぜ!! そうだ……セレナだって無敵じゃねえ!! ちゃんと攻撃は通用するんだ!!」

「……あなたがすごいわけじゃないのに、喜びすぎじゃないですか?」

と私はツッコミを入れる。

しかし、私にダメージが入っていることが、よほど嬉しいらしい。

私のツッコミなんざ聞いておらず、ジルは笑い続けるばかりだ。

「師匠はやっぱりすげえな」

とニッシュも感心している。

ドレアスは言った。

「感心していないで、お前たちも参戦しろ。3対1でいく」

「わかりやした!」

「ひゃははは、了解だぜドレアスさん!!」

とジルが応じてから、私に言ってきた。

「ぶっ殺してやるぜ、セレナァ? 決闘んときの仕返しだァ」

次の瞬間。

ジルが私に向かって突っ込んできた。
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